いただきます

出たばかりの新書「いただきます」をaudubleで聞きました。19歳の何もやる気のない青年が割の良い仕事をお金のためだけに働き、仕事を転々としていましたが、ある日守衛室に勤務することになり、そこで一緒に働くおじいさんやおじさん達を通じて、成長していく姿が描かれています。最近ありがちなコスパが良い仕事を求める若者が人生の経験者たちにふれ考え方が次第に変わっていきます。

この本、今の若者に読んでほしいなと強く思いました。若者でなくても人生に迷っている人たちに読んでもらえたら目の前がパッと明るくなる本だと思います。特に仕事に対するくだりの部分で、本当に人生をかける仕事なんてぱっと現れるものではなく、なんでも誰でも出来る仕事から始まります。何の仕事でも始めは雑用です。守衛室などは誰でもできると考えられていますが、誰でも出来る仕事ほどやった人によって結果の違いがでてきます。その平均よりはみ出て出っ張ったところがその人の能力であり、それが溜まってくると凄い力になるということ。こんな考え方あるんだと感心しました。

また、人は成長するとき他の人や物から見えない何かをいただいていて、それで成長しています。魚一つ食べるにしても魚の命をもらって生かしてもらっています。魚だってどうしようもない人に食べられるより、立派な人の血や肉になった方が命を落とした甲斐があるというものです。私たちは魚の命をいただいて生きている。いただきますという言葉には深い意味があるということ。そして年配になったら自分が経験したためになる教えを誰かにあげるようにして人とのつながりが循環していくのかと壮大な考えも教えてもらえます。良本です。

只今繁忙期です。今回は「夢」という題ですが夢を語るの夢ではないです。実際睡眠中に見る夢です。もう最近毎日こんな夢を見ています。それは夢の中で計算したり書類のチェックなどをしています。そして不足資料などがあると焦ったりしています。これ最近の昼間やっていることと同じじゃないか。もうここ1カ月職場と自宅の往復で一日中そんなことばかりやっているから夢の中でもしてしまうのか。目覚めると無駄な仕事をしてしまったと思い落ち込むのです。せめて夢の中だけでも楽しいことをすれば良いのに・・・つくずくキャパが小さい人間です。

死後事務委任契約

行政書士の仕事には死後事後委任契約というのがあります。これは自分の死後にお葬式をやってもらったり、お葬式に呼ぶ人を呼んでもらったり、役所への届出や遺品整理したり、死後に生ずる手続きをする契約です。最近、子供がいない夫婦や生涯独身者や独り身の人が多いのでそういった契約をする方が増えています。特におひとりさまには注目されている契約です。弁護士や行政書士が契約者となることが多いですが、それを専門としている会社もあります。そういう契約もあるのだと知っておけばいざとなった時に準備することができます。

将来なくなる職業

先日、旅行に行っていた時、宿でテレビを付けたらちょうど、将来なくなる職業という特集をしていて、そこには様々な職業が書かれたパネルが書いてありました。ゲストがそのパネルに書いてある職業を差すと、解説する方法で番組を行っていました。たまたまその時は農業の説明をしていて、全てAIや機械で水やりや採取まで行って人間は1人でコンピューターを操作するだけというような説明をしていました。

そのほかにも税理士・弁護士・医師・美容師までありました。それらは食事の時間になってしまったので見ることはできませんでしたが、おそらくそれなりの理由があるのでしょう。私は医師(医療)を得意とする税理士ですから、もう致命的ですね。日本では49%の職業が30年以内になくなると言われています。過去にもあんなに賑わった炭鉱業や製糸業などもなくなっていますし、靴磨き業やチンドン屋なども見なくなりました。色々言われていますが、そうやって文明の発展と共に職業がなくなってくるのは当然で、仕方がないことなのかと思います。

逆になくなってしまったら違う職業が出来るので人生2度楽しいかもしれません。今から色々な事に興味を持っておくのも大事だと思う今日この頃です。

キャパオーバー

今、様々な事がキャパオーバーしています。ちょっと休みたい。でも休めない。うちのスタッフもキャパオーバーしているので頼めない。そんな時ってあるのですね。忙しいのは良い事と言う人もいますが、忙しすぎる(やる事がありすぎる)のも精神的に苦しいです。全てを投げ出したくなる衝動に駆られたりもします。ちょっとしばらく続きますが、頑張ります。

定額減税の付け替え

確定申告で定額減税の付け替えで悩んでいる方がいるのでお答えします。例えば、夫婦共働きで夫が所得が1,805万円超えて定額減税が対象外になり、妻が1,805万円以下になり定額減税対象になる場合、2人の子供がいた場合を考えてみます。夫は所得が高いので定額減税できませんが、妻は出来るので二人の子供を妻の扶養として、妻から30,000円×3=90,000円の定額減税ができるか?という質問が来ます。結論から言うと2人の子供の扶養を妻から行うのであればできます。しかし、そこに落とし穴があります。

子供が令和6年12月31日において、19歳以上23歳未満の時は特に注意が必要です。特定扶養親族の所得控除は所得税63万円、住民税45万円と高額です。妻の扶養とした場合、妻からその額も控除することになります。しかし、妻の税率が例えば10%で夫が30%だったとしたら、妻からは所得税63,00円×2人=126,000円、住民税は45,000円×2人=90,000円安くなりますが、夫から控除すれば、所得税189,000×2人=378,000、住民税45,000×2=90,000円、安くなります。

