松島

私は東京税理士会調査研究部の部員ですが、2年に1度部員入れ替わりの卒業旅行というか研修旅行のようなものがあります。先日、その旅行で仙台の松島に行きました。松島は初めてで、お約束の松島島めぐり観光船に乗り、日本三景の松島の風景を楽しみました。途中一緒に行った税理士の先生と一緒にずんだ餅のクロワッサンの店や焼き牡蠣のお店、大きなおせんべいを焼いて食べるところなど、食べ歩きも楽しみながら、重要文化財の五大堂にも行きました。五大堂は木製の仏堂で見るからに古い感じがしましたので調べて見ましたら、慶長9年(1604年)に伊達政宗が瑞厳寺の再興に先立って建築したもので東北地方最古の桃山建築だそうです。

これ屋根の内側の上部に干支の彫り物があります。時計回りに干支の順番で彫られています。右側の写真の右から猿、鳥、犬ですよ。分かりますか?調べても分からなかったのですが、私の予想だとこれ方位の通りに彫ってあるような気がします。つまり真北に鼠(子)、真東に兎(卯)、真南に馬(午)、真西に鳥(酉)が彫られているような気がします。方位磁石があったわけではないので厳密には調べられませんでしたが、その時の時間に合わせてもそんな気がしました。昔は今以上に方位とか時間とかを大事にしていたような気がします。

瑞厳寺にも行きました。こちらは広くて厳粛で日本庭園などもあり、打って変わって華やかな感じ。部屋ごとの金のふすまに描かれた絵は圧巻でした。(写真撮影禁止)、翌日は定義山西方寺やニッカウヰスキー工場見学にも行きました。楽天モバイルパークにも少しだけ寄れたし、1日目ずんだ餅シェークを飲みそこなったので、帰りの新幹線に乗る前にギリギリ買いましたが、有名なやつはこれでない気がしましたがまぁ良しとしましょうという旅でした。

繁忙期

5月は税理士業が一番忙しい時期です。なぜならば世の中3月決算法人が多いからです。しかも決算が複雑な法人が多いです。もうバタバタでブログを書く暇がないほど・・・楽しみにしている読者からは何かありましたか?と心配される有様です。本当に申し訳ございません。今年の5月は大学院の資料作りとプライベートな家の事もWで忙しくこんなに忙しい5月はもう二度とないと思います。せめて心配されない程度には更新していきたいと思います。私は忙しいけど身体は元気です。6月から少しは時間できますのでまた、よろしくお願い申し上げます。

好きな仕事 嫌いな仕事

税理士の仕事は意外と多種多様なのですが、仕事をしていても好きな仕事と嫌いな仕事があります。当事務所は顧客との連絡は独自のクラウドシステムを利用しています。月々の請求書は契約書により省略していることもあり臨時請求書でない限り、紙の請求書も発行しません。臨時な仕事は申告書などの現物があるので紙の請求書も同封しています。ただ、たまに申告書などのお渡しする対価物がないのに請求書を発行するケースがあります。その時に使っているのが弥生株式会社のMisocaソフトです。Misocaのソフトは郵送サービスも行っていますが、メール添付サービスも行っていて、それを設定して送ったりします。最近の税理士業界は日進月歩でITの波が打ち寄せてきて、その度にITの技術を習得しなければなりません。実はそのような仕事は好きです。新しい事や技術を経験するのが好きなのかもしれません。

逆に好きでないのが、近日ですと昨年の年末調整で起こりました。当事務所でも多くの顧問先様の年末調整を行うのですが、給与ソフトを当事務所使用のソフトと同じものを使用している場合はエクスポート・インポートで処理できますが、違うソフトで給与計算をしている場合は、合計額だけ入力するのが通年ですが、昨年の年末調整は定額減税がありました。その場合、個々の毎月の給与を入力しないと適正な定額減税の額が源泉徴収票に表示されないことが判明して、かなり大変でしたが、全員の給与を当事務所の年末調整のソフトに毎月入力しました。本当にこういった不毛な仕事は肉体的にも精神的にもやられます。肉体的には、肩こりを発症しマッサージ屋さんに通いましたし、精神的にも何とか自動入力できないか探りましたが、ソフト会社も定額減税は令和6年だけの特例的措置なのでソフト会社内の事務しか手が回らず、他のソフトとの互換性まで構ってられないという感じで、不毛な仕事にやられました。みなさんもご自分の仕事内で好きな仕事と嫌いな仕事があるかと思います。どうされていますか?

