超人気コンサルタント養成講座

先日タイトル名のセミナーを受講しました。コンサルタント業を行うにあたっての最も基礎となる事項を教えていただきました。コンサルタントはテクニックではなく、どんな状況からも未来を切り開ける人を育てることだと言います。このような自立型人材に育てることが重要で、自立とは、「いかなる環境・条件の中においても自らの能力と可能性を最大限に発揮して道を切り開いていこうとする姿勢」だそうです。

具体的には①自己依存(他に期待せず、自分自身に期待する)これは、過去や周りの環境は変えられないけど、自分と未来は変えることができるということを意味します。②自己管理(自らの可能性を最大限に発揮する)これは、環境は変えられなくても努力は自分で決められる。自らの意志で道を切り開くということを意味します。③自己責任(真の原因は自分自身にあると考える)これは鏡の法則にも似ていて、自分がこうしたから、結果はこうなる。つまり、自分が変われば結果も変わる全て自分次第だということを意味します。④自己評価(本物を目指してとことんやる)⑤他者支援(他人を信頼して支援する)これは、評価はしない。信頼するということを意味します。

①と②は以前からやっていたような気がします。③と⑤を聞いた時、カテゴリー本の「任せる技術」(2011.11.23)を思い出しました。そして④を聞いた時には、カテゴリー本「プロフェッショナルの条件」(2011.1.23)のヴェルディの言葉を思い出しました。そして全体的にカテゴリー本「H・ミンツバーグ経営論」(2010.9.17 )の右脳が昔から知っていたことを左脳が明示的に知ることがあるとそこに感動が生まれるという体験をしました。

そして最も大事なことは、あらゆる出来事を客観的・好意的・機会的に受け止めるということ。何か変化が起こった時、人はピンチと感じやすいのですが、ピンチとチャンスは紙一重、取りあえずチャンスと決めつけて行動すればチャンスとなるのです。

相手をやる気にさせ相手の可能性を最大限に発揮させることができるメンターとは、まず、自らが見本になり、相手を全面的に信頼し、そして支援することだそうです。自分の弱い部分(私の場合は他者支援)も分かったセミナーでした。




5回目の浴衣です。これは昨年の夏の終わりに出張に行った際、関空のユニクロでバーゲンで買いました。昨年は夏の終わりだったため着れず、今年初めて着ました。店頭で一目ぼれした浴衣です。花火の夜空には白い浴衣が似合います。

プレゼンテーションセミナー

先日、プレゼンテーションセミナーに参加しました。いかに心に残るプレゼンをするかという事を主眼に置いたセミナーです。

まず、難しすぎるいかにもプロっぽい専門用語は極力避けるという点です。専門用語や横文字が並んだ言葉で文章を組み立てるといかにもプロっぽくなりますが、内容が(そもその専門用語の意味が分からないので)心に入ってきません。

そして口調は抑揚をつけたプレゼンを心がける。ゆっくり目で話す人は重要なところは早く・強く話したり、逆に早口な人は重要なところはゆっくり2度言うなどです。単調な口調では、どこが重要なのか分からなく集中力が持たないばかりかお経のように聞こえてきて眠くなります。

人にどう思われるかではなく、相手に何を伝えるかに集中する。これはテクニックではなく、(熱い)想いだそうです。

そして、意外だったのは服装で黒は避けるとのことでした。私はきっちり見せるためセミナーの講師などをするときは敢えて黒いスーツなど着ていましたが、黒のスーツは相手から見ると近寄りがたく、閉鎖的に見えて、それでいて最も印象が残らない(多くの人が黒のスーツを着るから)そうです。どうせなら印象づけて貰った方が得なので、敢えて華やかな色のものを身につけるのがいいそうです。男性であれば、黒っぽいスーツでもピンク色のネクタイなどをすれば高感度(特に女性の)が上がるそうです。

自己表現

私は人前で話すことが苦手です。1対1なら話せます。1対5までなら何とかいけます。ところがそれ以上になるとどうも苦手なのです。以前の職場で何度もセミナーの講師をやらせてもらったり、大学で非常勤講師をやったり、大学院で皆の前で課題の発表をしたり、それなりに経験は積んでいますが、どうも苦手意識が消えません。

何故少人数だと大丈夫なのに大人数だと駄目なのか。考えてみました。1対1ですと相手がどう感じたか分かっているかなどを表情や仕草などから分かります。それを汲み取ってもう一度、例題などを加えながら説明することが可能です。相手が5人位までなら、細胞をフルに使って感じることができます。ところがこれ以上になると何人か無表情の人というのが存在してきます。心の中で思います「え?分からない?分かってる?つまらない?どうなの?」中にはうんうん頷いている人やにこやかにほほ笑んでいる人もいます。うーん分からないな?という表情をした人がいたらラッキーです。分かりやすくもう一度説明したりします。

