資格取得

私は税理士試験に受かってからも、CFPや1級FPを取ったり、MBAを取得したり、様々な勉強をしてきました。しかも6月から業界的に暇になるのでその時期に色々やっていたような気がします。来年は予定があり、夏もそんな余裕はなさそうなので、今年の夏は何か資格を取ります!

ぼんやり考えていることはありますが、まだ何も研究していないので取りあえず、6月から資料などを取り寄せて、何か始めます!新しい勉強をすると知らなかった事を知ることができて、とても得した気持ちになるので勉強したら報告いたします。乞うご期待!お楽しみに・・・

経営指標

最近以前より売上が伸びない。とか、売上げは以前より少し上がっているがそれよりも経費の上り率(例えば光熱費や人件費)が上がり過ぎて利益が出なくなっているという話をよく聞きます。業界によっても違いがあったり、個々の法人によっても違うので不安になることも多いかと思います。そこで日本政策金融公庫が出している「経営状況自己診断ツール『シグナル』」というツールがあります。

これは簡単に自己診断できるチェックノートで設問16問答えるだけで作成できます。10分程度で作れるのも良いですし、華やかなフォーマットでできているので見た目も綺麗です。また、9種類の業種ごとに用意してあるので業界比較もできます。9種類の業種は、製造業、小売業、卸売業、サービス業、飲食業、建築業、宿泊業、医療・福祉業、運輸業です。是非、経営の点検にご利用下さい。アクセスはこちら↓
https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html#signal

押印の必要性

最近、様々な書類の押印が必要なくなったという話を聞くと思います。そこで全ての書類について押印はいらないのでしょうか?という質問を受ける事があります。特に会社の議事録においてどうなのか?という質問です。そこで具体的な事例を挙げて説明します。

株主総会議事録:これは押印不要です。ただし、登記が絡む場合で株主総会議事録の添付が必要な場合は押印が必要です。代表取締役の登記の場合は議長及び出席取締役が実印で押印するか、代表取締役が会社の実印を押印して他の取締役は認印で押印します。

取締役会議事録:これは出席した取締役及び監査役が署名又は記名・押印します(会社法369条3項)
署名すれば押印の必要はありませんが、署名ではなく記名(パソコンなどであらかじめ印刷したもの)の場合は押印が必要です。登記の際に必要な書類になる場合は、署名ではなく、株主総会議事録と同じ実印押印もしくは代表者会社実印+認印が必要です。

合同会社の総社員の同意書:これは押印不要です。ただ、法令上は押印が不要であってもちゃんと会を行い同意したという証拠のためにも各社員が押印しておくのが望ましいです。

医療法人に関する情報の調査

東京税理士会から「医療法人に関する情報の調査及び分析等の実施に係る新制度について」という内容のメールが着ました。詳しくはこちら↓
https://www.tokyozeirishikai.or.jp/news/tax_accountant/detail/1838.html
今、全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案が成立されようとしています。これは医療法改正も絡んでいて、医療法人に収益及び費用その他の事項を都道府県知事に報告しなければならない。そして電磁的方法で行うというものです。もともと医療法人は決算後3ヶ月以内に事業報告書等を都道府県知事に提出する義務がありますが、ほとんど紙提出でした。簡単に言うと、紙だと統計を取ったりするのが大変なので電磁的方法で行えというものです。

資料2・資料3を見ると、内容も細かくなっていますね。資料2はこちらです。以前より内容が細かくなっているのが分かるかと思います。⇒資料2
令和5年8月決算から始まるのでもうすぐですね。事業報告書等は第三者も見る事ができるため、悪用されるケースもあるため、資料3の最後には、「医療法人の経営情報のデータベースを第三者へ提供する場合においても医療法人の競争上の利益等を保護することで、信頼と協力を得る事ができる仕組みとすべきであり、第三者に提供する場合には提供先で医療法人・医療機関が特定される形での公表がされない仕組みとする必要がある」と述べていますが、全くその通り。宜しくお願いいたします。

