アナと雪の女王

アカデミー賞の主題歌賞と長編アニメーション賞を受賞した作品です。また、ゴールデン・グローブ賞のアニメーション作品賞も受賞しました。

今月は仕事と野暮用が忙しく、映画を観る暇もなかったのですが、やっと観れました。愛の作品です。愛というと夫婦愛(恋愛含む)とか親子愛とかがメインだと思いますが、この作品の主たる愛は姉妹愛です。アナが妹で雪の女王が姉です。姉の名前はエルサです。「エルサとアナ」という題名だとパンチがきかないため「アナと雪の女王」としたのでしょうか。

もともと仲の良い姉妹だったのですが、エルサが持つ特殊能力により、人を傷つけたくないという一心から人を避けるようになったエルサ、人懐っこく愛情表現がたっぷりなアナ。思いきり長女と末っ子の性格を反映しています。お互いが想いあっているのに表現方法が違うのです。この映画のオフィシャルサイトでは、エルサを「責任感の強い長女気質 冷静・慎重な熟考型」と表現し、アナを「甘えん坊の末っ子気質 陽気で楽天的・大胆な行動派」と表現しています。

私にも姉妹がいてとても仲が良いので映画と重なる部分も多かったです。主題歌賞をとった”Let It Go”ですが、観終ったあとは何回も頭の中で歌が聞こえるようになります。観る方は覚悟して観て下さいね。

コンサルタントというもの7

充実感を味わうために頑張ればいいのだが、人間はつい楽に生きたくなってしまう。人間には「充実の欲求」がある一方で、人間の二大欲求である「安楽の欲求」も存在する。面倒くさいの嫌だな、楽したいな、、、無意識でいると安楽に流されてそういう気持ちになってしまう。しかし、安楽を求めて生きていくほど楽に生きていけなくなる、という世の中の仕組みがある。人を幸せにしたり、人に役に立つことが売上につながってゆくものだから、その努力をしない限り、売上は得られない。つまり、自分が楽をすればするほど、結果的に生きていくことすら難しくなってくるのである。

人間社会は楽をしようとする人ほど、生きることは難しくなり、充実感を味わおうとする人ほど、生きやすくなり、さらには感謝もされて充実感も満たされていく。

楽を求めるか。生きがいや充実感を求めるか、この二大欲求は常に対極関係。楽になれば幸せだと言う人もいるが、楽になるほど人生がつまらなくなっていくものである。そして、充実の欲求を欲するようになる。

やる気は季節も影響する

季節性うつって知っていますか?

私も多少あるのですが多くの人と接しているとたまに秋くらいから落ちてきて、春から夏にかけては超元気という人に出会います。実は、日照時間が短くなる秋頃からセロトニンが減少しだして、気分的に落ち込んだり、やる気がなくなったりします。そして日照時間が長くなってくる春になると回復するうつです。

業界的に3月上旬は忙しく、もうすぐ春なのに全然やる気がでないという人も居ると思います。また、花粉症が酷いので常に眠くて怠いという人も居ると思います。どうしたらいいでしょう?

花粉症の場合は症状に近い診療科に早めに行きましょう。目が痒いなら眼科、鼻が詰まるなら耳鼻科、頭がぼーっとするなら内科など・・・

花粉症でないのにどうもやる気が出ないという場合は沢山寝ましょう。そして早く起きて朝陽を充分浴びて下さい。少し早く起きていつも地下道から行くのに地上を歩くとか、自転車で行くところを歩いていくとか、電車で通うところを自転車で通うとか、朝から太陽光を浴びるとメラトニンが減少して、セロトニンが分泌され、やる気がみなぎってきます。やる気って精神だけで調節するのは実はとても難しいと思います。体から変えていく方が、精神論だけで頑張るより全然楽ですよ。朝陽を浴びるだけで全然違います。是非、おためしあれ・・・

クロス取引の取扱い

クロス取引ってご存知ですか?

株式におけるクロス取引とは、同じ銘柄の株を同じ数量だけ買い注文と売り注文を同時に行い取引を確定させる取引です。何でそんなことするの?と思った人もいると思います。

例えば、昨年末まで上場株式の譲渡による利益による税金は10%でした。それが今年から20%になりました。その上場株を持ち続けたいけど、利益による税金が10%と20%では2倍違うので、とりあえず利益を確定させ10%の税金を払って持ち続けようというものです。その他にもクロス取引を選択する理由は色々ありますが省略します。

今日は、そのクロス取引から生じた税金の取扱いについてお話します。先ほど利益を確定して10%の税金を払うというお話をしました。この取扱いは個人(所得税)のみの取扱いです。

株式会社などの法人(法人税)がクロス取引をやった場合は、その取引はなかったものとみなされます。つまり、損が出ても益がでてもなかったものとされます。ご注意を・・・

厚生労働省から発表されました。

参考HP→http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000035428.pdf
持分ありから持分なしへの課税関係.pdf

医療法人でも事業承継税制が認められるようになったことは平成25年12月のブログ(2013.12.18 平成26年度税制改正大綱 参照)でお伝えして、認定医療法人の要件は厚生労働省から別途発表になるという旨をお話しました。その法律はまだ作られていませんが、とりあえず厚生労働省から持分なし医療法人への移行に関する課税関係についてのQ&Aが発表になりました。実物は上記pdfになります。これを読みますと、相続税法66条4項(2010.3.13 相続税法66条4項の考え方 ブログ参照)および相続税法施行令33条3項(2010.4.12 相続税施行規則33条3項 ブログ参照)は、認定要件とは関係なくなりそうです。

