閉鎖病棟~それぞれの朝~

精神科病院で病棟の出入り口が施錠されていて自由に出入りできない病棟のことを閉鎖病棟と呼んでいます。そこに入っている3人を中心に物語が流れていきます。まず過去に妻と親を殺した罪で死刑執行になったが死ねなかった(執行が失敗した)秀丸さんを笑福亭鶴瓶氏が演じています。そしてサラリーマンだったものの幻聴が聞こえだし突然騒ぎ出すことから入院したチュウさんを綾野剛氏が演じています。それから父親からDVを受けて精神的にやられている女子高生由紀を小松菜奈氏が演じています。

この閉鎖病棟にはその他にも色々な人が入院していて様々な問題を抱えながら生活しています。病院内である事件が起きます。そのことが原因で由紀は失踪します。真実を知ったチュウさんは秀丸さんに相談します。秀丸さんは秀丸さんの命をかけて秀丸さんなりにかたをつけます。秀丸さんは死を覚悟していたので生きる気力がありませんが、チュウさんと由紀はどうしても秀丸さんを助けたいと思います。

チュウさんは、法廷であった秀丸さんに叫びます「僕、あの病院を出たんだよ。秀丸さん僕出たんだよ!」由紀は裁判で証言台に立ちます「秀丸さんに助けられてきました。立ち上がる力を貰いました。」2人の前に進もうとしている姿を目の当たりにして秀丸さんが最後に刑務所のなかで車椅子から必死に立ち上がろうとするシーンで終わります。映画の最初のシーンが衝撃的な死刑執行シーンから始まるのに対して、その終わり方は人の絆を感じずにはいられないラストシーンでした。

蜜蜂と遠雷

この映画は小説が映画化されたものです。小説の感想は2018.2.3のブログに記載したので興味ある方はどうぞ。蜜蜂と遠雷はピアノコンテストを描いた内容なので、小説を読んだとき、これってどんな音なんだろう?と想像しながら読んでいましたが、映画は音があるのでその辺は充分にカバーされています。

ピアノの音以外の部分はほとんどというかそれ以上に小説が細かく描写しています。ただ、小説は実際の音は聞こえないのでその点は映画がカバーしていて、小説と映画を両方見て、より深く理解できる感じがしました。

それと小説に出てくる主要4人と映画に出てくる主要4人のイメージが本当にピッタリで、配役を決めた方の感性と私の感性は一緒だ!と妙なことに関心したりしました。小説と映画で完成版を見れたという感じの映画でした。音楽は直接的に五感に働きかけるので、観終わった後とても心地よい気持ちになれます。

ワンピース・スタンピート

今は見たい映画いっぱい!ということで今週は「ロケットマン」と「ワンピース」を観てきました。同監督の前作品ボヘミアン・ラプソディは2018年に観た最も感動した映画ベスト1でしたので、同監督の今度はエルトン・ジョン版を観ないわけにはいかないということで観に行きましたが、期待しすぎだったのか実際に観たら、ワンピースの方が面白かったので、こちらを書く事にします。

底抜けに明るく、底抜けにポジティブ、仲間の愛は半端ないルフィーが健在でした。映画は漫画では見られない沢山のキャラクターが一度に出てきて、それだけでも盛り上がる感じです。ワンピースファンにはたまらないキャラクターのオンパレードです。私が最も好きなハンコックも出ていて大変満足でした。女性なのにハンコックが好きな理由は、ドSで高飛車なキャラなのにルフィーにはメロメロでそれでいてとても強い点です。素敵だわ。

戦いのシーンはこれはもしかしてドラゴンボールか?と思われるほど激しい激突シーンでしたが、ウソップとルフィーの信頼関係には涙が出そうになりました。現実にはあり得ない内容ですが、計り知れない愛と信頼が溢れていて幸せな気持ちになる映画でした。

ライオン・キング

今、観たい映画沢山あります。今回はワイルドスピード・スーパーコンボとライオン・キングを観ました。久々に土曜日に観に行ったので混んでいました。ワイルドスピードシリーズは毎回感想を書いていたのですが、今回の主人公はホブスとショウでした。私はやはりドミニクとブライアンが好きだなぁということで、ライオン・キングの感想です。

この映画の内容はバッチリ知っております。なぜならばミュージカルの「ライオン・キング」を観ていたからです。幼いライオンのやんちゃで無謀なところなどはそのままです。映画は画像が繊細で一体どうやって撮影しているのだろうか?と不思議でした。これ全てCGなの?どうやって作っているの?そこばかり気になってしまいました。

