マッキンゼーがほしがる人材は、地頭の良さでもなく、論理的思考力があるかでもなく、圧倒的なリーダーシップだと言っています。リーダーシップとは、起業する人とか企業のトップの人ばかりではなく、全社員が持つべきものだと言っています。役職に就くからではなく、新人でもリーダーシップは重要で、自分で考え発言し行動してその発言に責任を持つ。その繰り返しが人を大きく成長させます。
いつも上司の指示待ちでは、考える力は身に付きませんし、まして責任を取るというリスクも負いません。日本では圧倒的にリーダーシップの勉強が不足していて、かつ、あまり重要視されていませんが、外国では早い段階でリーダーシップを学ぶそうです。
そういえば、私も初めてリーダーシップ論を学んだのは大学院MBAコースです。その位、リーダーシップ論は日本ではレアな学問になってしまっています。
リーダーシップは素質で誰もが持ちうるものではないと考えるのは早計で誰でも学べて持つことができると言っています。
日本人がいかにリーダーシップがないかをこう例示していました。震災などで電車が止まってしまってタクシー乗り場に行列ができた時、ほとんどの日本人は黙って礼儀正しく並びます。このような時、どうしたらいいか?〇〇方面に行く人いますか?一緒に相乗りして帰りませんか?そう呼びかける人がいたら、それはリーダーシップを発揮しています。それに対して、賛同する人はあっても君何をいっているんだ?と反論する人は少ないと思います。1人が1台のタクシーに乗ることは乗る側にとっても、待つ人にとってもどう考えても非効率です。 そのようなトラブルがあった時、自分でいかに考え、発言し、行動するか。日頃から鍛えていると、少しづつ変わってきます。そんな気付きを与えてくれる本でした。