コンサルタントというもの12

プロとは?
1つの言葉で表現すると、”再現性”である。常に同じ結果を出せる。環境や周りに全く影響されずに、最高の状態を常に自分の意思通りに出せる人。

F1ドライバー中野信治氏が言う”F1ドライバーのトップ数人のグループ(一流)とその下のグループ(二流)との違いは?”→レースの結果はメカの状態によって大きく左右されるが、二流の人は「車を自分に合わせてほしい」と思う。しかし、一流の人は”自分が車に合わせられる”。どんな環境であってもその環境の中で最高の結果を出せるのが一流である。

プロコーチの平本さんは言う。「過去に最高のパフォーマンスを発揮した経験がない人に最高のパフォーマンスを発揮させることはコーチングではできない」と。
究極のコーチングは、その人の過去の最高のイメージを引き出すこと。=再現性。
そして一流はその再現性を自分で引き出せるのである。




週末にビジネススクールのゼミ10周年記念パーティがあり浴衣で参加しました。帰り道の途中にあるアカデミーコモン(校舎)の前で写真を撮ろうと思っていたのに、ゼミの友達と話しながら歩いていたのですっかり忘れてしまい家に帰ってから写真撮りました。今年はこれが最後かもしれません。新調した黄色い帯を締めていきました。黄色の帯は何にでも合うので重宝します。

医療法人制度セミナー



8月5日と19日にMBA intensive2014という講座のセミナー講師をさせていただきました。5日は「医療法人制度と医療法の沿革」というテーマで2時間、19日は「医療業界における株式会社参入の是非」というテーマで2時間、5日の内容は医療法人と株式会社の違いなどを考慮した医療法人制度、医療法の沿革、医療法人の経営承継などのお話しをしました。19日は医療法人の消費税損税問題、医療業界における株式会社参入の是非などをディスカッションを含めお話ししました。

私は医療法にどっぷりと浸かって医療法人にもどっぷり使っているので制度を知りすぎて、なかなかそれ(例えば制度の規制や実務への落とし込みを考えると思考が制限されるということ)を超えた発想ができないのですが、多くのアグレッシブな意見や考えが聞けて楽しめました。例えば、消費税10%時に医療についての消費税はどうあるべきか。というディスカッションでは、幼児医療は非課税のままで老人医療などは10%消費税をかけてもいいのではないか。とか、3割窓口負担だけに消費税をかけるとか、へき地医療がなくならないように地域の医療には優遇を与えるとか、消費税ではなく法人税などで医療法人の損税を解決するとか、そもそも損なのか、など面白い意見が聞けました。

どうしても実務家は実務に落とし込むとこれは大変な事になるぞという制限が無意識のうちに働き思考に知らないうちに制限がかけられてしまうのだと思いました。私にとっても有意義なセミナーでした。

大いなる沈黙へ

この映画は21年の歳月を費やして制作されたドキュメンタリー映画です。フランスアルプス山脈に建つグランド・シャルトルーズ修道院という男性修道院の生活を音楽なし、ナレーションなし、照明なしで淡々と撮っています。169分という3時間弱の長い映画でヨーロッパ映画祭のベストドキュメンタリー賞を受賞したのをはじめ数々の映画賞を受賞しています。

都内で観れるのは1カ所のみで毎回チケットは完売でこんな混んでいる映画館は久々でした。私は映画を年間50本近く観ますが、こんな映画は初めてでした。何もかも不思議な感じ・・・ナレーションもなく、音楽もなく淡々と修道院の生活が映し出されるので次第に眠くなってきます。良い意味で寝てしまう映画です。

この映画は観ている人に何かを訴えてきません。淡々と生活がひたすら映し出されます。全ては観ている人に委ねられています。不思議な感覚の映画でした。修道院は結構人生を色々経験した人が悟りを拓く見地から入るものだと思っていましたが、結構若い人も修道院に居るので、この人たちは世の中を捨てて何故ここにいるのだろう。何があってここに入ろうと思ったのだろうと余計な事を考えてしまいました。

チケットを頂いた方に感謝。貴重な体験ができました。

経営者保証ガイドライン

自分で起業するのってエネルギーいりますよね。しかも日本は起業して借入金をすると代表(社長や理事長個人)に連帯保証を求めてきます。外国ではそのようなことはないので何回でもやりなおす事が出来るのです。日本は連帯保証制度のせいで身ぐるみはがされ再起不能になるというリスクがあります。だから、起業家が増えないのではないでしょうか。

この度経営者保証ガイドラインが今年2月から開始発表されました。これは個人の連帯保証を外すためのガイドラインですが、経営者保証を無くすためには、法人と経営者の関係の明確な区分や分離が求められるとともに年1回の決算時だけでなく試算表や資金繰り表などで定期的に財務常況を報告することなどが求められています。詳しくは下記ホームページを参照して下さい。

参考:http://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/keieihosyou/

銀行はこの事実を知っていますが、連帯保証を積極的に外そうとはしません。当たり前ですよね。ですから企業側と顧問税理士で一体となってガイドラインを熟知し銀行に交渉してみましょう。