ライオン・キングはストーリーが単調なのでどちらかというと映画だと物語的に物足りない感じがします。画像があまりにも綺麗なのでそこばかり注目してしまう感じ。ミュージカルにはピッタリの物語です。ミュージカルのライオン・キングの方が感動しました。

天気の子

この映画を観て最初に思ったのは、「君の名は」に似てる!という感想です。まだ、始まったばかりで観ている人も少なそうですからあらすじを言うのは止めるとして、共通点を言うと、①絵の描写がリアルで繊細(まぁ作者が同じですから当たり前と言えば当たり前です)雨のシーンが多いのですが、雨が地面に打ち付けるシーンなどは絵とは思えないリアルさです。②見覚えのある場所が沢山出てくる。お台場、田端、代々木、新宿、池袋など、私の縄張りがバンバン出てきます。翔んで埼玉の時も池袋は重要な場所(埼玉県民の植民地として)でしたが、今回の天気の子でも真夏に雪が降るという重要なシーンを池袋が担っています。

③数年における物語であることという点でも君の名はと同じです。主人公の2人は最初は同じくらいの身長でしたが、終わりには男の子の方が大きくなっていました。④自然を基礎とした壮大なテーマであるという点も同じです。君の名はは彗星でしたが、今度は天気です。⑤古くからのしきたりみたいなものが出てくる。君の名はでも組紐や神へのお供えの儀式のようなシーンがありましたが、この映画でも願いを強く念じながら鳥居をくぐるというシーンが出てきます。

⑥現実と非現実が内在している。共通点が多いからこそ、君の名はよりインパクトが少ない気もしなくはありませんが、予告で観た「天気の子」はつまらなそうな映画でしたが実際観たら、君の名は並みのジーンとするシーンもありました。東京をよく走っている高額アルバイトのキャンペンカーなども出てきてそこまでする?というリアルな東京が描かれていました。それでいて、1人の少女によって天気が左右されるという非現実的なものも内在している不思議な映画です。

アラジン

ご存知ディズニー映画「アラジン」を観ました。そういえばお姫様が主役のシンデレラや白雪姫、眠れる森の美女などはあらすじもある程度知っていますが、アラジンについては、アラジンがランプをこするとジーニーという魔人が出てきて、夢を3つ叶えてくれるというくらいしか知りませんでした。今回映画を観て、この映画の主人公はアラジンだけでなく、アラジンが恋をするジャスミン姫や魔人のジーニーの3人が主役のような映画でした。

特にあまりお姫様としての印象がなかったジャスミン姫ですが、お姫様シリーズで一番好きかも!と思えるタイプでした。(見た目ではなく思考が)どちらかというとお姫様シリーズのお姫様は美貌が売りでその他に際立った何かというものを感じたことがありませんでしたが、このジャスミン姫は自分が王である父の意思を引き継いで王女として国を守っていきたいと強く願っています。女性は女性らしく控えめにという風潮の中、自分というものをしっかり持っていてとても好感が持てました。

私が働く女性だから特にジャスミンに惹かれたのかもしれません。ところで魔人ジーニー役はウィル・スミス氏がやりましたが、はまり役というかこの役に見た目も何もかもピッタリでした。また、アラジンの広い世界でものを見ないと本当のものは見えないという考え方やジャスミン姫の思考に共感して君ならやれる!と応援するところも良かったです。この映画はその時間にこれしかやっていなかったという理由で観ましたが、予想以上に良い映画でした。

コンフィデンスマンJP

今月は仕事が忙しく映画を1本も観れないのではないかという不安に襲われましたが、何とか観た1本がこちらです。ちょうど今、テレビでも「騙されたでしょ!」というフレーズのCMが流れていますが、正にその通り!騙されます。

あぁそういうことなのか・・・と観ていると一転二転とみるみる展開がころころ変わってきます。とても嫌な気持ちになるシーンもありますが、最後はスッキリ!そんな映画です。もの凄いエネルギーのある映画なので、エネルギー注入できました。

5月は天気が良い日が多くそういう日は映画を観るより外で日光を浴びたいですが、夜観る映画はまた良いものです。帰りも寒くもなく、暑くもなく歩いていても良い気持ちで帰れます。

フォルトゥナの瞳

こちらは以前、本で読んだことがありまして、本の感想は2015.12.16に本のカテゴリーで書いています。最後のシーンの設定が本とは違っていましたが、その他は概ね本と同じ内容でした。本から読んだ場合、本の中で人物イメージが出来上がっていることが多いので、だいぶイメージと違うこともあるのですが、今回の主人公の神木隆之介氏は私のイメージの主人公にぴったり。こうもぴったりくるものかと感心するほどのピッタリさでした。