資格って何?

アニメちいかわでは、労働をしないと生きていけないのですが、様々な資格制度があって、資格を取得すると賃金が上がったり、通常できない仕事に就業できたりします。資格って何だろう?と考えた時、多くの資格取得試験では、解答用紙に氏名や年齢、性別などを記載しません。つまり採点する側はそういう情報を入手せずに公正に判断し、この人にはその能力があると認めて資格を付与するのです。ある意味健全で正当で真っ当な制度です。その人の育った環境や学歴(学歴制限があるものもありますが)などにかかわらず、全ての人が受験出来て公的機関が認めてくれる制度。なんか夢がありますね。4月に入り気持ちを新たにしている人も多いかと思います。私の周りにも資格取得を目指している人も多くいます。先週電車の中で、パス単準2級のテキストをジッと見つめる中学生を見ました。スマホでゲームに没頭するサラリーマンがいる中でそんな時間の過ごし方をした君はきっと明るい未来が待っていると思います。心の中で、頑張れ少年!と思ってしまいました。

将来なくなる職業

先日、旅行に行っていた時、宿でテレビを付けたらちょうど、将来なくなる職業という特集をしていて、そこには様々な職業が書かれたパネルが書いてありました。ゲストがそのパネルに書いてある職業を差すと、解説する方法で番組を行っていました。たまたまその時は農業の説明をしていて、全てAIや機械で水やりや採取まで行って人間は1人でコンピューターを操作するだけというような説明をしていました。

そのほかにも税理士・弁護士・医師・美容師までありました。それらは食事の時間になってしまったので見ることはできませんでしたが、おそらくそれなりの理由があるのでしょう。私は医師(医療)を得意とする税理士ですから、もう致命的ですね。日本では49%の職業が30年以内になくなると言われています。過去にもあんなに賑わった炭鉱業や製糸業などもなくなっていますし、靴磨き業やチンドン屋なども見なくなりました。色々言われていますが、そうやって文明の発展と共に職業がなくなってくるのは当然で、仕方がないことなのかと思います。

逆になくなってしまったら違う職業が出来るので人生2度楽しいかもしれません。今から色々な事に興味を持っておくのも大事だと思う今日この頃です。

2025年 謹賀新年

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
当事務所の冬期休暇は12月28日から1月5日までですが、私だけ仕事が終わっていないので12月28日と1月4日、5日は出勤しています。税理士は土日もなく働く人も多いのですが、こんな働き方は私の理想ではなく、たまに税理士でも居る、よく学び、よく働き、よく遊ぶ税理士を目指しています。年明けからこんなことをしていて全くダメダメですが、今年は何とか、よく学び、よく働き、よく遊ぶ税理士になれるよう精進して参ります。
皆様にとっても素敵な1年になりますようお祈り申し上げます。それと今年は忙しくて年賀状を1枚も書けませんでした。大変申し訳ございません。

税理士試験合格発表

税理士試験は毎年1回夏の暑い時期に行われるのですが、合格発表は12月です。ところが今年は何と11月29日が発表だというので驚きました。今年は知り合いも合格して嬉しい限りです。資格って未来が開けてきますよね。私が最後の税理士科目に合格した年の合格発表日は、平成12年12月12日でそれはそれで数字的に忘れられなく良い思い出になりましたが、とうとう11月に合格発表される日が来るとは・・・

