72の法則とは、元金が2倍になる期間が分かる便利な算式です。これは「72÷金利=お金が2倍になる年数」という算式です。例えば、銀行に100万円預けて金利が0.02%だった場合、72÷0.02=3,600年となります。銀行で0.02%の金利で100万円預けた場合、200万円になるまでには3,600年かかるということです。もう死んでいますね。では金利3%の運用資産に預けた場合は、72÷3=24となり、24年で2倍になります。まだなんとか生きています。ただ、24年間のインフレに対応できる環境かどうかも問題になります。
これは借金をする場合にも計算できます。法律上の上限金利は18%ですが、これを算式に当てはめたら72÷18=4となり、100万円借りてそのまま元金を返済しなければ4年で200万円に膨れ上がるということになります。ですから、お金を借りる時にも参考になります。この算式を知っていると、お金を借りる時にも慎重になるのではないでしょうか。
また、何年で2倍にしたいという希望がある場合にも活用できます。例えば100万円を10年で2倍にしたいという場合、72÷Ⓧ=10になればよいので、72÷10にすれば良いだけです。そうすると72÷10=7.2となるので年利7.2%で運用する必要があります。この算式は全て利子にも利子が付くことを前提とした複利計算が前提となります。是非活用してみて下さい。