週末に徹子の部屋に出演しました(嘘です)流れ作業的な写真撮影でグループごとにしか撮れなかったので今回は小中学校からの友達も友情出演です。彼女とは馬跳びしたり高鉄棒で遊んだり昔からの暴れ仲間です(笑)いつまでも仲良くしてくれて感謝です。そういえば、この帰り道六本木駅で床が濡れてて私、尻もちをついて転んでしまいました。そうしたら、近くにいた若者の男性がすっと手を伸ばしてくれたんです。日本人ってこういう時、大丈夫ですか?と声かけてくれても、なかなか手を差し伸べたりできないですよね。ちょっとうれしい出来事でした。こんな人達が増えればいいなぁと思いました。

税理士登録者数

今日から3日間、税理士試験です。毎年真夏の暑い時期に火曜日・水曜日・木曜日の3日間試験が行われます。26年3月末日現在の税理士登録数は74501人でそのうち女性税理士は10312人です。女性がやっと10%を超えてきました。

平成25年度の新規登録者は2906人。そのうち試験合格者が876人、国税OBや大学院免除者が1468人、公認会計士による免除が510人、その他免除52人と国家試験でありながら試験合格者は全体の30%の登録率です。

試験を受けている側にすると苦労して何年も暑い真夏に受験して合格することに意味があるのかと思う人もいると思いますが、その苦労は決して無駄にはなりません。税理士になってから確実に実力の差として表れてくるし何しろ国家試験5科目合格者の就職率は引く手あまたです。

今の苦労は確実に後の宝となります。精神的にも負けずに乗り越えて下さい。

夢幻花



この本は表紙の絵が気に入り、また東野圭吾氏が著者だったので間違いないと思い購入しました。最初の4ページで昭和36年に起こった殺人事件の様子が描写されます。えっこの本そんな昔の事を題材にしていたの?と思っていると現在に戻ります。最初の4ページが何だったのか分からないまま、ページは進んでいきます。

5月の感想に書いた「分身」と違ってなかなか予測が出来ませんが、少しずつ全貌が見えてきます。じわりじわり解けていく感じ、見事です。

黄色の朝顔を見たことありますか?昔はあったみたいですが、今は存在しません。その「黄色いあさがお」がキーワードとなって、様々な角度から沢山の人々がかかわってきます。この本は旅行中の夜などに読みましたが、次の日の夜が待ち遠しくなるほど楽しめました。お勧めのミステリーです。

最近話題のあの事にも関わってきます。これ以上言うとネタバレするので言いませんが・・・

主人公は若い女性ですが、最後に彼女が諦めかけていた夢をもう一度挑戦しようとする決意で終わるので、殺人などは起こるものの希望という光も見える。そんな本です。

信託の税務

前回のカテゴリーFPでは信託の活用のお話をしました。信託の税務はちょっと変わっているので今日はそのお話をします。
信託には3人の登場人物がいる話は前回しました。委託者Aと受託者Bと受益者Cですね。信託をすると財産の所有権は委託者Aから受託者Bへ移転します。でも、利益は受益者Cが受けます。
通常の財産であれば所有者Bが利益を受けますが、信託は利益を受けるのは受益者Cなので、実質所得者課税により、受益者Cが税金を負担します。
所有者はBですのでCは財産を有するものとみなして財産から生じる収益や費用もCに所属するとみなすのです。ですから、委託者A=受益者Cの自益信託については課税関係が生じません。

注意しなければいけないのは、対価の支払いがなく信託が締結された場合、委託者Aから受託者Cへ贈与があったことになり贈与税が課税されます。また、対価の支払いがあったとしても著しく低い価格で譲渡した場合は低額譲渡となり時価課税されます。
大変便利な信託ですが、税金には気を付ける必要がありますね。




隅田川花火大会に行きました。過去何回か行きましたが、私が思うに最も込み合う花火会場です。くたくたになって帰ってくるイメージです。なのでお出かけの前に1枚撮りました。この浴衣は初めて着ました。花火会場に行って良く見る浴衣は黒地にピンクの花柄とか白地にピンクや薄紫の花柄などですが、私はこの浴衣のように個性の強いものが好きです。浴衣を着ると元気がもらえます。浴衣は私にパワーを与えてくれます。

コンサルタントというもの11

やるかやらないかの選択権を相手に委ねる。
自分の悩みを他人に話すことに抵抗感を感じる人は多い。それは、話すことによって相手からアドバイスされる(=否定されたと感じる)のが嫌だからという場合が多い。また、アドバイスを受けたのに実行しないということで、お互いの人間関係が険悪になってゆく場合もある。悩みを聞いた多くの人が「自分は相手のためにアドバイスをしている」と勘違いしながら、命令をしてしまっているのである。

