幸せジャンクション・思いをつなぐハイウェイ

幸せジャンクションは退職金代わりにもらったキャンピングカーで人助けをする良い人の物語。思いをつなぐハイウェイはその続編です。周りに不平不満を言う人がいると心が疲れてくると思います。常に文句を言っている人っていますよね。でもこの主人公は常に良い人です。しかも誰かの役に立つお節介を常に行動に移します。ちょっと自己犠牲の部分もありますのでそこまでやらなくてもと感じることもありますが、様々な人を助けることによってつながりができ、将来自分がピンチになった時に、過去に親切にした人に助けられる。そんな物語です。

その良い人に触発されて心が荒れていた周りの人も少しづつ変わってきます。小説なのでピンチの時に過去に手助けした人が助けてくれるタイミングが絶妙すぎてやはり物語だなと思ってしまいますが、もっと長いスパンで考えると人生はそんなものなのかもしれません。物語のような話は所詮物語だから現実とは違うと思いがちですが、ドジャースVSブルージェイズとの2戦目、3戦目は本当に物語のようでした。ホームラン3回とか、9回連続出塁とか現実では考えられないことが実際に起こっています。そう考えるとこの物語の方がまだ現実味があるような気がします。

やはり、人は安らぐ人、良い人の周りに集まってきます。その場所が居心地が良いからです。読んでいる途中で内容が想像できてしまいますが、多幸感を求めてつい続編まで読んでしまいました。癒しを求める人にお勧めの本です。

AI税務調査

最近AI税務調査という言葉を頻繁に聞くようになりました。これは国税庁が税務調査などに人工知能(AI)を活用することです。これは過去に申告漏れがあった事例をAIに学習させ、申告書の不備が多かった事例を基に対象先を選定し、税務調査するというものです。税務調査自体が変わったというより、税務調査の対象先をAIに選ばせて調査対象を絞り込む感じです。その結果、所得税の申告漏れの追徴税額が1398憶円になり過去最多になりました。また、相続税についても2025年夏からAIによるリスクスコア判定を導入し、所得税と同様に過去の申告誤りの傾向を分析して申告漏れ等が生じている可能性をAIによってスコア化して対象者を絞り込むというものです。

凄い世の中になったと思いますが、真面目に申告している人からすれば至極当然な事だと思います。これで脱税が減れば国としても、真面目に申告している人にとっても良いですね。正直者が馬鹿を見る世の中になってはいけないのでこれは仕方ない措置かと思います。また、令和8年9月には国税総合管理(KSK)システムが次世代システム(KSK2)に完全移行されます。さらに研ぎ澄まされるということですね。税務調査に立ち会う税理士としては、やり過ぎずほどほどにお願いしますと言いたいです。

独立開業向けの国家資格で役に立つ資格ランキング

前回就職や転職に役立つ資格を発表したので、今回は独立開業したい人の役立つ資格を見つけました。
1位:税理士
2位:行政書士
3位:社会保険労務士
4位:司法書士
5位:電気工事士

今回は独立開業に向けた資格です。税理士は公認会計士と混同されることも多いですが、公認会計士は上場企業の監査が主たる仕事ですから一人でやるには無理があります。それに比べ税理士は中小企業の会計や税務が主な仕事ですから税理士一人にスタッフ数人でできます。そう考えると税理士は独立開業しやすいのかもしれません。私は行政書士の資格ももっていて実際に行政書士業務もやっていますが、税理士と行政書士を両方やるのは相乗効果があります。しかしながら行政書士一本で食べていくためにはかなりの専門性や特異性が必要な気がします。

社会保険労務士や司法書士は税理士とも密接にかかわりがあり、当事務所でもそれぞれ提携先があるので仕事の内容は分かりますが、こちらも独立しやすそうです。士業は製造業のように初期投資が少額ですむため独立開業向けなのかもしれません。5位の電気工事士ですが、こちらは馴染みがないものの、最近の猛暑でどの電気工事士さんも忙しくしている印象です。体を動かしたい人は1位~4位の文字を見るのが中心な仕事よりこのような仕事が良いですね。こちらも現場に行って行う仕事なので初期投資があまり必要ではありません。

1位~5位はどれも資格の独占業務があるという点に特徴があります。その資格を持っていないと他人の求めに応じてできない仕事です。そして初期の設備投資の額が高額ではないというところにも特徴があります。一生サラリーマンは嫌という人は是非目指してみて下さい。