インバウンドマーケティング



私はビジネススクールで初めてマーケティングを学び、その面白さにワクワクしたものですが、同時に本業であるアカウンティングの確かさも実感したのです。

この本は私がビジネススクールでマーケティングの授業を聞いてワクワクしたのを彷彿させてくれる本でした。

アウトバウンド・マーケチングとは、見込み客に向かって売り込むマーケティングをいいます。インバウンド・マーケティングは見込み客から見つけられるマーケティングをいうのです。

マーケティングは時代とともに変化していき、DMメールやテレマーケティング、CM、展示会、業界紙は時代遅れだとこの本は言っています。

インバウンド・マーケティングは主にインターネットを使って「見つけられること」に着目した手法を数々紹介しています。

ブレインストーミンク(集団思考法)

ブレインストーミンクとは、会議方法の技法のひとつで、集団でアイデアを出し合うことによってよりよい新たな発想を生み出すことを誘発する技法です。

3人集まれば文殊の知恵というように、1人では出なかった発想が集団で会議することによって、よいアイデアが生まれるということがあります。その際、ブレストの4原則を守ることによって、よりよいアイデアが生まれると言われています。

ブレストの4原則
1.批判しない。
→他人の案を批判しないことです。これはとても重要な原則で自分がそれはちょっと・・・と思っても絶対に批判してはいけません。部下が言った意見を「それはこれこれだから現実的じゃないよ。」などと批判したりしたら、二度とその人は意見を言わなくなるでしょう。そこから何か生まれることもあるので、決して批判してはいけません。

2.量を求める
→とにかく沢山の意見を出すというものです。質にこだわるよりまず量です。量を出すことによって今まで見えていなかった間口が広がってきます。

3.自由奔放
→常識にとらわれず前提条件など無視して様々な意見を出すことが大切です。多少現実離れしているくらいの意見がないとダメです。イノベーションの発見は大抵常識外れな発想から生まれます。

4.他人の意見に相乗りする
→他人が言った意見に別のアイデアを結合させたり、変化させたりすることによりより深いアイデアが出ます。これは一番やりやすい方法で、あの意見はちょっと足りなかったけど、こうすることによりもっと良くなると考えるといいでしょう。

ブラック・スワン

アカデミー賞の主演女優賞をとった作品です。私はナタリーポートマンが大好きということで、観に行きました。

映画の内容は、主人公であるバレリーナのニナはやっと「白鳥の湖」の舞台で念願の主役を獲得します。主役は白鳥と黒鳥を演じなければいけません。

ニナは美しくて臆病で繊細な白鳥を完璧に演じることができます。しかし、妖艶で魅惑的な黒鳥は演じることができないのです。そこに妖艶なライバルが登場し、演じられない焦りから精神破壊していくというものです。

いろいろな困難を乗り越え(というより精神的に追い詰められ破壊していって)舞台公演は清楚な白鳥と妖艶な黒鳥を完璧に踊ることができますが、精神だけではなく肉体も傷つけていたというお話です。

頂点に立った時の喜び、これ以上うえはなく、下からいつ引きづり下ろされるかという恐怖、肉体や技術の維持、それらの緊張や精神的なストレスが観ているものを包み込みます。

途中で演出家がニナに言った一言「君の道をふさぐ者は君自身だ」という言葉が特に印象に残りました。

雇用調整助成金

東日本大震災の影響で事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、労働者の雇用を維持するために休業などをした場合、休業手当などの負担相当額の2/3(中小企業の場合は4/5)が助成されます。

事業所倒壊などの直接的な影響によるものや避難勧告などの法令上の制限を理由とするものは対象外です。それらについては助成金ではなく、労働者が離職していなくても労働者に対し失業手当が支払われるからです。

雇用保険助成金の上限は1人1日当たり7,505円です。

支給要件
1.雇用保険の適用事業主であること
2.生産量または売上高などが最近3カ月間の平均値がその直前または前年同期に比べ5%以上減少していること
(1)青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、千葉県、長野県、新潟県の災害救助法適用地域に所在する事業所の場合、以下の特例があります。
①最近3カ月としている生産量または売上高を最近1カ月で判定できる。
②震災後1カ月の生産量または売上高が直前の1カ月または前年同期と比べ5%減少する見込みであっても対象とする(平成23年6月16日まで)
③事前に届け出る必要のある計画届の事後提出を可能にする(平成23年6月16日まで)
(2)以下の事業主についても上記①及び②の特定を適用します。
※(1)の特定の対象地域に所在する事業所と一定規模以上(助成金を受けようとする事業所の総事業量などの1/3以上)の経済的関係を有する事業所の事業主
※計画停電の実施地域に所在する事業所において、計画停電により事業活動が縮小した事業主

立ち退き料に係る税務

大家さんの都合で賃貸していた住宅や事務所を出ていかなくてはならなくなった時、大家さんから立ち退き料を受け取ることがあります。

その場合の税務の処理ですが、法人契約でしたら、そのまま法人は雑収入として収入に計上します。(法人税が課税されます)

個人だったら、次の区分に応じそれぞれの所得税の課税がされます。

1.賃貸権が消滅することによる補償金・・・所得税の譲渡所得の収入金額となる。
2.移転費用の補償金・・・所得税の一時所得
3.個人事業が休業廃業することに対しての補償金・・・所得税の事業所得の収入

住居用の物件であっても事業用の物件であっても消費税は課税されません(消費税不課税取引)。これは立ち退き料が損害賠償金と同じような補償の性格を有するからです。

医療法人の利益相反取引

医療法人とその医療法人の理事長との取引は利益相反取引といいます。例えば、理事長が所有する土地を医療法人が病院の敷地として購入したりする場合、理事長が譲渡所得がかかるのを嫌がり低額で譲渡したり、それとは逆に二束三文の土地を高額で譲渡する危険が生じます。このように理事長と医療法人との利益が相反する取引のことを利益相反取引といいます。

利益相反取引を行おうとするときは、主務官庁(県など)に対して特別代理人を選任して申請しなければなりません(医療法46条の4⑥)理事長以外の理事が医療法人と取引する場合は特別代理人申請は不要です。

なぜ理事長との取引のみが特別代理人の選任が必要なのかというと医療法人は株式会社等と違い理事長のみが代理権を有しているからです(医療法46の4①)

では特別代理人は誰がなれるのかというと、誰でもなれますが、主務官庁はその者が特別代理人としてふさわしいかどうかを判断するので、その選定には明確な理由が必要です。

特別代理人は何をするのかというと、その取引が適正な取引であることを証明しなければいけません。

CFP(不動産運用設計)の勉強の仕方

不動産運用設計は、不動産を資産としてみた場合の法律的な事柄、不動産の証券化、不動産を賃貸した場合の不動産所得の計算、不動産の投資利回り、不動産の価値評価、不動産売買関係、不動産関連法、不動産にかかる税金、不動産の有効利用などが出題され3割くらいが合格します。

試験の特徴は、宅地建物取引主任者と税理士と不動産鑑定士の初歩知識を集約したような試験です。不動産を持っている人には是非知ってもらいたい知識がテンコ盛りです。

登記簿の見方や鑑定評価・税金やデューデリジェンスなども知ることができるので、不動産を持っている人は特に興味を持つのではないでしょうか。

勉強して思ったことは、建築基準法や借地借家法などの法律部分は暗記部分が多く大変ですが、鑑定評価や不動産投資などの部分は計算が多く楽しいです。まず、計算を究め暗記すると勉強しやすいかもしれません。