グループ法人税制2


カテゴリー税務にて前回、グループ法人税制の大枠を説明しました。今回はグループ法人税制の対象となるグループをお話します。
上の図でA社(親会社)がB社(子会社)に100%出資をしている場合、グループ法人税制の対象となるグループに該当します。それでは、個人である甲さんがC社に100%出資をし、D社にも100%出資をしている場合はどうでしょうか?これはA社とB社のように直接出資ではなく、間接出資ですが、これについてもグループ法人税制の対象のグループになります。つまり、完全支配関係のある法人で発行済株式の全部を直接又は間接に保有する関係がある場合をいいます。

グループ法人税制の概要は前回お話しましたが、A社とB社の関係(法人による完全支配関係法人)とC社とD社の関係(個人による完全支配関係法人)では、取り扱いが1つだけ違ってきます。

それは、寄付金の取り扱いです。法人による完全支配関係法人の場合、取り扱いは前回お話したとおり、支払う方は損金不算入、貰う方も益金不算入ですが、個人による完全支配関係法人の場合には、グループ法人間でない場合の取り扱いと同じになります。つまり、支払った方は、寄付金の損金不算入限度額の計算により限度額まで損金算入で、貰った方は全額益金算入となります。この部分は注意が必要です。

ライフプラン(出産)

出産費用は分娩費用や入院等で50万円位、検診費用や準備費用を合わせると55万円くらいかかります。日本は少子高齢化なので、出産に関しては色々な公的制度があります。また、働く女性が出産する場合はかなりの金銭的補助があります。(しかも非課税所得です)これらの制度をうまく利用して、出産に備えましょう。

出産育児一時金・・・1児につき42万円もらえます(双子だと何と84万円!)専業主婦でも夫の健康保険組合等からもらえます。

以下は働く女性が出産した場合の制度です。
出産手当金・・・産前42日・産後56日の間に職場を休業し給与がもらえないときに標準報酬日額の3分の2がもらえます。
育児休業・・・父母がともに育児休暇をとる場合に1歳2ヶ月までの間に計1年間とれます。
育児休業給付金・・・休業中に無給だった場合は、育児休業基本給付金等(月額給与の50%)がもらえます。また、休業中の健康保険料や厚生年金保険料が申請によって免除されたりします。
短時間勤務・・・3歳までの子を持つ労働者に対し、1日6時間の短時間労働を認めます。
最近、仕事も失わず出産もするという元気な女性が増えています。これは本人にとっても、国家にとっても有益なことです。助成金等をうまく利用して仕事と出産のW取得を乗り切りたいものです。保育所不足が問題になっていますが、この点は国家が早急に改善する課題でしょう。育児も仕事も頑張る女性(男性もですが)のためにも早く整備してもらいたいものです。

孤高のメス

1988年まだ、脳死肝移植が認められてないこの時代に、患者の命を救いたいと願う医師と、脳死前にはボランティア活動をしていたドナーとその母、ドナー提供者を望む市長の家族の話

自分の母親が田舎の病院でたらいまわしに合って、その結果母を失ったドクターの主人公は、いつか田舎の病院でも人の命を救える医療を提供したいと外科医になる。そして、敢えて田舎での医療を行い目の前の患者を救うことに徹底的に拘ります。

組織内にあるつまらない慣習や制度には拘らず、あくまでも患者を救うというそのことだけに、エネルギーを集中し、命を燃やします。「この国でそれをやったら刑事告訴を受けるかもしれない」「成功しても、失敗しても地獄だぞ」と忠告をしてくれる人もいる中、「ドナー提供を望む親族とドナー提供者を待つ人がいて、それでも私がやらなければその方がよっぽど悪である」と言い切り、違法でありながら手術をするという話です。

100%脳死であったことを証明できた点とドナー提供者の母の陳述書により、刑事罰にされることもドクター免許を剥奪されることもありませんでした。

病院内だけではなく、色々な組織内に悪しき慣習が存在して、この病院では重症患者は慶応医大に回すというのが悪しき慣習でした。もし、移送中になくなったら、その人の寿命だと・・・

