2011年震災の年に大学院を修了しました。卒業式は学部と合同で日本武道館で行われる予定でした。私のゼミは男性も含め全員で袴を履く予定でした。ところが震災の影響で早稲田大学が日本武道館での卒業式を取りやめるとそれに続き、ほとんどの大学が卒業式を中止にしたのです。
あれから5年が経ちました。大学院に行っていた時は勤務税理士でしたのでそれはそれは忙しく、平日夜と土曜日1日使って学校に通いました。他の平日夜や日曜日を使い課題をこなしあっという間の2年間。今振り返ると学んだ内容を完璧に覚えている筈はなく、むしろ、そういえばこんなことも学んだな・・・という程度です。あと、5年経ったらほとんど忘れてしまうのではないかと不安です。。
もう既に過去の資料等を確認しないと思い出せないレベルまで来ていますが、5年経っても失わなかったものは、細かい理論や手法ではなく、物事の考え方のような気がします。物事を部分的に見るのではなく全体的にトータル的に見ることの大事さ・・・頭だけで考えるのではなくやってみないと分からないことも沢山あるという事・・・そういうビジネスの基礎となる考え方のようなものは失われませんでした。卒業式は中止になって残念だったけど有意義な2年間でした。