21世紀の資本

2カ月映画を観れませんでしたが、非常事態宣言が解除されやっと映画を観れるようになりましたので早速行ってきました。ただ、映画館は1席ずつ空けて通常の半分の入場制限がかけられていました。といっても私が見たときは会場には5人しかいませんでしたが・・・この映画は経済学者のトマ・ピケティのベストセラー本を映画化したものです。ピケティ自身が出演・監修していて、本の説明のような映画でした。

この映画が映画館でやっていると知った時、おぉ凄い映画がやっていると思いワクワクして会場に入りました。テーマは貧富の格差がどうして広がるのか?ということです。ピケティが監修しただけあって、本の内容が忠実に再現されています。古い歴史部分は何と他の映画のシーンをカットして解説をしています。映画作成費用はほとんどかかっていないなという映画でした。ピケティは映画作成の専門家ではないので、映画としてはどうかな?というのが正直な感想です。私が期待しすぎたせいかもしれませんが・・・

途中ある不平等ルールに則って様々な人にゲームをしてもらいます。そのゲームの内容がとても興味深いものでした。勝った人に何故勝ったのか?とインタビューすると誰一人不平等ルールだったからと答えなかったのです。自分には才能があると言い切った人までいました。そして不平等ルールで不利な役割のプレーヤーを見下すような発言もしていました。これが世界のあちらこちらで見られる現象だと思うとぞっとしました。本の方が圧倒的に楽しめますが、本を読むのが面倒な人は観ると良いかもしれません。

巣ごもりシアター

コロナウィルス感染症による自粛要請延長により、今月も映画が見られないということが決定しました。そこでまたしても邪道でありますが、巣ごもりシアターの感想を書きたいと思います。巣ごもりシアターとは新国立劇場のホームページで開催しているオペラ劇場です。詳しくはこちら⇒https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017336.html

早速見ましたが、過去に新国立劇場でやったオペラやバレエなどの劇場を無料で公開しています。本番と同じ2時間半くらいの大作です。早速見ましたが、こんなものを無料で見られるなんて、なんて贅沢なのでしょう!という感じ。YouTubeと違い途中CMなども入らず集中して見られます。まぁ本番の臨場感に比べたら比ではないかと思いますが、それでもこんなものを無料で公開する新国立劇場は太っ腹です。しかも毎週1つずつ新しいものが公開されます。1週間限定というところも良いですね。

週末の巣ごもりに最適です。写真はうちのベランダで咲く牡丹です。なんの悩みもなく咲いているようで勇気をもらえます。本来5月は1年の中でももっとも好きな季節ですし、一番暴れたい季節でもあるのでストレスたまりますが、ベランダで咲く花に幸せもらっています。

AI崩壊

ブログを始めたのが2010年3月ですから丁度丸10年経ちました。10年欠かさずに毎月観た映画も今月初めて観られない!という事態になりました。今日、緊急事態宣言が出たからです。そこで邪道ではありますが、3月に観たAI崩壊について書こうと思います。AI崩壊の舞台は2030年あと10年後です。乳がんに侵された妻を守るために医療AIを開発しましたが、厚生労働省の認可が下りず妻は亡くなります。その後AIのぞみは医療分野だけではなく人々のライフラインとして世の中に浸透しました。

腕時計のようなものを付けるとその人の健康状態をいち早くキャッチし、警告してくれるというものです。ところがある日、ある者にハッキングされ、それが命の選別につながります。生活保護、年金のみ受給者、医療費多額者など次々とAIによって殺戮されていき、その開発者が犯人ではないかと疑われます。逃亡し無実を証明し真犯人を見つける映画です。

予告を見たとき、AIによって命の選別が始まっている・・・みたいなテロップに行き過ぎだなとあまり興味は持てなかったけれど、実際に観るとAIの殺戮は別として、腕時計で体の状態が把握できアドバイスをしてくれたり、かかりつけ病院とデータ連動するというのは有り得ない話ではないと思いました。10年って変化ありますよね。このブログを始めた10年前は顧問先とは会って話すものが常識でしたが、今月からテレビ会議が始まろうとしています。10年後私たちの業界もどうなっているのでしょうか?

