22年目の告白ー私が殺人犯ですー

残虐な連続殺人が起こり時効が確定した22年後に犯人が「私が殺人犯です」と本を出版し、メディアにも顔出しで出ます。何故犯人はそんなことをするのか?そんな疑問から始まります。

この映画を観ようと思っている人は決してネタバレなんか調べないで観に行けば、とても面白い(面白いという言い方に語弊があるなら、奥の深い)映画になっています。えっ!とビックリします。そういう事か・・・と納得できます。これ以上言ってしまうとネタバレに近い感じになってしまいますので、いうのは止めます。

ということで今日は俳優藤原竜也さんについて書こうと思います。この俳優さんの凄いところは、カッコ良い役も情けない役も極悪人も完璧にこなすという点です。イケメン俳優はイケメン役しか演じられないという方は多いですよね。でも藤原竜也さんは完璧なまでに様々な役をこなせます。

同じく松山ケンイチさんも様々な役が演じられますよね。女性で言うと宮崎あおいさんでしょうか。本当にプロだなぁと思います。なんだか映画の感想とかけ離れてしまいましたが、この映画は事前調査なしで是非観て下さい。奥が深く、実は愛情に溢れた映画です。

家族はつらいよ2

「家族はつらいよ」(2016年4月8日のブログで感想を書いています)の続編です。家族はつらいよシリーズは日本税理士会連合会が応援しているので観に行きました。長女(中嶋朋子さん)が税理士の役をやっています。

今度は70歳を超えたお父さんの車の傷が絶えなくなり、大きな事故を起こす前に何とか免許を返上させようと家族が一団となって画策するお話です。子供夫妻は何とか運転免許を返上させようと画策しますが、お父さんは聞きません。車を奪う事は俺に死ねと言っているようなものだ!を憤りを隠しません。

ここからはネタバレなので気を付けて下さい。子供夫妻達は頑固親父だと怒り、お父さんはうるさい子供達だと怒っています。この家族は崩壊していると・・・ある時、お父さんの同級生の旧友が家に泊まって朝になるとそのまま亡くなっていました。大阪に兄がいましたが20年前に縁を切ったので知らないと言い、別れた妻の子供も香港にいるとは分かっているが連絡がつかない。そこでお葬式は国が簡素に葬儀屋と亡くなった人だけで行われるという事実を知ります。

そんな寂しいお葬式は旧友としては可哀そうだということで父は家族に誰か私と一緒に参加してくれないか?と尋ねます。皆それぞれ予定がありましたが、結局都合を付けて参加します。なんだかんだ言っても家族っていいなぁ・・・そんな気持ちになる映画です。相変わらず、大笑いし、それでもって、ほろりとするそんな映画でした。

美女と野獣

最近、続けてディズニー映画「モアナと伝説の海」と「美女と野獣」を観ました。映像の綺麗さと観終わった後に幸せな気持ちになるという点で二作品は共通しています。今日は美女と野獣の感想を書きたいと思います。美女と野獣といえば誰もが知っている物語。ディズニー映画のアニメ版を観た人も多いのではないでしょうか?

今回の実写版「美女と野獣」ですが、兎に角ベル役のエマ・ワトソンがベル役にぴったり!アニメ版のベルより魅力的に描かれています。また、魔法によって変身させられていたお城で働く食器や家具達が元の人間に戻った時に家具や食器なのに、あぁこの人だからこの家具や食器になったのね。と納得できる変身ぶりでした。歌も美しく、強いて言えば王子様が人間に戻った時より野獣の時の方が素敵に見えたのは私だけでしょうか。

夢を売るディズニーらしい映画でした。エマ・ワトソンがベル役にぴったりだったのは、実生活でもエマ・ワトソンは本が好きだからだったのかもしれません。彼女はハリーポッターシリーズでハーマイオニー役の子役として一世風靡しましたが、綺麗に美しく大人になりました。彼女の成長も楽しめる映画でした。

チア☆ダン

福井県の高校のチアリーダー部が全米チアダンス選手権で優勝するまでの経緯を映画にした実話です。半分以上未経験者である高校生がたった3年で全国大会で優勝し、渡米して全米の大会で優勝するなんて俄かに信じられない話ですが実話なのです。私はノンフィクション映画が好きですが、実話だからこそ感動するお話でした。主役の広瀬すずもとても可愛らしく、軽い気持ちで入部したチアリーダー部でしたが、次第に真剣になり家でも練習し全米制覇をします。

