税理士試験は年1回ありますが、今年は8月17日、18日、19日です。毎年火曜日~木曜日というものは変わりませんが、私が受験していたころより最近では日程が遅くなっています。ところで税理士は税理士試験に受かっても登録しなければ業務を営むことができません。2年間以上の実務経験も必要だからです。今の税理士登録者数は79,404人(令和3年3月末日現在)でそのうち東京税理士会所属が23,597人。約3割くらいが東京税理士会に所属しています。
私も税理士登録をする時、東京税理士会で登録するか関東信越税理士会で登録するか迷いました。東京税理士会のメリットはどこにも行きやすいこと。地方に行くにも新幹線や飛行機が充実しています。それから研修会場が近い事。税理士は登録しても実務研修を受けなければならないため九段下や中野に研修会場があって便利だったからです。関東信越税理士会は範囲が広い(茨城、栃木、群馬、埼玉、新潟、長野)ので研修が新潟などで行われることもあり研修という意味では不便だったこと。ただ、税理士国保が使えるというメリットがありました。税理士国保は医師国保と同じで毎月定額の保険料を支払えばよいのでその点が最大のメリットです。東京税理士会には税理士国保がありません。また、会費も関東信越税理士会(年75,600円その他支部会費あり)の方が東京税理士会(年81,000円その他支部会費あり豊島支部は36,000円なので合計117,000円)より安いです。
ですから経済的な事を考えると関東信越税理士会の方が得なのですが、研修や顧客訪問という観点から見ると東京税理士会の方がメリットがあって、私は実務メリットを取る事にして東京税理士会に所属したのです。税理士登録してもう20年経ちますが、研修も少しずつ変わってきて特にコロナ禍の昨年から大幅に変わって、WEB研修というものが受けられるようになりました。また、顧客との面談も半分以上がWEB面談になってきています。そう考えると、東京税理士会にいるメリットもさほどないのかなぁと漠然と思っています。