プラス受信

17日前に携帯電話を旅先で落としました。旧式のトイレの中にです。目の前が真っ暗になり食欲もなくなりました。でも、私は今「すべての事柄を好機と捉える(=プラス受信)」という訓練をしています。ですから、すぐにプラス受信をしてみました。

携帯から離れることにより自己を見つめるチャンス
携帯依存症にならないですむのでチャンス
体を電磁波から守れるのでチャンス
忘れかけていた携帯がない時代を体験するチャンス
トイレに落としたのでますます運がつくチャンス

など訳のわからないことまで含めてどんどん出てきます。でも、こころはドヨヨンとしたまま・・・これって頭(理論)と心の乖離なの?とその時出てきたのは、シロクマのリバウンド効果(2013.4.2のブログ参照)です。心が思ってしまうのを無理に違う考えを押し付けてもそれは逆に元の心を誇張するというもの。そのような場合、自分が思ってしまう感情は無理に変えず、行動だけを制限する。だから、一緒に旅している友達もドヨヨンとした気分にならないように態度だけは平常を保つようにしました。

でも、そのうちに心のもやもやは消え、携帯無くともなんとかなると思えるようになったのです。上級者は多分、携帯無くした瞬間、プラス受信して心も頭も納得してしまうのでしょうが、私はまだまだ修行が足りないらしく、ドヨヨンとしてしまいました。でも、このプラス受信とシロクマのリバウンド効果の組み合わせはとても良い組み合わせでした。実際やってみると、やらないより回復が早いような気がします。

マシュマロ・テスト

先月読んだ本の中からもう1つ実験を紹介します。スタンフォード大学の心理学者ウォルター・ミシェルは、4歳の子供たちにマシュマロをすぐに1個もらうか、15分待って2個もらうかを選ばせました。実験の説明をすると、子供の目の前にマシュマロ1個とベルを置いて部屋を出ていき、子供を一人にします。15分待てたら子供はマシュマロを2個もらえます。もし、待てなければベルを鳴らして食べてよいというルールです。

この実験では、待てなかった子供はマシュマロをじーっと見つめ、どんな味がするのかと想像していました。待てた子供は、マシュマロを見ないようにしていました。待てば2倍得するのに、つまり頭では理解しているのに目の前に報酬が置かれるとつい手を出してしまうというのは、人間の本能のようで、私たちの合理性には限界があるということです。これを限定合理性といいます。そして肝心なときに意志力が働かなくなるのです。これを限定意志力といいます。

このテストはこれだけではありません。この4歳児たちの10年後まで調査したのです。一番長く待てた子供たちは、10年後人気が高くて成績もよく、ストレスにもうまく対処しており、学力検査のスコアも高く、前頭前皮質の機能を測定する神経心理学のテストでも良い成績を収めたということです。

つまり、不愉快なことをいっとき我慢して、長期的な目標を達成することができるかどうかということ。この個人差によって、子供の時であれ、大人になってからであれ、人生が大きく左右されるということでした。

シロクマのリバウンド効果(皮肉なリバウンド効果)

今日は前回のブログでお話しした「スタンフォードの自分を変える教室」の中から、興味深い実験「シロクマのリバウンド効果」についてお話します。

みなさんは一日に何度シロクマの事を考えるでしょうか?考えることもあるけれど、ほとんど考えないという人が大多数だと思います。

ダニエル・ウェグナーという心理学の教授が行ったある実験で被験者に「これから5分間、シロクマのことを考えないでようにしてください」と指示します。他の事は何を考えてもいいけどシロクマの事だけは考えてはいけないという指示が出たのです。ところが考えてはいけないと思えば思うほど、シロクマのことばかり浮かんできてしまうという結果が出ました。

このことは、不安や憂鬱、ダイエット、依存症に関する最新の研究でも明らかになっていて、頭の中で考えるやらない力は全く効果を発揮しないということです。何かを考えないようにしようとすると、逆に強く意識してしまう。これを皮肉なリバウンド効果といいます。

ウェグナーは皮肉なリバウンド効果には皮肉な解毒剤を提案しています。それはあきらめることで、そのような感情をコントロールするのをあきらめるのです。そのためには思考を抑えつけず、行動だけ自制することが重要らしいです。そして禁止する(やらない力)のではなく、実行する(やる力)に変える。ダイエット中の人に太りそうな食べ物を禁止しても、だいたい16日で元の体重に戻るそうです。それより、何を食べるべきかに注目したほうが効果が出るということでした。

本当に心の平安を望み、自己コントロールを向上させたいなら、頭に浮かんでくる考えをコントロールすることは不可能だという事実を受け入れ、自分が何を信じ、何に従って行動するかを選択することが重要だということです。

