パターン化本能

前回のブログ(カテゴリー本)の感想で全く触れなかったのですが、パターン化本能のことも知っておいてほしいと思い今日はここに記載することにします。パターン化本能は「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込みです。人間は何も考えずにそれを当てはめてしまう(パターン化)する癖があります。偏見があるかとか意識が高いかどうかは関係なく無意識にやってしまいます。それは人間が生きている上で必要な事でパターン化することで物事をスピーディに行い精神の負担なく過ごせるコツだからです。

ただ、間違ったパターン化は思考停止につながりあらゆる物事への理解を妨げます。パターン化は悪い事ではなく本能ですからどうすればその間違いを回避できるのかという事を考えなくてはいけません。それには①同じ集団の中の違いと、違う集団の間の共通点を探すこと。②過半数に気を付ける(過半数とは50%を超えることをいうから51%でも99%でも過半数といいます。ですからちゃんとした割合を知らないといけません)③例外に注意すること。(ひとつの例を根拠に集団全体に対して結論をだそうとしていたら、逆の例を尋ねてみよう)④自分が普通で自分以外はアホだと決めつけない。(自分が持っている常識は他人からすればましては他の国の人からみたら非常識なこともあり得るということ。変だと思ったら好奇心を持ち謙虚になって考えてみよう)ということです。

何年か前から戦後はじめてとか歴史上初とかそんなニュースで溢れています。今は未曽有の時代なのです。ですからある一定のパターン化に捕らわれると間違いを起こす可能性があります。頭を柔軟に正しいと思われていることが常にそれでいいのかという疑問を持って一人ひとり責任を持って行動しないといけないのです。