MBA(修士論文)

修士論文は1年間指導教授につき完成させます。それぞれ自分の書きたい論文のテーマに沿って指導教授を選び教えを乞います。私は医療経営について、財務的観点とマネジメント的観点を交えた論文を書きたかったので、大手企業のCFOの経験のある財務的観点とマネジメント的観点を兼ね備えた実務家教授のゼミに入りました。

2万字以上が最低修了文字数ですが、始め5万字位書く気満々でしたが、指導教授の沢山書けばいいというものではない。という言葉に従い4万字位で完成させました。

良い論文は、範囲が狭く深いもので実務で実際にやったことに沿って書ければ一番良いと言われました。当初、欲張ってしまい範囲を広げ過ぎたのですが1万字位削り焦点をしぼりました。指導教授は、私とは比べ物にならない数々の財務・マネジメントを実践でやってきました。その教授に直接教授していただけたのは、とても貴重な経験でした。




浴衣6回目です。この浴衣は東レが開発した繊維で作ってあり100%ポリエステル浴衣です。良い点はシワにならない。汗がべとつかずサラっとしている。洗濯機で洗える。といった万能浴衣です。あまり安いものはありませんが、浴衣のクリーニングは高いですから、クリーニング代を考えると家で洗えるこの浴衣は経済的なのかもしれませんね。

MBA(単位の取りかた&科目の選択)

ビジネススクールでは150科目以上の授業がありましたから科目の選択は避けられません。1科目2単位で、卒業までに基礎単位6単位、論文演習単位4単位を含む合計46単位を取得しなければなりません。

私は1年生の時は基礎単位と自分の論文に関連する科目を集中して取りました。2年時は修士論文が大変だと先輩から聞いて分かっていたので、1年生の時に沢山の科目を取ろうと決め、36単位取りました。

1年生の時に沢山単位を取っておくと論文が始まる2年生の時に精神的に楽です。2年生ではあと10単位(うち4単位は論文単位)取れば良かったのですが、折角ビジネススクールに通っているのだからと勿体ない根性が出て、結局24単位とりました。

2年時は今まで習ったことのないマーケティングや金融系などどちらかというと論文に関係ない他部門の科目を取りました。1年時2年時の科目の取りかたはこの方法が良かったです。折角ビジネススクールに通ったのだから他部門の広い知識を吸収するのはとても有益なことです。




3回目の浴衣です。こちらも有松絞り 紺色と白のコントラストがはっきりしていてとても好きな浴衣です。

MBA(仕事との両立)

働きながら学べる専門職大学院(MBA)が増えたことは嬉しいことです。ただ、実際にやってみると仕事と勉強との両立は大変で時間がいくらあっても足りないという時期があります。私は税理士試験もCFPも仕事をしながら取得していましたから多分他の人より時間管理ができる方だと思います。それでもどうやって、両立したのかをお話したいと思います。

私は大学院1年目は勤務税理士として税理士法人に勤務していました。2年生になる時に独立したので、勤務税理士と独立税理士との立場の違いはありますが、働きながら大学院を修了したわけです。

授業を取っている曜日は残業ができません。従って職場には始めから「大学院に行ってMBAを取得する」ということを宣言しました。これは職場によって違うと思いますが、宣言することによって、早く帰ることを理解してもらえ、かつ、応援してもらえるので一石二鳥でした。自分に逃げ場を作らないためにも有効です。これはできればやった方がいいと思います。

仕事の内容にもよると思いますが、私の仕事は月末にクライアントとお会いすることが多く、お約束するときも遠めのクライアントで授業に間に合いそうもない場合には、授業がない日に予定をいれてもらったりして、できるだけ授業は行くようにしました。どうしても日付を変更できない時は、前の週に学友にICレコーダーを渡しておき録音してもらいました。

1年で一番大変だったのは5月でした。授業での中間試験(提出物)と3月決算が重なり、時間がいくらあっても足りず大変でした。電車での移動時間や隙間時間を利用して課題を仕上げたのを覚えています。1月も年末調整や償却資産税の仕事と期末課題の提出が重なり大変だったのを記憶しています。ただ忙しい確定申告時期は大学院も休みだったので有難かったです。

