デジタル改革関連法案

デジタル庁が設置されて昨年施行されたデジタル改革関連法は6つの法律で構成されています。その法律は、①デジタル庁設置法、②デジタル社会形成基本法、③デジタル社会形成整備法、④公金受取口座登録法、⑤預貯金口座管理法、⑥自治体システム標準化法です。この中で今のところ税務に関連してくるのは、公金受取口座登録法と預貯金口座管理法です。

公金受取口座登録法はコロナの給付金を国民に支払った時に、各々の口座を市役所が把握していなかったことからスムーズな入金が確保されず入金されるまで何ヶ月もかかった人などもいたことから発足しました。登録はマイナポータルや金融機関の窓口でも申請可能です。登録されると行政機関から講座情報の提供が求められます。

預貯金口座管理法は、マイナンバーによって複数の預貯金口座の所在を確認できる仕組みを作るもので、相続時などに預貯金口座の所在を行政が確認できる仕組みです。金融機関は預貯金者に対してマイナンバーでの口座管理を希望するかどうかを確認することになっています。2018年から預貯金口座のマイナンバーの紐づけはできていますが、希望するかどうかの確認は今までなかったので、今後は確認が義務化されたことで口座とマイナンバーの紐づけを選択するかどうかの判断が必要になります。

同志少女よ、敵を撃て

今年の本屋大賞を受賞した作品です。1943年前後のドイツ(ヒトラー時代)・ソ連(スターリン時代)戦争が舞台です。一家皆殺しにされたソ連の少女が狙撃兵になるまでと、なった後の事が書かれています。女性ばかりの狙撃兵のチームですが、狙撃兵になるまでの訓練期間の訓練内容がリアルです。また、実際に狙撃兵になってからの戦闘シーンは手に汗握る描写と息つく暇のない判断の繰り返しでとても臨場感があり本の中の世界に引き込まれて行きます。

戦争は女性の世界ではなく、どちらかというと男性主体で動きます。その中で女性として戦っている彼女らを見て同じ女性としてとても共感する部分も多く、また、普通の女の子だった彼女たちが逞しくなっていく(ならざるを得なかった)状況、選択の余地のない状況、それでも彼女たちは何故戦うのかという問いを自らに課して戦うのです。全ての女性のためにという女の子の決意からは並々ならぬ心情を感じ、敵味方関係なく女性を守るシーンでは心が揺さぶられました。

戦争が終わった30年後もエピローグで書かれるのですが、100人以上の敵を狙撃した彼女らは英雄でもあり魔女でもありという扱いです。田舎の町で静かに暮らしますが、戦争が終わり、静かな世の中になっても彼女たちからは戦争の記憶は無くなることなく、最後の最後で、戦争って何なんだろうという虚しさで目頭が熱くなりました。いやぁ、この本は戦争を知らない私たち、そして特に女性にはお勧めしたい本です。

2023年カレンダー

 

今年も事務所のカレンダーが出来上がってきました。今年は昨年までと違うカレンダーですが、今までと同じオール金箔ページのカレンダーです。表紙の「青煌(SEIKOU)」は成功とかけているということでした。2023年が皆さまにとって青く(清々しく)煌めく一年でありますように!という想いが込めてあります。

今年もブログの読者、抽選で3名にカレンダーをプレゼントします。締切日は12月20日となっております。ブログの感想、住所(郵便番号も)、氏名を記載の上、ホームページのメールから「2023年カレンダー希望」と記載して申し込みください。発表は発送をもって代えさせていただきます。あと1カ月で今年も終わります。もう少しお付き合いください。

ある男

亡くなった夫が、まったくの別人だったお話。夫が亡くなった時、疎遠だった夫の兄が法要に来た時、遺影を見て別人だと告げました。何故夫は本当の身分を告げず自分と結婚したのか、もしかしたら過去に犯罪を犯していたのか。前の夫の子供(男の子)と亡くなった夫の子供(女の子)を抱えながら、悶々とした日々を過ごします。そこから以前お世話になった弁護士に依頼して、亡き夫の身元調査をするお話。次第に真実が明らかになってきます。

