騙し絵の牙

騙し絵という題名が付けられていたので、コンフィデンスマンJP的な映画だと思って観に行きました。観客は15人いました。コンフィデンスマンJPシリーズはまんまと騙される映画ですが、この映画はそういったものではありませんでした。出版業界の話で、紙の媒体が売れなくなってきて今後どう戦うか?どう変わっていくか?という事が描かれています。変化の時というのは必ずそれに賛同するものと反対するものが現れます。いつの時代もそうです。そして昔より今の方が時間の流れが早くなっています。3年前の斬新なアイディアはもう古いのです。

この映画は騙した騙されたというより時代の流れにどう対応するのが適切かという感じ。今大河ドラマで「青天を衝け」をやっていますが、渋沢栄一氏が生きた時代は激変の時代です。生まれてから亡くなるまでとても激変した時代に生きた人なのです。実は今、それと同じような事が起きようとしているのではないか?というかもう始まっているのではないか?私は今後どのように生きるのか?何を選択すべきか?そんなことを感じた映画でした。

太陽は動かない

週末に「太陽は動かない」を観てきました。まだ始まったばかりの映画なので以前に比べるとまだまだですが、まぁまぁ人は居ました。藤原竜也氏と竹内涼真氏が出ています。私は藤原竜也氏の演技には以前から一目置いているので、当然ながら観てきました。藤原竜也氏はかっこいい役も、情けない役も、弱弱しい役も、情熱的な役もこなせるマルチな俳優ですが、今回はかっこいい役でした。始まったばかりなのでネタバレはどうかと思いますのでネタバレしない程度に感想を言おうと思います。

これ日本映画なの?これが感想です。内容はミッションインポッシブルのような、007シリーズのような今まで日本映画ではあまり見なかったハードアクション映画です。とてもハラハラするし、これ演じている方は大変だろうなぁと思いました。また、日本映画独特の何も言わない感情みたいなものも伝わってきて、藤原竜也氏が演じる鷹野が竹内涼真氏が演じる田岡を命がけで救い出すシーンは、4歳の時に救えなかった自分の弟に対し、今度は絶対救ってやると田岡に自分の弟を投影している感じがしました。

竹内涼真氏も強いだけではなく、人間の弱い部分もあからさまに言うところなど、とても弟気質で人間情緒が溢れていて良かったです。竹内涼真氏はすぐ泣くけど人間らしくて強い役がぴったりですね。鷹野は感情を表に出さず黙々と仕事をこなす。でも決して情熱がないわけではなく、むしろ内なるエネルギー負けない力みたいなものは人一倍備わっている人物です。反対に田岡は弟気質で感情を表に出しますし、不平や不満なども隠しませんが、それでも鷹野を信用していて共に戦おうと誓います。この性格の違いがナイスコンビを生み出しているのだと思いました。楽しめる映画でした。

ファーストラブ

映画「ファーストラブ」を観ました。題名をみると恋愛映画かと思うかもしれませんが全然違います。公式サイトを見ると分かりますが、直木賞受賞ベストセラーサスペンスです。観た時の感想は何と心をえぐられる映画なんだということ。ただ、男性には全く分からないだろうなとも思いました。そして作者は絶対女性だ!と確信しました。後で調べたところ、やはり島本理生氏で女性でした。

まだ、始まったばかりの映画で感想もそれほどないですが、男性と女性では感想は雲泥の差だろうと思います。男性には分からないし、女性には(全員ではありませんが)とても心の奥深くに食い込んでくる映画です。しかもあまり直視できないできれば触れたくない感情にグサグサ入ってきます。

この映画は平日の夜観ましたが、やはり鬼滅の刃の時と違ってガラガラでした。私の列には2人しかいませんでした。1人で観に来ている人が多かったです。主人公の旦那さんに救われたこと。そして、映画ラストの方で殺人を犯したとされた彼女が前向きになれたシーンが救いでした。

えんとつ町のプぺル

話題の映画「えんとつ町のプペル」を観に行きました。これはキングコングの西野亮廣氏が作った絵本から有名になったものですが、絵本と映画では少し内容が違います。大きな流れは同じですが、絵も少し違います。主人公ルビッチ及びゴミ人間プぺルの絵は絵本より映画の方が万人受けする感じに仕上がっています。また、最後に星を見るのですが、その行程も映画の方がより劇場的でダイナミックな仕上がりになっています。

絵本と映画を両方観ると、少し違っている点なども味わえてより面白いかと思います。これが受けるのも今の時代だからかなぁと思います。もくもくの煙だらけの世界から青空が見えて星が見える世界へ。「信じぬくんだ。たとえひとりになっても」それがテーマになっている本ですが、ゴミ人間のプぺルという仲間が居たからこそ達成できたのです。

