経理課休む暇なし

世の中の企業の経理課で働く人たちは、昨年秋くらいから激務に追われています。まず、2023年10月にインボイス制度が始まりました。そして12月に年末調整をやって、2024年1月に電子帳簿保存法が施行されました。その後、3月決算業務があり、4月に昇給事務、そして2024年6月からの定額減税制度です。この中で以前になかったのにあるのが、インボイス・電子帳簿保存法・定額減税です。一年でこんなに重なったのです。

先日、ある経理の人から世の中DX化とか言っていますけど、イメージとしては経理事務は楽になる気がするのですが、逆ですよね。と言われました。本当、この1年、経理課の人達にとって激務が続いています。私も3月決算をやっていて、決算業務がとても大変になったと実感しました(特に消費税原則課税の法人決算)。税務署は勝手に納付書を送ってこないし、やたら内訳書に適格請求書発行番号を記載させるし、これって、経理や税理士は大変になって楽になっているのは税務署だけじゃないの?(税務調査やりやすくなりますよね)

国はDX化を進めたいようだけど、国や自治体だけが得をして納税者側が事務手続きが大変になるDX化で良いのでしょうか?もっと納税者側にもメリットがある施策ができないでしょうか?何か政策を始めるときはWin-Winが原則ではないですか?この国のDX化が間違った方向に行ってしまっているような気がしてならないです。

混乱定額減税

6月から始まる給与所得者の定額減税については2024年1月27日のブログhttps://hy-tax.com/blog/?p=6407と2024年3月27日のブログhttps://hy-tax.com/blog/?p=6526でお話ししてありますが、いよいよ差し迫ってきて、顧問先様から質問が増える状態になっています。最近多いのが扶養人数の把握です。税務とも社会保険とも違いますと言うと混乱します。例えば税務では児童手当をもらっている16歳未満の子供などは税務上扶養控除は受けられません。でも今回の定額減税は受けられます。税務上認められている外国人の扶養も居住者でないならこの制度では対象外になります。また、社会保険では籍を入れていない内縁の配偶者なども社会保険の扶養になれますが、今回の定額減税では扶養にはなれません。

また、納税者本人が高額所得者(給与収入2000万円以上合計所得金額では1805万円超)の場合、定額減税の対象外になりますが、その同一生計の配偶者や子供などはたとえ所得が48万円以下であっても定額減税の対象になりません。対象とならないのに月の定額減税はやります。そして確定申告の時にその分を返します。ある顧問先から月の給与で減税してその分、確定申告で返すのは気分悪いから、役員である確定申告をする自分たちは毎月の定額減税をやらなくてよい?と聞かれます。気持ちは分からなくもありません。

ですからこう答えています。「法律では所得にかかわらず定額減税をやる決まりになっていますが、やらなかったとしても源泉所得税を多く払っているので罰則にはならないと思います。自己責任でそうするなら仕方ありません。でも従業員の分はちゃんとやってください。」そりゃそうですよね。元々2000万円超えて定額減税の対象にならないのに、奥様と子供が3人いたら、所得税だけでも3万円×5=15万円減額されます。でも確定申告の時、返してねってそりゃ嫌だわ。誰でも嫌だわ。税理士のせいにされそうでそれも嫌だわ。まぁ自己責任でお願いします。

その後ある情報を得ました。衆院財務金融委員会で、企業が6月以降の毎月の給与から引く手間を省くため年末調整で一度に差し引いた場合、法律違反になるのかどうかというのを質問したそうです。回答は、6月から減税を反映しない場合、税引き後の給与が本来支払われる額より少なるなるため労基法違反になる可能性があり、悪質なケースは30万円以下の罰金が科されることになるということでした。面倒でも従業員の分はやらなきゃ駄目ですよ。顧問先と会合する度に経理担当からは定額減税制度について不満が漏れています。

院内ポスター

院内は患者さんが診察を待つ待合室があるのが普通です。最近は歯科などではなくても予約制を採用するクリニックが多くなってきました。それでも待つクリニックはあります。空きスペースにこんなものを掲示してみてはいかがでしょうか?ちょっとクリニックらしくなりますね。
感染症対策_A4縦

これらのポスターは定期的に取り換えると良いかと思います。こちらは何と厚生労働省がデータで提供しています。こちらにありますのでダウンロードしてご活用下さい。
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/qa-jichitai-iryoukikan-fukushishisetsu.html#h2_4

一目置いている1

皆さんには一目置いている会社などありますか?私は半年前からやたら気になる会社があります。それは山崎実業です。家の中をすっきりさせたくて何か小物を探していると必ず山崎実業の商品にたどり着くのです。はじめは山崎実業か。なんか昭和の名前だな・・・くらいに思っていましたが、出会う商品出会う商品、山崎実業なのです。そこまで山崎実業だと気になってしまいます。そこで調べました。山崎実業は100年を超えるインテリア雑貨のメーカーで本店は奈良県です。資本金は9600万円で、東京にも営業所があります。東京だけではなく、アメリカ(ニューヨーク)やヨーロッパ(ドイツ)にも支店があります。おぉー名前から勝手に中小企業だと思ってしまい申し訳ないと思いました。立派な企業です。