Fukushima50

この映画は2011年3月11日午後2時46分に起こった東日本大震災を題材にした映画です。災害にあった地域はもっと広域ですが、この映画は福島第一原発に残って作業を続けた約50人の人達を中心に描かれています。あの時何が起きたのか?その時爆発したのは何故なのか?そして残った50人は何をしたのか?

この映画は日本人として見なければならない映画なのではないでしょうか?そして命がけで50人が作業し続けたからこそ、今の東京は無事なのです。あの時作業員が作業を放棄して逃げていたらもう1基爆発していました。そうしたらチェルノブイリ原子力発電所を超える事故になっていて、もう福島は当然の事ながら東京も住めない地域になっていました。あの時、国民は何故なかなか終息しないんだ!何をやっているのかとある種苛立ちを覚えながら見守っていたことと思います。そのモヤモヤがはっきりするし、現場は現場で大変だったのだという事が分かります。

最後のシーンの桜並木に青い空が何とも綺麗です。最近観たAI崩壊も最後のシーンは桜並木でした。以前観た四月は君の嘘も最後のシーンは桜並木です。何か嫌なことがあった後、桜並木を歩くと救われたような気持ちになりますね。それだけ桜は日本人にとって特別な花です。今年は朝早く一人で近所の桜並木を歩きたいと思います。

パラサイト 半地下の家族

アカデミー賞受賞作品です。私は韓国ドラマも観ませんが韓国映画も初めてみました。半地下に住んでいる全員失業中の家族の長男が、友人からの紹介で始めた金持ち娘の家庭教師のアルバイトをすることから物語が始まります。金持ち娘の弟の絵の家庭教師として、半地下家族の長女が家庭教師になり、半地下家族の父が運転手へ母は家政婦で働きます。全員経歴詐称、全員他人のふりです。

元家政婦の夫が実は豪邸の地下のそのまた地下に住んでいます。家の持ち主すら知らない地下のさらに地下。そこから物語が急展開します。これ以上はネタバレになってしまいますので言えませんが、次から次へと話が流れていきます。格差のギャップにも驚きます。

感想はと言われると何と言っていいのか。。。という感じです。様々な角度から格差というものを見ています。こんな半地下に住んでいる人はごく一部かと思って調べてみましたが、住宅の10%(地域によりますが5%~20%)くらいがこのような場所に住んでいるということでした。韓国は格差社会という言葉をよく聞きますが、これが本当なら日本よりかなり格差社会です。非常に参考になりました。

記憶屋

この映画は、世の中に人が消したい記憶というものが存在した時、記憶屋さんにお願いすればその記憶が消えるというお話をベースに描かれています。記憶屋さんはその人が望む消したい記憶を記憶屋さん個人の記憶として吸収することでその人から記憶を消し去ります。

基本的にその人が望む記憶を消しますが、時としてそれ以上に記憶を消したり、敢えて消さなかったりします。確かにこの映画で消したいと強く思う記憶は女性であればよく分かる気がします。主人公が言います。嫌な記憶でもそれを乗り越えてこそ人として強くなれるのではないかと・・・

記憶屋さんは言います。それは当事者しか分からない。それが記憶としてあれば生きていくことすらできない人もいると・・・深いです。色々考えさせられました。前回の本の感想とリンクしている部分もありますね。

2019年 映画鑑賞

毎年12月のカテゴリー映画では今年観た映画ベスト3を発表しています。以前は年間50本近く映画を観た年もありましたが、近年は年間25本くらいしか観られなくなりました。

1位:グリーンブック
これは2019年3月19日のブログに感想をかいています。宣伝もそんなにしていなかったので、何気なく観た映画でしたが、とても内容の深い心に刻まれた映画でした。その根底には黒人への人種差別に対する根深い歴史があります。インビクタスの映画もそうでしたが、人種差別の歴史的問題に着目した映画です。