結論から言うと「成せばなる」です。時間がなくても自分で時間を作り出し、何とかできるものです。そういう時間管理の方法も体験を通じて大学院で学んだような気がします。

MBA(奨学金について)

明治大学は奨学金が充実しています。私が頂いた奨学金を中心にご紹介します。

給付奨学金は入学時の試験結果で良かった人にあげるものです。私の場合、合格通知書と一緒に「あなたは入学時試験の結果上位15人以内に入っていますので、給付奨学金をもらうことができます。是非明治大学にきて下さい」のような手紙が入っていました。→かなり砕けて言いましたが実際はもっとちゃんとした表現です。

1年時は申請すれば貰う事ができ、2年時は1年時の成績がGP(グレード・ポイント)3.0以上であれば、引き続き貰う事ができます。学年で15人頂くことができますが、私の学年で2年時に脱落したのは2名でした。GPはS4点 A3点 B2点 C1点 F(59点以下)0点 T(未受験)0点 でカウントされ平均が出されます。FやTを取ってしまうとGP3.0以上をキープするのはかなり厳しくなるので、課題や試験は必ず受ける必要があります。

校友会奨学金はある日突然、大学から手紙が着て知った奨学金です。何やらお金を貰えるようだったので、事務局に主旨をうかがったところ1年生は、1年生の前期の成績で貰える人が決定し、2年生は1年生の後期と2年生の前期の成績で貰える人が決定するとのことでした。2学年で14名貰える(ホームページに記載してありました)みたいなので1学年換算だと7名ですね。これは純粋に成績が良ければ貰える奨学金です。給付奨学金はある意味、運もあるような気がしますが、校友会奨学金は価値のある奨学金ではないでしょうか。給付奨学金と校友会奨学金は誰が貰っているのかは開示されない(学生番号開示)ですが、奨学金申請書を事務局に提出するときに鉢合わせして知ることがあります。

その他にみずほ奨学金という企業奨学金があります。これは1年時の成績や行いなどで決まるらしく、2年生になったときに氏名が張り出されます。しかし、給付奨学金を貰っている人は対象外となります。10万円貰えますがこちらも返還不要です。このように明治大学には所得制限なし、返還不要奨学金が3種類あります。

また、貸費奨学金(返還必要ですが無利子の奨学金)や日本学生支援機構(旧日本育英会)の無利子または低利子の奨学金もあります。

奨学金制度をうまく利用してMBAを取得するというのはどうでしょう?頑張ってお金を貰えるなんて最高ですよね。

MBA(学費のこと)

MBA取得のための大学院の授業料は文系の大学院では高いことで有名です。だから、学生も働き盛りの30代以上が多いのだと思います。今日は学費についてお話します。他の大学院の事はよく分からないので、明治大学のグローバルビジネス研究科についてです。

1年時 入学金  280,000円
    授業料  1,300,000円
    教育充実料  230,000円
    健保組合費  2,500円   合計1,812,500円(1年時)

2年時 授業料  1,300,000円
    教育充実料  230,000円
    健保組合   2,500円   合計1,532,500円(2年時)

その他に本代などがかかってきます。なので総合計2年間で約350万円くらいでしょう。

ただ、明治大学は奨学金が充実していて、私が貰った奨学金は、

1年時 給付奨学金  650,000円
    校友会奨学金 100,000円

2年時 給付奨学金 650,000円
    校友会奨学金 100,000円 の合計150万円を頂いています。
従って実質負担額は190万円位になります。この2つの奨学金は年収制限がなく、返還不要なのでとても良い奨学金です。

MBA(MBSを選んだ理由)

ここ10年で急速に発展した国内MBAですが、沢山ある中で明治を選んだ理由をと聞かれると、通常計画的にMBAを取得しようとしている人は予備校などに行き、何校も受験するらしいのですが、私は突然閃いて(お正月にぼーっとして考えた)ので、何校も受ける余裕はありません。そこで絞る必要がありました。MBA受験のための提出書類は莫大で何校も出願する時間的余裕がなかったのです。