税理士試験を受けた時は12月になるともうすぐ合格発表だとそわそわした気分になったものです。暑い時期に試験を受けて寒い時期に合格発表がある国家試験は多いですね。税理士試験は完全記述式試験なので合格発表まで期間が空きますが、マークシート式の試験はこんなに期間が空きませんね。今ではパソコンで受けてその場で分かる試験まで登場しています。試験にも進化があるのですね。早くも年末ですがそろそろ来年の目標を立てる時期かもしれません。

介護福祉士国家試験

介護人員は不足していて、このままでは、2040年に57万人不足すると言われています。そこで介護福祉士の国家資格も全科目合格できなくても一部合格で合格を複数年に分けて合格すれば良い制度になります。介護福祉士の試験は全部で13科目ありますが、これを3つのパートに分けて3年かけて合格すれば資格が与えられるようになります。3つのパートとは①人間の尊厳と自立、介護の基本、社会の理解、人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術、生活支援技術、②こころとからだのしくみ、発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解、医療的ケア、③介護経過、総合問題、この3つとなります。

初めての受験は全て受けて、1年目は総合点で合否を判定します。合格点に達しなかった場合、3パート毎で合否を判定します。合格した科目は翌々年まで有効です。中小企業診断士の試験に似ていますね。これは2026年1月実施分から導入されます。仕事で忙しい人にもチャンスがありますね。医療系で働いているがなかなか勉強する時間がない方にも細切れ受験可能ならチャンスは増えます。興味がある方は是非チャレンジしてください。

2024公開研

毎年行われている全国の税理士が集まって研修をする公開研(公開研究討論会)が10月18日福岡のホテルオークラで行われました。全国から税理士が900人くらい参加します。今回のテーマは「税はいかにあるべきか~格差から税の正義を考える~」「税務コンプライアンスを考える~納税者のためにできること~」「消費税制の未来へ提言~EUのVAT、ニュージーランドのGST、消費税の比較を通じて~」の3テーマでした。1つ目と2つ目についてはどちらかというと倫理的で哲学的な研究テーマでした。

3つ目のテーマについては、EUのVAT(日本でいう消費税)やニュージーランドのGST(日本でいう消費税)を紹介し、日本の消費税と比較して論じていました。VATは世界に先駆けて1954年に導入されました。ニュージーランドのGSTは日本と同時期に導入されましたが、単一税率で課税ベースが広く非課税項目が少ない日本よりシンプルです。日本は8%と10%で複数税率ですし、非課税項目も多い、簡易課税はあるものの内容は全然簡易ではなく難解、原則課税はもっと複雑と極めて難解な税金になっています。シンプルが一番ですが、日本人特有の機密さが裏目に出ているような気がします。全体を通じて税金はどうあるべきかを考えさせられました。

国家戦略特区

私は9年前から家事代行サービスを利用しています。8年間は日本人のスタッフが着て、希望する箇所の掃除を3時間してくれて帰りました。それが昨年から、予約時に外国人でも良いでしょうか?と言われるようになりました。それは構わないので構いませんとお答えすると、昨年から外国人の方がいらっしゃいます。1度フィンランド人でしたが、それ以後はフィリピン人です。フィリピンの女性は比較的背が小さくて目がクリっとしていて可愛い方が多いです。また、真面目できちんと仕事をしてくれます。

私が自宅で使っている家事代行サービスはベアーズですが、ベアーズのホームページを見ると、国家戦略特区家事代行サービススタッフについてというページがあります。対応言語は英語・日本語・タガログ語、フィリピン現地で2カ月に及ぶ研修と来日後研修を経て現場に出るようです。掃除スキルだけではなく、日本の生活様式やマナーなども学んでくるようです。恐れ入りました。

旅行などに行くと、どのホテルも外国人のスタッフが多いですよね。日本人だけでは多くの業界で人手不足ですから、ますます外国人労働者が増えますよね。そうして鎖国気味だった日本にもグローバルの流れが流入して変わっていくのですね。多分これからもドンドン増えていくことでしょう。そして日本は国際化しているつもりでも現在においては実際は全くしていないので、今後少しずつ国際化していくでしょう。どんな場面でも変化に対応できるよう受け入れられる自分でいたいと思います。