モアナと伝説の海2

モアナと伝説の海2を見に行きました。小さな映画館では吹き替えしかやっていなく、大きな映画館でもほとんどが吹き替えで字幕がなかったです。ということはこの映画は子供を対象にした映画なのでしょうか?私は週末にグランドシネマサンシャインでBESTIA鑑賞で字幕版を観に行きました。BESTIA鑑賞は4Kレーザープロジェクションと3D音響の映画です。つまり画像が綺麗(特に黒が綺麗)で音響も場面によっては横や後ろから音が聞こえたりします。明るくなった時、部屋をみたら至るところにスピーカーが設置してありました。

こんな環境で観た映画は何しろ画像が綺麗で引き込まれます。なんて綺麗な世界なのだろうと実写では味わえない実写以上に美しい画像でした。内容も以前は子供だったモアナが立派に成長し、リーダー的な存在になり、子供の成長を祝う母のような気持になりました。内容も分かりやすく(英語が分かる一緒に行った友達に言わせると難しい表現の英語で子供に分かるのかと言っていましたが・・・)暖かい気持ちで終わる映画です。ただ、完全に平和になったわけではなく悪の根源はまだいなくなっていないので続編があるのかなと思いました。綺麗な映像に心が洗われる映画でした。

はたらく細胞

ズバリ!とても面白かった!体の中の細胞が体の中で働くお話です。赤血球や白血球、血小板はだれでも知っているかと思います。幹細胞や、キラーT細胞やNK細胞、へルパーT細胞も顧問先の関係で知っていました。ただ、マクロファージは知らなかったのでとても興味深く観させていただきました。人間が外部で起こった反応が体の内部でどうなっているのかが良く分かります。

しかも面白おかしく、時としてほろっと来る映画です。これは老若男女にウケる映画だと思います。のりは翔んで埼玉並みの面白さですが、さらに内容がためになるのでこの映画はヒットするでしょうね。あれこれ言うより映画館で観るのが楽しいかと思います。それにしても細胞は良く働きます。自分の体に感謝し、もう少し体を大事にしようと思う映画でした。

ヤング・ウーマン・アンド・シー

1920年代、世界で初めて女性が英仏海峡を泳いで横断したという実話を基に作成した映画です。この頃の女性の身分は低く、水着を着て泳ぐことさえ、はしたない事とされていました。女性は出しゃばらず、おしとやかに、水泳なんてもってのほかという時代です。主人公のトゥルーディ・イーダリーは子供の頃、麻疹になり生死を彷徨います。その時近所の港で船が沈没して多くの人が亡くなります。そのほとんどが女性でした。なぜあんなに港から近いのに泳がなかったのか?泳がなかったのではなく、泳げなかったのです。女性は水泳なんかやるものではないと考えられていた時代です。母は自身の双子の姉妹も溺れて亡くなっていたので、娘たちには水泳をやらせようと決意します。夫は大反対。娘たちは海で泳ぎます。娘たちに才能があると確信した母は本格的に習わせようと夫に相談しますが、夫は女にそんなことをやらせるのは反対だと言います。母は自分でお金を稼ぎ娘たちに水泳を習わせます。

そんな母と、一緒に水泳をやっていた姉、そして女性コーチに支えられながらトゥルーディは頭角を現してきます。そして男性も何人もが命を落としている英仏海峡横断を達成する映画です。この頃の女性の身分の低さ、そしてそれらに負けないで戦う女性たち。男性の足の引っ張り。それでもトゥルーディを応援してくれる男性もいて、胸が熱くなります。赤クラゲの集団に合い体中傷だらけになり、極寒の寒い海の中で泳ぎ続ける彼女。最後の10キロで潮の流れが乱れ夜のためどちらが岸なのかさえ分からなくなった時は心臓がドキドキしました。それでも多くの人たちがラジオを聞き、現地にかけつけ、火を焚き、方向を示して応援する様子が映し出されます。その頃の時代背景や、それにも負けず、努力する彼女に感動する映画でした。これディズニー映画なのですよ。意外でした。「皆が望んでいるのはわきまえた女」という社会でどう女性が戦ってきたのかが分かる映画でした。イランで女性のサッカー観戦が禁止されている中で男性に変身し、観戦する女性もそのように戦っているのを思い出しました。

