国家資格の最大のメリットは、法律で認められた「独占業務」があることです。FPやMBAには独占業務はありませんが、税理士や行政書士には資格者でなければ行えない業務があります。最近の税理士業界では、「いかにAIを活用した税理士事務所をつくるか」が大きなテーマになっています。私も税理士になって26年になりますが、この間の変化には時代の流れを強く感じます。私が税理士になった頃には、すでに会計ソフトが普及していました。しかし、大先輩方からは「昔は会計ソフトなどなく、すべて手書きだった」という話をよく聞かされました。伝票や請求書も手書きで作成していたそうで、「あなたたちは本当に楽になったわよね」と言われたものです。
さらに時代は変わり、コロナ禍を経て多くの会計事務所が在宅勤務へ移行しました。私が勤務税理士として在籍していた二つの税理士法人も、現在は在宅勤務が中心で、事務所への出勤は週に1回程度と聞いています。一方、私の事務所でもスタッフは在宅勤務を取り入れていますが、私は今でも毎日事務所へ通っています。郵便物の確認など事務所でなければできない業務があることに加え、自宅では仕事をしたくないという理由もあります。おかげで今でも毎日元気に電車通勤を続けています。
振り返ってみると、10年周期くらいで仕事環境が大きく変化しているように感じます。そして、おそらく10年後には、今とは比較にならないほどAIが業務に浸透しているでしょう。だからこそ、これからの税理士に求められるのは、AIに仕事を奪われることを心配することではなく、AIを使いこなしながらどのような価値をお客様に提供できるのかを考えることだと思います。私自身も、これからの10年を見据え、今からしっかり準備していかなければならないと感じています。



