オール・ユー・ニード・イズ・ラブ

この本は2020.12.9にブログを書いた「フロム・ミー・トウ・ユー」の続編のような物語です。このシリーズを読んだ時、生まれて初めて大家族っていいなと思ったのです。4世代が暮らす堀田家ですが、それぞれが曲者で味のある人々。それでいて家族全員認め合っています。助け合っていると言っても良いかもしれません。

堀田家の日常を描いた本ですが、前回はそれぞれの登場人物が章ごとに主人公になっていました。いわば自己紹介のような作品でした。今回は主人公は1世代目の東京バンドワゴン(古本屋)3代目店主、勘一の妻サチです。サチは6年前に亡くなっていますが、魂はここにあるようでその魂の言葉で描かれています。それから今回は前回の作品よりも堀田家以外の外部者も多く登場します。それなので一番初めのページに例の登場人物相関図が書かれています。相関図だけでも44人登場しています。

ハードカバーですので1日で読むことはなく何日もかけて読むことになるので途中でこれ誰だっけ?という時にこの相関図は役に立ちました。ちょっとした事件や日常を書いた作品ですが、何故かとても心が温まります。ゴールデンウィークが昨日より始まりましたが、ゴールデンウィークこそ、こんな家族の繋がりを大事にする本を読むのが良いのかもしれません。ちなみにこの本の題名であるオールユーニードイズラブもビートルズの曲ですが、日本語訳は“愛こそ全て”です。

令和3年度税制改正の傾向

最近の月次報告では令和3年度の税制改正の決定事項について顧問先様にお話しする機会が多くなっていますが、そこで感じるのはコロナ対応税制ですね。コロナによって経済が悪化するのを防ぐため(実際には悪化しているのですが)例えば、コロナ禍においても未来を見据え投資をする企業においては税制優遇(投資促進税制・税額控除や特別償却)をしたり、経営が悪化しているから従業員の給与を下げたりしないように、昇給したり新しい人材を雇い入れた企業に税制優遇(所得拡大促進税制や人材確保等促進税制)をしたり、と忙しい感じです。

租税は課税の公平や政策的配慮から決まりますが、今年の税制改正は思い切り政策的配慮がされています。国も応援するから投資や人件費を削らないでーと言っている感じです。税理士にとって早く税制改正を理解することは間接的に顧問先を助けることになります。どうせなら税制優遇を受けられるように指導したり、助成金のが対象になるなら早めに要件を教えたり、何だか私たちの仕事もコロナ禍でちょっとずつ変わってきています。先を見越してアドバイスしなければなりません。

↓こちらが令和3年度の税制改正をまとめたものです
令和3年度税制改正 詳細版
これを見ると今後の税制まで垣間見ることができます。

高齢者施設等でコロナのクラスターが起こったら

まだまだ、コロナウィルスは弱まるどころか変異をしながら強くなっているような感じです。全国の高齢者施設や病院などでもクラスターがおこっています。この未曽有の時代にどう行動すれば良いか?そんなヒントになる情報を厚生労働省がYouTubeにて「高齢者施設等における感染やクラスター発生時の対応」というセミナー形式で公開しています。厚生労働省がYouTubeなんて時代が変わりました。それがこちらです↓
https://www.youtube.com/watch?v=q5LmJNx0hn4

まずコロナウィルスの基礎知識から始まります。無症候感染者は約50%いるのだそうです。ですから医療施設等は全員かかっていると考えて行動しなければならないのだそうです。そしてウィルスの伝播は1メートル以上のソーシャルディスタンスを保てば18%に減少するそうです。具体的に医療従事者がどういった場合に濃厚接触者になるのか?やコロナウィルスがものに付着した場合その素材によってウィルスの生存時間が変わるとか・・・医療従事者でなくても為になる話もありました。

約2時間のセミナーですが、感染対策チェックリストの公開や事例を踏まえたグループワーク、実際にクラスターが発生した病院関係者の話や対応。これらを職員に対してみてもらうだけでも違うのではないかと思いました。基礎知識から実践まで、学術的にも実務的にもバランスの取れたセミナーです。ちょっと長いですが、私はスピードを1.75倍にして聞きました。大勢で聞くなら1.5倍速くらいでもいいかもしれません。職員研修にも使えるかと思います。是非ご活用下さい。

一時支援金

只今「一時支援金」という給付金が出ています。これは緊急事態宣言の影響(例えば外出を控えたことによる影響など)を受けて、今年1月から3月のうちいずれかの月で、前年もしくは前々年の同月よりも50%以上売り上げが減少した事業者に対して支払われる給付金で、法人なら60万円、個人事業なら30万円支給されるものです。中小法人等というと通常の助成金などは医療法人や一般社団法人などは対象にならないことも多いですが、外出自粛の影響を受けていれば医療法人や一般社団法人などでも対象になります。

これは国の委託を受けて莫大な委託料をもらって請け負っていますが、この制度は認定支援機関や士業が事前確認を行わないと申請できません。認定支援機関や各種士業(税理士や行政書士)は登録して事前確認機関になることができます。ところがこの委託料がなんと1件税込みで1,000円。しかも30件以上やらないと貰えないというものです。この登録資料を見た時びっくりしました。同業者は何かの間違いだろうと言いました。もう一人の同業者は1,000円じゃクレームが出るからそのうち上がるだろうということで登録しました。

私は士業だし認定支援機関なので登録できますが、こりゃたまらんということで登録するのを止めました。ただ、顧問先のために行政書士事務所で一緒にやっている行政書士に登録してもらっています。その行政書士が事前審査をしているのも見ましたが、何せメールなどで何度かやり取りして、予約して、面談して、事務局に報告してとちゃんとやっていると全部の時間合わせると1時間くらいかかります。それを1,000円とは・・・労働基準法だったら違反になる激安さです。国は安く使える外注先と思っているのでしょうか?ですから税理士や金融機関は取引先でないとやりませんし、行政書士や認定支援機関ははちゃんと料金を取るみたいです。価格は1万円~3万円というのが多かったです。多額の委託料を貰っているのに何で?と思わずにいられない制度です。しかも一時支援金のHPでは90%が無料です。と書いてありましたが無料というのは限定であって、その限定を外すとほとんど有料だと思います。なんだかなぁという出来事でした。

観ました!

