大学病院革命

この本は昨年亡くなった大学院の教授から頂いたものです。頭の良い東京大学名誉教授が書いていたので、何となく統計的でコンサルティング的な本かと思っていました。読んでみて唖然としました。大学病院や大学医学部の歴史的な側面やご自身が体験したアメリカの大学病院などの勤務経験を通して、本気で日本の医療制度というか大学病院革命を起こそうとしている本でした。実務を経験したからこそ書ける本で、何で私はこんな良本を数年放置してしまったのだろうと後悔するくらいでした。

著者は東京大学の名誉教授でありながら東京大学医学部の悪い点や東大病院のなっていない点なども躊躇なく指摘しています。その通りだと思う内容ばかりで短い文章では書くことができないくらい深い内容となっています。帯にもっとも過激でまっとうな“処方箋”と書いてありますが、この本を一言で言うと正にもっともで過激な処方箋です。東京大学医学部は日本で最も偏差値の高い大学学部ですが、偏差値が頂点だからそこを目指すという人も多いといいます。でも本来医者となるのはそういうことじゃない。医者の適正や覚悟も必要だそうです。偏差値よりむしろそこが重要だと言っています。

この本を頂いた教授は、私が医療法人の経営コンサルタントもやっているから見聞を広げるためにくれたのだと思います。ちゃんと生きている間に感想を言えなくてごめんなさい。良本をありがとうございました。杉野先生(この本をくれた教授)は理論ではなく常に実践を通して物を考えろという方でした。やってみないと何も分からないと・・・そうです。まずはやってみる。その上でないと何も語れないのです。卓上の理論ではダメです。改めて襟を正して生きていこうとさえ思いました。

今日から俺は!!劇場版

この映画は、アニメがテレビ化して人気が出て映画化されました。私はというとアニメもテレビも見ていませんが、このテレビを見た友達数人が面白いと言っていたのを思い出し、映画くらいは観ておこうかと思い見ました。ずばり!面白い!映画館で爆笑してしまいました。基本不良少年少女たちの学園物語ですが、笑いあり。人情あり。裏切りあり。反撃有りでとても面白かったです。

時代背景が1980年代でそういえば大昔はこんな髪形の人いたなぁと懐かしんでみたりもしました。主人公の三橋貴志は運動神経が良く姑息なやり方で相手を倒したりしますが、特にかっこいい訳でも人望があるわけでもなく、どちらかというと脇役キャラなのに主人公というところが新しいと思いました。最近の物語の主人公はそういったケースも多いのですが、1980年代の主人公は美男美女で人格者だったりしたものです。

今になってこの漫画が映画化されたのは、美男美女でもない人格者でもないヒーロー的主人公でない主人公が逆に新しくもあり、時代背景は昔なのでそこがまた新鮮なのだと思います。昔の不良代表格の島大輔氏や杉本哲太氏が町工場を経営していたりしているのも裏キャラを見ているようでした。何故か観終わった後すっきりする映画です。こちらも平日の夜観ましたが、私を入れて観客が3人でした。。映画館も大変だなぁ

士業の推移

先日、税理士会法対策部の会議に出た時、こんな資料を貰いました。主な士業の人口の推移が載っています。⇒士業の推移
各士業の10年間の推移が出ています。弁護士は約1.5倍になっています。税理士は約1.1倍です。弁理士は約1.4倍です。司法書士は約1.2倍、行政書士は約1.2倍、公認会計士は約1.6倍、社会保険労務士は約1.2倍、土地家屋調査士のみ減っています。

税理士は増加割合は少ないですが、士業としての人数は一番多いです。令和2年8月は79,187人になっています。全体的にいえることはどの士業も女性の割合が増えていること。そういえば、私が登録したての頃は男性だらけでしたが最近はちらほら女性も見かけます。ただ、全体の約18%なのでまだまだ少ないですね。士業で女性の割合が多いのが社会保険労務士です。3人に1人が女性ですね。他は10%台なのでこれは画期的です。そういえば社会保険労務士は確かに女性が多いです。私の知り合いも社会保険労務士のみの専業でやっているのは皆女性です。

あと、10年後はどうなっているのでしょう?人口が減る中士業は増えるのでしょうか?それとも減るのでしょうか?ただ、女性の割合は増えてほしいですね。士業は繊細な仕事も多いので個人的には女性に向いていると思います。最近は士業でも在宅ワークも出始めている事から、女性にとっては働きやすくなるのではないでしょうか。働き方もだいぶ変わるので益々女性が働きやすくなることと思います。

マイナポイントと健康保険証

2020年9月1日からマイナポイント制度が始まりました。これはマイナンバーカードとキャッシュレス決算を紐づけることによって、利用金額の25%(1人当たり上限は5,000円)をポイントにてキャッシュバックするというものです。何故こんなことをするのかと申しますと、マイナンバーカードの交付率は2020年8月1日現在で18.2%です。国はマイナンバーカードを普及させたくて苦肉の策としてマイナポイント制度を導入しました。

