カニバイシュ

ポルトガル映画の巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ監督の古いフィルム作品を没後10年記念として、現在の4Kデジタル映画に補修復元して作られた作品です。OLIVEIRA2025として5作品復元されましたが、その1作品がカニバイシュです。私が見に行った日だけ上映後トークショーがあったので観ました。正直な感想は「なんじゃこりゃ」です。小学校5年生くらいの男の子が考えたようなそんな映画でした。

全ての言葉がオペラで歌われるので物語の展開が早いのですが、解説らしきものもオペラで歌われます。前半は1人の女性を巡って三角関係が発生しているようでした。B氏は女性を好きで、女性はA氏を好きで、でもA氏は一身上の都合でそれを拒む。それでも女性に押されて結婚しますが、結婚初日で一身上の都合を知り女性は拒絶、A氏は自殺。後半はもうハチャメチャ。どちらかというと壊しにかかっているような映画。終わってから何が言いたかったんだろう。と放心状態になっている時にトークショーが始まります。

あっ私だけじゃないんだ皆そう思っているんだと安心してトークショーを見ました。トークショーの最後にこの映画は1回観ただけでは分かりません。2回目を見てください。それでも分からなければ3回目を見てください。何かが見えてくると思いますというトークショーの締めくくりでした。いや。内容が分からないわけじゃないのです。時代背景が違い過ぎるから分からないのか。異国の地だから分からないのか。色々考えましたが何を言わんとしているのか分かりません。ただ、この映画を2回とは見たくないと思ったのが正直な感想です。

MOT

最近、MOTという言葉よく聞きますよね。MBAと比較されることも多いです。MOTとは、技術経営の事で、技術を企業の競争力に結び付ける経営手法であり、研究開発やイノベーションを戦略的に管理して活用することによって持続的成長を目指す考え方のようです。MBAは経営学修士ですが、マーケティングや財務、人事、経営戦略、金融、不動産知識など幅広く学びます。MOTは技術やイノベーションを活用した経営というか実務に近しい部分に特化している点に違いがあります。

つまり、MOTは技術を開発するだけでなく、どう事業につなげるか、どのように社会に価値として届けるかなどに焦点をあてています。実務重視のカリキュラムでケーススタディやプロジェクト型の学習が多いのも特徴です。この点はMBAも一緒ですが・・・また、専門職大学院によっては、企業との共同研究やインターンシップを通じて実際の課題に取り込む機会がある大学もあるようです。

MBAは経営に関する知識を幅広く学ぶので経営者や将来有望な管理職候補者などが学びますが、MOTは技術者や研究者やその分野における企業の管理職が学び、どちらかというと工業系、理系の方が学びます。日本では最近MOTも注目されだしましたが、世界レベルではまだMBA中心で日本ほどMOTは注目されていないようです。皆さんはどちらに興味ありますか?

消費税

今巷では、物価高を勘案して消費税を5%にするだとか、食料品だけ0%にするだとか騒いでいます。これを一部の国民が言っているなら分かるのです。ところが政治家が言っています。消費税が減った場合、どこから充当するのか?と聞くと国債発行と言います。は?と思います。政治家の皆様は高齢者が多いので、国債という借金が膨らみ過ぎて国家破綻するような事があっても、その時はあの世ですから良いかもしれませんが、これ以上国債で賄ってどうするのですか?!と言いたいです。住宅ローンで生活がパンパンな人に、生活が困るならカードローンで借りると良いですよと言っているようなものです。国は国の首の根をしめることになります。それを政治家が堂々と宣言するとは・・・

消費税は3%から5%から8%そして10%ととなりました。世界に比べると日本の消費税はまだ低い方と言われています。その時に後戻りですか?財源のあてもなくです。そりゃ、下げると言えば上げると言うより国民は喜びますよ。でもその負担はどこにくるのか言わないまま進める政治家は私から言わせると政治家ではありません。詐欺師です。耳障りの良い事を言ってでも裏では未来の人間に責任を押し付ける詐欺師です。そして実務の事を何も分かっていない。スーパーや店舗などのレジスターは税率が上がるたび、事業者が負担してシステム改修をしています。税率改定して儲かるのはシステム会社だけです。多くの事業者はシステム改修費に大きな損失を出しています。

所得倍増計画とか言っていますが、事業者が多くのシステム改修費を負担して従業員の給与を増やすことができますか?そして、この措置は2年間と言っている政党もありました。2年後にまた大きなシステム改修費を事業者に負担させるのですか?こういったことに税金を絡ませないでほしいです。その度に多くの事業者(多くは中小企業)が嘆き、経理事務員は処理の手間が増えると嘆きます。どうしても国民に還元したいならマイナンバーカードに紐づいた口座に振り込めばいい。税金でやらないでほしいと思っています。