アドバイスと命令の違い:「この前私が言ったことやった?」と聞いたら(思ったら)それは命令したと同じこと。本来のアドバイスとは、やるかやらないかの選択権を相手に委ねたうえで言うものである。
そして、もう一つ大事なことは、相手が求めているときにだけアドバイスをすること。正しいから言えばいい。というものではない。アドバイスよりも先に築いておかなければならないのはお互いの信頼関係。信頼関係ができていると、相手からアドバイスを求めてくるし、やる気も違うから効果が出る。

人は他人の問題を解決してはいけないし、そもそも解決できないものである。なぜなら、仮に今の問題が(他人の力によって)解決できたとしても、次もまた同じような問題は起こるだろうから。
生きていくうえで問題はいくらでも起こる。だから、問題を解決してあげるのではなく、問題を自分で解決できる人にすることが重要である。




2011年の夏から毎年7月・8月に浴衣の投稿をブログに載せていました。今年はもういいかな。と思っていた浴衣の投稿ですが、今年はまだ?と問い合わせがありました。毎年10回くらい浴衣を着るのですが、今年は少しすくなめかもしれませんがご希望がある限り載せていきます。

今年初めての浴衣は、アルゼンチン色の浴衣です。メッシ凄かったですね。
昨年大雨で中止になった葛飾納涼花火大会にリベンジしました。河川敷の花火の特徴は駅から遠いことと遮るものがない解放感です。歩く道のりも寅さんの柴又の情緒があって苦になりませんでした。

認定医療法人へのプロセス

2014.3.31の医療法人カテゴリーのブログは「厚生労働省から発表されました。」です。そして2014.4.1の医療法人のカテゴリーのブログは「認定医療法人」でした。

認定医療法人制度は平成26年度の税制改正に盛り込まれた医療法人版事業承継税制です。平成21年度に中小企業の事業承継税制が創設されました。簡単にいうと同族会社である中小企業の株(出資金)に相続税をかけてしまうと事業承継が難しくなるのでそのまま事業を引きついてくれれば80%引きで評価しますよという制度です。その時、医療法人も対象になるのか。と注目されましたが、医療法人は会社法上の法人でないため対象外でした。

平成26年度に医療法人のための事業承継税制が創設されましたが、その内容は中小企業の事業承継税制と全く違う内容になっています。同族のまま事業承継をすると、医療法人が相続人に代り相続税相当額のみなし贈与税を支払うことになるため、一部の医療法人からは、80%引きでいいから、中小企業の事業承継税制に組み入れて欲しかったという意見が出ています。

それは置いておいて、施行日はH26.10.1です。まず、社員総会で持分の定めのない社団への移行を決議しなければいけません。これは財産権の侵害にもあたるため1/2以上とか2/3以上ではなく、全員の同意が必要です。
次に移行計画書の作成をします。移行計画書には、持分の定めのない法人のうち、どの形態の法人に移行するのか。3年以内の移行の期限などを記載します。そして、3年以内に移行を行う旨の定款変更を行います。

次に厚生労働省の認定を受けます。認定を受けた日から3年以内にいずれかの形態の持分の定めのない法人に移行して終了です。

厚生労働省としては、この3年間で現在最も多い持分の定めのある医療法人から持分の定めのない医療法人への移行を促進していますが、税務という現実的なハードルはかなり高いです。さて、どうなることやら・・・
参考:厚生労働省持分なしへの移行.pdf

HERO

ドラマHEROが始まりました。このドラマは2001年にやっていたドラマなのですが、今までに見たテレビで最も好きなドラマです。当時私は税理士試験に合格したばかりで、税理士になった途端難しい案件を投げられ四苦八苦しならが仕事をしていました。試験は受かったものの、実務の難しさを実感し落ち込んでいる時に、このドラマを見て仕事に向き合うことの大事さ。プロってここまでやるんだ!と誠実にしっかり仕事をしていれば、いつか目の前が拓けてくる。と信じ、このドラマに励まされ仕事をしたものです。

このドラマはすぐに続編がでるだろうな。と思っていたのですが、短編や映画は出たものの続編はでませんでした。あれから13年。ようやく続編が出たところです。

主人公のキムタクは20代後半でしたが、40代になっても相変わらずの気怠い服装で仕事をしています。でも、相変わらず緻密でまっすぐな仕事をしていました。この仕事に対する姿勢を見て、私もまわりや利害関係に振り回されず、緻密でまっすぐな仕事をしようと当時思ったのです。

今の私はどうでしょうか。キムタクと同じように年をとったわけですが、仕事にもすっかり慣れ税務調査なども何十回とこなし、税理士になりたての頃の税務調査は緊張の連続でしたが、今は税務署がどんな方向から来ようが動じない図太い神経にまで成長しました。

ただ、ふと思ったのです。私はあの頃のように緻密な仕事をしていないんじゃないかと・・・税理士になりたてのころは条文の細かい部分まで頭に入っています。ただ、細部にまで拘りすぎて全体を見るのが弱かった。今は逆です。全体を見渡せるようになったから重要なことはミスしないけど、細かいところが弱くなったような気がします。13年経ってもキムタクはあんなに緻密なのに・・・ちょっと反省しました。初心に戻り頑張ります。