財務諸表の見方Ⅲ

財務諸表を比較してみる場合、2種類の見方があります。まずは業界で見本となるべき企業(有価証券報告書などが公開されています)の財務諸表と自社との財務諸表を俯瞰して比較すること。これによって自社はどのような強み弱みがあるのかが分かってきます。

次に自社の昨年度や5年比較などと比べ過去どのように推移したのかを比較します。これによって自社は売り上げが伸びているのか。利益率は上がっているのかなどが分かってきます。

まずは俯瞰してみて、気になる部分は掘り下げて見てみましょう。この作業は人間でいうと健康診断と同じです。健康診断もやるだけでは意味がなく、結果を吟味して、はじめて未来につなげることが出来るのです。企業の健康診断が財務諸表の比較ということになります。他社との比較が健康診断では標準値などとの比較になり、自社の推移が健康診断での過去の自分の数値の変化を考察するのと同じです。