何度もセミナーに参加して特に人数が10人以上になると必ず無表情の人が出現するのです。この人の存在が潜在的に気になるのだと思います。分かっているのかいないのか。そこが不安になり苦手意識に結びつきます。

ビジネススクールで自己表現という授業を取りました。皆の前で恥ずかしいこと(緊張させること)をやらせます。そういう場でモジモジしたり、恥ずかしがって行動すると舞台演出家でもある先生はとても怒りました。怒られ慣れていない私は怒られるのが嫌という一心で、心臓がバクバクしながらも精一杯表現しました。先生は良く褒めてくれました。今思うと、先生は私は怒られ慣れていなく誉めることによって伸びるタイプだということを瞬時に感じ取って、そうしたのだと思います。ただ、ビジネススクールで取ったこの授業は皆の前で表現するということを実践で学ばせる場でした。自分の中に持っている思いなどは、相手に表現しなければ伝わりません。この授業で表現の大事さを学びました。

ワールドカフェ

カテゴリーMBAでは、ビジネススクールで習った手法などを中心にお話ししていました。今回はちょっと目線を変えて卓上の理論ではなく、最近私が体験したことについてお話します。初めてのことでしたのでとても新鮮で新たなニッチ戦略を思わせる出来事でした。

先日happyという映画(2012年5月21日カテゴリー映画のブログ参照)を観に行きました。映画好きな友達に誘われて渋谷にある小さなミニシアターで観ました。終わったあとにトークショーがあるというので折角だからと思い残りました。

お話をする人が出てきて「今からワールドカフェをやります。ワールドカフェを知らない人?」私は手を挙げました。多くの人が手を挙げていました。要は少人数のグループを作りこの映画についての気付きなどを共有しようというもので、映画から感じたキーワードを1グループ毎に発表するというものです。近くに座っていた人を中心に6人のグループを作り、意味も分からずじゃんけんをし、私は勝ってしまいました。そうグループ長になったのです。

ビジネススクールでディスカッションをするのは慣れていたので、その時を思い出し短時間(17分)で自分たちのチームのキーワードを探します。

短時間でしたが、充実したものでした。セミナーや映画を観た後は、終わってから1時間以内にその内容について、他の人とディスカッションするとセミナーの内容や映画の内容が定着するというのを聞いたことがあります。それを実践させる場所でした。自分がどう感じたかをこころの中だけではなく言葉にする。そして他人はどう感じたのかを聞く。単純な作業ですが、セミナーや映画を観た後には非常に効果的だと思いました。

小さな映画館で行われるこの差別化は、中小企業が見習うべきエッセンスが詰まっていました。大きい映画館では到底できないニッチ戦略です。また、興味ある映画の時に参加したいと思いました。

製品志向と市場志向

製品志向とは、その製品の性質のみに着目して自社の事業の目的を考える志向で、例えば鉄道会社が自社の目的を「鉄道事業」と考えることや、化粧品会社が自社の目的を「化粧品の製造販売」と考えることなどが例示としてあげられます。

それに比べ市場志向とは顧客の視点に立ち、鉄道会社であれば自社の目的を「輸送事業」と考えることや、化粧品会社が自社の目的を「ライフスタイルと自己表現」と考えることなどが掲げられます。

製品志向でものを考えると違ったタイプの異業種が現れた場合、ライバルだと気が付かず、対策が遅れる場合があります。例えば鉄道会社が自社の事業を鉄道事業であると考えると同じ鉄道事業に対しては対策をしますが、同じ方面に行くバス会社や航空会社には目を向けない可能性があります。

顧客にとっては、目的地に行ければ鉄道にこだわる必要がなく、料金や利便性や時間などを比較してバスや飛行機で行くことも選択するのです。ですから、顧客の立場に立ち市場志向で考えることは重要となってきます。

イノベーター理論とキャズム理論



イノベーター理論
商品購入の段階を早い順に5つに分類したもの
・イノベーター(革新者)=新しいものを好んで積極的に購入する
・アーリーアダプター(初期採用者)=オピニオンリーダーとも呼ばれ流行に敏感で情報収集を自ら行い購入する
・アーリーマジョリティ(前期追随者)=比較的慎重派だが平均より早く新しいものを取り入れる
・レイトマジョリティ(後期追随者)=フォロワーズとも呼ばれ比較的懐疑的な人、周囲の大多数が試している場面をみてから同じ選択をする
・ラガード(遅延者)=最も保守的で流行や世の中の動きに関心が薄い人