好きな仕事 嫌いな仕事

税理士の仕事は意外と多種多様なのですが、仕事をしていても好きな仕事と嫌いな仕事があります。当事務所は顧客との連絡は独自のクラウドシステムを利用しています。月々の請求書は契約書により省略していることもあり臨時請求書でない限り、紙の請求書も発行しません。臨時な仕事は申告書などの現物があるので紙の請求書も同封しています。ただ、たまに申告書などのお渡しする対価物がないのに請求書を発行するケースがあります。その時に使っているのが弥生株式会社のMisocaソフトです。Misocaのソフトは郵送サービスも行っていますが、メール添付サービスも行っていて、それを設定して送ったりします。最近の税理士業界は日進月歩でITの波が打ち寄せてきて、その度にITの技術を習得しなければなりません。実はそのような仕事は好きです。新しい事や技術を経験するのが好きなのかもしれません。

逆に好きでないのが、近日ですと昨年の年末調整で起こりました。当事務所でも多くの顧問先様の年末調整を行うのですが、給与ソフトを当事務所使用のソフトと同じものを使用している場合はエクスポート・インポートで処理できますが、違うソフトで給与計算をしている場合は、合計額だけ入力するのが通年ですが、昨年の年末調整は定額減税がありました。その場合、個々の毎月の給与を入力しないと適正な定額減税の額が源泉徴収票に表示されないことが判明して、かなり大変でしたが、全員の給与を当事務所の年末調整のソフトに毎月入力しました。本当にこういった不毛な仕事は肉体的にも精神的にもやられます。肉体的には、肩こりを発症しマッサージ屋さんに通いましたし、精神的にも何とか自動入力できないか探りましたが、ソフト会社も定額減税は令和6年だけの特例的措置なのでソフト会社内の事務しか手が回らず、他のソフトとの互換性まで構ってられないという感じで、不毛な仕事にやられました。みなさんもご自分の仕事内で好きな仕事と嫌いな仕事があるかと思います。どうされていますか?

マイナ保険証

皆さんはマイナ保険証を利用していますか?3月の厚生労働省の発表によると、まだ健康保険証の利用の方が多いようです。健康保険証の利用は、病院は56.6%、クリニックは76.2%、歯科は61.3%、薬局は78.4%でした。一方マイナ保険証の利用は、病院43.4%、クリニック23.8%、歯科38.7%、薬局21.6%です。まだまだマイナ保険証は少数派ですね。ただ、昨年12月以降新規の保険証発行は原則としてなくなりましたからこれからは少しずつ、マイナ保険証になっていくとは思います。ただ、窓口でもエラーになっているのもよく見るので、普及はスローペースになりそうです。

人魚が逃げた

この本は銀座を舞台に、1章1章主人公が変わります。はじめ短編小説だと思って読み進めていましたが、実は目線(主人公)が変わる事で物語が違って見えるだけで最後の方になるとこれがそれぞれくっついてきます。全貌が明らかになってくるやつです。

あの時あの人が言ったこのセリフは自分側からみたらこう感じてしまったが言った方からすればこういう意味だったというような事が度々書かれます。人は同じ空間を過ごし同じ体験をしてもそれぞれが思う事は別で不思議な世界にいざなわれます。

自分が思っていたマイナスイメージが相手からしたらそういう意味ではなかったというケースが度々出てきて、ほっとします。最後にはそれぞれの登場人物がハッピーエンドになる予感で終わります。余韻が残り後味が良い小説でした。

戸籍法改正

2025年5月26日から、戸籍の氏名にフリガナが追加されます。これに伴い、戸籍を持つ全ての日本国民に、本籍地の市区町村から「戸籍に記載される予定のフリガナ」の通知がきます。これはフリガナが正しいかどうかの確認の通知です。もし、正しければ何もしなくても問題ありませんが、違っていたら1年以内に届出を行います。届出の方法はマイナポータルによるオンライン届出のほか、郵送による届け出、市区町村窓口でも対応しています。

注意点としてはパスポートですでに使用している氏名のフリガナと届出が異なる場合は、パスポートの変更手続きが必要になりますので要注意です。間違っているのに届出をしないと通知書に記載のフリガナが自動的に登録されます。それを後から変更する場合は、家庭裁判所の許可が必要になりますので気を付けてください。

また、フリガナの届出に手数料はかからないので、金銭を要求するようなアプローチがあったら詐欺ですので注意してください。不審なことがあったら、まず、市区町村に問い合わせしてください。