流浪の月

まだ、始まったばかりのこの映画を観ました。これは2020年に本屋大賞を受賞した本を映画化したものです。本も読んだので2020年5月6日に感想をブログにも書いています。私の本の感想を読んで映画を観た人は全く別の作品かと思ってしまうと思います。私も映画を観て、えっそういうことではないのでは?と思ってしまいました。確かに形式的な事は合っています。でも映画向けなのか暴力や性癖などがクローズアップされ過ぎていて、本にあった精神的な結びつきの部分の表現が足りない気がしました。

本の中では文と更紗の気持ちに感情移入できて二人とも幸せになってほしいと心から思いましたが、映画では愛を超えた結びつきという部分が欠落していて性癖やトラウマを埋める相手のように描かれているのが何ともやりきれなかったです。主役の2人の演技に問題があったわけではないところが何ともモヤモヤしました。本の中では素敵な二人だっただけにとても残念でした。この映画が新たな人間としての関係性を討論できる映画になるのでは?と期待していただけに残念です。

ドライブ・マイ・カー

これは観なきゃいけない映画でしょ!という事で観てきました。アカデミー賞国際長編映画賞を受賞しただけあって、3時間の長編映画です。村上春樹氏の小説の映画化なので言葉の1つ1つが繊細でした。でも全体的に言葉がない映像部分が多く、言葉で多くを語らないけど語り出したら繊細で深いという感じでした。物語は淡々と進み主人公もドライバーも寡黙だけれど、物語の節々に計り知れないエネルギーみたいなものも感じて、静と動、陰と陽が混同した物語です。

広島から北海道まで車で行くシーンがありますが、普通に考えたら車じゃ行かないよね。その距離・・・と思います。よほど体調が良くてテンション高くないと正気の沙汰とは思えぬ距離です。しかも主人公とドライバー両方とも寡黙なのにです。恋に盲目な恋人同士で話が尽きないなら分かりますが、そうでないのに、何の迷いもせずどちらも反対せずその距離をドライブします。それらのシーンも声もなくただただ車が道を通過するシーンなどが映像となります。静なのに動なのです。

主人公は理解力のある大人の男性ですが、その行動が良かったのか悪かったのか。相手がもし知っていたら相手にとってその理解ある行動はマイナスに働くのではないかと色々考えさせられます。3時間の割に発する言葉が少ないですが、1つ1つに重みのある言葉です。ボーっと見ていたら理解できないと思います。エネルギーがある時にじっくり観る事をお勧めします。

SING/ネクストステージ

何とか映画1本観てきました。今回のSINGは前作の続きの映画です。前作を観た時とても感動しましたが、前回同様ミュージック満載、アニメだからこそできるエンターテーメント満載で楽しめました。前回と同じキャラクターも多数出ていて、声優さんも前回と同じ方々でした。前回に映画SINGのサントラ盤CDを買ってしまって、何度も聞いたのですっかり声優さんも覚えてしまい、あっこれ長澤まさみさんやMISIAさんが歌っているんだなぁとか頭に浮かんでしまって困りました。

今回は稲葉浩志さんも出るという事で楽しみでもありました。歌が上手いだけではなく物語もありエンターテーメント性も高いので視覚・聴覚の両方が満たされます。ストレス解消にとても良い映画でした。個人的にはジョニー(スキマスイッチの大橋卓弥さん)が歌いながら戦うシーンが良かったです。前作も豪華でしたが今回は更にパワーアップして更に豪華なSINGでした。この映画は耳からも目からも全身で浴びるように感じるのでストレス解消に最適な映画です。

99.9刑事専門弁護士ーthe movie

本当は藤原竜也氏と松山ケンイチ氏が出ているノイズを観て感想を書きたかったのですが、ちょっと今月はバタバタして観に行けそうもないので、先月に観に行ったこの映画の感想を書きたいと思います。ちなみにまだ映画館で上映されている映画です。この映画は99.9%逆転不可能と言われている刑事事件の弁護士の話です。弁護士の話はほとんどが民事事件なので、とても新鮮です。検事が主人公だった映画HEROにも似ています。映画HEROは御存じ木村拓哉氏が主人公でこのテレビが始まった2001年に私はまだ税理士になりたてで、困難な事件に立ち向かう検事の地道な仕事に私自身も励まされました。

