天気の子

この映画を観て最初に思ったのは、「君の名は」に似てる!という感想です。まだ、始まったばかりで観ている人も少なそうですからあらすじを言うのは止めるとして、共通点を言うと、①絵の描写がリアルで繊細(まぁ作者が同じですから当たり前と言えば当たり前です)雨のシーンが多いのですが、雨が地面に打ち付けるシーンなどは絵とは思えないリアルさです。②見覚えのある場所が沢山出てくる。お台場、田端、代々木、新宿、池袋など、私の縄張りがバンバン出てきます。翔んで埼玉の時も池袋は重要な場所(埼玉県民の植民地として)でしたが、今回の天気の子でも真夏に雪が降るという重要なシーンを池袋が担っています。

③数年における物語であることという点でも君の名はと同じです。主人公の2人は最初は同じくらいの身長でしたが、終わりには男の子の方が大きくなっていました。④自然を基礎とした壮大なテーマであるという点も同じです。君の名はは彗星でしたが、今度は天気です。⑤古くからのしきたりみたいなものが出てくる。君の名はでも組紐や神へのお供えの儀式のようなシーンがありましたが、この映画でも願いを強く念じながら鳥居をくぐるというシーンが出てきます。

⑥現実と非現実が内在している。共通点が多いからこそ、君の名はよりインパクトが少ない気もしなくはありませんが、予告で観た「天気の子」はつまらなそうな映画でしたが実際観たら、君の名は並みのジーンとするシーンもありました。東京をよく走っている高額アルバイトのキャンペンカーなども出てきてそこまでする?というリアルな東京が描かれていました。それでいて、1人の少女によって天気が左右されるという非現実的なものも内在している不思議な映画です。