NISAと株主優待との関係

NISAは日本版ISAの事で随分浸透してきました。(参照:カテゴリーFP2013.1.19ブログ日本版ISA)ご存じのように年100万円までの金額でNISAの口座内で株式などを運用したり売却したりすると、配当金にかかる税金や売却益にかかる税金が非課税になる制度です。来年の税制改正で非課税枠が100万円から120万円になり、未成年者でも可能(親が子供のために非課税枠で作る)になりそうです。

最近、新聞や雑誌などでNISAの口座で自社の株を買ってもらおうと、株主優待制度を導入した企業が増えたという記事を目にしました。株主優待制度はある基準日に一定以上の株式を持っている株主に対し、割引券や優待券や自社商品などをプレゼントする制度です。お中元をただで貰うみたいで株主からするとちょっと嬉しい制度です。

でもちょっと待ってください。企業の中には株主優待は充実していても配当金を殆ど払わない企業もあります。配当金も多いし株主優待も充実している。という企業は滅多にありません。私が思うに配当金の多い企業は株主優待をしていない方が圧倒的に多いです。

そう考えると、株主優待が充実している企業の株をNISA口座で買うのは有用でしょうか?NISAはあくまで配当や譲渡益に対する税金が非課税になる制度なので配当が殆どないような株に対して(売却目的ならいいですが)購入するのは勿体ないと思います。まっ、これは個人的見解なのでご参考までに・・・

コンサルタントというもの12

プロとは?
1つの言葉で表現すると、”再現性”である。常に同じ結果を出せる。環境や周りに全く影響されずに、最高の状態を常に自分の意思通りに出せる人。

F1ドライバー中野信治氏が言う”F1ドライバーのトップ数人のグループ(一流)とその下のグループ(二流)との違いは?”→レースの結果はメカの状態によって大きく左右されるが、二流の人は「車を自分に合わせてほしい」と思う。しかし、一流の人は”自分が車に合わせられる”。どんな環境であってもその環境の中で最高の結果を出せるのが一流である。

プロコーチの平本さんは言う。「過去に最高のパフォーマンスを発揮した経験がない人に最高のパフォーマンスを発揮させることはコーチングではできない」と。
究極のコーチングは、その人の過去の最高のイメージを引き出すこと。=再現性。
そして一流はその再現性を自分で引き出せるのである。




週末にビジネススクールのゼミ10周年記念パーティがあり浴衣で参加しました。帰り道の途中にあるアカデミーコモン(校舎)の前で写真を撮ろうと思っていたのに、ゼミの友達と話しながら歩いていたのですっかり忘れてしまい家に帰ってから写真撮りました。今年はこれが最後かもしれません。新調した黄色い帯を締めていきました。黄色の帯は何にでも合うので重宝します。

医療法人制度セミナー



8月5日と19日にMBA intensive2014という講座のセミナー講師をさせていただきました。5日は「医療法人制度と医療法の沿革」というテーマで2時間、19日は「医療業界における株式会社参入の是非」というテーマで2時間、5日の内容は医療法人と株式会社の違いなどを考慮した医療法人制度、医療法の沿革、医療法人の経営承継などのお話しをしました。19日は医療法人の消費税損税問題、医療業界における株式会社参入の是非などをディスカッションを含めお話ししました。

私は医療法にどっぷりと浸かって医療法人にもどっぷり使っているので制度を知りすぎて、なかなかそれ(例えば制度の規制や実務への落とし込みを考えると思考が制限されるということ)を超えた発想ができないのですが、多くのアグレッシブな意見や考えが聞けて楽しめました。例えば、消費税10%時に医療についての消費税はどうあるべきか。というディスカッションでは、幼児医療は非課税のままで老人医療などは10%消費税をかけてもいいのではないか。とか、3割窓口負担だけに消費税をかけるとか、へき地医療がなくならないように地域の医療には優遇を与えるとか、消費税ではなく法人税などで医療法人の損税を解決するとか、そもそも損なのか、など面白い意見が聞けました。

どうしても実務家は実務に落とし込むとこれは大変な事になるぞという制限が無意識のうちに働き思考に知らないうちに制限がかけられてしまうのだと思いました。私にとっても有意義なセミナーでした。

大いなる沈黙へ

この映画は21年の歳月を費やして制作されたドキュメンタリー映画です。フランスアルプス山脈に建つグランド・シャルトルーズ修道院という男性修道院の生活を音楽なし、ナレーションなし、照明なしで淡々と撮っています。169分という3時間弱の長い映画でヨーロッパ映画祭のベストドキュメンタリー賞を受賞したのをはじめ数々の映画賞を受賞しています。

