資金係数(終価係数)


6つの資金係数があります。この数値を知るとライフプランに関するほとんどの計算ができるようになります。

終価係数・・・現在の額から将来の額を求めるときに使用します。
現価係数・・・将来の額から現在の額を求めるときに使用します。
年金終価係数・・・毎年の積立額から将来の額を求めるときに使用します。
年金現価係数・・・将来の年金額から現在の額を求めるときに使用します。
減債基金係数・・・将来の額から毎年の積立額を求めるときに使用します。
資本回収係数・・・現在の額から年金額を求めるときや、借入金から年間返済額を求めるときに使用します。

資本回収係数については9月2日のブログ(カテゴリーFP)で紹介しました。年金現価係数については10月27日のブログ(カテゴリーFP)で紹介しました。今回は最も理解しやすい終価係数について説明します。

例えば、100万円を年2%の年複利運用すると5年後にはいくらになるか?という場合です。

100万円×1.104=1,104,000円となります。
これは一番理解しやすい係数ですね。

医療法人の設立1

個人で病院や診療所を経営する場合、確定申告の事業所得として納税をすることになります。個人で経営する場合、所得税では課税総所得金額(所得控除をした後の金額)が195万円以下の5%から1,800万円以上の40%までの超過累進課税制度(5%・10%・20%・23%・33%・40%)が採用されています。住民税は一律10%です。つまり、所得が少ないと15%(所得税5%+住民税10%)の税率ですが、所得が多くなると50%(所得税40%+住民税10%)の税率が課されることになります。

このような事から節税目的で医療法人化するケースもあります。法人税の税率は18%(年800万円以下の部分)でそれを超えると30%です。法人都道府県民税は地方によって多少違うものの17.3%(例:23区内都道府県民税相当額5%・市町村民税相当額12.3%)であり、法人税額が1,000万円を超える法人については20.7%(23区内都道府県民税相当額6%・市長村民税相当額14.7%)です。その他に事業税が課税されますが、社会保険診療報酬(国保・社保等)は事業税法上非課税なので、株式会社等に比べ事業税は圧倒的に少なくなります。

そう考えるとあまり所得が大きくない時は個人経営が有利で、ある程度所得が大きくなってきたら法人経営が有利ということになります。

ただ、税金の有利不利だけで法人設立をすると危険です。私の顧問先では、納税的には法人化した方が有利ですが、敢えて法人化しないという顧問先もいます。

法人化すると有利な事は信用力が高まるとか、組織力が高まるというメリットもありますが、都道府県の監視が高まるとか税務申告が自分でできなくなるなどというデメリットも生じます。

私が一番メリットだと感じていることは事業の承継の時です。個人事業ですと、院長が逝去した場合、子供に事業を引き継ぐとき、一回廃業の手続きをして新たに開業の手続きをしなければなりません。その間タイムラグが生じ、診療が出来ない時期が生じます。そして医療事業に係る資産について全て相続税の対象となり、事業自体を続けるのが難しくなる場合があります。それに比し、法人化しておくと理事長・院長交代の手続きだけで済みタイムラグがなく、スムーズに事業承継することができます。また、相続税についても、法人の資産については、個人の相続税の対象になりません。持分の定めのない社団医療法人ですと、基金については、当初出資基金だけが課税対象となり、含み益については課税されませんが、持分の定めのある社団医療法人ですと含み益も考慮した出資持ち分について課税されます。現在の医療法では持分の定めのある社団医療法人の設立はできませんので、今後、医療法人設立を目指す方はこの心配はありません。

後継者が育ち、自分の事業を任せられる状態になった時は、法人化の検討も必要かもしれません。

ニーチェの言葉


ニーチェはドイツの哲学者(1844~1900)です。
いくつもの名言があるなか特に気になった何点かを紹介します。

多くの人の判断に惑わされない。
仕組みや道理のごくはっきりしたもの、あるいは説明が簡単にできる事柄を、人々は軽く扱う傾向にある。その反対に、説明が尽くされていないもの、曖昧さや不明瞭さが残る事柄を、人々は重要なものだと受取る傾向がある。もちろん本当は、何が重要で何がそうでないかは、こうゆう心理が左右する判断とは別のところにある。だから、人々の気持ちの動きにまどわされて、何が重要であるかをまちがって判断しないようにしよう。「人間的な、あまりに人間的な」

理想や夢を捨てない
理想を捨てるな。自分の魂のなかにいる英雄を捨てるな。誰でも高みを目指している。理想や夢を持っている。それが過去のことだったと、青春の頃だったと、なつかしむようになってはいけない。今でも自分を高くすることをあきらめてはならない。いつのまにか理想や夢を捨ててしまったりすると、理想や夢を口にする他人や若者を潮笑する心根を持つようになってしまう。心がそねみや嫉妬だけに染まり、濁ってしまう。向上する力や克己心もまた、一緒に捨てられてしまう。よく生きるために、自分を侮辱しないためにも、理想や夢を決して捨ててはならない。「ツァラトゥストラはかく語りき」