そんなことをしたら手遅れになる。とドクターは言い、医療器具も不備の中でも様々な手術をこなしていきます。この医師の判断はただ、患者を救いたいという事だけで、患者にとって何がベストなのかということを考え、今すぐ自分が手術をするということがベストであると結論づければ実行します。判断基準にブレが生じません。見ていて正義感の沸いてくる映画でした。

BCG型PPM

PPMには、BCG型PPM、GE型PPM,PLC型PPMなどがありますが、今回はBCG型PPMについてです。BCG型PPMはボストンコンサルティングが発案したPPMで他のPPMに比べ大雑把で、欠点もありますが、理解しやすいので有名なPPMです。




金のなる木・・・名前の通り金のなる木で資金が入り、支出は少ないです。ただ、それに甘んじていると過剰適応のわなにはまります。

花形・・・市場成長率が高く将来の成長が見込まれますが資金流出が多くたくさんのお金が必要です。

負け犬・・・撤退することも考えますが、競争相手がいなくなり儲かる見込みもあります。自社が持っている資源(コアコンピタンス)合えば留まり、合わなければ撤退します。

問題児・・・拡大か撤退を考えなければなりません。成長が激しい市場なのでさらに資金をつぎ込み花形となるか傷が浅いうちに撤退するかという選択です。

BCG型PPMはキャッシュフローからみた資源配分方法で、市場シェアの線は資金の流入を表し、市場シェアが大きいほど、お金が入ってきます、また、市場成長率線は資金の流出を表し、市場成長率が大きいほど資金が流出(投資が必要)します。
BCG型PPMの欠点としては、業界特性を反映していない点と、ROIからみた資源配分を考慮していない点などがあげられます。

所得税法

税理士試験で会計科目が合格し、税法科目を勉強し始めました。税法科目は理論問題が50点、計算問題が50点の総合問題です。最初に合格したこの科目は一番苦労しました。受験1年目は資格取得学校が決めたAランク・Bランク理論を全て覚え、受験しましたが、Aランク理論から1問、Cランク理論から1問出題され、Cランク理論が全く書けず、撃沈しました。

2年目は、前年の経験を活かし、そもそも理論に穴を作らない。と決意してランクに関係なく、全ての理論を覚え、本試験に臨みました。全ての理論を覚えただけあって、2問とも(1つは応用理論でしたが)書くことができました。ところが、書けることが沢山あり、かつ、計算は得意というものあって、計算の力を過信しすぎ、理論に多くの時間を取られ、計算問題が終わらないという結果となりました。またしても、撃沈です。

3年目は、次のことを肝に銘じ試験に臨みました。
・理論は全て覚えたので、私が書けない理論は誰も書けない。
・理論は全て書けると思っても時間を気にして、メインとなる部分を最初に書き、付記事項的な理論部分は計算が終わってから書く。
・計算が得意だと自分の力を過信しない。
・ケアレスミスに気を付ける。
以上の事を実行し、ようやく3年目にして所得税法に合格することができました。この試験攻略方法はその後に受験した理論科目についても実行しました。

所得税法が受かるまで3年かかり、会計科目は何とかなったものの、理論科目は一生受からないんじゃないか位に真剣に悩んでしまった時期もありましたが、合格することができました。やっと、税理士試験の山を越えたと実感した瞬間でした。

僕たちのプレイボール

メジャーリーグから転落したマイナーリーグの現役選手の父とリトルリーグ・ワールドシリーズ出場を夢見る息子の二人の物語です。

メジャーリーグから転落した父は肩を壊し、また、いつかメジャーリーグに這い上がりたいと願うがなかなかうまくいかない。年齢はどんどん上がっていくし、妻からはいい加減諦めたら?と言われるし、それでも夢を捨てられない。肩が壊れて動かなくなるまで野球をやりたいと父は言います。