はじめは楽しければよいという気持ちでチアリーダー部に入部しますが、指導する先生が言った「何かを成し遂げたものしか見れない光景」を目にしたい!という気持ちが強まり全米制覇します。凄いとしか言いようがなく、主役をやった広瀬すずも相当練習したと思います。人が頑張っている姿というのは観るものも元気にし、良いエネルギーを吸収できます。

この映画は2009年に全米選手権で優勝するお話ですが、その後も2013年から5年連続で優勝しています。映画では4年連続優勝と出ますが、2017年3月6日に行われた全米大会で見事優勝したそうです。あまり、ニュースでも報道されていませんが、このような嬉しい報道こそもっとメディアにやって欲しいと思います。最近スポーツなどでは世界レベルで多くの日本人が活躍しています。もっともっと国民として喜んで良いと思うのは私だけでしょうか。元気や勇気がもらえる映画でした。

SING/シング

軽い気持ちで観に行った映画「SING」です。主人公のコアラのバスターが幼い頃劇場で見た歌のショーに感動し、いつか自分もこんな劇場の経営者になりたいと思っていました。父の協力もあり、劇場を持つものの経営は芳しくない。そこで素人相手の歌のコンテストを開催するというアイディアを思いつきます。賞金を2桁間違えたということもあり、応募者が殺到。予選を行って本選に備えます。その後コンテストの前に劇場が崩壊するなどの災難がありますが、瓦礫の下でコンテストは行われます。

とても良かったです。ちょっとした歌フェスを見に行った気分。映画料金でこれを観れるってとても得した気分になりました。何しろSINGだけあって歌がどれも素晴らしく、聞いただけで目頭が熱くなり歌というのはそれだけ人々の心に響くのだなぁと改めて感じました。

それとバスターが父からうけついた「恐怖に負けて夢をあきらめるな」という言葉が特に印象的でした。何か新しいことを始めるとき、不安や恐怖に負けそうになることもあります。でも、それで負けていては何も始まりません。恐怖を乗り越えて夢を掴んでくださいというエールのようにも感じた映画でした。

ザ・コンサルタント

会計士が主人公だったので、ちょっと興味があり観に行きました。ただ、昼は会計士、夜は殺し屋とあり得ないサブタイトルがついていたので、会計士として食べていけるのに殺し屋はしないでしょう。とちょっと眉唾でしたが・・・実際に観ると、会計士として働いているけど、積極的に殺し屋業をやっているわけではなく、自己防衛の一環でやっているという感じだったので安心しました。

主人公は自閉症で、ある部分に天才的な才能を発揮するのですが、それが会計士としての才能として開花されています。手の込んだ粉飾や会計操作もたぐいまれな才能で発見します。でもその才能から命を狙われます。会社の内部で働いていた女性がはじめに発見し、会計監査を頼んできたのです。彼女が発見したのは氷山の一角でものすごい金額が粉飾されていました。

会計士と彼女はそれを公にしたくない連中から命を狙われます。会計士は自己防衛のため幼い時から父から格闘技や射撃の訓練を受けており、自分だけなら十分に守れますが彼女も守ります。やはり、男は強くなくちゃね。と観ているうちに彼が魅力的に移り変わっていくそんな映画でした。

ブラック・ファイル

今月は忙しく「バイオハザード:ザ・ファイナル」と「ブラック・ファイル野心の代償」しか観れませんでした。どちらも怖い映画でしたが、じわじわとくるのはブラック・ファイルでしょうか。何日か悪夢を見ました。バイオハザードもゾンビなど怖いものも出てきますが、あまりにも現実離れしていて夢には出てきませんでした。私の好きな俳優(外国人編)はナタリー・ポートマンとミラ・ジョボビッチです。ですからバイオハザードが観たいというより、ミラ・ジョボビッチが観たかったのです。バイオハザードにローラに似た女優が出てるなぁと思って見ていましたが、字幕を見てびっくり!ローラでした。

ブラックファイルは怖いですよ。例えば、殺人事件があった場合、状況証拠が揃っていて、その人が犯人だと推定される場合、出てくる証拠・出てくる証拠が全て1人の人と合致する場合、ほぼ、その人が犯人だと決めつけられてしまいます。本当はそうでなくても・・・しかも、怪しい人や危険な人が沢山出てきて、一体だれが犯人なのか。そういう時は、映画の場合大抵いい人が犯人だったりするので、裏をかいてあの人かな。とも思いましたが、それも裏切られます。最後の最後まで犯人は分かりません。これから見る人もきっと裏切られると思います。勇気のある人はどうぞ。

