FIREという言葉をご存じだろうか?FIREとは「Financial Independence,Retire Early」の略で、早期退職をして経済的自立を目指すというものです。簡単に言うと早期退職を実現した後に資産運用などの所得で一定の収入を得る生活形態の事です。本屋さんに行くと分かりますが、FIREに関する書籍は山ほどあります。若いころから少しずつ資産形成して早期リタイアして資産運用だけで生活する方法であったり、完全リタイアせず、副業をしながら資産運用の副収入で暮らすやり方など、様々です。その中でも私がしっくりいった提案が、榊原正幸氏が推奨するFIREです。60歳までは嫌じゃない仕事を行い、ある程度のお金をためて株で運用するというものです。
若い頃(例えば30代くらい)から何もしないで資産運用だけで暮らすのはろくなもんじゃない(人間には社会生活も重要だから)が、嫌な仕事をやめて嫌じゃない仕事について、少しずつ株式投資をして60歳くらいまでに1億円(人によって違います)を投資資金にして年4%~5%で運用することができれば、年間400万円~500万円を元本を目減りさせることなく使えます。それで嫌じゃない仕事で年間100万円~200万円稼げば、年間500万円~700万円使えるというものです。年間生活費が300万円位であれば、嫌じゃない仕事で100万円稼いで株式投資で200万円稼げばよいわけです。4%運用なら5,000万円の元金、5%運用なら4,000万円の元金をためればいいわけです。
何となくリタイア後の生活は今までの貯蓄を取り崩すと考えるからリタイア後のイメージが暗くなってしまいますが、好きな事をして好きなように過ごせて、資産も目減りせず暮らせると思うとちょっと明るい気分になりますよね。そのために一番重要なのは、若い頃は好きな仕事か嫌じゃない仕事に就く事が重要と言っています。その中から少しずつ資産運用に回して、1年間に自分がどのくらいの生活費を使うのかを判定してその金額Ⓧを4%で割り返すと資産運用に必要な元金が分かります。60歳目指してその金額を投資して溜めるというものです。60歳までは投資運用益は元本に繰入て複利で運用してセミリタイア後は僅かな副業と運用益で生活するというものです。こんな生き方もあるのですね。参考になりました。