日本人男子初のマスターズ優勝があるかも?と今回噂されていて、いつも日本時間の夜中にLIVE放送されるので全部観た事ありませんでしたが、今回初めて最初から最後まで見てしまいました。夜中に起きなきゃというプレッシャーから1時間前の2時40分くらいに目が覚めました。ここで寝たらもう起きられないと思いテレビを付けてみると、松山英樹氏がアプローチの練習をしているところでした。アプローチ・パター様々な練習をしています。これを見るだけでもためになる。と思い観ていました。松山氏は最後の組なのでこの時間から私もドキドキしていました。

2位と4打差あるから何か間違いを起こさなければ優勝するだろうと余裕の眼差しで観ていましたが、最初のホールから右側の林の奥に打ってしまったり、早くもハラハラドキドキし始めました。その後見事なくらいのアプローチやパターに惚れ惚れしながらも、林の中に打ち込んだ玉が偶然に木に当たってフェアウェイに出てきたり、2位の選手に連続バーディを打たれてスコアが迫ってきたり、挙句の果てに池に打ち込みボギーになったり・・・もう心臓いくらあっても足りない展開になります。ゴルフって面白いもので18ホールの中で凄いナイスなショットもダメだったというショットもラッキーなショットも不運なショットも全て詰まっています。どんなに上手な選手でも全てナイスというのはありません。まるで人生を見ているかのようなものです。

観れば観るほど興奮してきて目が冴えてしまい心の中で「松山くん、頑張れ!負けるな!」と叫びます。松山氏が初めてマスターズに出場したのは2011年の東日本大震災の年、そして10年後コロナの年の2021年やっとメージャー優勝しました。最後の方ではアナウンサーや解説者もみんなで泣いているのが分かります。それほど凄い試合でした。青木功氏も尾崎将司氏も中嶋常幸氏も達成できなかったアジア人初のグリーンジャケットが日に焼けた顔に似合っていました。おめでとうございます。そして感動をありがとうございました。

かばん屋の戦略に乗ってみた!

様々なサブスクリプション(定額制サービス)を試していますが、今回はラクサスという会社でブランドバック借り放題という月額7,480円を試してみました。借り放題と言っても1ヶ月の内に2回目以降は送料1,000円が取られるのと、返して届いてから新しいものが送られてくるので、それが5日間くらいあるので頻繁に借り換えしていると使う期間がなくなると思い、1ヶ月同じバックで過ごしました。まず、会員登録して身分証明書も提出します。そりゃ高級バックを貸してくれるのですから何かあったら大変なので運転免許証等の提示が必要になります。その後希望バックを選ぶとすぐに送られてきます。

すぐにヤマト運輸で大きな箱に入って送られてきました。え?これ新品?というくらい綺麗なバックが送られてきてびっくり!とりあえず使い始めました。バックは小さいものから大きなものまで沢山ありますが、私が借りるのはA4ファイルが入る大きさです。綺麗に使うとポイントが貰えるようなので綺麗に使いました。あと注意点が書いてあった紙も入っていました。禁止事項はアルコール消毒はしない(既にラクサスで行っていて下手にやると色落ち等する可能性があるから)ボールペンなど筆記用具を直接いれない(直接入れるとインク漏れでカバンが汚れたりするので必ずペンケースにいれる)香水などもいれない(漏れてカバンにシミを作る可能性があるから)ペットボトルも直接入れない(香水と同じ理由です)ちゃんと実行しました。

そして1ヶ月使用して返却して次のカバンを予約したら先方に届いた翌日に発送してくれました。私が送り返してから次のカバンがくるまでは5日間でした。次のバックは使用感があるものでしたが、買うと高いので満足しています。月に何回でも郵送賃を払えば交換できるようですが、私の感覚では1ヶ月1回くらいがちょうど良いのではないかと思います。私は借りる専門ですが、自分が持っているブランドバックを貸すこともできるみたいです。貸すと月2,000円貰えるみたいです。ブランドバックが家に溢れている方は利用するのも良いかもしれませんね。

騙し絵の牙

騙し絵という題名が付けられていたので、コンフィデンスマンJP的な映画だと思って観に行きました。観客は15人いました。コンフィデンスマンJPシリーズはまんまと騙される映画ですが、この映画はそういったものではありませんでした。出版業界の話で、紙の媒体が売れなくなってきて今後どう戦うか?どう変わっていくか?という事が描かれています。変化の時というのは必ずそれに賛同するものと反対するものが現れます。いつの時代もそうです。そして昔より今の方が時間の流れが早くなっています。3年前の斬新なアイディアはもう古いのです。

この映画は騙した騙されたというより時代の流れにどう対応するのが適切かという感じ。今大河ドラマで「青天を衝け」をやっていますが、渋沢栄一氏が生きた時代は激変の時代です。生まれてから亡くなるまでとても激変した時代に生きた人なのです。実は今、それと同じような事が起きようとしているのではないか?というかもう始まっているのではないか?私は今後どのように生きるのか?何を選択すべきか?そんなことを感じた映画でした。