今回の99.9は松本潤氏が主人公で、現場主義というところはHEROに似ています。でも木村氏のように完璧にかっこいいのではなく、ちょっと変わった人(松本潤氏はかっこいい役もこなせるルックスですが)を演じています。助演の香川照之氏や杉咲花氏もオヤジギャグを連発し、ちょっとコミカルでした。でも、仕事は地道で細かく些細な事も見逃さない正義感のようなものが漲っています。そして松本潤氏が料理を作りながら、解決に向かった閃きが出るシーンがとても良いです。料理人でない男性が料理を作る姿ってとても色っぽいのです。

税理士をやっているととても細かい仕事もあり正直面倒臭いと思うこともしばしばあるのですが、このような地道で細かい他の仕事を頑張っている姿を見ると私も頑張らないとなぁと思います。HEROも99.9もテレビドラマが映画化しましたが、細かい仕事をしている人が見ると応援ムービーのように感じてしまうのは私だけでしょうか。これから忙しくなる時期に観る映画として最適でした。

コンフィデンスマンJP-英雄編-

先週末にコンフィデンスマンJP英雄編を観てきました。コンフィデンスマンシリーズは全て観ていますが、どんどん豪華(所謂お金がかかっている)映画になっている気がします。通常のミステリーの映画だと謎を解こうとしながら観たりするのですが、この映画は最初から諦めています。何故なら前回もそうでしたが二転三転どころか五転六転位するからです。

今回もそう来るのか?と思いながら観ていましたらやはりそうでした。騙しのテクもそこまでとは・・・と終わってみてビックリ!というのが感想です。どんだけ壮大なんだよーしかもターゲットでさえ、どんでん返しでダー子は未来が見える人なのではないか?と疑うほどでした。

今回も参りました。ここまで壮大になってしまうと次回作は難しいのでは?と正直思ってしまいます。しかもちょっとやりすぎでは?と思うほど・・・まぁ週末に観る映画としては楽しめました。お客さんも沢山来ていました。映画館は感染対策しているとはいえ、ちょっと心配になるくらいに・・・やはり映画は平日の夜に行こうと思いました。

2021年 映画鑑賞

毎年12月のカテゴリー映画では、今年観た映画BEST3を発表しています。今年も昨年に引き続きあまり映画を観られなく5月と12月は1本も観られませんでしたが、それでも昨年よりは少し多い24本の映画を観ました。その中で心に残ったBEST3を発表します。

第1位:ザ・ファブル
これは7月に観た映画です。観た当初は面白かったなぁスカッとしたなぁ程度にしか思っていませんでしたが、何かとても気になってその後漫画のザ・ファブルを読み始めて、ハマってしまいました。映画の主人公は岡田准一氏がやっているのでイケメンで強いですが、漫画の主人公は見た目全然イケメンでもなくて地味な見た目です。それなのに読めば読むほど彼の魅力にドはまりして参りました。

第2位:そしてバトンは渡された
この作品は小説から映画になったので面白いとは思っていましたが、流石やられました。一般的に幼少期に何度も苗字が変わってしまう子供は不幸なイメージを持たれやすいと思いますが、この本は逆に多くの親に囲まれて幸せだったと本人も観ている私たちも感じる映画でした。先入観が完璧に崩れ落ち新たな価値観を見いだせた映画でした。

第3位:総理の夫
ズバリ総理がカッコイイ!理想の働く女性像です。この映画のように働く女性の素敵さを表現した映画がもっと沢山出れば、女性も家庭と仕事を両方こなす社会が完成するのではないでしょうか?10年後にこの映画を観た時に何であのシーンで辞めたの?今じゃ考えられないねと言える世の中になっていればいいなと思います。来年も映画館で映画を観ます。映画館が無くならない限り・・・

護られなかった者たちへ

この映画は東日本大震災と生活保護という問題に焦点を当てた作品でした。殺人事件を追ううちに少しずつ分かってくるのですが、私は東京に住んでいるのでそこまで身近に体験をした人が居ません(帰宅困難者の体験はありますが)、宮城県では随分と多くの人が亡くなっているんだと実感しました。みんな家族や職場を失い見えないストレスを抱えて生きていました。