まず、何と言っても場所が重要です。平日の夜と土曜日に通うので、通勤途中の大学にしようと思いました。

通勤途中には法政大学、明治大学、日本大学がありました。そのなかで、法政にするか明治にするか迷いましたが、法政は修士論文を書くことが強制でなかった(大学院は修了できますが、MBAは取得できません)のに、明治は修士論文を提出して単位をもらうことが卒業要件となっていたため、辛くても逃げられない環境に置く方が自分のためになると思ったのと、180科目位の多くの授業が取り放題だったことから明治大学を選択しました。

ビジネススクールによっては、2年以上の社会人経験が要件となっている場合もありますが、明治はそのような制限がなかったことから、大学を卒業してMBAに進んだ学業専念者から教授より年齢が上なんではないか?と思われる方まで幅広い年齢構成です。私達の学年の6期生は80人中女性が18人位だったと思います。仕事をしている人の職業は名の知れた会社で勤務している人が一番多く、その他に自分で起業した人や、私達のような士業の人たちがいました。みな向上心が高く前向きで活動的な人が多かったような気がします。

どの教授も個性があり、講師のレベルも高く非常にためになった2年間でした。どの勉強もそうですが、独学は安い代わりに自分のキャパを超えた勉強はなかなかできません。その道のプロに教えてもらうのが最も効率的でお金に変えられない時間的メリットが享受できると思います。その意味でも明治大学を選択して良かったと思います。

MBA

2009年4月から2011年3月までの2年間、明治大学大学院グローバルビジネス研究科グローバルビジネス専攻(MBA)に通学しました。通学と言っても仕事をしていましたから、平日夜と土曜日全日です。

MBAは日本語では経営学修士とか経営管理学修士などと呼ばれます。ビジネススクールとも言われています。MBAは以前は海外の大学に留学しなければ取得できませんでしたが、ここ10年位で国内でも、かつ、働いていても取得できるようになりました。私も明治MBAでは6期生なので、今年の春明治MBAに入学する人は9期生ですね。

何故MBA?というと、いずれは独立したかったからです。私は最初は簿記検定から始まり、税理士試験、CFPと少しずつ関連する資格を取ってきましたが、MBAを取得することは、自分のためにも顧客のためにも役立つと思ったからです。私は法学部出身なので経営学を学問として学んだことはありません。実務のみです。しかし、税理士試験を通して、学問と実務を両方学ぶことが何よりも宝になると思いました。そこで一大奮起して、通おうと思ったのです。学問だけでも駄目、実務だけでも弱いのです。強くなりたかった。。。それだけです。

MBA取得するのを批判する実務家もいます。MBA取得者の一部は学問だけの頭でっかちな理屈だけで何もかも解決しようとするからだと思います。明治にはMBA理論を振りかざした発言をすると叱る先生もいました。実務は必ず理論どおりにはいかないのです。とても刺激を受けました。また、私の指導教授は実務家(大企業のCFO)をしていましたが、理論と実務のバランスの取れた教授でアカウンティング(管理会計中心)だけではなくマネジメントにも長けた教授でした。先日お会いした時に「統計は有用だけど、それを信じ込んではいけない。統計はあくまでも過去の実績であって未来の指針ではない。現在はリーマンショックや東日本大震災など、過去の統計だけでは計り知れない未曾有な事柄が続発する世の中になってきた。過去に常識だったことはもはや時代遅れである。」と仰っていました。そう、理論を知った上で実務にどう応用するかが最も重要なことなんだと思ったわけです。

その道のプロと言われる先生から学び、このような指導教授に巡り合えたのも、素晴らしい学友(基本大金をはたいて遊ぶ時間も惜しんでビジネススクールに通おうと思う人は意識や志が高い人たちです)と出会えたことは、今となってはお金では代えられない価値なんだと思います。

CFP継続教育単位の取り方

CFPは取得すると一生ものの資格ではありません。会費の納付と継続教育単位の取得が求められます。会費はAFPが年12,000円、CFPが年20,000円で、学生の場合は学割で半額になります。