都内で観れるのは1カ所のみで毎回チケットは完売でこんな混んでいる映画館は久々でした。私は映画を年間50本近く観ますが、こんな映画は初めてでした。何もかも不思議な感じ・・・ナレーションもなく、音楽もなく淡々と修道院の生活が映し出されるので次第に眠くなってきます。良い意味で寝てしまう映画です。

この映画は観ている人に何かを訴えてきません。淡々と生活がひたすら映し出されます。全ては観ている人に委ねられています。不思議な感覚の映画でした。修道院は結構人生を色々経験した人が悟りを拓く見地から入るものだと思っていましたが、結構若い人も修道院に居るので、この人たちは世の中を捨てて何故ここにいるのだろう。何があってここに入ろうと思ったのだろうと余計な事を考えてしまいました。

チケットを頂いた方に感謝。貴重な体験ができました。

経営者保証ガイドライン

自分で起業するのってエネルギーいりますよね。しかも日本は起業して借入金をすると代表(社長や理事長個人)に連帯保証を求めてきます。外国ではそのようなことはないので何回でもやりなおす事が出来るのです。日本は連帯保証制度のせいで身ぐるみはがされ再起不能になるというリスクがあります。だから、起業家が増えないのではないでしょうか。

この度経営者保証ガイドラインが今年2月から開始発表されました。これは個人の連帯保証を外すためのガイドラインですが、経営者保証を無くすためには、法人と経営者の関係の明確な区分や分離が求められるとともに年1回の決算時だけでなく試算表や資金繰り表などで定期的に財務常況を報告することなどが求められています。詳しくは下記ホームページを参照して下さい。

参考:http://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/keieihosyou/

銀行はこの事実を知っていますが、連帯保証を積極的に外そうとはしません。当たり前ですよね。ですから企業側と顧問税理士で一体となってガイドラインを熟知し銀行に交渉してみましょう。




週末に徹子の部屋に出演しました(嘘です)流れ作業的な写真撮影でグループごとにしか撮れなかったので今回は小中学校からの友達も友情出演です。彼女とは馬跳びしたり高鉄棒で遊んだり昔からの暴れ仲間です(笑)いつまでも仲良くしてくれて感謝です。そういえば、この帰り道六本木駅で床が濡れてて私、尻もちをついて転んでしまいました。そうしたら、近くにいた若者の男性がすっと手を伸ばしてくれたんです。日本人ってこういう時、大丈夫ですか?と声かけてくれても、なかなか手を差し伸べたりできないですよね。ちょっとうれしい出来事でした。こんな人達が増えればいいなぁと思いました。

税理士登録者数

今日から3日間、税理士試験です。毎年真夏の暑い時期に火曜日・水曜日・木曜日の3日間試験が行われます。26年3月末日現在の税理士登録数は74501人でそのうち女性税理士は10312人です。女性がやっと10%を超えてきました。

平成25年度の新規登録者は2906人。そのうち試験合格者が876人、国税OBや大学院免除者が1468人、公認会計士による免除が510人、その他免除52人と国家試験でありながら試験合格者は全体の30%の登録率です。

試験を受けている側にすると苦労して何年も暑い真夏に受験して合格することに意味があるのかと思う人もいると思いますが、その苦労は決して無駄にはなりません。税理士になってから確実に実力の差として表れてくるし何しろ国家試験5科目合格者の就職率は引く手あまたです。

今の苦労は確実に後の宝となります。精神的にも負けずに乗り越えて下さい。

夢幻花



この本は表紙の絵が気に入り、また東野圭吾氏が著者だったので間違いないと思い購入しました。最初の4ページで昭和36年に起こった殺人事件の様子が描写されます。えっこの本そんな昔の事を題材にしていたの?と思っていると現在に戻ります。最初の4ページが何だったのか分からないまま、ページは進んでいきます。

5月の感想に書いた「分身」と違ってなかなか予測が出来ませんが、少しずつ全貌が見えてきます。じわりじわり解けていく感じ、見事です。

黄色の朝顔を見たことありますか?昔はあったみたいですが、今は存在しません。その「黄色いあさがお」がキーワードとなって、様々な角度から沢山の人々がかかわってきます。この本は旅行中の夜などに読みましたが、次の日の夜が待ち遠しくなるほど楽しめました。お勧めのミステリーです。

最近話題のあの事にも関わってきます。これ以上言うとネタバレするので言いませんが・・・

主人公は若い女性ですが、最後に彼女が諦めかけていた夢をもう一度挑戦しようとする決意で終わるので、殺人などは起こるものの希望という光も見える。そんな本です。