絵本の中の世界ですが、煙がモクモクしていて青い空も澄んだ星も見られない世界なんて嫌ですよね。それよりは今の現実の方が良いのでしょうか。見えなくてもコロナはこの絵本の煙にも似ています。早く青空と綺麗な星が見られますように。

2020年 映画鑑賞

12月のカテゴリー映画では私が今年観た映画ベスト3を発表しています。今年はここ20年間で一番映画を観られなかった年でした。毎年25本~50本近く映画を観るのですが、なんと今年は19本!しかもコロナが蔓延した4月5月そして11月12月は観ませんでした。映画を観なかった月というのも無かっただけに異例の年でした。少ない映画鑑賞の中でも心に残ったBEST3を発表します。

1位:鬼滅の刃 無限列車編
この映画の感想は2020年11月1日の感想に書いています。何も知識がないままに観に行ったのですが、観に行った後も内容が気になってしまい、色々調べてしまった映画です。興行収入も塗り替えられとうとう千と千尋の神隠しを抜いて1位になってしまいました!この映画がここまで売れた理由はコロナの影響もあったのかな?と思います。鬼とコロナって似ていませんか?人間は何にも脅かされず生きてきました。ところがコロナが出てから最強でなくなった。鬼に立ち向かう人間の姿にコロナに立ち向かう人間の魂がリンクしたのかなとも思います。

2位:コンフィデンスマンJPプリンセス編
この映画は感想を書いていませんでしたね。コンフィデンスマンシリーズは何度か観ていますが、予想を裏切らない前回同様の裏の裏をいく映画でした。ところがこの映画を2位にしたのは、竹内結子氏と三浦春馬氏が出演していたからです。心に残ったBEST3ということでこの映画を観ておいて良かったと後から思ったのです。私が映画を観たのは三浦春馬氏が亡くなってすぐでまだ竹内結子氏は生きていました。本当に二人は自殺したのでしょうか?自殺と見せかけた他殺ではないのでしょうか?そう思わずにはいられないくらい2人の死は衝撃的でした。そういう意味で心に残った映画です。

3位:三島由紀夫VS東大全共闘
この映画の感想も書いていませんね。三島由紀夫氏が東京大学で討論会をした時の様子が描かれています。描かれているといっても俳優が役をやったわけではなく、三島由紀夫氏本人が東大に乗り込み1000人を超える東大生対1人の討論会の様子を放映したものです。凄まじい生のエネルギーを感じます。昔はこういった日本の政治というものを真剣に考える政治家でない人が沢山いました。これは観ておいた方が良いという意味で3位にしました。

今年の映画の特徴は混沌とした状況下というのがテーマだったような気がします。来年も映画を観たいと思います。良いお年を・・・

鬼滅の刃

鬼滅の刃については漫画を読んだことはなく、テーマ曲を知っている程度でしたが、あまりにもヒットしているので映画だけでも観てみようと思い観ました。まず驚いたことは映画館が久しぶりに混んでいたことです。そして平日18時過ぎに開始、終わるのが20時過ぎなのに小学生くらいの子供が居た事です。最近映画館で映画を観ると1つの映画で5人とかしか見ていないということを体験し続けていたのでこれにはびっくりしました。

内容的には家族愛に溢れた映画でした。ただ、描写がかなりグロテスクなシーンがあるのでこれ小学生には刺激が強くないのかな?と思いました。血だらけなシーンとか自決するシーンとか・・・何が流行るか分からない世の中です。ただ、熱い情熱みたいなものも強く感じる映画でした。

一言で言うと家族愛と熱い情熱というところでしょうか。私のMBAの指導教授はタカラトミーのCFOをやっていましたが「おもちゃというのは何が流行るか分からないんだよ」とよく言っていました。流行ると思っても流行らなかったり、流行らないだろうなーと思っていても意外と流行ったり・・・そんな言葉を思い出しました。

望み

映画「望み」を観てきました。堤真一氏が父(一級建築士)、石田ゆり子氏が母(フリー校正者)を演じています。高校一年生の息子がある日行方不明になり、その友人が殺されたというニュースが流れます。息子は加害者か、もう一人の被害者である可能性が高いという情報が入ります。父は息子は加害者ではない!と信じています。母は生きて戻ってほしい!例え加害者でもと思っています。名門私立高校受験を狙っている妹(中学3年生)は加害者だけは嫌と思っています。それぞれの望みが微妙にずれたまま時が流れます。

それぞれの葛藤が切迫された状態で伝わってきます。見ていて私だったらどの人の気持ちに近いだろうと考えていました。父は取引先から息子が殺人犯かもしれないということで取引中止を言われます。顧客からもキャンセルの電話が入ります。スタッフだけが「先生これからどうするんですか?」と心配してくれます。妹は兄が殺人犯だったら私立高校は落とされると悩んでいます。母だけが今までの生活はできないかもしれないが覚悟をして息子の帰りを待ちます。