でも従業員は110人。110人であそこまで沢山の商品を作っているとは恐れ入りました。痒い所に手が届く商品というか特に住宅が狭い東京の家には便利な商品が沢山あります。キッチン雑貨、リビング雑貨、バスルーム・洗面台・ランドリー雑貨、トイレ・玄関・ゴミ箱雑貨、よく作ってくれた!と感心する商品ばかりです。デザインも奇抜ではなくどんな家にも溶け込むようなホワイトをベースにした色合いです。飽きがこなく、自然にどんな家にも溶け込むデザイン性と機能性を兼ね備えています。「tower」シリーズは有名ですね。最近よく目に付くのでブログに書くことにしました。これからも山崎実業に着目したいと思います。

アファメーション

先日読んだ本にアファメーションの事が書かれていました。そこを抜き出してブログにあげようと思います。アファメーションは何か目的を達成したい時に効果的です。アファメーションのやり方としては未来の目標に向かって、完了形で言葉にします。その言葉は肯定的でなくてはなりません。例えばタバコを止めたい人がタバコを止めるといってもやめられないそうです。脳は否定的な言葉を理解できず、ダメと言われれば言われるほどその事を考えてしまうようです。シロクマの事を考えるな!と言われるとシロクマの事を考えてしまうのと同じです。そして、なりたい。と書くのではなく、なった。と書きます。〇〇になりたいというのは逆に言えばなっていないということを決定づけています。そうではなく、完了形でなった。とするのです。だからタバコを止めたい人は私はノンスモーカーだと宣言します。ポイントは否定語でないこと。そして完了形です。

税理士試験を控えている人であれば、「2024年8月6日~8日の税理士試験に合格した!応援ありがとう」とより具体的に書きます。ワープロではなく手書きで記載したメモを家など目につくところに貼ります。ワープロで記載するよりも手書きで記載する方が、目的達成率が40%上昇するそうです。家や学校や職場の目につくところに貼っておきます。それだけで脳は現実とその紙に書いてある未来の現実との差を埋めるために無意識のうちに行動に移すそうです。それを朝と夜に見ます。わざわざ見なくても目に付くところに貼っておけば大丈夫です。モチベーションを下げない方法などを考えるより効果的でかつ、簡単です。税理士試験もあと3カ月になりました。税理士試験でなくても目的達成のために効果的です。是非おためしあれ

黄色い家

2024年本屋大賞6位の作品です。600ページ以上の超大作なのでゴールデンウィークの課題図書にしました。前回のブログの感想で、本屋大賞の大賞を受賞した成瀬は天下と取りにいくが陽の作品なら、黄色い家は陰の作品です。600ページ超に及ぶ文体は繊細でジワジワと戻れないところまで行ってしまいます。そう。高校も卒業していない家出少女にまともに働ける場所はありません。でも生活のためにお金を稼がなければならない。幼いときから貧困であった彼女は人よりお金に執着します。

高校の時にアルバイトで貯めたお金を親の恋人に盗まれたり、家出をしてから未成年でありながら飲み屋で働いたお金を親の無心で失ったり、違法な方法で稼いだお金を結局持ち出さずに逃げ出したり、お金に執着する割には手元に残らないという生活をします。しかも心に大きな傷跡を残したまますべてを放棄します。その後住み込みの宿や総菜屋などを転々として、20年前に逃げ出した際にお世話になった女性の新聞記事を見て会いに行くというお話です。

彼女にもう少し知識があったら・・・もしくは周りの大人がもっと社会保障の事など知っていて助けてあげられたら彼女の人生は変わっていたかもと思うと切ない気持ちになりました。なぜ黄色い家なのか小説を読むと分かりますが、風水では黄色は金運を司ると言われているからです。でもその状態は異常でちょっと病的にも感じてしまいます。ただ、まだ人生も半分あります。何としても今後の人生で巻き返しを図ってもらいたいものです。

ゴジラ-1.0

アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した作品です。日本のアカデミー賞でも最優秀作品賞を受賞し、最優秀脚本賞、最優秀助演女優賞、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀美術賞、最優秀録音賞、最優秀編集賞、と賞を総なめしています。観ていなかったので遅ばせながら観に行きました。確かにリアルで本当にそこにいるかのようなゴジラでした。ゴジラの作品は数々ありますし、ゴジラも良いゴジラと悪いゴジラがいるような感じがします。この作品のゴジラは人類の敵となるゴジラでした。でも、何だろう放射能の塊であるゴジラは人間が地球上に生み出した負の塊のような気もして、なんだか複雑な気持ちになりました。

また、最後の最後に文字だけの画面の中、ゴジラの足音がこちらに向かいやってくる音声が流れます。それが何ともリアルで近づくたびに音も変わって見えていないだけですぐそこにいるようなそんな演出にもちょっとドキッとさせられました。ゴジラはいなくなったようで実は海底に沈んでまだ息をひそめているだけという余韻も残しながら終わります。終盤になるにつれドンドン盛り上がっていく映画でした。入場特典でステッカーをもらいましたが、そのゴジラのステッカーがとてもかっこよかったです。