ゲーム理論というのを聞いたことのある人は多いと思います。ゲーム理論は相手とのゲーム(戦い)に勝つための理論(手法)です。ゲーム理論は行動科学のひとつで相手がいることに意味があります。例えば自己啓発などは己との戦いなので目的達成は比較的可能ですが、相手がいる場合、必ずしも自分が理想とする方向に行くとは限りません。もしかしたら、相手の出方によって自分にとって最悪の結果になることも充分ありうるのです。
例えば、自分の会社は自分を含め他の2人のパートナーと一緒に経営をしているとします。他のパートナーをAさんBさんとします。それぞれ引退の時期になり、それぞれが自分の推薦する候補者を各1人ずつ連れてきます。Aさんは山田さんを推薦しています。Bさんは鈴木さんを推薦しています。自分は齋藤さんを推薦しています。それぞれが違う人を推薦するので話になりません。そこでAさんが言います。「まず、鈴木さんと齋藤さんで多数決を取って、勝者と山田さんでまた多数決をしましょう。」自分は少し不満ですがAさんに文句を言えないので同意します。そうするとどうなるのでしょうか?それぞれの優先順位が図のようになるとして考えてみて下さい。
まず、鈴木さんと齋藤さんです。Bさんは鈴木さん、自分は齋藤さんに挙手しますね。Aさんは齋藤さんと鈴木さんなら齋藤さんの方がいいので、齋藤さんに挙手します。
2回戦目です。勝者の齋藤さんと山田さんです。Aさんは山田さん、自分は齋藤さんに挙手します。Bさんはどうでしょうか?Bさんは自分の第一候補が敗れてしまい山田さんと齋藤さんなら山田さんの方がいいと考えています。従って山田さんが次期社長となります。
自分はどうすれば良かったでしょうか。「みなさんは鈴木さんと山田さんが次期候補にふさわしいと思っていますね。なら最初にこの候補で決めましょう」と言い決戦に持ち込めば1回戦目は鈴木さんが勝者、2回戦目は2回戦目は齋藤さんが勝者となり、自分の推薦する候補者を次期社長に就任させることができます。
浴衣4回目です。今回は前回のカテゴリー本で紹介した本を参考に浴衣を着物風に着てみました。