ジェームス・ディーンや山口百恵のように人気絶頂の時に本業を去るのがカッコいいと思った時期もありましたが、今は、カズやこの映画の父のように好きだからこそいくら無様な様を見せつけたとしても、やり続けるというのが、本当の意味でカッコいいのかなとも思えるようになりました。

この映画の面白いところは、息子の方です。アメリカ帰りの息子は日本の地元リーグに入るも、練習のやり方からチームの意識の低さ、レベルの違いなどに葛藤しながらも成長します。これを見ていて、企業(組織)に似ているなと思いました。球児(息子の名前です)がいくら実力があっても、志が高くても、一人だけ頑張っても、リトルリーグに行くことはできません。チーム内はうまい人、下手な人、いずれはプロになりたいと思っている人、楽しいだけで野球をやっている人、様々な人がいて、チームが成り立っています。

チームに入りたての頃、生ぬるい練習に苛立ち、こんなんじゃリトルリーグに行けないと、チームにあたり逆にチームから孤立化したりします。自分がスランプの時、仲間のファインプレーで救われたりもして、そこからチームが1つになり、リトルリーグのワールドシリーズまでいくお話です。

チームの仲間が一つの方向に向かって立ち向かっていく。組織と一緒です。一人一人バラバラに動いていたら、良い部分も消されてしまいます。個の良いところを消さず、集団も成長するにはどうしたらいいかを考えさせる映画でした。

ライフプラン(結婚まで)

今回は、就職してから結婚するまでのライフプランを考えてみたいと思います。挙式や新婚旅行等にかかる結婚資金は平均430万円必要です。親からの援助もあるかもしれませんが、できれば自立した大人として自分たちで貯めたいものです。

給与から強制的に半分を貯金し、その半分は自己投資に、残りは貯蓄するのが理想です。”貯める”と言ってもいろいろなやり方がありますが、今回はドルコスト平均法について、お話します。

今、日本での預金は低金利となっていて、あまり魅力を感じないと思う人は外貨預金はいかがでしょう。外貨預金は日本の金利よりどれも高く、円高のときに交換しておけば、利息とともに為替差益も期待できます。また、毎月、何ドルと購入するのではなく、毎月、何円と購入すれば、円高の時にはより多くのドルが購入でき、円安の時には少ないドルしか購入できないため、平均すると1ドル当たりの購入コストが低くなります。これをドルコスト平均法といいます。また、毎月こつこつと貯めることもできるのも魅力です。

外貨建て預金を考える場合、購入コストも考える必要があります。銀行の窓口で交換すると1ドル当たり1円の手数料がかかったりしますが、証券会社やネットですと、50銭だったりします。例えば1ドル50銭かかるドルと、1ランド20銭かかるランドはどちらが為替手数料が高いでしょう。その時の為替相場が1ドル=100円、1ランド=10円だった場合、ドルは50銭÷100円で0.5%ですが、ランドは20銭÷10円で2%の手数料になります。現在利率の高いランドですが、為替手数料も考慮して考えることが大事です。

キャッシュ化速度

最近、様々な法人の財務諸表を見て感じることは、相対的に売上が落ちているという点です。売上が落ち込む中で、財務諸表を良くするためにはどうしたら良いでしょう。実は資金繰り(キャッシュフロー)を改善することが、企業の財務諸表を良くする方法となります。

財務諸表を良くするためには、キャッシュ化速度を速めることが最も改善する方法です。

キャッシュ化速度を早める方法は、売掛金はできるだけサイトを縮め、、買掛金はできるだけサイトを伸ばし、棚卸はできるだけ少なくします。

実際のところ売掛金と買掛金は相手があることですから、調整は困難かもしれません。従って、棚卸を極力少なくする方法を考えます。

①必要以上にまとめ買いをしていないか? ②適正在庫を把握しているか? ③在庫は物だけと思っていないか? という点を徹底的にチェック・改善してみることによって、1年後には見違えるよな財務諸表になります。3つ目の在庫は物だけと思っていないか?という点は、在庫は仕入れた物だけでなく、保管コストや使用していないときの時間コストなども考慮しましょうという意味です。

