税理士業の業務変化

私が税理士の業界に入ったのは、税理士になる前の今から20年位前です。新人は何をやるかというと1日中パンチャー(会計入力)の仕事です。決算期になると科目内訳書の作成などもやっていました。でも多くは集計業務でした。それを上司に渡して上司は手書きで税務申告書を作成するという感じです。今はどうでしょうか?税理士事務所は今でもパートさんに会計入力をやってもらう事務所も多いですが、当事務所は会計入力は在宅勤務・もしくは外注に依頼しています。

税務申告書は流石に税務ソフトで作成し、昨年までは紙ベースで印刷して特定記録郵便で発送していましたが、昨年の夏から電子申告にしています。昨年からマイナンバーが強化され確定申告を紙ベースで提出すると、納税者のマイナンバー・マイナンバーを証明するコピー・存在を証明するコピーなどが必要で、電子申告ならマイナンバーだけで済むからです。郵送ですとマイナンバーが流出する可能性も高まりますし・・・

私のような考えの税理士は多いようで、今年は支払報告書(住民税)や償却資産税の申告も電子申告でやり始めた事務所が多く、なんと1月31日にはelTax(地方税の電子申告)がサーバーダウンして2月1日まで送れないという事態になりました。当事務所は早々と終わらせていたので無事でしたが、多くの事務所が1月中に送れないということになったようです。ただし、原因がサーバーダウンなので2月1日になっても、1月中に申告したとみなされるとの事でした。

今年の確定申告もそんなことになりそうですね。当事務所でも確定申告の電子申告は初めてなので不測の事態に備えて、早め早めに対応していきたいと思います。税理士業界も私が業界に入ったころとだいぶ変わってきました。