遺言書の保管制度

遺言は公正証書遺言が一番おすすめですが、公正証書にするほどではないけど、残しておいた方が良いかもという人のために、自筆証書遺言書の保管を法務局に申請することができます。自筆証書遺言は手軽ですが、紛失リスクや改ざんなどのリスクがありますし、遺言書が見つかった場合、裁判所の検認手続きが必要となります。例えば自宅から遺言書と書かれた封筒が見つかった場合、勝手に開封したりすると5万円以下の過料に処されます。ですからそのような封筒が見つかった場合、裁判所に検認の申立てをします。

検認の手続きは意外と面倒です。しかも相続人が行わなくてはならないため相続人に迷惑をかけたくない場合は、自筆証書遺言保管制度を利用しましょう。この制度は法務局が自筆証書遺言を死後50年間預かってくれるものです。画像データであれば死後150年間預かってくれます。自筆証書保管制度には通知制度があり、遺言者があらかじめ死亡時通知を希望している場合は、その通知対象とされた方に対して、遺言書保管所に保管されている旨のお知らせが届きます。また、相続人等の誰かが遺言書保管所において遺言書を閲覧したりすると、その他の相続人等全員に対して遺言書が遺言書保管所に保管されている旨のお知らせが届きます。

注意点としては、公正証書遺言と違って遺言書の有効性を保証するものではないため、できれば専門家に見てもらった上で保管することをお勧めします。遺言書保管制度についてはこちらの資料が詳しく載っています。⇒自筆証書遺言保管制度

残業60時間超要注意

2023年4月より中小企業も含めたすべての企業において1カ月60時間を超えた法定時間外労働の割増賃金率が50%に引き上げられます。例えば、時給1200円の人に残業代を支払う場合、今までは1.25倍の1500円でしたが、今後は60時間を超えた部分については1800円支払う必要があります。なお、深夜労働は今までも1.5倍でしたが、60時間超が深夜労働に及んだときは1.75倍になります。

残業が多い企業は今の内から対策に取り組む必要があります。今の内からやれることといえば、まず、60時間超の残業をしている人がどのくらいいるのか。また、3月までの金額と4月以降の金額の把握(差額がどれくらいになるのか)。残業超過者が一部の人に集中している時は、付き合い残業はないか。仕事がその人に集中していないか。などを検討し、3月までに人員体制などを見直す必要があります。

割増賃金率の引き上げは人件費の増加にもなりますので、1年間の時間外労働が同じであったとした場合、年間で人件費がどのくらい増加するのかも試算して経営会議にかけ時間外労働の削減の必要性を企業内で共通認識しなければなりません。もうあまり時間がないので早急に始める必要があります。

デジタル改革関連法案

デジタル庁が設置されて昨年施行されたデジタル改革関連法は6つの法律で構成されています。その法律は、①デジタル庁設置法、②デジタル社会形成基本法、③デジタル社会形成整備法、④公金受取口座登録法、⑤預貯金口座管理法、⑥自治体システム標準化法です。この中で今のところ税務に関連してくるのは、公金受取口座登録法と預貯金口座管理法です。

公金受取口座登録法はコロナの給付金を国民に支払った時に、各々の口座を市役所が把握していなかったことからスムーズな入金が確保されず入金されるまで何ヶ月もかかった人などもいたことから発足しました。登録はマイナポータルや金融機関の窓口でも申請可能です。登録されると行政機関から講座情報の提供が求められます。

預貯金口座管理法は、マイナンバーによって複数の預貯金口座の所在を確認できる仕組みを作るもので、相続時などに預貯金口座の所在を行政が確認できる仕組みです。金融機関は預貯金者に対してマイナンバーでの口座管理を希望するかどうかを確認することになっています。2018年から預貯金口座のマイナンバーの紐づけはできていますが、希望するかどうかの確認は今までなかったので、今後は確認が義務化されたことで口座とマイナンバーの紐づけを選択するかどうかの判断が必要になります。

FIRE

FIREという言葉をご存じだろうか?FIREとは「Financial Independence,Retire Early」の略で、早期退職をして経済的自立を目指すというものです。簡単に言うと早期退職を実現した後に資産運用などの所得で一定の収入を得る生活形態の事です。本屋さんに行くと分かりますが、FIREに関する書籍は山ほどあります。若いころから少しずつ資産形成して早期リタイアして資産運用だけで生活する方法であったり、完全リタイアせず、副業をしながら資産運用の副収入で暮らすやり方など、様々です。その中でも私がしっくりいった提案が、榊原正幸氏が推奨するFIREです。60歳までは嫌じゃない仕事を行い、ある程度のお金をためて株で運用するというものです。

