東京フィルハーモニー交響楽団

先週の金曜日の事。通勤中の地下鉄の通路で「都民芸術」と書いてある1枚のポスターを見かけました。近寄ってみてみると、オーケストラ・オペラ・バレエ・演劇・舞踊・能楽・寄席などの芸術文化を都内各地において開催しているとの事でした。その中でちょうどその日、しかも池袋の東京芸術劇場でオーケストラが19時より開催されるという情報が載っていました。今日ここでこれを見たのも何かの縁ということで早速、観に行きました。

東京フィルハーモニー交響楽団は1911年創立で日本でも最も長い歴史をもつオーケストラです。当日会場でチェットを購入する際ちょっと迷っていると、受付のお兄さんがそのクラスならこの席がおすすめですよと、1階ではなく上階の隅の席を薦められました。そういえば、以前読んだ本「羊と鋼の森」でもピアノの発表会で主人公が真ん中の前の方の席を選んだ時、先輩調教師が隅のほうが音の反響がよく分かると言っていたのを思い出し、お勧めの席を選びました。お兄さんお勧めだけあり良い席でした。右隅に座ったので確かに右耳からの音響が凄かったです。映画などはできるだけ真正面から見るようにしていますが、オーケストラのようなものは上からや横からというのも楽しめます。

さて、音楽の方ですが、休憩挟んで約1時間ずつ第1部と第2部に分かれます。以前、生オケを見たとき(2013年4月26日のブログ参照)も相当感動しましたが、やはり生オケはいいですね。1月の会計事務所の業務は、法定調書や支払報告書・償却資産税などそんなに難しい業務ではないのですが、細かい業務が続きます。そんな脳に栄養剤が注ぎ込まれる感じ。よい気分転換になりました。

特に良かったのは最後の演目の「ボレロ」です。繊細なメロディーから始まって同じようなメロディーが延々と続くのですが、その時々の楽器の組み合わせにより全く違うフレーズに代わります。日本の四季を見ているよう・・・同じメロディとは思えないくらい様々な顔が見え隠れします。あんな繊細なメロディーから始まったのに最後にはダイナミックなエンディング。圧巻でした。