医療法人手続き変更のお知らせ

今回は医療法人の手続き変更について4つお伝えします。①医療法人は令和5年8月1日よりすべての医療法人は事業報告書とは別に経営情報を報告することになりました。これは以前にブログでもお知らせしましたG-MISでも対応可能です。⓶医療法人の定款や事業報告書については都庁(県庁)に来訪することで閲覧が可能でしたが、令和5年10月30日12時からはオンラインで閲覧可能となります。それには都道府県ごとの情報支援システムにアクセスする必要がありますが、アクセスできればPDFで閲覧可能となりました。

③医療法人は各種手続きに押印が必要でしたが、令和5年9月29日より例えば医療法人設立認可申請などについて押印廃止となりました。ただ、社員総会議事録や就任承諾書などは押印が必要です。詳しくは下記をご覧ください。④これらに伴い各種様式も変更になります。事業報告書等については令和5年7月31日より。押印廃止に伴う申請業務の様式については令和5年9月29日から変更になりました。参考までに↓

医療法人に関する各種情報提供について

税理士登録者割合

税理士になるには国家試験に合格するほか様々なパターンがあることを以前紹介しました。税理士は2023年3月にとうとう8万人を超えましたが、そのうちの34,874人(43.22%)が試験合格者(私はこれです)です。次に多いのが大学院などを卒業して税法などの修士論文を提出して税理士資格を得る試験免除者が32,071人(39.74%)、公認会計士が税理士登録するパターンが11,046人(13.69%)、税務署等に23年以上勤務するともらえる特別試験合格者が1,981人(2.46%)、弁護士が税理士登録するパターンが718人(0.89%)となっています。

試験合格者は5科目試験に合格してなるのですが、中には試験を受けながら大学院を卒業して税法免除(3科目)の資格を得てから残りの会計科目2科目を受かるパターンもあり、会計科目(2科目)合格後、税法免除(3科目)になって、税理士になった場合は試験免除者にカウントされますが、逆に先に税法免除(3科目)を受けてから会計科目(2科目)に合格すると、試験合格者にカウントされるので、上記試験合格者がすべて5科目合格者とは限らないのですが、税理士が国家資格である以上、試験合格者が大多数を占めてほしいと思います。

国税庁の年末調整

10月10日に国税庁が「令和5年分 年末調整控除申告書作成用ソフトウェア」をリリースしたと知ったので、私が代表の一般社団法人で試してみようと思いました。国税庁の触れ込みでは、生命保険控除証明書等を保険会社からデータ紐づけして入力しなくても簡単に年末調整ができるとの事でした。さぁて、ソフトをインストールしようと思ったらパソコン用とスマホ用があります。パソコン用は兎も角、スマホ用って情報保護の観点からどうなの?と疑問をもったのでパソコン用(Windows版)をインストールすることにしました。パソコン用はWindows以外にもMacintosh版もありました。マニュアルもホームページに載っていたのですぐできました。ただ、すでにインストールしてあってバージョンアップする場合には、古いのをアンインストールしなくてはいけないようで面倒だなと思いました。

使い勝手は通常の年末調整ソフトより素人向けに作られているので専門家からすると使いづらいです。また、保険料控除証明書などが紐づけられるのが良いと思いましたが、実際は保険会社毎に手間がかかりやり方も保険会社毎に違うので、そこで挫折しました。うーむ。これはなかなか厳しいぞというのが感想です。最初の登録が面倒なので家族経営などの場合は最初の年は大変ですが、次の年からは便利になりそうです。でも、保険料控除証明書の電子紐づけなどは従業員本人にやってもらわないといけないので、ITリテラシーが低い世代は無理そうです。どういうケースがこのソフトを使うと便利なのかと考えた場合、自社で年末調整をしている会社で経理が毎年年末調整のために徹夜しているような会社です。そんな場合は会社で説明会を開いて従業員各々で電子データを取得してもらい提出するというにするもの良いかと思いますが、従業員にとっては今まで紙を付けるだけで良かったのに電子データを取得するのに時間がかかるとは思います。いずれにせよ面倒くさいのです。誰が面倒くさくなるのかの違いのような気がします。

赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う

シュールな童話の物語という感じです。まさにこの本の絵のイメージで面白かったです。主人公は赤ずきんで頭脳明晰、バラバラになったピノキオの体を取り戻すためにピノキオと旅に出かけます。そこで様々な殺人事件を目撃して赤ずきんが解決する話です。大きく4つの物語がありますが、登場人物がどれも童話の人物で名探偵コナン張りの推理で犯人を導き出します。