また、同時に電子決済制度も普及させたいという思惑もあります。このことを何故、医療法人のカテゴリーで書いたのかと申しますとここからが重要です。2021年3月からマイナンバーカードを健康保険証と紐づけようとしているからです。2021年3月からマイナンバーカードを健康保険証として利用できるサービスと言っていますが、これが紐付けば、一個人の不動産、金融、医療が紐付きます。

医師会はマイナンバーカードを医療に紐付けることを反対していましたが、医師会を口説くことは難しいので国民に便利だよと思わせて、改革を進めようとしています。日本人は国民気質的にクローズであまり何から何まで国に把握されることを嫌います。多くの経営者をみてもそうです。ですから正面から同意を貰うことはできないと判断し、国民に便利アピールをして結果的にそうなったとするみたいです。

新型コロナウィルス感染症対応従事者慰労金ー経理編

新型コロナウィルス感染症対応従事者慰労金については7月14日と8月6日のブログにも載せましたが、経理の仕方はどうするのか?という疑問があります。まず、従業員一人一人に支給される5万円又は20万円の慰労金は医療機関(介護機関)が従業員に代わって申請処理します。従って申請した医療機関(介護機関)にまとめて入金されます。

こちらは所得税非課税となりますので従業員に支払う時に源泉所得税を徴収しないように注意しなければいけません。給与と別に支払うなら特に問題ありませんが、給与と一緒に支払うのでしたら、所得税も社会保険も非課税とされるように注意します。もちろん年末調整にも入らないようにします。給与ソフトによってやり方が違うと思いますので、所得税及び社会保険の両方が非課税になるように設定する必要があります。

入金された時の経理は預り金又は仮受金で処理し、従業員に払った時に同じ勘定科目で消込の処理(逆仕訳)をします。預り金と仮受金ではどちらの勘定科目で処理したらいいか?と質問されますが、仮受金で処理した方が良いかと思います。なぜなら預り金は通常、源泉所得税や住民税などを処理する勘定科目なのでそれと分けて処理した方が後で会計が合わないときに見つけやすくなるからです。

お花屋さんのビジネスモデル

お花屋さんというとどのようなビジネスモデルを想像しますか?まず、自分のために年中花を買うという贅沢な人はそんなにいないと思います。そう誰かのために買うのです。店舗で買うこともあればインターネットなどで注文して発送してもらう方法もあります。今までどこで買うか(店舗又はインターネット)という選択はありましたが、ターゲットはほぼ他人のためにお花を買う人でした。自分のためにお花を買う人は月1回買えば良い方かと思います。ところがそのターゲットを変えたビジネスプランが誕生しました。そう自分のため(もしくは自社のため)に買うのです。

先日、西武百貨店に入っている日比谷花壇に訪れた時です。何やら多くの女性が携帯電話を店員に見せて花を1本持ち帰っているのです。そうそれは、お花の定額制システムでした。詳しく調べると、毎月1,187円支払うと毎日店頭に行ければ本日のお花を1本貰えるというものです。流石に毎日行くのは難しいかと思いますが、お花は1本300円位はしますから充分元を取れる金額です。

それ以外に月額3,987円支払えば1回1,300円までの店頭の好きなお花選び放題で月6回利用できます。それ以上のプラン(月額8,787円や月額15,878円)もあります。こんな時期だからこそ、お花が1本あるとほっとしますよね。ターゲットを変えたこのビジネスモデルはこれから流行りそうです。顧客は安くお花を手に入れられるメリットがあり、店は廃棄するお花が減るのでWinWinです。

雇用調整助成金ー実務編②

前回Q&Aが充実していて、読みこなせば自力で申請できると絶賛した雇用調整助成金ですが、いざ申請してみると、何ケ月経っても、何のアクションもありません。お問合せも無ければ入金も通知もありません。一体どうなっているのか?と思って電話しても、いつも電話は不通です。不安が募るまま日々が過ぎていきます。

6月5日に受付印が押印されて、結局何の質問もないまま、8月14日に振り込まれました。支払決定通知書が着たのが8月27日です。約3ヶ月かかったわけです。かなり現場もパニくっているようです。雇用調整助成金がもらえるからと売上が無くなったにも関わらず従業員を解雇せずに何とか資金をかき集めて給与を支払っている企業もあるかと思います。でも振り込まれるまで3ヶ月・・・これじゃ資金が持ちませんね。

持続化給付金も春に申請したところは元々経営が芳しくなかったところが多かったですが、ここにきて申請するところは本来は黒字なのにコロナの影響で赤字に転じた企業です。私の周りでも廃業したり、本店移転(家賃が安くなる小さなところや地方に)したりし始めました。これが続いたら本当に日本経済が沈没しそうです。コロナ禍で経済を回すにはどうしたらいいかもっと真剣に考えないといけませんね。