現金つかえません

私が通勤時、池袋駅から事務所まで歩いてくる道のりに「現金つかえません」と大きく表示されたイタリア食材屋さんがあります。テイクアウトコーヒーも売っています。何ヶ月前にこれを見た時、「おおっ!」と思いました。小売業ですよ。小売業!とうとう時代はここまで来たかと思いました。以前から思っていましたが小売業や飲食業が売上を完全に電子マネーに出来れば、釣銭間違えや従業員の不正が行われにくくなります。昔、オーナーが店長である従業員を完全に信用して任せていたところ帳簿上は儲かっているのに現金が全くなくて後々スタッフの不正が見つかったという事例がありました。そんな悲しい結末をむかえないためにも売上100%電子マネー決済はいいですね。

この場合、消費者の立場から考えたらどうなのか?電子マネーを持っていないお年寄りは?ところが私の知っている人でも70歳以上でもスイカくらいは持っています。そう考えると完全に現金でなくてもいいのかなと思います。まだまだ地方では電子マネーを持っていない人も多いかと思いますが、関東1都3県では70歳以上でも電子マネー1つ位はもっていそうです。そういえば生活している中で以前は1万円以上の買い物はクレジットカードでそれ以下は現金で支払っていましたが、最近では1万円以上の買い物はクレジットカードでそれ以下は電子マネーで支払う事が多くなってきました。今現金払いするのは病院くらいではないでしょうか。

今から7年前にフィンランドに行った時、駅ナカでシナモンロールを買った時も、駅で切符を買った時も全て電子マネー(クレジットカード)でした。そう考えると日本は、世界的にみても遅れているのですね。日本でも近い将来小銭を持たない世界になるのでしょうか。2カ月前の9月1日にデジタル庁が発足しましたから、今後デジタル化していくことは間違いないですね。そう考えると個人情報の保護がとても大事になってきます。進んだ方が良いのか悪いのか微妙な選択です。電子化の流れは避けられそうにありませんが、変な方に進まないことだけを願っています。