また、取得後も継続研修を受ける必要があり2年間でAFPは15単位、CFPは30単位以上取得する必要があります。

CFPになって何年も経ちますが、今までFPジャーナルについている継続教育テスト(1回3単位、葉書では980円、インターネットなら880円)によって取得してきました。ただ、最近それ以外の取得の仕方を知りました。主な単位取得方法は、研修の受講、執筆、講師、スタディ・グループでの勉強会があります。研修の受講には、税理士会が行う研修や大学院が行う講座等も対象になったりして、意外と認められるのが多いのだと知りました。

執筆はなかなか認めれもらえず、CFPの受験科目に関わりのあるものでないと認めてくれません。私は日本FP協会から会員向けのサイトの原稿「FPいまどきウォッチャー」の原稿も書いていますが、紙媒体ではなく、電子媒体なので駄目だと言われました。

講師もマネジメント系では駄目で試験科目に直接関連したものでないと駄目なようです。スタディ・グループでの勉強会も単位認定になりますが、これはFP協会の承認したスタディ・グループでないといけないので、範囲は狭くなります。

研修の受講は継続教育テストも含めて認められるケースが多いので問い合わせをするといいかもしれません。ちなみにMBA大学院の金融系の講座と税理士会の講習も認定できました。今年はスタディ・グループでの勉強会にも挑戦してみたいと思います。

1級FP技能士

1級FP技能士は正確には、ファイナンシャル・プランニング技能士1級というらしいです。日本FP協会のAFP・CFPとの関係を聞かれることがありますが、AFP・CFPは国際資格で、2級FP・1級FPは国家資格(技能士)です。レベル的にはAFPと2級FPが同等で、CFPと1級FPが同等ですが、ややAFP・CFPの方が難しいと言われています。

1級FPは学科試験と実技試験がありますが、CFPを持っていると学科試験が免除になるので、実技試験の合格だけで、1級FPを取得できます。私はCFPを持っていたので実技試験だけ受けました。1回目の試験で合格しましたが、私が合格した時(2008年9月)の実技試験の合格率は75.6%でした。学科試験の合格率は10%~15%なので、CFPを取ってから受験すると楽に合格できます。

勉強方法は独学です。CFPの試験にかぶっているのでCFPのテキストの見直しと過去問を何回か解きました。CFPの試験でいうとライフプランニング・リタイアメントプランニングの問題が中心だったように思います。合格証書は厚生労働大臣の名前で受理されるので、ちょっと嬉しいです。

CFPは仕事になるか?

2011年10月1日現在CFP認定者は17,869人、AFP認定者は153,240人います。AFPより上位資格であるCFPの方が人数は少なくなっています。よく聞かれることは「FPの資格ってためになるの?」というのと「FPの資格って仕事があるの?」です。

前者の回答は必ず「ためになるよ。」と答えています。後者の質問には「お金になるかどうかって事?」と聞くようにしています。ためになるかどうかと聞かれればためになります。CFPのブログ(2011年2月8日)でもお話ししましたが、CFPの知識はお金に関する知識が広く浅くもれなく吸収できるとことに良さがあります。ですから、ためになるのです。

では、お金になるか?ましては独立できるか?この資格で飯が食えるか?となると、自信を持ってYesと言えないのが現状です。CFPの資格だけでまれに独立して活躍している人もいますが、どちらかというと私のようにW資格を有する人が多いのではないでしょうか。金融機関や保険会社で働く人は、AFPを取得し、その次にCFPを取得するのを会社が奨励しているのが多いと聞きました。

私はCFPの他に税理士資格を有していますが、どちらがお金になるかというと圧倒的に税理士資格です。税理士は税務に関して独占業務を有しており、税理士以外の者が他者の税務申告書を作成することは、法律で禁止されています。それに比べ、CFPはこれといった独占業務がないし、税務の様に差し迫った問題点ではないので、仕事の量が限られます。だからと言って全く仕事がないかというと、そういうこともなく、私の場合はCFPと税理士の両方の資格を有するということで、原稿の執筆依頼がきました。CFPの知識は原稿や講演を通して依頼されることが多いような気がします。また、会社に勤務する人にとっては、資格手当の対象となることも多いようです。