2016年 映画鑑賞

カテゴリー映画の12月のブログは今年観た映画BEST3を発表しています。

1位:君の名は
10月の初旬に観ましたが、まさかここまでヒットするなんて・・・10月のブログは特に印象の強かった「怒り」の感想を書きました。「君の名は」は何しろ綺麗な映像美で、風景画などは絵なのか美しい写真なのか分からないほどです。また、見たことのある駅や場所をリアルに表現していて、現実の世界のような、それでいて内容は男女が入れ替わるという架空の世界のような・・・現実と架空。過去と現在。など見方によっては様々な切り口で感想が言える作品です。どこか懐かしいような。それでいて、心が温かくなるそんな映画です。この映画を観て嫌な気持ちになる人はいないんじゃないかと思う映画です。よく号泣したという話も聞きますが、私はそこまでではありませんでしたが・・・絆というものを強く感じる映画でした。中高年層は昔感じた忘れかけていた感情を思い出してウルウルする人も多かったようです。

2位:ザ・ウォーク
2016.2.2にブログで感想を書いています。ノンフェクションの映画で、何かに夢中になるってこういう事なんだと思った映画でした。

3位:マネーショート
2016.3.9にブログで感想を書いています。こちらもノンフェクションの映画です。格付け機関や金融機関がいかに信用できないか(すべてがそうだとは思いませんが)が良く分かった映画です。

今年も多くの映画を観ました。映画の良いところは2時間という短い時間で様々な凝縮した疑似体験を感じることができること。来年も多くの映画を観ようと思います。

インフェルノ

ダンテの描く地獄図(インフェルノ)がもとになって事件が展開していきます。「ダ・ヴィンチ・コード」や「天使と悪魔」の映画に似ています。主演もトム・ハンクスなので同じような展開です。でも前作に比べると私的には面白くなかったような・・・前作は次から次に謎解きがありましたが、今回はそこまでではなく、また主人公が記憶喪失になったり、命が狙われたりして前作より、謎解き部分が少なかったような気がします。

今月はこの映画しか観れなかったです。本当は今話題の「君の名は」の感想を書こうと思っていましたが、10月の上旬に観たので今月のブログに書くのはちょっと・・・と思いまして今月観た映画にしました。それにしても、トム・ハンクスはこのような役柄がピッタリですね。トム・クルーズもそうですが、トム・ハンクスも年を取ってからの方が素敵になっていますね。私も年を取ってから素敵になりたいものです。

最近、雪が降ったり、かと思えば晴れたり、雨が降ったり、天気が不安定で体調を崩す方も多いです。早くもインフルエンザが流行りだしている地域もあるみたいです。皆様もこれから年末にかけて無理をなさらずお身体ご自愛くださいませ。

怒り

タイトル名が怖かったので躊躇したのですが、出演している俳優が、渡辺謙、宮崎あおい、松山ケンイチ、妻夫木聡、綾野剛、森山未來、広瀬すずと主演級の俳優を山ほどつかっている点、音楽も坂本龍一だったので、これは観なきゃ損でしょ。と思い観に行きました。

ある住宅街で夫婦が何者かに殺害されます。犯人は1年間どこかに逃亡しています。そんな出だしで映画は始まります。東京、沖縄、千葉で素性が分からなく、犯人に少し似た風貌の男性が現れます。その3人はいずれも犯人に似ています。この3空間がお互い結びつく事はないのですが、風景のどこかがそこに結びつく感じで場面は変わっていきます。出演者が全員有名人なので、場面が突然変わっても頭が混乱することなく、見ることができます。見事な演出です。

怒りって多分人間が持っている感情で最も強く激しいものだと思うのですが、この映画を観て、同じ怒りでも種類は色々あるのだと感じました。怒るべき当事者ではなく全く関係のない第3者に向けられてしまう怒り。周りの環境に怒りながらもそれを言えない自分への怒り。相手を信じてあげられなかった自分への怒り。怒りを爆発させると自分が苦しむから実際には怒らず自分の中に閉じ込めた怒り。愛する人を傷つけられた怒り。自分が何もできないことへの怒り。

一言で怒りといっても色々な種類があるのですね。観てから何日か経っていますが、なんかいつまでも引きずる奥の深い映画でした。