売れないものには共通する「ない」ものがある

先日上記テーマのセミナーに参加しました。売れない商品は下記の何かがないといいます。

a 商品そのもの(機能)
b 価格(値ごろ感)
c 品質(質感)
d デザイン(感性)
e 売り方(マーケティング)
f 売る市場(アプローチ)
g提供企業と競合(バランス)
h 販売(物語性)
i 接客・流通(温かみ)
j 時期(タイミング)

商品そのものがあまり機能的にすぐれていなければ売れませんし、値ごろ感がなければ売れません。この値ごろ感というのは単に安ければいいのではなく、品質やデザインが優れていれば高くてもいいものと消費者が感じることが大事です。いくら素晴らしい商品でも誰も知らなければ売れないのでマーケティングも大事です。また、適切な市場にアピールすることが大切になってきます。競合会社は少ない方が売れますし、「どこどこ産の〇〇という生産者が無農薬で作りました」のような、物語性や温かみも必要でしょう。また、真夏にウールのセーターなどは売れませんので販売時期も売れる時期のちょっと前に商品が仕上がっていないといけません。

ここに書いてあることはごくあたり前のことですが、売れない商品の在庫を多くかかえている場合、上記を一つ一つ見直してみるときっと発見があります。

ソフトスキルの重要性

資格というと、医師・弁護士や税理士、公認会計士などの資格を思い浮かべることが多いと思います。これらの専門的なスキルはハードスキルと呼ばれています。それと対比してあるのがソフトスキルです。ソフトスキルとはコミュニケーションとかリーダーシップとかファシリテーションのようなスキルのことです。ファシリテーションとは、会議・ミーティング等の場で発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させる手法・技術・行為の総称をいいます。(wikipediaより)

このように以前は資格(スキル)というとハードスキルばかりが注目され、ソフトスキルはほとんど無視されてきました。その結果、子供の頃から医師や弁護士を目指し、猛勉強で毎日のように塾に通い、友達と遊ぶ暇もなく、品行はあるがコミュニケーション能力が著しく低い子供たちが大人になってしまいました。ソフトスキルはある程度学ぶこともできますが、もともとの資質というか育ってきた環境というのが重要だと思うのです。

オーバーな言い方をすれば、すごくアホでもコミュニケーション能力が高ければ生きていけます。コミュニケーション能力は子供の頃から培った経験が大きく影響します。自分の子供を毎日のように塾に行かせて友達と遊ぶ時間を奪うのは大きな機会損失を被っているということをそろそろ気が付かないと、これからの国際社会・国際競争には生き残っていけないような気がします。

プロの解釈

2012.11.13にカテゴリー税務で復興特別所得税について書きました。その中で個人に支払う報酬等についての復興特別所得税について誤った解釈をする専門家が多いので、ここに書きたいと思います。税理士や弁護士などの個人事業の報酬については、昨年の12月までは10%の源泉所得税を控除した残額を支払っていました。例えば元の契約が222,222円の報酬について22,222円の源泉所得税を控除し、200,000円を支払うということはよく行われていたことです。これについて、国税庁のホームページでも例示を挙げて示しています。

http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/fukko/pdf/02.pdf#search=’%E5%BE%A9%E8%88%88%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%89%80%E5%BE%97%E7%A8%8E’

これによると、Q6の回答は222,222円から22,688円(復興特別所得税を含む)を控除した199,534円を支払うことになります。しかし、Q10の回答では200,000円(手取り)÷(100-10.21)%=222,741円となるので、222,741円から22,741円を控除した200,000円を支払うことになります。

優秀な経理マンからはどちらの解釈が正しいのか?という質問を受けます。これは、復興特別所得税とは誰が負担すべき税金か。というのを考えれば分かります。所得税なので所得を受ける人、つまり受け取る側(税理士や弁護士など)です。それとは逆に今後消費税率が上がった場合は、負担すべき人は最終消費者なので、支払う側となります。これを混合して、受け取る側が手取り金額を変えず、実質顧問料を増やす請求書を出す人がいるらしいです。プロなら誰が負担すべきかは一目瞭然です。実質値上げの請求書が送られてきたら要注意。復興特別所得税は誰が負担すべき税金ですか?と聞いてみましょう。今月分の給与から源泉所得税は復興特別所得税も一緒にひかれるので給与をもらっている人も手取り金額が少しだけ減ったと実感できると思います。そう、受け取る側(所得を受ける人)が負担するのが復興特別所得税なのです。

目標の設定

PDCAサイクルを繰り返すとうのは有名な手法ですが、P(プラン)やD(ドゥ)に比べC(チェック)を怠っている組織が多く見られます。プランを立ててやってみたけど、やったこと自体に満足してしまい、その先のC(チェック)を怠り、適正な分析をせず、したがってA(アクション)という改善もしないというパターンです。

これは組織で行われていることですが、個人レベルでも言えるのではないでしょうか。。同じ誤りを繰り返してしまう人はPとDは行うけど、Cを行わない又は見当違いなCの分析をするといったことです。ですから、Aは行わないか。行っても見当違いな行為となります。

このブログを読んで落ち込んでしまった方はまだ良い方で世の中にはPばかりでDをしない人が多いというのが実情です。世の中、やってみないと分からないことばかりなのに色々な理由をつけてできないのです。ですからDをしているだけ凄いのです。あとはCが甘いだけ・・・ゴールはもうすぐです。年末、この時期、自分の近い将来もPDCAしてみませんか?