若い頃(例えば30代くらい)から何もしないで資産運用だけで暮らすのはろくなもんじゃない(人間には社会生活も重要だから)が、嫌な仕事をやめて嫌じゃない仕事について、少しずつ株式投資をして60歳くらいまでに1億円(人によって違います)を投資資金にして年4%~5%で運用することができれば、年間400万円~500万円を元本を目減りさせることなく使えます。それで嫌じゃない仕事で年間100万円~200万円稼げば、年間500万円~700万円使えるというものです。年間生活費が300万円位であれば、嫌じゃない仕事で100万円稼いで株式投資で200万円稼げばよいわけです。4%運用なら5,000万円の元金、5%運用なら4,000万円の元金をためればいいわけです。

何となくリタイア後の生活は今までの貯蓄を取り崩すと考えるからリタイア後のイメージが暗くなってしまいますが、好きな事をして好きなように過ごせて、資産も目減りせず暮らせると思うとちょっと明るい気分になりますよね。そのために一番重要なのは、若い頃は好きな仕事か嫌じゃない仕事に就く事が重要と言っています。その中から少しずつ資産運用に回して、1年間に自分がどのくらいの生活費を使うのかを判定してその金額Ⓧを4%で割り返すと資産運用に必要な元金が分かります。60歳目指してその金額を投資して溜めるというものです。60歳までは投資運用益は元本に繰入て複利で運用してセミリタイア後は僅かな副業と運用益で生活するというものです。こんな生き方もあるのですね。参考になりました。

パート従業員の社会保険料適用拡大

今年の10月からパート・アルバイトの短時間労働者の社会保険への加入義務が段階的に広がることになります。9月までは従業員501人以上の事業所で加入が義務付けられていましたが、今年の10月(今月です!)からは従業員101人以上、2024年10月からは従業員51人以上の事業所はパート・アルバイトの短時間労働者も社会保険に加入させる必要があります。

具体的には、①週の所定労働時間が20時間以上、②月額賃金が8.8万円以上、③2カ月を超えて雇用する見込み、④学生ではない、この4つの要件に該当した場合、社会保険に加入させないといけません。③は9月までは1年を超える雇用の見込みだったのが2カ月になったことにより多くの短期労働者に対して加入義務が生じます。今月の社会保険の適用拡大では新たに65万人の労働者が加入対象になると言われています。厚生労働省と日本年金機構は2024年までを、集中対策期間に設定して加入の強化を図ろうとしています。

今回、国は本気で加入を強化しています。1つ目の取組として、2015年より国税庁から源泉徴収に関する情報提供を受けていて、違反が疑われる事業者に立ち入り検査を強化する予定です。また、2つ目の取り込みとして雇用保険加入者の情報を基に調査先を選定して立ち入り検査を強化する予定です。いずれにせよ面倒な目に合わないためにも早めの対策をした方が良いかと思われます。顧問の税理士や社会保険労務士に相談してみて下さい。

インボイス申請注意点

インボイスの申請が始まっています。当事務所でも何件か申請をいたしました。申請の正式な名称は「適格請求書発行事業者の登録申請書」です。e-taxか郵送で行います。記載事項は少なくあまり間違えないように思います。ただ、個人事業者の場合、注意が必要です。「適格請求書発行事業者の登録申請書」だけ提出すると、インボイス申請の検索をした時、個人名(例えば吉田久子)だけが載ってきます。もし屋号も載せたければ「適格事業者の公表事項の公表申出書」も併せて提出する必要があります。

これを提出すると、検索をかけた時、屋号(例えば税理士吉田久子事務所/リライアンス東京行政書士事務所)や事務所の所在地(例えば東京都豊島区西池袋5-5-21ザ・タワーグランディア701)も表示されるようになります。個人で事業を営んでいる場合はできれば屋号表示したいですよね。その場合、忘れずに「適格事業者の公表事項の公表申出書」も提出して下さい。国税庁のe-tax申請の場合、それを促すシステムになっているのですが、紙申請だとうっかり忘れそうです。ご注意下さい。

池袋経済新聞

先日、こんなサイトを見付けました。その名も「池袋経済新聞」です。以下参照↓
https://ikebukuro.keizai.biz/

このサイトは池袋の情報が満載です。池袋に事務所がある身としてはこれは押さえておかないといけない情報です。見る・遊ぶというコーナーでは池袋で行われるイベントなどの情報も記載されていてとても有用です。買うコーナーでは新店舗情報。暮らす・働くコーナーでは音楽のまちづくりプロジェクトの発足や草津までの高速バスができたことなどの情報が書いてありました。学ぶ・知るでも各種イベント情報や展示会などの情報が書いてありました。

