スキャナ保存の改正

今年からスキャナ保存ができるようになりましたが、早速ですが改正になりました。スキャナ保存といっても要件が厳しくなかなかやりきれなかったのが現状だと思いますが、今回の改正はより実務を考慮しての改正ということになります。

まず、今までは読み取るスキャナは「原稿台と一体型」でないとダメでした。原稿台と一体型って分かりづらいですが、つまりコピー機のように原稿を読み取る台のようなものが付いているスキャナでなくては、ダメでした。ですからデジカメであったり、ハンディスキャナではダメだったのです。それが原稿台と一体型ではなくても良くなりました。これによりデジカメやハンディスキャナやスマホでも可能になりました。

ただ、電子化の際、署名が必要です。また、3日以内にタイムスタンプを付すことも要件になっております。ただし、この場合読み取る領収書等の大きさがA4以下であるときは、大きさに関する情報は保存しなくても良いことになりました。

電子保存する際は不正が行われないように、社内で2人以上の人が確認しあう相互牽制制度がありますが、小規模事業者はそれが難しいこともあるため、税理士等が定期的なチェックを行っているときは、相互牽制要件は不要になります。この改正は平成29年1月1日からとなりますので、適用を受けたい事業者は平成28年9月30日(適用を受けようとする3ケ月前の日)に申請書を提出する必要があります。
以下ご参考にして下さい。
スキャナ保存.pdf

ジャングル・ブック

今月はなんだか雑用で忙しく映画は1本しか観れませんでした。

狼に育てられた少年の話です。少年は赤ちゃんの時に森で拾われ狼の子として育ちます。道具を作ったり道具を使ったりするのは禁止で、理由は「狼らしくないから」です。ある時、人間に恨みをもつトラに出会います。そのトラは人間が大嫌いで少年を殺そうとします。親である狼は少年を救うため、少年を人間の街に避難させようとします。その途中、大蛇から少年を守った熊に恩返しをするため道具を使ってハチミツを取ったり、人間だけが持っている赤い花を狙って少年が大猿にさらわれたり・・・

赤い花は触るもの全てを消滅させ、触ることすら許されない人間だけが扱える花です。それは炎。動物たちは炎を恐れます。炎に触れたものは大やけどをし、山ですら燃えつくします。だから大猿は力もある。権力もあるので、赤い花さえ手に入れれば世界を征服できるとさえ思っています。だから赤い花を持っていると思われる少年を誘拐したのです。

こう考えると人間って自然界で特殊な生物だということが分かります。動物としては、力もないし、足が速いわけでもない、体が大きいわけでもない。生命体としてはどの動物より虚弱な感じです。だからこそ、それを補うために道具を使いこなし、時には自然界にとってマイナスになるようなこともやったりします。動物という観点での人間というのを客観的に見る機会を与えてくれた映画でした。

下町ロケット2 ガウディ計画




ご存じ下町ロケット2です。これはテレビで放映されていたので内容を知っている人も多いのではないでしょうか。暑い夏に熱い気持ちになりたくて本も読んでみました。テレビと本との中身の違いはテレビでは主人公佃氏の娘が頻繁に出てきましたが、本ではそんな登場人物はいませんでした。でもその他の内容は、テレビとほぼ同様で、再び熱い気持ちになれました。

次々と様々な困難が四方八方から襲い掛かり、それでも逃げずにくらいついていく。取引先との問題や従業員とのトラブルなども抱えながら大きく成長していく姿はまさに尊敬に値します。この本を読むと私は組織の代表としてまだまだだ!と思います。また、様々な問題に正面から向き合う佃氏の姿は経営者としてのお手本であるであるとも思います。

その根底は誠実さで、どんな職業も誠実さという根底の元に成り立っているのだとつくづく感じました。再び熱い気持ちになりたい人にお薦めです。

理事長等の産業医兼務禁止になりました

平成29年4月1日から、医療法人の理事長や管理者などをその医療法人の産業医として選任することが禁止されました。

簡単に言えば自分の事業所の産業医が自分であるということです。これは労働者が例えば仕事をしていて精神疾患や職場に不利益な健康被害があったとしても、その産業医に言えない。もしくは、言ったとしても不利益に取り扱われる可能性があるため、産業医としての職務が適切に遂行されないため設けられました。