今年も1年お世話になりました。ブログを読んでくれる人も毎年多くなっています。忙しくても暇でも1か月7カテゴリーに1つブログを書いています。来年もよろしくお願いいたします。良いお年を・・・(^_^)/

見やすいプレゼン資料の作り方

表題とはちょっと違うネーミングでしたが、先日見やすいプレゼン資料の作り方のセミナーに行ってきました。統一感が大事で細かくいうと下記の通りとなります。

基本は1ページ1メッセージ。
フォントの大きさは統一した方が良い。強調したいときはフォントを変えるのではなく、太字にしたり色を変える方が美しい。
線はない方が良い。グラフなどを挿入するときも線はできるだけ使わず、たとえば背景の色などで見えやすくするという方法を用いる。
カラーはファーストカラー、セカンドカラー、サードカラーを決めてその順に使う。
背景の色は薄目、くすんだ色を使った方が良い。
フォントは「MS P ゴシック」がおすすめで、ローマ字と数字は「arial」を使い、ローマ字と数字を強調したいときは「arial Black」がおすすめ。これは小さくしても字がつぶれない。ポップ体と明朝体はプレゼン資料としてはNG。
グラフを挿入するときは外枠にグラフ値の説明を置くのではなく、直接グラフにテキストボックスで入れる。
フォントの大きさは基本18pt小さくても12ptまでにする。

目からうろこだったのは、線は全体がうるさくなるのでできるだけ使わない方が良いということ。グラフを挿入するときでさえ、できるだけ線は見えないようにするということ。見にくくなるのでは?と心配をよそに逆に見やすくなるんです。お試しあれ。

データで考える力

明治MBAの講師の先生のセミナーがあったのでタイトル名のセミナーに行きました。私はIT系はどちらかというと苦手です。データを作る側の人も沢山来ていましたので、用語の意味からして分からない難しいお話もありましたが、データと一言で言っても、記述統計レベルのexcelデータから確率分布に使える多変量解析、そしてビッグデータまであるようです。

いずれにしろ、使えるデータを作るには、①比較する。これは全体を比較することで、相対比較(競合比較)や絶対比較(価格比較)や期間比較(周期比較)があります。②構成する。これは部分を構成することで、全体と部分を比較して共通性を見出したり、全体の中で部分がどう影響するのかを見たりするのに役立ちます。③変化。これは時空比較であったり、関係性を比較したりするのに役立ちます。

上記3点を意識しながらデータを作ると使えるデータになるようです。

データは時として問題解決に役立ちます。ただ、 excelデータは限界があり、先ほどの3つのデータを作ることは可能ですが、excelデータからでは 共通性は見いだせますが、関係性や集合化や法則性などを探るのは難しいようです。

キャッシュフローゲーム



キャッシュフローゲームを御存知だろうか?

これはロバート・キヨサキの本でも有名な金持ち父さんシリーズの本の中でも有名になったことですが、金持ち父さんになるためのボードゲームです。そう人生ゲームみたいな感じ・・・

図を見て下さい。人は上記4つのいずれかのクワドラントに属します。E(Employee)従業員とS(Solf-employed,Small bisiness owner,Specialist)自営業者、専門家とB(Business owner)ビジネスオーナーとI(Investor)投資家です。

Eは最も多い従業員、サラリーマンやOLです。
Sは自営業者や私達のような専門職を有する人たちです。
Bはビジネスオーナーですが、Sの自営業者との違いは自営業者は自分自身が汗水たらして働かなくてはいけませんが、Bはビジネスの仕組みを作り自分が直接的に働かなくても会社が回っていく人たちです。
Iは投資家の事で不動産や株などをやる人たちのです。EとSは同じグループ、BとIは同じグループです。最大な違いは自分で働くか否かです。通常人はEもしくはSからスタートします。それが何とかしてBかIに行けるよう頑張るというのが、このゲームです。

しかもキャッシュフローの観点から物事を見ています。自分が最初についた職業の収入と毎月の支出額を記入してゲームはスタートしますが、毎月の支出額を超える不労所得を得るようになるとラットレースは抜けます。

実際やってみて気になったのは、子供が生まれると毎月の支出額に養育費を加えるのですが、ゲームの中では子供はコストにしかならないという点です。これをやりすぎると益々子供を産まない人が益々増えるような気がします。