リーダーシップ論

どんなリーダーが理想でしょうか?

こう聞かれた時、何て答えますか?意思決定能力が高い。責任感がある。従業員思いである。明確なビジョンがある。適切な指示を与えることができる。etc…たくさん挙げることができます。それで完璧でしょうか?また、それは全ての人に万能でしょうか?

リーダーシップ論の切り口はとても多いので今回は、状況対応リーダーシップについてお話します。上司と部下との関係において、部下の能力と意欲の高いか低いかで上司の対応を変えるというものです。

能力が低く意欲も低い場合、指示命令口調型で接します。能力が低いが意欲が高い場合、説得型で接し、説明を加えて納得してもらいます。能力が高いのに意欲が低い場合は、参加型で接し、何かの役を任せるというのもいいかもしれません。能力も意欲も高い場合には、委譲型で接し、完全に任せるようにするといいのです。

よくテレビドラマなどで、劣等生ばかりの高校の教師に熱血型の教師がいて、ヒーローになったりしたり、逆に名門校の教師が生徒に殆ど口を出さないのは、ある意味状況対応リーダーシップを発揮しているのかもしれません。

リーダーシップというのは、決まったものではなく、フォロワー(今回は部下)の習熟度によってリーダーシップのあり方も変化するのです。

さあ、才能に目覚めよう


これは本というより、自分診断書です。人には大きく分けて34の資質があるといいます。それは良いとか悪いとかではなく、個性であり強みの源泉となるものらしい・・・本を買うと1冊に1つのコードが与えられ、それを基にインターネットでアンケートに答えると自分の5つの資質が分かるというものです。

自分のことは自分が一番分かっていないといいますが、自らを分析するというところに面白さがあります。また、このような資質を持った人(例えば部下)にどう接すれば、会社のための戦力になるのかというのも分かります。なかなか、面白い本でした。

なお、私に備わっている5つの資質とは、

学習欲・・・あなたは学ぶことが大好きです。あなたの意欲の高まりは社会人学習(大学院など)への参加を促すようになります。(ドキっ。その通りだ)

最上志向・・・優秀であること、平均ではなく。これがあなたの基準です。(わー来たかぁ~、そう、いいものが好き。)

未来志向・・・「もし、・・・・・だったら、どんなにすばらしいだろうなぁ」と、あなたは水平線の向こうを眼を細めて見つめることを愛するタイプの人です。未来はあなたを魅了します。(わーその通り、いつもちょっと先の未来を考えています。ちょっと怖くなってきました)

収集心・・・あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなたが収集するのは情報―ことば、事実、書籍、引用文―なのかもしれません。(これは仕事柄でしょうか・・・仕事だけではなく何かに凝り始めるとそうなってしまうなぁ)

自我・・・独立心の強いあなたは、仕事を単なる仕事ではなく、自分の人生そのものにしたいと考えています。(その通り。だから独立したのです。)

この5つが私の資質らしいです。そう言われてみると全て合っているような気がします。でも、心の中を丸裸にされたようで、なんだか恥ずかしい診断でした。

ザ・ファイター

アカデミー賞でクリスチャン・ベールが助演男優賞を、メリッサ・レオが助演女優賞をとったことで、有名になりました。

異父兄弟の兄と弟のボクサーとしての軌跡を描いた実話です。兄と弟はタイプの違うボクサーでどちらかというと兄の方が活躍していました。しかし、兄はドラックに手を染め犯罪を犯し禁固刑になります。弟をボクサーとして育てたのは兄です。母はマネージャーをしています。主人公の弟は兄との絆や母をはじめとする家族の絆、そして恋人との絆のバランスをとろうとしますが、それぞれ敵対していて、うまくいきません。それでもボクシングを続け、出所した兄の協力も得ながら世界チャンピオンになるという話です。

