21世紀の資本

2カ月映画を観れませんでしたが、非常事態宣言が解除されやっと映画を観れるようになりましたので早速行ってきました。ただ、映画館は1席ずつ空けて通常の半分の入場制限がかけられていました。といっても私が見たときは会場には5人しかいませんでしたが・・・この映画は経済学者のトマ・ピケティのベストセラー本を映画化したものです。ピケティ自身が出演・監修していて、本の説明のような映画でした。

この映画が映画館でやっていると知った時、おぉ凄い映画がやっていると思いワクワクして会場に入りました。テーマは貧富の格差がどうして広がるのか?ということです。ピケティが監修しただけあって、本の内容が忠実に再現されています。古い歴史部分は何と他の映画のシーンをカットして解説をしています。映画作成費用はほとんどかかっていないなという映画でした。ピケティは映画作成の専門家ではないので、映画としてはどうかな?というのが正直な感想です。私が期待しすぎたせいかもしれませんが・・・

途中ある不平等ルールに則って様々な人にゲームをしてもらいます。そのゲームの内容がとても興味深いものでした。勝った人に何故勝ったのか?とインタビューすると誰一人不平等ルールだったからと答えなかったのです。自分には才能があると言い切った人までいました。そして不平等ルールで不利な役割のプレーヤーを見下すような発言もしていました。これが世界のあちらこちらで見られる現象だと思うとぞっとしました。本の方が圧倒的に楽しめますが、本を読むのが面倒な人は観ると良いかもしれません。