賢さは顔と体に表れる
賢明に考える習慣を持つと、そのうちに顔が賢そうな輝きに満ちてくる。表情ばかりか、体の見た目も賢そうになってくるのだ。たとえば、他人から見て動作や姿勢のあり方にシャープな感じが出てくる。どのような精神を持つかによって、人間の外観も変わるのだ。元気な人が活発に歩くように、悲しみと失意を秘めた人がとぼとぼと歩くように。「人間的な、あまりに人間的な」

仕事はよいことだ
職業はわたしたちの生活の背骨になる。背骨がなければ、人は生きていけない。仕事にたずさわることは、わたしたちを悪から遠ざける。くだらない妄想を抱くことを忘れさせる。そして、こころよい疲れと報酬まで与えてくれる。「人間的な、あまりに人間的な」

この中で特に好きな名言は、「理想や夢を捨てない」です。常に今日の自分より明日の自分・・・明日の自分より10年後の自分が素敵になっていることをイメージしながら生きていきたいです。

生命保険契約や損害保険契約等に基づく年金に係る判例

相続又は贈与等に係る生命保険契約や損害保険契約等に基づく年金の税務上の取扱いが、最高裁判所の判決により変更になりました。

以前は遺族の方が年金として受取る生命保険契約等については、一度相続税が課税され、さらに年金として受取る時に、所得税(雑所得)として年金収入金額から保険料等を差し引いた金額が課税されていました。

今後はまず、各年の年金収入金額を所得税の課税部分(雑所得)と非課税部分(相続税の課税対象となった部分)に分けて、課税部分のみ年金収入金額から保険料等を差し引いた金額が雑所得として課税されます。

では、過去の年金についてはどうなるのでしょうか?これについては、平成17年分から平成21年分までの納め過ぎとなっている所得税が還付されます。これについては黙っていても貰えるものではなく、確定申告をしている年については、更正の請求という手続きをし、確定申告をしていない年については、自ら確定申告(還付申告)をする必要があります。

詳しくは、国税庁のホームページ http://www.nta.go.jp の「保険年金の所得金額の計算のためのシステム」で計算をすることができます。更正の請求書や確定申告書の様式もダウンロードすることができます。

インシテミル

この映画はライアーゲームやカイジに似ています。

これらの根底にあるのは、他人をどこまで信じられるか・・・とても仲の良い友人なら兎も角、ほとんど知らない人をです。ライアーゲームでもそうでしたが、助かる道はただ一つ「他人をどこまで信じられるか」でした。

いかに話し合って、納得してもらい信じて信じられるか・・・

それしか生き残る道はありません。始めに殺人が起こった時、この中の誰かが殺人犯だと決め付けていた時点でちょっと無理がありました。組織が仕組んだ罠だと誰も言わなかったのです。あの時点でそう仮定して一致団結して問題に取り掛かっていたら、第2の殺人は起こらなかったはずです。

連鎖的に殺人が起こっていく・・・

組織でもそのようなことが起こり得ます。一つの不信感から連鎖的に組織内に不穏な空気が広がっていく・・・早めに対処しないと大変なことになるというのが良く分かる映画でした。

ライフプラン(老後)


老後には一ヶ月でいくら生活費が必要でしょうか。各種データによると約26万円必要と言われています。ゆとりある生活のためには約38万円必要です。

年金の受取額はそれぞれ現役時代の所得や入っていた年金などにより、変わってきます。公的年金の受取額はインターネットなどで確認できます。私的年金は保険会社などに確認すると良いでしょう。これらを足して、必要生活費に足りない場合、いくら必要でしょうか。今回はその計算の仕方をお話します。

Aさん夫婦はゆとりある生活を希望し、月38万円を確保したいと考えている。公的年金受取額を調べたら、23万円で私的年金は10万円であった。38万円-23万円-10万円=5万円足りないことになります。65歳の誕生日から毎年60万円(5万円×12ヶ月)を10年間受け取りたい場合、65歳時点でいくらなければいけないか?

これには年金現価係数を使います。年金現価係数はインターネットなどで簡単に調べられるようになりました。年利を4%とした場合で10年の年金現価係数は8.111です。

60万円×8.111=486.66万円の金額が65才時点で必要となります。

ROEとROA


有名な業績評価指数にROE(自己資本利益率)とROA(総資産利益率)があります。

ROEの長所としては、計算が比較的簡単であり理解もし易い。株主重視の指標であるため株主重視の姿勢をアピールできる。認知度が高く他社との比較も容易である。という半面、短所としては、内部資本金制度を採用しない限り組織単位でROEを算出することができない。株主資本コストやキャッシュフローを考慮していない点などが挙げられます。