息子はサッカーの名手でしたが上級生にケガを負わされてサッカーができない身体になっていました。生活も荒れてきます。それを見た父親がある日息子に言います。「自分は大人になれば何でもできると思っていた。でも今何もしなかったら、何にもできない大人になるだけだ」その言葉を息子は書き留めていました普段無口で家族と話さないやや反抗的な息子の純粋な部分を見たような気がして目頭が熱くなりました。

今日から俺は!!劇場版

この映画は、アニメがテレビ化して人気が出て映画化されました。私はというとアニメもテレビも見ていませんが、このテレビを見た友達数人が面白いと言っていたのを思い出し、映画くらいは観ておこうかと思い見ました。ずばり!面白い!映画館で爆笑してしまいました。基本不良少年少女たちの学園物語ですが、笑いあり。人情あり。裏切りあり。反撃有りでとても面白かったです。

時代背景が1980年代でそういえば大昔はこんな髪形の人いたなぁと懐かしんでみたりもしました。主人公の三橋貴志は運動神経が良く姑息なやり方で相手を倒したりしますが、特にかっこいい訳でも人望があるわけでもなく、どちらかというと脇役キャラなのに主人公というところが新しいと思いました。最近の物語の主人公はそういったケースも多いのですが、1980年代の主人公は美男美女で人格者だったりしたものです。

今になってこの漫画が映画化されたのは、美男美女でもない人格者でもないヒーロー的主人公でない主人公が逆に新しくもあり、時代背景は昔なのでそこがまた新鮮なのだと思います。昔の不良代表格の島大輔氏や杉本哲太氏が町工場を経営していたりしているのも裏キャラを見ているようでした。何故か観終わった後すっきりする映画です。こちらも平日の夜観ましたが、私を入れて観客が3人でした。。映画館も大変だなぁ

弱虫ペダル

主人公の小野田坂道くんはオタクで中学生のころに千葉から秋葉原に趣味のアニメのために自転車で通っていました。中学生の頃は友達がいなかったため、高校に入りアニメ研究会に入って友達を作るというのが目標で高校に入りました。ところがアニメ研究会は部員減少のため休部になっていました。小野田君が入った高校は自転車競技の名門校で、ある日小野田君がアニメソングを歌いながら高校に向かう坂道を減速せずにママチャリでスイスイ上っていく姿を自転車競技部の部員に見られます。アイツ何なんだ?そこから物語が始まります。

小野田君は友達を作りたいという一心で自転車競技部に入ります。自転車競技部はほとんどが中学生から自転車競技をやっていた選手ばかりですが、小野田君だけ初心者です。でも小野田君は誰よりも山岳が得意です。他の選手は本来の競技で活躍したいという目標がありますが、小野田君だけは違います。友達を作りたい。友達と一緒に自転車を走ると楽しい。仲間の役に立ちたい。というポテンシャルで行動します。それが何とも感動的でとても清々しい気持ちになる映画でした。

自転車競技(ロードレース)の事はあまり知らなかったのですが、チーム戦でも誰か1人が1番に目的地に到着すればそのチームが優勝となります。ということはロードレースは個人戦?と思っていましたが、思い切りチーム戦でした。チームの中には平坦に強い人。山岳に強い人など様々なタイプがいて皆で協力して1位を取るというものでした。それぞれの役割があって、レース中に進路を妨害されたりもしながらチーム一丸となって挑みます。とても良い映画でした。

心配なことはこの映画は始まったばかりなのに平日の夜でしかも最も観やすい18時以降開始なのに観客が私を入れて3人しかいませんでした。映画館の経営が心配です。

癒しのころろみ~自分を好きになる方法~

新卒で入社したブラック企業の広告代理店で仕事に挫折した主人公里奈(22歳)が退職届を出したその日街をぶらぶらして、セラピーのイベントに立ち寄ります。そこでカリスマセラピストの施術を受け、「身体と心は繋がっている。身体が元気になると、心も元気になる」ということを実感します。未経験者ですが、自分もお客様を喜ばせる仕事がしたいと思いセラピストになります。

ある日、過去の試合でのデッドボールのトラウマから打てなくなり戦力外通告を受けたプロ野球選手の施術をした時、「おたく、この仕事向いていないんじゃないの?」という言葉を浴びせられ、その後その選手の心の病を治したいという一心であれこれ行いお客様だけではなく本人も成長するというお話でした。

身体と心は繋がっているとはうまく表現した言葉で、実生活で色々こんがらがってしまった場合、森林セラピーなどに行って自然に触れ合う事で本来人間がもっている能力が開花され、ストレスなどがリセットされるそうです。確かに緑に囲まれたところにいるとリラックスしますよね。心が元気がない時、まず身体から整えるといいのですね。