劇場版 TOKYO MER

いつも暇ですが、最近忙しいのでこんな映画を観てみました。これはドラマでもやっていたので馴染みがある方も多いのではと思います。1人も死者を出さないという使命の元、日々働いています。相変わらず熱く激しい映画でした。主人公の鈴木亮平氏が演じる喜多見チーフは医者としても完璧、リーダーとしても完璧です。ただ、ちょっと自己犠牲の部分があります。

それに対して厚生労働省から来ている賀来賢人氏が演じる音羽ドクターはちょっと冷たく厳しく冷静ですが、的確な判断をします。冷たいようで人を救いたいという熱い部分も芯には持っていて、外面と内面の差が何ともいい味を出しています。今日から俺は!の三橋を演じていたのとは別人のイケメンぷりを発揮しています。

今回は杏氏が演じる鴨居ドクターがまたいい味を出していて楽しめた映画でした。これを観ると私の忙しさなんてたかが知れている!人の命がかかっているわけでもないし!と自分の精神を落ち着かせる作用もあることに気が付きました。仕事が忙しい時に観ると逆にとても勇気がもらえる映画です。

汝、星のごとく

ご存知、今年の本屋大賞の大賞作品です。凪良ゆう氏の作品は、流浪の月を読んだ時、固定観念に囚われない家族の在り方などを考えさせられましたが、この作品もさらにバージョンアップして家族の在り方、夫婦の在り方などを考えさせられる作品でした。物語の核となるのは、田舎に住んでいるそれぞれ家庭に問題がある17歳の高校生男女の15年間の歳月です。それぞれが変わらず想い合っているのに、男女の考え方の相違や個の歩んできた考えの違いなど1つの事柄を違う角度から見た場合の感性の違いなど見事に描かれています。

周りにいる大人も様々でそれぞれが個性があり、ここに登場する人物の誰に一番共感するかでその人の感性がある程度分かるのではないかと思うほど、人物の作りが細やかでそれぞれが生きています。完璧な人物はいなく、それぞれが魅力と欠陥を抱えているところが人間臭く泥臭く生きているという感じがします。私個人的には瞳子さんと北原先生が好きですが、この作品を読んでそう答えるのは多数派ではないような気もします。

北原先生が提案した互助会の会員としての夫婦というのは何とも斬新で、でもとても建設的でお互いがピンチの時は全力で応援します。男女絡みの件でも100%味方です。普通の夫婦では有り得ないですが、始めから普通の夫婦としてのスタートではなく、互助会としての夫婦なのでできるのでしょう。個人的にはそうした夫婦の在り方も有りかなと思います。家族・夫婦の固定概念を考えさせられる物語でした。普通ではない場合、異質と捉われて世間から冷たい目で見られたりします。他人に迷惑をかけているわけではないのでいいじゃないか。私だけでもそういう考え方を支持したいと改めて思う物語でした。

インボイス制度注意点その2

インボイス制度が始まるに当たって早めに解決すべき注意点として下記が挙げられます。パソコン作成や手書きの請求書を出すところなら早急に対応できますが、スーパーなどのシステムを使っている場合は、改修等も必要になってくることから早めに対策する必要があります。下部の添付資料をご覧ください↓
インボイス端数処理
今現在は区分記載請求書方式なので、添付資料の左側のようなシステムを使っている事業者も多いと思います。これは個体の取引ごとに消費税の端数処理をして、その合算額が一番下の合計額に反映されています。ところがインボイス請求書ですと、添付資料の右側のように個体の取引ごとではなく、税率別に合算して端数処理します。ですから個別で端数処理する(左側)のと合計額で端数処理する(右側)では自ずと消費税額が違ってきます。

スーパーなどでは左側のシステムが多いと聞いたことがあります。自社のシステムを確認し早急に対応しなければなりません。インボイスをする事によって事務作業が増えるのは情報社会にとって時代に逆行しています。税理士業界では未だインボイス制度そのものに反対する税理士も多いですが、デジタル化は国際的にみても避けられないので、もっと税理士が積極的にこの制度に関わり使いやすいデジタルインボイス制度にしていくしかないと思います。インボイスといい、電子帳簿保存法といい、中途半端なデジタル化がかえって現場を混乱させて事務手数を増やしているという現実に向き合う必要があると思うのです。