僕たちのプレイボール

メジャーリーグから転落したマイナーリーグの現役選手の父とリトルリーグ・ワールドシリーズ出場を夢見る息子の二人の物語です。

メジャーリーグから転落した父は肩を壊し、また、いつかメジャーリーグに這い上がりたいと願うがなかなかうまくいかない。年齢はどんどん上がっていくし、妻からはいい加減諦めたら?と言われるし、それでも夢を捨てられない。肩が壊れて動かなくなるまで野球をやりたいと父は言います。

ジェームス・ディーンや山口百恵のように人気絶頂の時に本業を去るのがカッコいいと思った時期もありましたが、今は、カズやこの映画の父のように好きだからこそいくら無様な様を見せつけたとしても、やり続けるというのが、本当の意味でカッコいいのかなとも思えるようになりました。

この映画の面白いところは、息子の方です。アメリカ帰りの息子は日本の地元リーグに入るも、練習のやり方からチームの意識の低さ、レベルの違いなどに葛藤しながらも成長します。これを見ていて、企業(組織)に似ているなと思いました。球児(息子の名前です)がいくら実力があっても、志が高くても、一人だけ頑張っても、リトルリーグに行くことはできません。チーム内はうまい人、下手な人、いずれはプロになりたいと思っている人、楽しいだけで野球をやっている人、様々な人がいて、チームが成り立っています。

チームに入りたての頃、生ぬるい練習に苛立ち、こんなんじゃリトルリーグに行けないと、チームにあたり逆にチームから孤立化したりします。自分がスランプの時、仲間のファインプレーで救われたりもして、そこからチームが1つになり、リトルリーグのワールドシリーズまでいくお話です。

チームの仲間が一つの方向に向かって立ち向かっていく。組織と一緒です。一人一人バラバラに動いていたら、良い部分も消されてしまいます。個の良いところを消さず、集団も成長するにはどうしたらいいかを考えさせる映画でした。

ライフプラン(結婚まで)

今回は、就職してから結婚するまでのライフプランを考えてみたいと思います。挙式や新婚旅行等にかかる結婚資金は平均430万円必要です。親からの援助もあるかもしれませんが、できれば自立した大人として自分たちで貯めたいものです。

給与から強制的に半分を貯金し、その半分は自己投資に、残りは貯蓄するのが理想です。”貯める”と言ってもいろいろなやり方がありますが、今回はドルコスト平均法について、お話します。

今、日本での預金は低金利となっていて、あまり魅力を感じないと思う人は外貨預金はいかがでしょう。外貨預金は日本の金利よりどれも高く、円高のときに交換しておけば、利息とともに為替差益も期待できます。また、毎月、何ドルと購入するのではなく、毎月、何円と購入すれば、円高の時にはより多くのドルが購入でき、円安の時には少ないドルしか購入できないため、平均すると1ドル当たりの購入コストが低くなります。これをドルコスト平均法といいます。また、毎月こつこつと貯めることもできるのも魅力です。

外貨建て預金を考える場合、購入コストも考える必要があります。銀行の窓口で交換すると1ドル当たり1円の手数料がかかったりしますが、証券会社やネットですと、50銭だったりします。例えば1ドル50銭かかるドルと、1ランド20銭かかるランドはどちらが為替手数料が高いでしょう。その時の為替相場が1ドル=100円、1ランド=10円だった場合、ドルは50銭÷100円で0.5%ですが、ランドは20銭÷10円で2%の手数料になります。現在利率の高いランドですが、為替手数料も考慮して考えることが大事です。

キャッシュ化速度

最近、様々な法人の財務諸表を見て感じることは、相対的に売上が落ちているという点です。売上が落ち込む中で、財務諸表を良くするためにはどうしたら良いでしょう。実は資金繰り(キャッシュフロー)を改善することが、企業の財務諸表を良くする方法となります。

財務諸表を良くするためには、キャッシュ化速度を速めることが最も改善する方法です。

キャッシュ化速度を早める方法は、売掛金はできるだけサイトを縮め、、買掛金はできるだけサイトを伸ばし、棚卸はできるだけ少なくします。

実際のところ売掛金と買掛金は相手があることですから、調整は困難かもしれません。従って、棚卸を極力少なくする方法を考えます。

①必要以上にまとめ買いをしていないか? ②適正在庫を把握しているか? ③在庫は物だけと思っていないか? という点を徹底的にチェック・改善してみることによって、1年後には見違えるよな財務諸表になります。3つ目の在庫は物だけと思っていないか?という点は、在庫は仕入れた物だけでなく、保管コストや使用していないときの時間コストなども考慮しましょうという意味です。

2010年6月のブログ(カテゴリー:本)「ザ・クリスタルボール」も関連ブログとなっています。

ビジネス・ゲーム



この本は、「誰も教えてくれなかった女性の働き方」という副題がついています。一般的に仕事としての社会は男社会です。多くの女性は学生時代と社会に出てからの女性の立場の違いに驚き、そして戸惑うことでしょう。私も一番最初に就職したのが銀行でしたから、体験してみて初めて社会は男社会なのだ。と思いました。

そんな、男社会で女性が勝ち残っていくルールみたいなものが書かれたのがこの本です。私は早くに男社会に見切りをつけて、男女隔たりの無い国家試験の道に進みましたが、一般の組織で上まで上がっていく女性はある意味、男性以上に努力していることが分かりました。