2010年6月のブログ(カテゴリー:本)「ザ・クリスタルボール」も関連ブログとなっています。

ビジネス・ゲーム



この本は、「誰も教えてくれなかった女性の働き方」という副題がついています。一般的に仕事としての社会は男社会です。多くの女性は学生時代と社会に出てからの女性の立場の違いに驚き、そして戸惑うことでしょう。私も一番最初に就職したのが銀行でしたから、体験してみて初めて社会は男社会なのだ。と思いました。

そんな、男社会で女性が勝ち残っていくルールみたいなものが書かれたのがこの本です。私は早くに男社会に見切りをつけて、男女隔たりの無い国家試験の道に進みましたが、一般の組織で上まで上がっていく女性はある意味、男性以上に努力していることが分かりました。

あぁ。確かにと頷く部分も多い本です。女性、特に若い女性に読んで頂きたい本です。

特に印象に残っている部分は、ビジネスはスポーツに似ているという部分です。その理由は

①ほとんどの場合がチームで行われる。
②チームのメンバーは原則的に志願した者から採用している。
③チームの中で認められるためには必要な技術や能力を持っていなくてはならない。
④能力のあるメンバーは良い条件でトレーニングを受けたりできるが、期待された技量がなければ他の選手と交代させられる。
⑤チームの目標は「勝つこと」に集約される。

本当だ。スポーツと会社組織はとても似ています。チームスポーツの経験を持つ人の方が組織では、経験がある分有利だということです。(男性の方が女性よりその割合が大きい)私は小学生と中学生のときにバスケットボール部に所属していましたので、何となくこの感覚は分かりました。自分が気が付かなかった男社会のルールみたいなものが分かる本です。

簿記論・財務諸表論

税理士試験は、会計科目2科目と税法科目3科目に合格すれば、実務経験を積んで税理士になることができます。その会計科目2科目が簿記論と財務諸表論です。

簿記論は全問計算問題で、財務諸表論は半分が計算、半分が理論です。財務諸表論の理論は税法科目より厳密ではありません。この2科目は簿記2級・1級受験を経て受験する人には比較的なじみやすいです。

私は簿記論も財務諸表論も嫌いではなかったのですが、周りの受験生を見ていると、ある傾向が見られます。一定の確率で簿記論にはまる(何年も受からない)人が出てくるのです。それも、いわゆる良い高校、良い大学を出た人達にその傾向が強いような気がします。確かに簿記論は1年間、勉強してきたことに全くかすってもいない問題が出たりします。ある意味怖い科目です。そういう意味では財務諸表論の方が受かりやすい感じです。理論が半分、計算が半分(しかも総合問題)であることが多いです。傾向と対策を練りやすいのも財務諸表論かもしれません。理論も核となる部分は暗記が必要ですが、それ以外の部分は文章作成能力でカバーできる部分があります。そういう意味でも楽しい科目です。

簿記論にはまってしまったら、どうするか?簿記論はある意味つかみどころがなく、実務では使わないくらい難解な問題が出ますので、何年も受からないと精神的に病んできます。そうした場合、まず、簿記論と違う科目を1科目受験するようにしたらどうでしょう。簿記論以外の科目は理論がありますが、簿記論は唯一理論がないので、暗記の負担がない分それが可能だと思います。実際、私の友人で非常に優秀な人が簿記論にはまりましたが、彼は自分は簿記論が苦手だけれど、10年も受ければ1回位、自分に合った問題が出ると思うんだ。と言い、簿記論と理論科目を2科目を受験し必ず理論科目に合格し、最後には簿記論にも合格していました。

小さな頃から勉強の習慣があり、パターン化学習が得意な優秀な人ほど、簿記論地獄にはまりやすい感じです。あまり精神的に追い込まず、10年受ければ1回位、自分に合った問題が出ると思うんだ。という位の方が、良い結果になると思います。