不思議な会社に不思議なんてない




この本はMBS(明治ビジネススクール)の友人がお薦めの本として貸してくれた本です。昨日、一気に読みましたが、途中何度も目頭が熱くなりました。

この本は島根県にある建設業の会社の社長が書いた本です。島根県は、県民所得が全国で下から二番目の46位(最下位は隣の鳥取県)しかもこの二県は人口流出が激しく島根県69万人鳥取県57万人と両県あわせても大田区と杉並区を合わせた人口しかいないそうです。建設業はバブルの時が最も売上が高く、以後減り続けています。小泉内閣の時に公共工事が削減され、それ以後他の建設業界も以前のような勇ましさはありません。それなのにこの会社は平成26年の時点でバブルの時の1.8倍の売上があります。なぜなのか?

それは、この会社は以前は他の設備業者同様に大型の公共事業やゼネコンの工事が中心でした。ところが2001年から一般家庭を対象にした小口工事を始めたのです。小口工事件数の7割が5万円以下である受注にもかかわらず、全体の売上げの45%を占めるまでになったのです。この小口工事は2006年から島根県と鳥取県の一部で「住まいのお助け隊」としてテレビCMを出してからは認知度が高まりさらに受注が増えました。

このCMの登場人物はその会社の作業員らが作業服姿で「たすけたい♪たすけたい、あなたの住まいを助けたい♪」と言って行進するそうです。建設業界に不況の嵐が吹いたとき、このまま公共工事やゼネコンの大型工事に依存したいたのでは将来がない。と一般家庭を対象にしたサービス業に転換したのです。それも感動的なサービスの提供を心掛け従業員の研修を徹底し、従業員を大事にし独自の文化を築き上げたのです。とても心が温かくなる本でした。是非実際に読んでみることをお薦めします。