早速ブックマークを付けたところですが、サイト右上にAREASのロゴがあったので、クリックすると何と池袋だけではなく、23区内は29ケ所、私が住んでいる文京経済新聞もありました。それだけでなく、北海道から沖縄まで様々な地域の〇〇経済新聞がありました。今まで知らなかった・・・旅行などに行く時もこれを見てから行くといい事ありそうです。皆さんのなじみの街もあるかもしれません。是非おためしあれ。

蝉がいない

夏なのに蝉が鳴いていません。池袋も自宅近くも・・・以前は交差点の街路樹の木などにも蝉がいて、交差点で信号待ちをしている時に蝉の鳴き声が響いて夏らしかったのに、今はただ暑いだけで夏の音がしないのです。これは環境破壊が原因なのか異常気象が原因なのか。不安になって調べてみました。

2つの説がありました。1つ目は虫は35度以上になると育たないという説。夏の虫の適温は28度で35度を過ぎると虫でさえ過ごせなくなる環境になるという事(環境破壊)。もう一つは、今年は梅雨が短く一気に暑くなったがその後また梅雨のような雨になり、生き物である虫の育つ過程でも孵化などの時期が個体によって変化してしまったという事(異常気象)。

私の子供の頃は汗をかきながらも夏は外で遊びながら走り回っていました。それが今は毎日のように携帯電話に「熱中症情報:危険(12時)運動は中止しよう」というメールが届きます。昼間の公園は誰もいません。もはや人間が自由に動けなくなる季節になってしまいました。私は個人として何ができるだろう。人間は1つの生物としてどこを目指すべきだろうと考えずにはいられない夏になりました。

P.S 近所の公園に行ってみましたらここは蝉が鳴いていました。ちょっとだけ安心しました。

テレワークをどうするか?

最近相談が多いのはテレワークをどうするか?という相談です。これは経営者側からの相談が多いです。経営者はできれば止めたいと思っている人の方が多く、働く側はできれば続けたいと思っている方が多い印象を受けます。経営者側の言い分としては、ちゃんと仕事をしているのか。また、会社にどのくらい貢献しているのかが見えづらいため、賞与の査定をどうしていいか分からない。知り合いの会社では従業員が勤務中に副業をしていた事が発覚してその点をどう管理したら良いのか?できれば止めたいというものです。

労働者側の言い分としては、通勤時間のストレスがなくなり、時間が有効に使えるし、家族(特に子供)とのふれあいの時間が多くなって嬉しいから続けてほしいなどの意見が多いです。テレワークについては経営者側と労働者側の意見が乖離している印象を受けます。これは経営者側と労働者側のお互いの妥協点を取ってやっていくしかないです。その結果、労働者側の意見を尊重してテレワークを続けるようにしたが(ただし週〇回までとした)、会社側の管理は以前より厳しくなったというのが一番多い妥協点です。

会社側の管理としては、勤務内容が分かるシステムを導入したり、テレワーク規定を作ったりというのが多いです。規定は作っただけだと守られるか分からないためシステムを導入する会社もありますが、導入できない小規模な事業者はどうするのか?ちなみに当事務所もテレワークを2年前から導入しています。行政書士事務所は完全出来高制なので何時間働こうがもともと関係ないので自分の要領の良さ次第で高時給にも低時給にもなり得るのでテレワークで問題ありません。税理士事務所は業務報告書形式です。例えば〇〇顧問先の仕事(内容)を何月何日の何時から何時までをやったという内容の報告書です。システム管理しているわけではありませんが、私はスタッフを信頼しています。ですからこのやり方でしばらくいくつもりです。ただ、出勤する日もあるのでそれは大変だという意味で4月から出勤する日は時給をさらに上げました。テレワークの日と出勤日の時給に差をつけたというのが当事務所の妥協点です。実際にやってみてどんどん改善していくしかないですね。

アベノマスク

本日はゴールデンウィークの中休みで出勤です。事務所で溜まっていたメールチェックなどしていたら宅配便が着ました。何と厚生労働省からでした。中身はいつ申し込んだかも忘れたアベノマスクの平型タイプ。立体タイプと平型タイプを最小数たのみましたが、着たのは平型タイプのみでした。

最近街が混んでいるので、特に電車の中はマスクを二重で付けています。その内側に使おうと思っていました。これから暑くなってくるから立体タイプが欲しかったですが、後から来るのか来ないのかは不明です。

平型タイプは解けば通常のガーゼとしても使えそうなので用途は無限にありそうです。ゴールデンウィークに出勤したら思わぬプレゼントにどう使おうか思案中。今日は爽やかな晴れで一番好きな季節がやっと来ました。ブログも仕事もちょっとだらけています。