傲慢と善良

辻村深月氏の小説を映画化したものです。小説は読んでいませんが、細部の細かいこころの感じ方や揺れ動くこころなど見事に表現していました。誰もが結婚適齢期にここに出てくる誰かと似た感情を抱くのではないでしょうか?本の題名である「傲慢と善良」は誰のこころにも両方存在するもので、これにはとても共感しました。人は傲慢であり、善良でもある。とても意を得た表現です。

疲れた時にぼーっと見る映画ではなく、ぼーっと見ていると繊細なこころを見逃し、何だかあまり面白くない映画だと感じるかもしれません。繊細なこころの動きを逃さないように見るとこの映画の良さが伝わってきます。人が持っている繊細な感情を理解できれば面白い映画だと思います。特に誰のこころにもある傲慢さと善良さを考えるのには問題提起という意味でとても良い映画でした。

フォールガイ

グランドシネマサンシャインで観ていきました。ここの映画館は平日夜でもある程度お客さんがいます。私が以前よく見ていた109シネマズとは全然違います。この映画もそうだ!ブログ書かなきゃと思い、平日夜に池袋でやっている映画だから観に行きました。

正直全く期待しないで観に行きましたが、面白かったです。アクションあり。コメディあり。ロマンスありで盛り沢山。主人公の職業が元スタントマンというのも観てみたいと思った動機です。スタントマンって過酷そうな仕事だけど、どうなんだろうと興味もありました。

スタントマンなのでアクションは特にてんこ盛りです。コメディはもろ笑わせるというより、三谷幸喜氏的なやつです。それからロマンスは、元カノの映画監督を振り向かせるためと単純です。いやぁスカッとしました。面白い映画でした。

めくらやなぎと眠る女

昨日、グランドシネマサンシャインにて観てきました。以前の私は1カ月に2~3本映画を観ていたので、その中から1番良かった映画を感想文として投稿していましたが、今月はこの映画しかみていないため、感想を述べます。村上春樹氏の短編小説6つをアニメ化したもので、声優が豪華ということでその点も楽しみにして行きました。結論から言うと観なければ良かったという感想です。おそらくこれが芸術なのでしょうが、漫画の画質も苦手ながらストーリー的にも感動はしない感じ。

最後の最後の猫のシーンを除き、すべて暗く陰の世界。観て良かったという感想にはなりませんでした。話が暗くても得るものがあれば感動したりするのですが、そういった発展もなく、くらい世界が広がります。映画のジャンルで観て後悔するのがホラーですが、これはホラーではないけど、終止嫌な気持ちのまま話が流れていきます。こんな世界にいたくないとさえ思ってしまいます。多分これが芸術なら私は芸術は分からなくて良いとさえ思ってしまった映画でした。

劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦


この映画は109シネマズプレミアム新宿で初めて見ました。ちょっと紹介すると写真左上の建物で、映画館のラウンジは右上の写真のようになっています。とてもラグジュアリー感が漂っています。そして無料でポップコーン食べ放題とドリンク飲み放題です。左下の写真がそれですが、味も2種類あってトッピングもありました。ちなみにこのサイズは小さい方のサイズです。映画館のシートは右下のような感じでこれは普通のランクです。横になると自動で少しリクライニングして高級自動車の助手席のような感覚です。この安い方の席(クラスA)で4,500円します。6,500円の高い席(クラスS)だともっと横幅が広く隣に壁のようなものがあります。

映画館のスクリーンはさほど大きくありません。以前池袋のグランドシネマサンシャイン池袋のご紹介もしましたが、グランドシネマは日本一大きいスクリーンだったり、3方向画面だったり、スクリーンにこだわっていましたが、109シネマズプレミアムはスクリーンではなく鑑賞側のシートやサービスにこだわっています。映画館も色々ありますね。