あぁ。確かにと頷く部分も多い本です。女性、特に若い女性に読んで頂きたい本です。

特に印象に残っている部分は、ビジネスはスポーツに似ているという部分です。その理由は

①ほとんどの場合がチームで行われる。
②チームのメンバーは原則的に志願した者から採用している。
③チームの中で認められるためには必要な技術や能力を持っていなくてはならない。
④能力のあるメンバーは良い条件でトレーニングを受けたりできるが、期待された技量がなければ他の選手と交代させられる。
⑤チームの目標は「勝つこと」に集約される。

本当だ。スポーツと会社組織はとても似ています。チームスポーツの経験を持つ人の方が組織では、経験がある分有利だということです。(男性の方が女性よりその割合が大きい)私は小学生と中学生のときにバスケットボール部に所属していましたので、何となくこの感覚は分かりました。自分が気が付かなかった男社会のルールみたいなものが分かる本です。

簿記論・財務諸表論

税理士試験は、会計科目2科目と税法科目3科目に合格すれば、実務経験を積んで税理士になることができます。その会計科目2科目が簿記論と財務諸表論です。

簿記論は全問計算問題で、財務諸表論は半分が計算、半分が理論です。財務諸表論の理論は税法科目より厳密ではありません。この2科目は簿記2級・1級受験を経て受験する人には比較的なじみやすいです。

私は簿記論も財務諸表論も嫌いではなかったのですが、周りの受験生を見ていると、ある傾向が見られます。一定の確率で簿記論にはまる(何年も受からない)人が出てくるのです。それも、いわゆる良い高校、良い大学を出た人達にその傾向が強いような気がします。確かに簿記論は1年間、勉強してきたことに全くかすってもいない問題が出たりします。ある意味怖い科目です。そういう意味では財務諸表論の方が受かりやすい感じです。理論が半分、計算が半分(しかも総合問題)であることが多いです。傾向と対策を練りやすいのも財務諸表論かもしれません。理論も核となる部分は暗記が必要ですが、それ以外の部分は文章作成能力でカバーできる部分があります。そういう意味でも楽しい科目です。

簿記論にはまってしまったら、どうするか?簿記論はある意味つかみどころがなく、実務では使わないくらい難解な問題が出ますので、何年も受からないと精神的に病んできます。そうした場合、まず、簿記論と違う科目を1科目受験するようにしたらどうでしょう。簿記論以外の科目は理論がありますが、簿記論は唯一理論がないので、暗記の負担がない分それが可能だと思います。実際、私の友人で非常に優秀な人が簿記論にはまりましたが、彼は自分は簿記論が苦手だけれど、10年も受ければ1回位、自分に合った問題が出ると思うんだ。と言い、簿記論と理論科目を2科目を受験し必ず理論科目に合格し、最後には簿記論にも合格していました。

小さな頃から勉強の習慣があり、パターン化学習が得意な優秀な人ほど、簿記論地獄にはまりやすい感じです。あまり精神的に追い込まず、10年受ければ1回位、自分に合った問題が出ると思うんだ。という位の方が、良い結果になると思います。

グループ法人税制

平成22年税制改正でグループ法人税制(100%子会社等に対する税制)が整備されました。
主な改正点は下記のとおりです。

① 資産の譲渡損益の課税の繰り延べ・・・これはA親会社からB子会社へ簿価2,000万円の資産を時価3,000万円で譲渡した場合、今までは3,000万円-2,000万円=1,000円部分は税金が課税されていましたが、その部分については、課税がされないというものです。その反対取引も損失になりません。つまり、A親会社からB子会社へ簿価2,000万円の資産を時価1,500万円で譲渡した場合、今までは2,000万円-1,500万円=500万円は譲渡損として損失になり、税金を安くする効果がありましたが、それも出来なくなります。グループ外に譲渡されるまでは譲渡益も譲渡損も認識されないことになります。

② 受取配当の全額益金不算入・・・これは子会社から親会社に配当金が支払われた場合、もらった配当金から控除負債利子を控除した部分だけが益金不算入(収入とされない)とされましたが、控除負債利子に関係なく、全額収入とされません。税務上、収入とされないというのは、その部分に税金がかかってこないということになります。

③ 寄付金課税の見直し・・・寄付金はもらった方が益金になり、税金が課税されましたが、もらった方も益金不算入(収入とされない)し、支払った方も損金不算入(費用とされない)ことになりました。

多くの医療法人は親族が経営するMS法人(メディカルサービス法人)を有している場合がありますが、医療法人が持分の定めのない社団医療法人や財団医療法人の場合にはグループ法人税制の対象になりませんが、医療法人が持分の定めのある社団医療法人の場合、このグループ法人税制の対象になりますので注意が必要です。

医療法人の女性医師の活用

厚生労働省が発表している男女別医師国家資格合格者推移によりますと、女性の医師国家資格合格者が毎年増えていることが分かります。また、男女別合格率でも女性の方が合格率が高いことが分かります。この10年で女性受験者は28.2%から33.5%に上昇しており、男女別の合格者でみると34.5%が女性合格者となっています。他の国家試験でも女性受験者は毎年多くなり、また、女性の方が合格率が高くなっているというところで共通しています。

今や医師の1/3が女性の時代になろうとしています。日本の医療機関は箱モノが多く、ソフトである人材が不足しています。医師不足は地方に行けば行くほどより深刻になっています。医療機関こそダイバーシティ・マネジメントに真剣に取り組み女性医師の活用を積極的に行わなければ医師不足で潰れていくでしょう。

女性活用をうまくできる企業はCSR(企業の社会的責任)にも力を入れていることが多く、社会的に生き残っていくにはダイバーシティ・マネジメントやCSRに力を入れていくことが必須となります。

具体的には、ジョブシェアリング(常勤医師1人分の仕事を2人で担当する)などのワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の調整が必要となってくるでしょう。