魔女、毒リンゴ、白雪姫、7人の小人、ハーメルンの笛吹き男、、3匹のこぶた、と童話の中の主役たちが沢山出てきて、童話のおもちゃ箱のようなお話に少し童心にかえってワクワクします。といっても殺人事件なので童話の中の良い人がこの小説の中で良い人でない場合もあり、独創性も際立ちます。そこにシュールさを感じます。

最後まで色々な色のおもちゃ箱をひっくり返したような物語でしたが、ピノキオのバラバラの体が一つになり、ピノキオのいつか人間の男の子になりたいという願いが叶うその瞬間、人間になればいつか死んでしまう。永遠の命がなくなってしまうがそれでもいいのか?ピノキオは言います。「永遠の命なんて人形と同じじゃないか。」その言葉にグッときてやられてしまった私でした。人間は命あるから輝ける尊いものなのかもしれません。

グランツーリスモ

グランツーリスモはプレステーションで販売されたドライビングシミュレーターゲームの名前です。このゲームでの成績優秀者を全世界から募り、練習や実際の車で運転させて、プロのレースに参加させて上位を狙うという物語。これがフィクションならあり得ます。ところがこれはノンフィクションです。実話ですよ。実話。。しかも世界的にも保守的と言われる日本のチームで起こった実話です。とても衝撃を受けました。

グランツーリスモのゲームに明け暮れる少年に父親からは、ゲームで勝っても本物のレーサーにはなれないと責される日々を送るも、選抜プログラムに参加し実際のプロの国際レースに参加して3位にまで昇りつめます。周りからは、ゲーマーなんかが通用する甘い世界ではないと言われながらも、日々のトレーニングに耐え本物のレーサーになる物語です。何もかもビックリな映画でした。

本物の国際カーレースに出場する選手をゲームで競い合わせて選抜するとか。本物のレースは時速320㎞という相当なGがかかりますからそれらを経験していない素人(ゲームはプロですが)を養成するとか。このやり方に反感する他のチームからの嫌がらせとか。実際に事故を起こして精神的に参ってしまうとか。そこから立ち直るプロセスとか。何しろビックリの連続でなんでこの映画がそこまで世間で話題になっていないのか不思議なくらいです。あり得ないことをやり遂げる力みたいなものが漲った映画です。ズバリおすすめです。

タベスケ

「タベスケ」を知っていますか?これは食品ロスの削減、環境運動への参加を目的として、お得な食品の購入を可能にするフードシェアリングサービスです。例えばパン屋さんで閉店1時間前に売れ残ったパンをお安く提供するようなことをタベスケのサイトで告知して食品を選びお店に引き取りに行き直接支払うというサービスです。

文京区でも10月2日から始まりました。只今登録をしている自治体は23団体ですが、これからはもっと増えると思います。ちなみに東京都で登録している自治体は、文京区、板橋区、江戸川区、東大和市、小金井市、八王子市です。タベスケを利用している自治体内で食品を扱っている組織ならだれでも新規登録申請をして登録することができます。また、私たち消費者もユーザー登録することができます。登録の仕方はメールアドレスとパスワードなので簡単に登録できます。そのサイトに入り、現在出店されている商品一覧を検索して選択購入してお店に取りに行く感じです。

お店側も廃棄ロスを無くし、消費者側もサイトでお得な情報を入手でき、環境にも優しい制度です。また、自治体が主体でやっているので、お店側も登録消費者側も無料というところも良いですね。まだ始まったばかりの制度なので協力店が少ないのが玉に瑕ですが、八王子市などは多くの協力店が登録しています。さすが八王子です。詳しくはこちら↓皆様も登録どうですか
https://tabesuke.jp/

科目内訳書と消費税還付申告明細書

え~!!これが発表された時、また新たなる衝撃が走りました。来年の3月決算法人から科目内訳書に事業者登録番号を記載する欄が追加されます。詳しくはこちら↓
R6.3~科目内訳書
またまた決算業務が増えます。何てことでしょう。

そして、消費税還付申告明細書については来年の3月からではなく、今年の10月決算から消費税申告書のフォーマットが変わります。詳しくはこちら↓
消費税付表2-1
⑪と⑫の欄を分けて(つまり消費税の登録事業者と免税事業者を分ける)記載するということですね。まぁこれは仕方ないといえば仕方ないですね。また、会計ソフトを使っていて入力時点で正しく入力できていれば自動転記されるものと予想されます。

問題は還付申告の場合の消費税の還付申告に関する明細書です。記載例はこちら↓
消費税還付申告記載例
2枚目をご覧ください。(2)と(3)には取得業者を記載するのですが、取引先の登録番号の記載も必要です。これは税理士にとって面倒な仕事になりますが、消費税の還付申告で不正事案が後を絶たないことを考慮すれば仕方ないのかなとも思います。

科目内訳書は勘弁してくれ~これが本音です。