結論から言えば夫は殺人などの罪は犯していませんでした。でも本来の戸籍を放棄したくなるような事情を抱えていました。誰にも言えなかった過去。愛する妻にも打ち明けなかった過去。何故連れ子の子供にあんなにも優しく接したのか。あんなに愛してくれたのか。表面には出しませんが心の中で深くなっていく闇というか思いがそれぞれの人に染み込んでいきます。

そして調べてくれた弁護士の葛藤。調べてくれた弁護士にも亡くなった夫のようなどうにもならないというか、本人は全く悪くはない事実があり、弁護士もこの調査にのめり込んでいきます。最後の最後での弁護士の選択が衝撃的でした。サラッと描かれていましたが、これって凄い事だよねと最後の最後にも驚きの展開の映画です。全体の動きとしては静ですが、心の中の思いはどんどん重く激しく動いていくお話でした。

税理士業嵐の前の静けさ

税理士業は12月から年末調整が始まり繁忙期のスタートとなります。年末調整が終わると、1月には支払報告書業務、法定調書業務、償却資産業務が待っていて、2月からは確定申告業務が始まります。9月決算(11月申告)が終了し、12月までのこの期間、12月からの業務に備えて準備を始めます。正に嵐の前の静けさです。

当事務所では紙の申告書だけではなく、PDFでもお客様にお渡しするのでそのDVD-ROMの印刷などを今の時期にやっておかないとバタバタしてしまいます。また、確定申告用のファイルが足りないなら注文する必要もあります。年末に備えてのカレンダーの発送業務もあります。たまにはこんな作業的な業務をやるのも良いかもしれません。

作業的業務は好きではありませんでしたが、いつも考え込む業務ばかりなので、たまにこのような業務があると精神的に楽な気持ちになりますね。少しずつ寒くなってきました。税理士業は寒さと連動しているような気がします。(寒いときは忙しい)コロナになると10万円貰える保険に入っているのに未だコロナにはなりません(なりたくないですが)この冬も頑張ります!

FIRE

FIREという言葉をご存じだろうか?FIREとは「Financial Independence,Retire Early」の略で、早期退職をして経済的自立を目指すというものです。簡単に言うと早期退職を実現した後に資産運用などの所得で一定の収入を得る生活形態の事です。本屋さんに行くと分かりますが、FIREに関する書籍は山ほどあります。若いころから少しずつ資産形成して早期リタイアして資産運用だけで生活する方法であったり、完全リタイアせず、副業をしながら資産運用の副収入で暮らすやり方など、様々です。その中でも私がしっくりいった提案が、榊原正幸氏が推奨するFIREです。60歳までは嫌じゃない仕事を行い、ある程度のお金をためて株で運用するというものです。

若い頃(例えば30代くらい)から何もしないで資産運用だけで暮らすのはろくなもんじゃない(人間には社会生活も重要だから)が、嫌な仕事をやめて嫌じゃない仕事について、少しずつ株式投資をして60歳くらいまでに1億円(人によって違います)を投資資金にして年4%~5%で運用することができれば、年間400万円~500万円を元本を目減りさせることなく使えます。それで嫌じゃない仕事で年間100万円~200万円稼げば、年間500万円~700万円使えるというものです。年間生活費が300万円位であれば、嫌じゃない仕事で100万円稼いで株式投資で200万円稼げばよいわけです。4%運用なら5,000万円の元金、5%運用なら4,000万円の元金をためればいいわけです。

何となくリタイア後の生活は今までの貯蓄を取り崩すと考えるからリタイア後のイメージが暗くなってしまいますが、好きな事をして好きなように過ごせて、資産も目減りせず暮らせると思うとちょっと明るい気分になりますよね。そのために一番重要なのは、若い頃は好きな仕事か嫌じゃない仕事に就く事が重要と言っています。その中から少しずつ資産運用に回して、1年間に自分がどのくらいの生活費を使うのかを判定してその金額Ⓧを4%で割り返すと資産運用に必要な元金が分かります。60歳目指してその金額を投資して溜めるというものです。60歳までは投資運用益は元本に繰入て複利で運用してセミリタイア後は僅かな副業と運用益で生活するというものです。こんな生き方もあるのですね。参考になりました。

