ニーチェの言葉


ニーチェはドイツの哲学者(1844~1900)です。
いくつもの名言があるなか特に気になった何点かを紹介します。

多くの人の判断に惑わされない。
仕組みや道理のごくはっきりしたもの、あるいは説明が簡単にできる事柄を、人々は軽く扱う傾向にある。その反対に、説明が尽くされていないもの、曖昧さや不明瞭さが残る事柄を、人々は重要なものだと受取る傾向がある。もちろん本当は、何が重要で何がそうでないかは、こうゆう心理が左右する判断とは別のところにある。だから、人々の気持ちの動きにまどわされて、何が重要であるかをまちがって判断しないようにしよう。「人間的な、あまりに人間的な」

理想や夢を捨てない
理想を捨てるな。自分の魂のなかにいる英雄を捨てるな。誰でも高みを目指している。理想や夢を持っている。それが過去のことだったと、青春の頃だったと、なつかしむようになってはいけない。今でも自分を高くすることをあきらめてはならない。いつのまにか理想や夢を捨ててしまったりすると、理想や夢を口にする他人や若者を潮笑する心根を持つようになってしまう。心がそねみや嫉妬だけに染まり、濁ってしまう。向上する力や克己心もまた、一緒に捨てられてしまう。よく生きるために、自分を侮辱しないためにも、理想や夢を決して捨ててはならない。「ツァラトゥストラはかく語りき」

賢さは顔と体に表れる
賢明に考える習慣を持つと、そのうちに顔が賢そうな輝きに満ちてくる。表情ばかりか、体の見た目も賢そうになってくるのだ。たとえば、他人から見て動作や姿勢のあり方にシャープな感じが出てくる。どのような精神を持つかによって、人間の外観も変わるのだ。元気な人が活発に歩くように、悲しみと失意を秘めた人がとぼとぼと歩くように。「人間的な、あまりに人間的な」

仕事はよいことだ
職業はわたしたちの生活の背骨になる。背骨がなければ、人は生きていけない。仕事にたずさわることは、わたしたちを悪から遠ざける。くだらない妄想を抱くことを忘れさせる。そして、こころよい疲れと報酬まで与えてくれる。「人間的な、あまりに人間的な」

この中で特に好きな名言は、「理想や夢を捨てない」です。常に今日の自分より明日の自分・・・明日の自分より10年後の自分が素敵になっていることをイメージしながら生きていきたいです。