2位:アラジン
これは2019年6月29日のブログに感想をかいています。ジーニーの配役の的確さ。ジャスミン姫の生き方に共感した作品です。

3位:翔んで埼玉
2019年2月28日に感想を書いています。これはひたすら面白い映画でした。埼玉県をディスっていますが、埼玉への愛も感じる映画でした。

今年も1年ブログをご覧くださり、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。良いお年を・・・

閉鎖病棟~それぞれの朝~

精神科病院で病棟の出入り口が施錠されていて自由に出入りできない病棟のことを閉鎖病棟と呼んでいます。そこに入っている3人を中心に物語が流れていきます。まず過去に妻と親を殺した罪で死刑執行になったが死ねなかった(執行が失敗した)秀丸さんを笑福亭鶴瓶氏が演じています。そしてサラリーマンだったものの幻聴が聞こえだし突然騒ぎ出すことから入院したチュウさんを綾野剛氏が演じています。それから父親からDVを受けて精神的にやられている女子高生由紀を小松菜奈氏が演じています。

この閉鎖病棟にはその他にも色々な人が入院していて様々な問題を抱えながら生活しています。病院内である事件が起きます。そのことが原因で由紀は失踪します。真実を知ったチュウさんは秀丸さんに相談します。秀丸さんは秀丸さんの命をかけて秀丸さんなりにかたをつけます。秀丸さんは死を覚悟していたので生きる気力がありませんが、チュウさんと由紀はどうしても秀丸さんを助けたいと思います。

チュウさんは、法廷であった秀丸さんに叫びます「僕、あの病院を出たんだよ。秀丸さん僕出たんだよ!」由紀は裁判で証言台に立ちます「秀丸さんに助けられてきました。立ち上がる力を貰いました。」2人の前に進もうとしている姿を目の当たりにして秀丸さんが最後に刑務所のなかで車椅子から必死に立ち上がろうとするシーンで終わります。映画の最初のシーンが衝撃的な死刑執行シーンから始まるのに対して、その終わり方は人の絆を感じずにはいられないラストシーンでした。

蜜蜂と遠雷

この映画は小説が映画化されたものです。小説の感想は2018.2.3のブログに記載したので興味ある方はどうぞ。蜜蜂と遠雷はピアノコンテストを描いた内容なので、小説を読んだとき、これってどんな音なんだろう?と想像しながら読んでいましたが、映画は音があるのでその辺は充分にカバーされています。

ピアノの音以外の部分はほとんどというかそれ以上に小説が細かく描写しています。ただ、小説は実際の音は聞こえないのでその点は映画がカバーしていて、小説と映画を両方見て、より深く理解できる感じがしました。

それと小説に出てくる主要4人と映画に出てくる主要4人のイメージが本当にピッタリで、配役を決めた方の感性と私の感性は一緒だ!と妙なことに関心したりしました。小説と映画で完成版を見れたという感じの映画でした。音楽は直接的に五感に働きかけるので、観終わった後とても心地よい気持ちになれます。

ワンピース・スタンピート

今は見たい映画いっぱい!ということで今週は「ロケットマン」と「ワンピース」を観てきました。同監督の前作品ボヘミアン・ラプソディは2018年に観た最も感動した映画ベスト1でしたので、同監督の今度はエルトン・ジョン版を観ないわけにはいかないということで観に行きましたが、期待しすぎだったのか実際に観たら、ワンピースの方が面白かったので、こちらを書く事にします。

底抜けに明るく、底抜けにポジティブ、仲間の愛は半端ないルフィーが健在でした。映画は漫画では見られない沢山のキャラクターが一度に出てきて、それだけでも盛り上がる感じです。ワンピースファンにはたまらないキャラクターのオンパレードです。私が最も好きなハンコックも出ていて大変満足でした。女性なのにハンコックが好きな理由は、ドSで高飛車なキャラなのにルフィーにはメロメロでそれでいてとても強い点です。素敵だわ。

戦いのシーンはこれはもしかしてドラゴンボールか?と思われるほど激しい激突シーンでしたが、ウソップとルフィーの信頼関係には涙が出そうになりました。現実にはあり得ない内容ですが、計り知れない愛と信頼が溢れていて幸せな気持ちになる映画でした。