キャズム理論
イノベーターとアーリーアダプターを合わせると全体の16%になります。アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間には大きな深い溝(これをキャズムといいます)があって、それを超えるかどうかがその商品がヒットしたかどうかの判断になると言われています。

商品販売当時話題性もあり売れ行きが好調だった商品も数カ月でぱったり売れなくなったという商品も数々存在します。これはキャズムを超えられなかったのです。キャズムを超えるか超えないかの時に一番企業がしなければならないことはマーケティングの変革です。商品のヒットはキャズムの溝を超えられるかで一過性のものだったかヒットしたかの境目となることは間違いなさそうです。

ダイアログ・イン・ザ・ダーク

先日ビジネススクール(MBS)でのプロジェクト・マネジメントの授業を持っていた先生と会食した時の話、先生が最後に「Dialog in the Dark」を体験してみるといい。と言われたのです。

調べてみると、<五感を研ぎ澄ます>とか<視覚以外の何かでものを見る>とか<みえないがみえる>などのキーワードが出てきました。

要は光が遮断された真っ暗な空間のなか何人かとグループを組んで、アテンド(視覚障害者)というその道のプロのサポートを受け、様々な体験をするらしいのです。

世の中には理論だけではなく、体験を通してではないと分からないことが沢山あると思います。この経験はきっと今後の人生にきっと役に立つ。価値観や考え方が根本から変わる可能性すらあるような気がしました。

私は正直暗闇は苦手です。暗闇はとっても怖くて不安なイメージが定着しています。体験者の手記によると、私が感じている暗闇と仲間と進む暗闇ではそもそもの質が全く違うようです。おそらくこれは体験しなくては分からないことの一つなんだと思います。一度やってみようかな・・・

ムーアの法則

ムーアの法則とは、インテル社の共同創業者であるゴートン・ムーア氏が1965年に論文で発表した法則で、コンピュータの価格性能性が1年半で2倍になるという法則です。

1年半で2倍と言う事は、3年で2×2の4倍、6年で4×4の16倍になるということになります。10倍になるには約5年です。これはIT業界で長年にわたって成り立ってきました。(1995年以降は失速したという意見もあります)5年で10倍というのは逆にいうと、同じ性能を求めるなら5年で10分の1の価額になるというものです。

現在の起業において、パソコンなどのコンピュータは必需品です。どんな業界でも必要不可欠です。現在の日本はどちらかというとデフレ気味で経済も失速しています。ただ、5年前の売上の1/10になってしまったという企業ばかりではないと思います。現在、起業する人は5年前に起業した人の1/10でコンピュータを設備投資できる時代です。おそらく売上は5年前より下がっていると思いますが、利益率は上がるはずです。

最近、どの業界でも採算無視の売上重視経営が目立ってきました。価格を下げて売上高を増やそうとする戦略です。しかし、低価格戦略はいずれ行き詰まり、業界全体に悪影響を与えます。そろそろ売上重視の経営は止めて収益重視の経営に切り替える必要がありそうです。

ゲーム論(パレート最適)

パレート最適とは、ナッシュ均衡のように自分のみを動かすのではなく、全体の状態を動かしてもいいとする考え方で、簡単に言えば全体合理性を考えた概念です。2011.8月のゲーム論(囚人のジレンマ)のブログ
http://www.hy-tax.com/blog/2011/08/post-100.html
の図でいくと、パレード最適はどのパターンでしょうか?

前回お話したナッシュ均衡は自分のみの損得を考える非協力ゲームなので、自白と自白がナッシュ均衡となります。

しかし、パレート最適は全体合理性を考えた概念、つまり双方は協調することになります。したがって、黙秘と黙秘がパレート最適ということになります。

ゲーム論(ナッシュ均衡)

ナッシュ均衡とは、自分以外のプレイヤーが均衡点の戦略を取る時、自分もそれを取らないと得にならない。という状態のことです。それは互いに最高の努力をしているという状態なのですが、下記の3つの注意点があります。

1.片方だけが最高の状態ではだめです。
2.自分だけがずれても、自分の得にはなりません。
3.自分がずれると、他人の得点が上がる場合が多いです。

非協力ゲーム(プレイヤー同士が協力し合わないゲーム)では少なくとも1つのナッシュ均衡点が存在するといわれています。その点で非協力ゲームの基礎理論としてナッシュ均衡は存在します。

囚人のジレンマはナッシュ均衡の代表例です。