そんな中でも血が繋がってもいないのに、性別・年齢を超えた繋がりが生まれたり、護らなければならない人ができたりしますが、それでも日々生きる事に精一杯な人々がいます。宮城県の津波災害があった地区では職場を流され職を失った人が仙台市に移住して、生活保護を求める動きもあります。もちろん、受けなければならない人もいれば、働けるのに不正受給する人もいます。

生活保護申請をする人が多くいる中、何をもってそれを決めるのかはとても難しいです。原理原則に従って不受給にしたとしてもその原理原則自体にやむを得ない事情がある場合もあります。だからといって例外をことごとく認めていたら不正受給も増えるでしょう。生活保護の在り方をとても考えさせられたし、東日本大震災で残された人々の痛みもよく分かった映画でした。

総理の夫

日本ではまだ女性総理大臣が誕生していないので、総理の夫も誕生していません。日本の女性初代総理大臣とその夫の話です。こんな女性総理大臣が居たら心の底から応援したいなと思うお話でした。また、夫も理解ある夫です。女性総理大臣をはめようと夫にハニートラップを仕掛けてそれをネタに総理の地位から引き下ろそうとするときの、女性総理大臣の毅然とした態度は本当に素敵でした。

おじいさん政治家が女性総理人気にあやかって女性総理大臣に仕立てた後、消費税増税を反対して引きずり落そうとする様は本当にありそうで何か嫌な政治の世界を見てしまったなと思いました。女性総理大臣はただ、日本という国を良くしたいと思う心だけで活動します。とても純粋な政治家でした。

途中である事があって政治家を辞めるのですが、そこで続けてくれたらもっと働く女性にとって勇気を貰えたのになぁと思いました。しかし終り方がこれから再び総理大臣を目指すということでしたのでその点が救われました。未来の女性総理大臣誕生に向けて免疫を付けておくためにも観ておいた方がいい映画です。

マスカレード・ナイト

マスカレード・ナイトはマスカレード・ホテルの続編の映画です。両方とも東野圭吾氏の小説を映画化してものです。小説のミステリー映画化は面白いと相場は決まっているのですが、今回も面白かったです。年越しにホテルで開催される仮面パーティの参加者500人が全て容疑者です。

潜入捜査官の新田は客は皆容疑者だと思え!を信条に行動します。ホテルマンの山﨑はお客様の言っていることは絶対でお客様を信じて行動します。この2人の立場の違いが絶妙で正反対な思考ですが、これが良い相乗効果を生み出します。

最初お互いをあまりの考え方の違いからウザイと思っていましたが、最後はお互いをその道のプロとして認めあったのも良かったです。これから年末にかけてこんな映画も良いですね。それにしてもここまで怪しい人々が揃ったパーティも珍しいです。映画館は1席空けて座れる感じでした。

ワイルド・スピード ジェットブレイク

ワイルドスピードシリーズはいつも観ています。週末に観て来ました。何だかどんどんスケールが大きくなっているような気がします。今回の主人公はドミニクです。そしてドミニクの妹のミアやヘレン・ミレン演じるマグダレーンも出てきてテンション上がりました。ミアの夫であるブライアンの話が出てきたときは、映画の中では彼はまだ生きていて子供の世話をしているんだなぁとちょっとセンチメンタルな気分になったりしました。ブライアンが出ない代わりに、レティやミアの登場で私の心も満足でした。

ドミニク・レティ・ミア・ローマン・テズ・ハンのチームの凄いところはいざという時の以心伝心。ピンチをむかえた時、目だけで合図します。まさしく仲間を100%信じて行動します。仲間を救うためなら皆命がけ。そしてみんな強い。今回はドミニクの弟ジェイコブも出てきて仲良かった子供時代、確執が生じた父の死など過去の場面も多く出てきます。兄弟で戦うシーンも多数・・・でも最後に和解?します。良かった~ただ、最後の終わり方がちょっと気になりました。頼むからハンは最後まで良い人でいてね。