住民税の節税効果は夫も妻も同じですが、所得税は超過累進税率なので税率が高い方がよりメリットが教授できます。所得税だけでみると夫から控除した方が378,000円-126,000円=252,000円もお得になります。定額減税は子供二人で30,000円×2=60,000円ですから妻の扶養にするより夫の扶養にした方が世帯全体では有利になります。この逆もありで例えば夫と妻の税率がそこまで乖離しないけど、夫はギリギリアウトで妻はギリギリセーフのような場合、これは妻の扶養にした方が良い場合もあります。ご注意ください。

令和6年分確定申告のお知らせ

表題の名前の付いたはがきが届きました。三つ折り圧縮になっていて開くと色々書いてあります。はがき面は全部で6面ありますが、1つは住所や納期限が書いてあります。残りの5面をみてビックリ!1面は譲渡所得がある人は申告忘れないでね。というもの。あとの4面は、手を変え品を変え結局のところ、スマホで確定申告すると便利だよ。のような文章。いやいや。便利かもしれないけどスマホほどセュリティ―面で不安なものはありません。

税務署類は個人情報の中でも医療に匹敵するくらい重要な情報です。それをスマホ申告を薦めるとは・・・しかもスマホということは多くの場合wi-fi利用ですよね?セキュリティ上危なくて仕方ありません。国民の情報が洩れるより、税務行政が楽になる方を薦める国ってどうなんでしょう?ちなみにうちの事務所の申告も電子申告ですが、セキュリティ万全なパソコンで有線LANにて申告しています。皆さんもできればスマホではなくセュリティが万全なご自宅の優先LANパソコンにて申告することをお勧めします。

働き方フレキシブル対応

どの業種でも働き手不足で、どうやったら人が集まるだろうか?という相談が絶えません。外国人労働者の就労ビザの申請も絶えません。でも働き手側からすると就職先が全然ないという声も聞きます。どうして企業側と働き手とで上手くマッチングしないのでしょうか?特に子育て中とか介護中の方は、全日働くのは難しい。時短で働くとか、週2~3日働きたいとかの要望はかなりあるらしいのです。人が足りない場合、そういったフレキシブルな対応も必要かと思います。完全週休二日制9時ー18時のような働き方はもう古いのかもしれません。慣習でやってきたことを一つ一つ見直していく時期にきているのかもしれません。

また、生涯学習が流行っていますから仕事をしながら大学院に行ったり、資格取得を目指したりする人も多いようです。大学院側はそれらを考慮して平日夜と土日に授業を設ける社会人のための大学院なども多く開設しています。でも企業側はどうでしょう?そういった従業員の要望に耐えられる労働環境になっているでしょうか?そのような方達が残業なしで学校に通えたり、資格取得後には資格手当を与えたりしているでしょうか?そういったきめ細やかな配慮をしていく企業に人は集まるのだと思います。

これは経費で落ちません1~8

この本は世の中の経理マンは何を基準に経費にしているのかということに興味があったので読み始めました。主人公は森若さんという女性なのですが、同じ会計処理でも人によって考え方は様々で私はこの森若さんととても似ている考え方だったのでとても興味が持てました。経理だけではなく物事に対する考え方も似ています。小説は心の内面も映し出されるのであまりにも似ていて1巻だけでなく2巻3巻と読み進めて8巻まで読んでしましました。

彼女は通常は紅茶を好みここぞの時にコーヒーを飲みます。私もそうです。ただ、彼女のご褒美食事は握り寿司ですが、その点は違います。でも考え方などが似ているため吸い寄せられるように本を読み進めました。SNSが嫌いとか飲み会が嫌いというところまで似ています。最初は森若さん狙いで読んでいましたが回を追うごとにそれぞれの周りの人達の目線で書かれるシーンがあります。それぞれ個性があり、本当に実在するかのように個性的で、最初の場面では理解できなかったことも当事者本人の目線で書かれるとそういうことか!と思ったりしました。

作者の人物に対する描写が素晴らしく、同じ事が起こってもその人によってどう感じるか、どう行動するかが絶妙に違っていて作者の人物像をつくりあげている力量のようなものも感じました。この本は続編も出ていますので、さらに読み進めようと思います。森若さんたち経理が決算時には特に忙しくなって働いている姿をみて私も頑張ろうと思った次第です。

ライオンキング:ムファサ

日曜日に観に行きました。この映画はライオンキングの主人公であるシンバの父ムファサの物語でした。ムファサは幼少期に大雨の洪水で遠くの川に流されて、それを助けてくれたのがタカ(スカー)で2人は兄弟のように育ちました

ネタバレになるのでこれ以上書けませんが、仲の良かった2人がなぜライオンキングの世界のようになってしまったのかが明らかになります。それにしても、それって単なる逆恨みじゃない?と思ってしまいました。ムファサは誠実だったし、タカは自分勝手な考え方です。それでそこまでするか?と思いました。まぁ皆さん観てみて下さい。

それにしても映像が綺麗でした。ここまで技術は進んでいるのかと大きな画面をみてそう思いました。内容はともかく画像が綺麗という面では見る価値があるかと思います。