ただ、理事長等が他の事業所の産業医になることは禁止されていません。ご注意ください。詳しくは↓
労働安全衛生規則の一部を改正する省令.pdf

自己を見つめる

今日は朝4時から起きて、オリンピック体操男子総合を観戦しました。内村航平選手は予選では、オレグ・ベル二ヤエフ選手に次ぐ2位で終わっています。いよいよ決勝戦で、内村選手の演技は勿論凄かったのですが、ライバルのオレグ選手もそれはそれは素晴らしくて、5種目終わった時点で0.901の差をつけられて、内村選手は負けていたのです。0.901といえば、相手がミスしないと追いつけないくらいの得点差です。オレグ選手より先に内村選手の最後の競技である鉄棒が始まります。最初から見ていて思ったのですが、内村選手の演技はしなやかでそれでいて隙がない。そんな演技をします。外国人選手などは男らしさや力強さなどがあるのですが、内村選手はそうではなく、とても繊細で絵になる演技をするのです。

最後の種目の鉄棒もとにかく高い!そんなに高く飛んで大丈夫?という位・・・結果は、15.8なかなかの高得点です。そしてオレグ選手。予選では鉄棒で15点以上取っています。予選以上いや予選くらいの出来を取れば金メダルです。他の種目ではすべて15点以上取っています。失敗しない限りオレグ選手が金メダルと誰もが思ったことでしょう。そして、オレグ選手もそう思ったはず。守りに入り失敗しない演技を終えました。

その結果、なんと0.099差で内村選手が金メダルを取りました。一瞬でも銀メダルになっちゃったと思ってしまった自分に深く反省しました。内村選手ごめんなさい。ごめんなさい。と何度も言いました。オレグ選手は実力では負けていなかったのに守りに入ってしまいました。それに比べ、内村選手はインタビューで「今まで練習を何回もして失敗したことがなかったので自分の実力を出し切ろう。それでダメなら仕方がない」という気持ちで臨んだのです。内村選手からしても0.901の差というのは大きい差だったと思います。これは厳しいということも分かっていたでしょう。そこで負け戦になるのではなく、自己と向き合い自分が後悔しない演技をしようと思ったのだと思います。いわゆる覚悟をしたのです。ダメだったとしてもそれは自分の責任。それもすべて受け止めて、今ベストを尽くそう!と・・・その表情は凛としていました。

オレグ選手もそれはそれは凄いプレッシャーだったと思います。この余裕の得点差が逆にオレグ選手を守りに走らせたような気もします。失敗さえしなければ・・・予選程度の演技をしていれば・・・と・・・他の種目ではあんなに伸び伸びと挑戦していたのに完全に守りの演技でした。

この試合を最初から見れて本当に良かったです。この試合を最初から見た人は内村選手から元気をもらえること間違いなし。あぁ良いもの観させてもらいました。
金メダルおめでとうございます。

モチベーション

オリンピックが始まりました。ボチボチ結果が出てきて、日本の主要種目の柔道では、銅メダルが続出しています。みんな金メダルが欲しかったと悔し顔です。必ずしも実力通りにいかないのが戦いで、運も実力のうちと言いますが、その結果に嬉しかったり、悔しかったり、オリンピック真っ最中にイチローが3000本安打を記録してこれは嬉しいの一言ですが・・・

ここまで試合のためにモチベーションを維持するのは大変なこと。体だけでなく、心の管理も大事です。明日からいよいよ税理士試験です。8月9・10・11日毎年火曜日水曜日木曜日です。山の日は関係ないようです。受験生にとって、これが自分のオリンピックだと思います。どうか実力が発揮できますようにお祈りしています。



本日始業




税理士吉田久子事務所は、本日リニューアルオープンいたしました。今まではオープンスペースでの打合せだったりしたのですが、個室会議室を設けまして再スタートを切りました。ここまで来れたのも皆様のお蔭です。顧問先の皆様や関係者の皆様には今日案内状を送付いたします。今後とも日々切磋琢磨して精進していくつもりです。これからも何卒よろしくお願い申し上げます。