製品志向と市場志向

製品志向とは、その製品の性質のみに着目して自社の事業の目的を考える志向で、例えば鉄道会社が自社の目的を「鉄道事業」と考えることや、化粧品会社が自社の目的を「化粧品の製造販売」と考えることなどが例示としてあげられます。

それに比べ市場志向とは顧客の視点に立ち、鉄道会社であれば自社の目的を「輸送事業」と考えることや、化粧品会社が自社の目的を「ライフスタイルと自己表現」と考えることなどが掲げられます。

製品志向でものを考えると違ったタイプの異業種が現れた場合、ライバルだと気が付かず、対策が遅れる場合があります。例えば鉄道会社が自社の事業を鉄道事業であると考えると同じ鉄道事業に対しては対策をしますが、同じ方面に行くバス会社や航空会社には目を向けない可能性があります。

顧客にとっては、目的地に行ければ鉄道にこだわる必要がなく、料金や利便性や時間などを比較してバスや飛行機で行くことも選択するのです。ですから、顧客の立場に立ち市場志向で考えることは重要となってきます。

自分を超える方法



この本は本屋さんでタイトルを見た時、題名に惹かれて手にした本です。巷には1億円貯める方法や年収○○を稼ぐ方法などありますが、目標を高く設定することは大切ですが、それより何より今の自分を超える方が大事だというか現実的だと思います。長期目標は大きくても構いませんが、現時点での自分の目標は手の届きそうな範囲に抑えておいた方がより現実的で達成の可能性も高い。その上で一段一段ステップアップしていくのが確実に上昇するはずです。以前、明治大学のキーワードが「前へ」だったのが「世界へ」になってしまったのと似ています。

関係ないことをお話してしまいました。いよいよ本題です。キャリアアップに関する自己啓発の本だと思って読み始めました。読み始めるとすぐに起業家(したい人)へのメッセージを感じます。

人には6つの欲求(シックス・ヒューマン・ニーズ)があり、それは「安定感」「不安定感」「重要感」「愛とつながり」「成長」「貢献」です。多くの人は何かを決める時、安定感を基準にしています。安定感とは例えば大企業で働きたいなどの欲求です。しかし、人間は変化が欲しいという不安定感も心のどこかで求めていて例えば起業したいなどと思うのだそうです。しかし、多くの人は両方の欲求がありながら、安定感の欲求を重要視して起業できないのだそうです。

ただ、著者は人生の質は居心地の良さを感じられる不安定の量に正比例すると言っています。そして、歴史は常にリスク(不安定感)を取る人の味方をするとも言っています。

また、安定感と不安定感に意識が集中しやすいですが、本当に重要な欲求は成長と貢献であるとも言っています。人生を豊かにするニーズはこの二つから生まれるのです。

お金を得る方法は5つあり、①盗む②ギャンブル③時給で稼ぐ④相続する⑤起業する を掲げていますが①は法的に問題があり、②は確率学的にかなり困難な事③は1日は24時間しかなく限度があり④は坂道を転げ落ちるような人生を歩み⑤以外の方法はないと言っています。具体的に1円も使わずに起業する方法やリーダーシップを高める方法、文章能力を高める方法などを伝授しています。

起業しようと思っている人、起業したばかりの人にエールを送っているようなそんな本でした。

社会医療法人の認定状況

平成19年に誕生した社会医療法人ですが(社会医療法人については2011年5月12日のブログ カテゴリー医療法人「社会医療法人」参照)2011年1月1日現在に認定された医療法人は全国で161法人です。。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/igyou/dl/shakaiiryouhouzinnintei_02.pdf

認定医療要件は救急医療の118件が一番多く、次いで僻地医療の26件、精神救急医療の21件、小児救急17件、災害医療8件、周産期医療5件となります。
合計数が法人数と合わないのは1つの法人で何個かの認定要件を満たしている法人があるからです。