本に描かれていて映画に描かれていないシーンで何故この会社に入ったのかという場面が描かれていないのが残念でした。車をピカピカに磨くコーティング会社の仕事についたきっかけみたいなものは、映画には直接関係ありませんが、そのシーンを読んだときに、主人公の天職だ!と私は思いました。そのような点が描かれるのが本の良い部分ですね。

もちろん映画のように画像で訴えられると、あぁこの描写はこうなるんだ。と言葉と画像が一致してより理解が深くなり一つの作品としての「フォルトゥナの瞳」をより理解できます。同じ作品の本と映画を観る相乗効果を感じました。

グリーンブック

何気なく時間帯が合ったので観た映画です。時は1962年のアメリカの実話。リンカーンが奴隷解放宣言を発したのが1862年ですから、100年後の出来事です。1962年においてもアメリカ南部では人種差別が色濃く残っていていました。北部で成功した黒人ピアニストのドクターシャーリーが南部においてコンサートの旅に出かけます。そこで用心棒兼ドライバーとして選考の末選ばれたのは、イタリア系白人のトニーリップ。トニーは喧嘩っぱやくて口より先に腕が出るタイプ。それに反してドクターシャーリーは感情をあまり外に出さず冷静沈着なタイプ。

まずびっくりしたのは、奴隷解放宣言から100年後でも白人しか泊まれないホテルがあったり、黒人が入れないレストランや、トイレまでもが白人用と黒人用(外)で違ったり、スーツを買おうと試着しようとしたら買ってくれるならサイズ合わせするが試着だけなら黒人はお断りだったり、どんなに名声や成功を手に入れたドクターシャリーですら差別に合うのです。

そんなトニーも黒人に対して当初差別的感情を有してましたが、黒人だからというだけで差別に合うドクターシャーリーを見ているうちに少しずつ感情が変わってきます。ある時白人の警察に呼び止められ何でこんな夜に車で移動しているのだと聞かれます。警官が言うには黒人は暗くなってから出歩いては行けない。なぜあいつ(黒人)の肩を持つ?さてはイタコ―(白人でもイタリア人)だからだな。と言われカッとして警官を殴ってしまいます。

その時もトニーだけでなくドクターも牢屋に入れられます。その時ドクターシャリーがトニーに言います「なぜ君は、ちょっとしたことを言われるだけで暴力をふるうのだ。私にはそんなことは日常茶飯事。いちいち暴力をふるっていたら生活できない。暴力は負けだ。暴力は敗北を意味する。今日は君のせいで敗北した・・・」深いです。また、車の中で二人が言い争う場面でもトニーがどちらかというと僕の方が黒人だ。君はお城の上で生活している。僕の方が黒人に近いと・・・ドクターシャリーは言います。君が言うように僕は黒人の中では黒人として扱われない。みんな白い目で僕を見る。だからといって白人の中では僕は黒人なんだ。だから僕はどこにも属さないと寂しいことを口にします。とても良い映画。もう一度ちゃんと見たい映画でした。

翔んで埼玉

テルマエ・ロマエの監督と同じということで、きっと面白いだろうと思い観に行きました。いやぁ笑いました。テルマエ・ロマエより面白かったです。昔、武蔵の国は埼玉と東京と神奈川の一部からできていて、まず首都東京が独立し、次に神奈川が相模の国と独立し、余った部分が埼玉だという説明から入ります。そこでまず、吹き出しました。埼玉県と千葉県はお互い東京に入るとき、通行手形が必要でそれを解放するためライバル心を持っている点や、埼玉の特産物、草加せんべい・深谷ネギ・日本一暑い熊谷・クレヨンしんちゃんの春日部・・・色々出ています。

かなり過激にデスっていますが、(千葉や茨城・群馬も凄い)そうそう!と思うこともあります。私の事務所の池袋も埼玉の植民地として紹介され池袋の風景に東武百貨店・西武百貨店・ビックカメラなど出てきます。私も埼玉で生まれて埼玉で育ったのでこの映画がとても身近に感じられ、楽しめました。

そして思いました。私以上に埼玉を愛していないと、この映画は作れないと感じたのです。埼玉をこよなく研究しています。この映画は埼玉で最もヒットしているそうです。通行手形などの映画グッツもバカ売れだとか・・・そう埼玉県民はこのようなジョークを笑って飛ばせる県民性なのですよ。確定申告で疲れた脳に栄養を与える映画でした。