肝心の映画ですが、あっ面白いかも・・・それが率直な感想です。ハイキューは漫画で読んだことはなかったので初めて触れましたが、何が良いかというと通常のスポーツ漫画よりプレーそのものに臨場感があります。本当のスポーツを観戦している時のような臨場感があります。そしてバレーにも手の込んだ戦略があり、ある意味知能ゲームなのだということも知りました。今、日本のバレーが強いです。その観戦を楽しむためにもこの映画を観ておくことをお勧めします。

ゴジラ-1.0

アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した作品です。日本のアカデミー賞でも最優秀作品賞を受賞し、最優秀脚本賞、最優秀助演女優賞、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀美術賞、最優秀録音賞、最優秀編集賞、と賞を総なめしています。観ていなかったので遅ばせながら観に行きました。確かにリアルで本当にそこにいるかのようなゴジラでした。ゴジラの作品は数々ありますし、ゴジラも良いゴジラと悪いゴジラがいるような感じがします。この作品のゴジラは人類の敵となるゴジラでした。でも、何だろう放射能の塊であるゴジラは人間が地球上に生み出した負の塊のような気もして、なんだか複雑な気持ちになりました。

また、最後の最後に文字だけの画面の中、ゴジラの足音がこちらに向かいやってくる音声が流れます。それが何ともリアルで近づくたびに音も変わって見えていないだけですぐそこにいるようなそんな演出にもちょっとドキッとさせられました。ゴジラはいなくなったようで実は海底に沈んでまだ息をひそめているだけという余韻も残しながら終わります。終盤になるにつれドンドン盛り上がっていく映画でした。入場特典でステッカーをもらいましたが、そのゴジラのステッカーがとてもかっこよかったです。

名探偵コナン100万ドルの五稜星

コナンシリーズは全部ではないものたまに観ています。見ていつも思うのは終わった後に幸せな気分になることです。ですから疲れている時にコナンシリーズを観ると心の栄養になります。今回も心の栄養になりました。タイトルを見たとき五稜星って何て読むんだろう。五稜郭の星?と想像しましたが、読み方は何と「みちしるべ」です。当て字やん!と思いましたが見た内容は五稜郭の星のお話しでした。これをみちしるべと読ませたのも意味がありました。

今回はコナン君はじめ、西の高校生探偵の服部平治君、怪盗キッドの3人が協力しながら危険を回避しようと奮闘します。みんな強くて凄いチームワークでハラハラドキドキしながら楽しめました。いつもは敵か味方か分からない怪盗キッドも今回は完全にコナン達に協力して無事解決しました。最後に怪盗キッドとコナンとの関係性も明らかにされ、面白かったです。ゴールデンウィークにふさわしい映画でした。

PERFECT DAYS

日本アカデミー賞で最優秀監督賞と最優秀主演男優賞を取った作品です。映画は声がない映像が続きます。役所広司氏の演じる平山は東京都渋谷区のトイレの清掃員です。朝早い時間に外の竹箒で履く音で目覚め、歯を磨き着替えて古いアパートから出ます。家の前の自動販売機で缶コーヒーを買い、車に乗って渋谷区内のトイレを掃除しに回るのです。夕方になり仕事が終わると行きつけの店で食事を取る。夜は古本屋で買った本を読み眠りにつく。そんな毎日を送っています。休みの日は自分の家を掃除してコインランドリーで溜まった洗濯物を洗い、たまに行きつけのスナックに行く。

そんな規則正しい毎日を送っていると姪が家出して来たり、スナックのママの涙するシーンを見てしまうだけでかなりの刺激で、それは仕事の昼休みの休憩中の公園で見上げた木洩れ日を見ても心が洗われる。その木洩れ日の写真を撮り現像してコレクションとして集めています。この映画を見て最初はどこがPERFECT DAYなの?と思いましたが、あまり音がしないこの映画を観ていると、仕事をしてご飯を食べて雨風凌げる家に住み健康でいる。そして自然の木のせせらぎや木洩れ日を見て幸せを感じるというのが当たり前でいてすごく幸せなのではないか?と思ってくるのです。淡々と過ぎる日々に感謝する気持ちが自然に芽生えてくる不思議な映画でした。