恋人は母をはじめとする家族や兄がいけないから弟は勝てないと判断し、家族や兄から遠ざけようとします。母はそれに気付き家族と一緒に恋人に敵対心を燃やします。兄は自堕落な生活をして、弟の恋人からも嫌われていますが、弟のことは一番理解しています。弟の恋人を説得し、トレーナーを連れ戻し、弟のために環境を整えます。弟も恋人と約束したものの兄の存在は不可欠だと悟り、恋人に理解してもらいます。

いろいろな人間関係に収拾がついたとき、集中してボクシングを練習できる環境になり、世界チャンピオンになります。

主人公からすれば、ボクシングに兄のアドバイスは必須であり、家族も大事。でも、恋人も大事なのです。どれをとるかではなく、全体がうまくいくのがベストです。その手助けを兄がやってくれます。不器用な人々が不器用ながらも一生懸命生きているというのを実感できた映画でした。

労災保険

サラリーマンが入っている社会保険というのは、健康保険・厚生年金・雇用保険・そして労災保険です。え?最初の3つは給与から天引きされているけど、労災保険は払っていないなと疑問に思う人もいると思います。確かに健康保険と厚生年金と雇用保険は原則、雇用主と折半なので従業員も支払っています。労災保険は全額雇用主負担なので、従業員は支払っていませんが加入しているのです。

労災保険の給付は療養給付が有名です。業務中けがをした時や通勤中事故にあった時など、治療代の自己負担金が0円になるというものです。健康保険を利用すると、健康保険組合が7割を負担し、自己負担が3割ですが、労災保険を使うとこの自己負担3割も支払わなくて良いのです。ただし、申請が必要です。

労災保険の療養給付は有名ですが、その他の給付もあります。休業給付は上記の理由により労働できず、給与の支払いを受けなかった場合に平均賃金相当額の60%が給付されます。また、その療養が1年6カ月しても治らないで仕事ができない場合で一定の等級に該当する場合には、傷病年金がもらえます。1級から7級に該当する障害が残ったときには障害年金がもらえます。8級から14級に該当する障害が残ったときは、障害一時金がもらえます。また、上記理由により死亡した場合には、遺族に遺族年金が支払われ、遺族がいないときは障害一時金が支給されます。また、その場合死亡した人の埋葬をしたときは埋葬料・埋葬給付が受けられます。

CFP科目の特徴


CFPを受験する際に何から受験したら良いかというのを聞かれます。今回はCFP受験科目の特徴についてお話したいと思います。

CFPの受験科目は全部で6科目、①金融資産運用設計(以下、金融という)、②不動産運用設計(以下、不動産という)、③ライフプランニング・リタイアメントプランニング(以下、ライフという)、④リスクと保険(以下、保険という)、⑤タックスプランニング(以下、タックスという)、⑥相続・事業承継(以下、相続という)です。

イメージ図は科目の関連性などをイメージしたものです。ライフとタックスは他の科目との関連性が高く、これは早めに勉強しておいた方が他の科目を勉強した時に楽だと思います。ライフとタックスは私のイメージですと、範囲が広いような気がします。

相続で最も関連するのはライフとタックスですが、不動産や保険も財産評価として大きく影響します。

一番独立している科目が金融です。

私は金融以外の分野は仕事に何かしらの関連があったので勉強しやすかったのですが、金融は一番関連性がなかったため、勉強しづらく一度に6科目勉強したときも、何故か苦手意識を持っていました。

CFPの資格は銀行・証券・保険会社などの金融業界の方が受験するのが一番多く、そのような業界の方にとっては一番馴染みやすいかもしれません。

ですから、大きな塊で見た場合、ライフとタックスは早めに勉強し、次に相続・不動産・保険を近いうちに勉強し、金融は最初でも最後でもいつでも可能といった感じです。

金融は計算を究めれば何とかなります。それに気がついたのは2回目の受験ですが・・・タックスは私の本業なので楽勝でしたが、違う業界の人は苦手意識を持つことが多いようです。また、私のイメージではライフは侮れないという感じです。たまたま一発で合格しましたが、資金係数等は面白いのですが、年金部分は頭が混乱します。