つまり、認定医療法人の認定要件は厚生労働省が決めるけど、認定要件が通ったとしても、税務までは面倒みませんよ。それは独自で考えてね。というものです。それじゃ不親切なのでとりあえず、課税についてのQ&Aは出しておくね。と言って出したものが上記です。

これで認定要件は厳しくなさそうだと予測できます。しかし、税務は厚生労働省の管轄じゃないから医療法人独自で考えてねということです。

ゴルフ会員権の譲渡による損益通算

損益通算とは、不動産所得や事業所得などが赤字になった時や資産の譲渡などをして損失が出た時に、他の所得(例えば給与所得など)と合算して(つまり黒字の所得から赤字の所得を差し引いて)税金の計算をする制度です。

昔は土地の譲渡損失が出た時に他の所得から控除できて高額所得者が所得税が0になるという時代もありましたが平成16年に廃止になりました。その時に居住用財産の損益通算は残されました。また、ゴルフ会員権の譲渡損失の損益通算も残されたのです。

ゴルフ会員権の譲渡損失の損益通算はいつか廃止されると言われていましたが、とうとうきました。期限は今月末日です。平成16年に土地の譲渡損失の損益通算が廃止になった時、平成16年3月に国会の閣議決定が行われたのに、平成16年1月に遡って不適用になりました。その時1月から3月までに譲渡損失を出した人々が納税者不利益の法律を遡って規定するのはおかしいと裁判を起こしたのです。そりゃそうです。納税者利益なら遡ってもいいですが、不利益項目を遡られたら対策が取れません。今回は前回の失敗を考慮して4月1日以後の譲渡より損益通算不可となりました。つまり、3月末日までに譲渡すれば損益通算できるのです。

あのゴルフ会員権全く行ってないのに無駄だよなぁというものがあれば3月中に売却することをお勧めします。また、新たにゴルフ会員権を購入しようとしている方は4月以降に買うと結構安値で買えるかもしれません。

ちなみに私もゴルフをやりますが、ゴルフ会員権は過去にも未来にも買わないつもりです。昔と違ってビジターでも予約できますし、プレー費だってメンバーと数千円しか違いません。ゴルフ会員権を処分する方、今月中ですよ。

職業治験



借り物です。結論から言うと読んで良かったと思います。多分本屋で出会っても、手にしない本だと思います。気が合わないというか発するパワーが違うというか。でもそれがとても新鮮で斬新で刺激的でした。面白いとさえ思いました。

著者は大学卒業して2か月社会で働くも嫌になって辞め、それ以来何の職業にもつかなかったのですが、お金が欲しいと思い、治験をやってみたら案外お金になるので治験のプロとして何件もの治験をやっているということでした。

治験って知っていますか?そう、世の中に薬が出回る前の人体に悪影響がないか。とか、本当にその薬がその病気に効果的なのかどうか。といういわば人体実験の事です。

治験には4段階あって、第一相治験と言う1段階目はそもそも健康な人体に悪影響がないかどうかを調べるというもの。第二相治験は、少数のこれから開発しようとする薬の対象となる患者に対して行われるもの。第三相治験は、大人数の患者に対して行われ、このステージで良いデータが出れば、厚生労働省に提出できる資料となり認可となります。第四相治験は、市販された薬に行われるもので飲み合わせなどのデータも取るらしい。

著者はこの中の第一段階の治験である第一相治験をやっています。治験年収約160万円7年以上治験一本で喰っているプロ治験者です。

年間労働日ゼロ。好きな事を好きなだけやっている。十分に働ける五体満足の体だが、ただ「働きたくない」ため治験という職業を選んだということです。この本を読んで知ったことは第一相治験というのは、男性しかできなくて、しかも20歳から35歳の健康な方。MBI=19.0~24.5以内の方というのが多いらしい。20泊21日の入院治験についても書かれていて、3食昼寝付きというか検査以外の時間は自由。(と言っても外出はできませんが)53万円のお礼金です。このお金が振り込まれた時、もう止められないと思ったそうです。

著者の先輩プロ治験者は28歳で治験をやり始め15年間治験プロとしてやってきたのだが、最近スクーリングでも落ちてきて参加できる治験が激減してきたという。それを見て、このままじゃいけない。ちゃんと就職しようと思い面接するも今までどこで何をしていたのですか?と聞かれ、不採用メールを何通もいただいたが、やっとのことでビルの清掃会社に就職しようとした時にまた、治験の話があり結局治験を受けることにしてしまいます。

最後に著者がこう言っています。「そう、私はまともな人生よりも、楽な人生を選ぶ決心をした。楽といっても、期間限定の楽で年老いた後の事は知らない。」「高いところから低いところに流るる水。自然科学的に分子ひとつまでこの法則に従う。その逆は決してない。莫大なエネルギーが要る。」「だからやっぱり楽はやめられない。行けるところまで行ってみよう。この体がぼろぼろになるまで。」

いろいろ考えさせられました。いろいろと参考になりました。ありがとうございました。