社会医療法人は将来公的病院の受け皿となる医療機関になるであろうから特定医療法人を中心に社会医療法人の認定をとる医療機関が年々多くなっています。

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

イギリスの初女性首相のサッチャー氏を知らない人はまずいないと思います。そのサッチャー氏の晩年を舞台にして、政治家時代や結婚した時や家族生活などを当時を振り返る形式で物語が進みます。晩年の主人公は夫に先立たれ、夫の幻覚を見ながら生活をしています。ここは実際に痴呆が始まっているということを言いたいのかもしれません。過去の政治家として頑張っていた頃、結婚のプロポーズを受けた時、双子の子供と海で戯れたシーン、女性蔑視の中政治家としてのぼりつめた様いろいろな思い出が走馬灯のように思い出されます。

晩年は夫に先立たれ、夫の幻想を見ながら、寂しい余生を過ごしている。思い出すことも大変だったことばかり・・・そんな風に描かれています。

サッチャー氏はイギリスで11年間女性首相として君臨しました。日本の首相の就任期間は短いので調べようとすると、何年ではなく何日と出ます。それでも就任期間が2,000日を超える人は過去に3人いて、伊藤博文氏は2,720日、吉田茂氏は2,616日、佐藤栄作氏は2,798日です。全て8年に満たない感じなのです。11年間も首相に在籍し、今から30年以上前の男性社会の中で首相になりました。日本は未だ女性首相は誕生していませんから、サッチャー氏が成しえた偉業はおそらく凄いことなんだと思います。

この映画を見て残念だと思ったのは、寂しい老人というのが前提として描かれていることです。また、過去の思い出も女性蔑視で首相になるのが大変だったとか、仕事が忙しく子供を顧みなかったとか・・・もっと違う目線から描いてほしかったと思います。おそらくサッチャー氏が11年も首相を務めたのはいやいやではなかったはず・・・それなりに達成感や充実感、家族への安心感などが必ずあったはずです。まぁこのような経験をした人は希少ですから分からなくて当然ですが、寂しいというのが前面に出すぎて、そのような部分があまり感じられなかったのが非常に残念でした。

法人税率の引下げ改正

平成24年4月1日以後に開始する事業年度から法人税率が改正されます。表を見るとおわかりのように全体的に3%から4.5%低くなります。ただ、税率の引き下げと同時に復興財源確保のための復興法人特別税が10%課税されます。

100万円の所得ですと、普通法人の場合で改正前は100万円×30%=300,000円が税金でした。
改正後は、100万円×25.5%=255,000円
255,000円+(255,000円×10%)=280,500円となります。


MBA(学費のこと)

MBA取得のための大学院の授業料は文系の大学院では高いことで有名です。だから、学生も働き盛りの30代以上が多いのだと思います。今日は学費についてお話します。他の大学院の事はよく分からないので、明治大学のグローバルビジネス研究科についてです。

1年時 入学金  280,000円
    授業料  1,300,000円
    教育充実料  230,000円
    健保組合費  2,500円   合計1,812,500円(1年時)

2年時 授業料  1,300,000円
    教育充実料  230,000円
    健保組合   2,500円   合計1,532,500円(2年時)

その他に本代などがかかってきます。なので総合計2年間で約350万円くらいでしょう。

ただ、明治大学は奨学金が充実していて、私が貰った奨学金は、

1年時 給付奨学金  650,000円
    校友会奨学金 100,000円

2年時 給付奨学金 650,000円
    校友会奨学金 100,000円 の合計150万円を頂いています。
従って実質負担額は190万円位になります。この2つの奨学金は年収制限がなく、返還不要なのでとても良い奨学金です。

2012年問題

2007年に団塊の世代が60歳を迎え大量に退職するはずでした。しかし高年齢者雇用安定法の施行等により定年が延長され2012年に65歳になる団塊の世代が年金受給者となり完全引退を始めます。

1947年から1949年生まれのいわゆる団塊の世代が含まれる60歳から64歳の人口総数は総人口の約8%を占め、銀行などの定年の年齢である55歳からも含めると総人口の14.7%を占めることとなります。このように2012年は多くの労働力が一気に減少し始めるのです。

2012年問題は労働力の減少だけではなく、企業の技術・ノウハウの継承ができていないことも問題となっています。団塊の世代は高い技術とスキルで日本の高度成長を支えてきました。これらの技術熟練労働者から技術を確実に次の世代に伝えるための若手人材育成が不可欠になっています。