科目の特徴を把握して勉強すればきっと合格も早くなると思います。

医療法人の業務



桜が満開です。最近不穏な出来事が多い中、桜を見ると何故か落ち着き安らぎます。日本人ですね。今日は医療法人が行える業務についてお話しようと思います。

医療法人は病院や診療所の経営という公共性の高い業務を主たる業務とするため、業務範囲は厳しく制限されています。

まず、医療法人は病院、診療所又は介護老人保健施設の運営をしなければなりません。施設を有しないで電話相談だけというのはできません。この施設の運営を本来業務といいます。

では、本来業務以外は何ができるのでしょう。本来業務以外の業務は付随業務(本来業務に付随して実施する業務)と附帯業務(医療法第42条)を行うことができます。

付随業務とは、例えば病院内にある売店、敷地内の駐車場業、当病院への患者の無償搬送などが該当します。病院外で行う売店や敷地外での駐車場経営、病院以外への患者の無償搬送は付随業務に含まれないので注意が必要です。

付随業務は定款変更等はしなくてもかまいません。

附帯業務とは、医療法第42条で定まっていて、たまに改正されます。こちらは限定列挙となります。http://www.houko.com/00/01/S23/205.HTM#s6

また、附帯業務は本来業務が存在して初めて認められるもので、本来業務を行わず附帯業務のみを行うことはできません。なお、附帯業務は付随業務と違い、定款変更(定款又は寄付行為に記載する必要がある)を要します。

寄付金控除

最近、顧問先から今回の地震に関して寄付をしたいのだけれど、どのように行えばよいのかという質問を聞かれることが多くなりました。今回は寄付金控除についてお話します。

法人(医療法人も含む)で寄付する場合

法人が支払う寄付金はどこに寄付するかによって取り扱いが違います。
①国や地方公共団体・財務大臣の指定したものに寄付する場合・・・全額損金算入(全額税法上も経費として認められる)なお、今回の地震による寄付金は財務省の発表http://www.mof.go.jp/tax_policy/230315shiteikifukin.pdf
により指定寄付金に指定されました。
②特定公益増進法人に対する場合・・・法人(持分の定めのある社団医療法人も含む)の資本金等の0.25%と所得の5%を足して2で割った金額を超える金額以下であれば損金算入(税法上も経費として認められる)また、持分の定めのない社団医療法人や財団医療法人は所得の5%以下であれば損金算入されます。なお、特定公益増進法人に対する寄付金については、http://www.nta.go.jp/taxanswer/hojin/5283.htmを参照すると良いでしょう。
③その他の寄付金・・・法人(持分の定めのある社団医療法人も含む)の資本金等の0.25%と所得の2.5%を足して2で割った金額を超える金額以下であれば損金算入(税法上も経費として認められる)また、持分の定めのない社団医療法人や財団医療法人は所得の2.5%以下であれば損金算入されます。
これらの経理については、寄付金として経費で計上し、あとは税務申告書で調整する形になります。
また、取引先に対する災害見舞金は租税特別措置法関係通達61の4(1)-10の3により寄付金ではなく、販売促進費等として全額経費にできます。他にも災害救出税制はいろいろありますので、下記ホームページを参照して下さい。
http://www.nta.go.jp/sonota/sonota/osirase/data/h23/jishin/atsukai/index.htm

個人で寄付する場合

個人が支出する寄付金は特定寄付金に限られます。何処に対する寄付金が特定寄付金に該当するのかは下記ホームページを参考にして下さい。
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1150.htm
寄付した年の総所得金額の40%までの金額で2,000円を超える部分が所得控除されます。これを受ける為には確定申告をしなければいけません。
今回の地震で私も個人で寄付をしましたが、郵便局に行って今回の地震についての赤十字社への寄付をしたいと言ったら、印刷されている振込用紙をいただけました。そこに金額と氏名等を記載して郵便局の窓口で手続きして終了です。この振込控えを確定申告書に添付すれば寄付金控除をすることができます。
参考ホームページ http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00002069.html