Web-TAX-TV

何と国税庁が面白い動画を発信しています。それが「Web-TAX-TV」です。年末調整の仕方とか確定申告の仕方とか一般の人に役に立つ動画もありますが、その中でも国税庁の取組紹介の動画が面白いです。「国際的租税回避行為への対応」とか「外国財産を追いかけろ」とかドラマ仕立てになっていて、かつ20分程度にまとめられているので見やすいです。時間がある時に見てみると良いかと思います。国税庁の取組紹介の動画はこちら⇒
https://www.nta.go.jp/publication/webtaxtv/work.html

民王ーシベリアの陰謀ー

池井戸潤氏の作品は熱い中小企業の話や銀行の話が多いのですが、こちらは異色の政治物です。政治物ですが、硬すぎず、むしろこれまでの池井戸氏の作品に見られないようなコミカルな部分もある作品でした。地球温暖化の影響により未知たるウィルスがシベリアの冷凍マンモスが溶けて古代ウィルスが蘇る。感染者が出て日本としてどう対策を取るか総理大臣の描写が現在日本で起きているコロナウィルスと重なってリアルです。また、反対派やネットで溢れる陰謀説など現実でも行われるような描写が多々あり考えさせられます。政治家の中にも日本の国のために精一杯頑張っている人もいれば保身だけに動く人、支持率だけに動く人、様々でこれも現実に近いのかなと思ってしまいました。

未知たるウィルスの対応をどうするか?ネットに広がる噂や嘘の情報の拡散。政治家の利権問題。ある企業が儲かるためだけの工作。研究成果の伝達など、様々な現代問題にも類似する問題が山積みな作品ですが、一部の人の発言のコミカルさが事の重要さを緩和する作用がある作品です。人間の愚かさ。判断の難しさなど。個人的にも考えなくてはいけないことが沢山ある作品です。この作品は小説として今でしょ!と思えるほど今読んでみたい小説です。個人個人が様々な問題に対して混沌とした時代を生き、正しい判断をするために自分はどう生きるかという事を考えさせてくれる作品でもありました。

オンライン資格確認の義務化

来年4月からオンライン資格確認が原則義務となります。政府も来年10月からマイナンバーカードと保険証一体化すると発表しました。診療報酬も今までは導入した医療機関を優遇する評価でしたが、これからは導入が原則となるため10月からはマイナ保険証を利用しない場合は患者負担が大きくなる保険点数になります。日本はデジタル化が他の先進国に比べて遅いと言われていますが、デジタル庁が発足したこともあり、医師会の中ではマイナンバーカードと保険証を紐付けることは個人情報の保護の観点から猛反対を受けていたものの、半ば強制的に実行するようです。

オンライン資格確認をするに当たって、顔認証付カードリーダーの無償申込も開始しました(12月末まで)。詳しくはこちら⇒
https://www.iryohokenjyoho-portalsite.jp/
マイナ保険証には賛否両論あり何とも言えないですが、とりあえず顔認証付カードリーダーの申込はした方が良いかと思います。また、来年2月末までにシステム改修を契約して導入する場合には補助金もあります。補助金は診療所・薬局については、429,000円を上限に実費。病院については、1台導入の場合には2,101,000円を上限として1/2の補助です。(2台以上はサイト参照)すべて期限があるものですし、いずれはそういった流れになると思いますので出来るだけ早くご準備下さい。

沈黙のパレード

この映画は東野圭吾氏のご存知ガリレオシリーズの作品です。本も以前に出ていて、本の感想は2019年12月23日のブログに書いています。本を読んだ時、いずれは福山雅治氏の主演で映画になるだとうと予測していましたが、とうとう映画化されました。本で読んでいたので内容は大体把握していましたし、本のイメージと映画のイメージは一致していました。

結論も二転三転します。本で読んでいた時は二転三転し過ぎて頭が混乱しましたが、映像で見ると明確になり良かったです。やはり、本と映画両方を観ると相乗効果があってより理解が深まるし、別の意味で楽しめます。話が二転した時は絶望的な気持ちになりましたが三転して少し救われました。でも最初から明らかにされなかった方が良かったのでは?と思ってしまいます。容疑者Xの献身の時のような虚しさもあります。