ROAの長所としては、計算が比較的であり理解し易い。資産(借方)が分かれば企業内組織でも算出が容易である。株主だけでなく債権者を含めた資金提供者の視点から評価できる。認知度が高く他社との比較も容易である。資産の有効活用を促すことができる。という半面、短所としては、株主資本コストやキャッシュフローを考慮していない。総資産の圧縮による縮小均衡に陥る可能性がある。率で判断するため将来の意思決定に不合理な決定を導くことなどが挙げられます。

医療戦略の本質


マイケル・E・ポーターとエリザベス・オルムステッド・ティスバーグが著者です。

まえがきで、ちょっと耳が痛いまた、ドキッとする提言をしている。

そもそも医療では、「マネジメント」という言葉の評価は低く、「ビジネス」に至っては禁句に近い。また、医療機関の「戦略」に関する文献は皆無に等しい。つまり、多くの医師たちは「競争」という概念をまるで信用していないのである。彼らは「競争」を「値下げ」と同義と考え、「競争」は身勝手な行動を助長し、診療をないがしろにする厄介者だと教え込まれている。

というものです。第1章では医療の問題点を述べ、第2章では根本的な原因を探っている。第3章は改革はなぜ失敗したのかで、第4章は医療の価値を向上させる原則、第5章は、医療提供者の取るべき戦略、第6章は、保険者の取るべき戦略、第7章は、医療メーカー、消費者、雇用者の取る戦略、第8章は、政府の取るべき戦略、そして、付録として事例が2件掲載されている。

アメリカの制度を中心に書いている部分もあるので、日本との違いを感じる部分もあるが、第4章と第5章は医療法人の関係者に読んでもらいたい部分です。

医療法人の理事

医療法人の理事は、実際に業務執行をする人のことです。株式会社では取締役のようなものです。理事の定数はその法人の定款で定めなければなりませんが、医療法では理事は最低3人以上、監事は1人以上いなくてはなりません(医療法46条の2①)
ただし理事については都道府県知事の認可を受ければ1人又は2人の理事でもよいことになっています。しかし、この認可を受けた法人は極めてまれで、通常は3人以上となっています。

また、病院や診療所、介護老人保健施設の管理者は原則として理事でなければならないので、施設が多い法人は理事の数も多く必要となります。

次に該当すると、理事になることはできません。(欠格事由)
①成年被後見人又は被保佐人
②医療法、医師法、歯科医師法その他医事に関する法令の規定により罰金以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して2年を経過しない者
③上記②に該当する者を除くほか、禁固以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることができなくなるまでの者

理事の任期は、2年を超えることはできませんが再任をすることはできます。

では、破産をしたらどうでしょう?弁護士、司法書士、公認会計士、税理士、宅地建物取引主任者、保険外交員など、他人の金銭や財産に関わる職業についている人は、免責を受けるまでは業務停止となります。しかし、医師は他人の財産を管理するのではなく、生命を管理する職業ですので、破産による業務の制限を受けません。従って、医療法人の理事が破産しても欠格事由には該当せず、理事を継続することが可能です(医療法46条の2②)

税理士試験 理論の覚え方1

試験勉強を始めたばかりの方に一番多く質問されるのが、「あんな沢山の理論をどうやって覚えたのか?」です。私も理論を覚えるのはもともと得意ではありません。どちらかといえば、会計科目が受かってしまって、後戻りできなくなり、仕方なく理論を覚えることになった。こんな大変だとは思わなかった。というのが正直な感想です。

最初の理論科目に受かるまで3年かかり、それ以後はコツを掴み毎年合格したのは、この理論のお陰と今では思っています。

理論を覚えるのは辛いです。私はありとあらゆる暗記ものの勉強はそれまで避けていたので、何かを暗記するという習慣がなく、とても大変でした。そんな私が全ての理論を覚えて本試験に挑んだのです。ポイントは”諦める”です。何を諦めるのかというと運を諦めるのです。所得税法1年目の受験は自分の運を信じ、理論を全て覚えずに何十問かを覚えて試験に臨んだのですが、覚えていない理論が出て失敗しました。ただ覚えていなかっただけで、また、1年無駄にしてしまうのです。それから、私は自分の運を信じないことにしました。”理論は全て覚える”それが受験資格だ。とまで決心したのです。

理論を全て覚えると試験がとても楽です。時間配分さえ考えれば、ほとんどの理論が書けます。また、確実に50点点数が取れるので、得意な計算で変な問題が出てもリカバリーすることができます。私は計算問題は得意で理論問題は苦手意識が強かったのですが、理論をちゃんと覚えると実は計算より確実に点数が取れます。理論は裏切らない。手堅く点数が取れるのです。

理論問題は、古くから付き合ってた旧友のように確実に自分の味方となります。諦めずに覚える!理論サブノートにある全ての理論を覚える!そうすれば確実に合格に近づきます。次回は具体的な覚え方についてお話しょうと思います。