コロナ禍になってから身体だけでなく、心も元気がない人が増えているような気がします。過去の忘れたい記憶を何度も何度も思いだしてしまったり、まだ来ない未来の事を心配したり考えすぎたり、今ではなく、過去や未来に心を捕らわれてしまっているのです。過去は今の結果なのにそこに集中してしまっては時間が勿体ないです。
時間を表す考え方に「クロノス」と「カイロス」というものがあって、クロノスは時計の動きそのままの通常使っている時間の事で言わば量の問題になります。カイロスは今だ!と感じるタイミングのようなもので時間の質の問題を表します。このカイロスを感じる事が大事です。過去は変えられないしそもそも今の結果です。未来は想像の中にあるだけのもの。過去と未来と今を比べれば圧倒的に今が大事なのです。
カイロスの状態を作るには、まず目を閉じてゆっくりを息を吸います。深く吸い込んだら今度はゆっくりと吐き出します。そのときに、いま心にあるものを空気と一緒に吐き出す感じで吐きます。そして目を開けた瞬間「カイロス」を感じる。練習が必要ですが、仕事場から自宅に帰った瞬間、仕事場から遊びに出かけた瞬間、場面や気分を変えたい時にカイロスを感じることができればもっと人生有意義になる気がします。