目標の設定

PDCAサイクルを繰り返すとうのは有名な手法ですが、P(プラン)やD(ドゥ)に比べC(チェック)を怠っている組織が多く見られます。プランを立ててやってみたけど、やったこと自体に満足してしまい、その先のC(チェック)を怠り、適正な分析をせず、したがってA(アクション)という改善もしないというパターンです。

これは組織で行われていることですが、個人レベルでも言えるのではないでしょうか。。同じ誤りを繰り返してしまう人はPとDは行うけど、Cを行わない又は見当違いなCの分析をするといったことです。ですから、Aは行わないか。行っても見当違いな行為となります。

このブログを読んで落ち込んでしまった方はまだ良い方で世の中にはPばかりでDをしない人が多いというのが実情です。世の中、やってみないと分からないことばかりなのに色々な理由をつけてできないのです。ですからDをしているだけ凄いのです。あとはCが甘いだけ・・・ゴールはもうすぐです。年末、この時期、自分の近い将来もPDCAしてみませんか?

今年も1年お世話になりました。ブログを読んでくれる人も毎年多くなっています。忙しくても暇でも1か月7カテゴリーに1つブログを書いています。来年もよろしくお願いいたします。良いお年を・・・(^_^)/

医療法人の法務と税務(第2版)



私事で申し訳ございませんが昨日法令出版から「医療法人の法務と税務(第2版 )」が発売になりました。第1版は厚い、高い、重いと三拍子揃った本でしたが、今回もその路線は守っています。表紙カバーは1版も障害者の作った作品を購入し採用するという社会貢献型の選択をしていますが、2版も同じ選択をしています。個人的にはこちら(第2版)の方が好きですね。

表紙の穏やかさと裏腹に中身は濃く、お固く、専門的です。医療法人は法務(医療法)や税務(特有税務 )でもかなり特徴があります。詳しく勉強されたい方にお勧めです。

企業の年金制度

平成24年3月末日に適格退職年金制度が廃止になりました。適格退職年金の移行先は3割が中小企業退職金共済制度へ、2割が確定給付企業年金へ、1割が確定拠出年金へ移行しました。

日本経団連の調査によりますと、確定給付企業年金(規約型)が51.6%と最も多く、次に確定拠出年金(企業型)が43.0%です。中小企業のみでみますと、中小企業退職金共済制度が43.0%で最も多い結果となりました。

企業の選択肢が増えたことで個々の年金の見積額はかなり変化することが分かります。自分の将来設計のためにも企業年金を理解するのも必要になってきましたね。

税理士試験合格発表

先週の金曜日、税理士試験の合格発表がありました。税理士試験合格者は全国1104人でした。私の時も1200人くらいだったので変わりませんね。ところが、科目別合格率を見てびっくりしました。私の受験時代は大体各科目10%前後の合格率で13%というのは無かったなぁ~。。。ところが、今年の合格率を見ると、財務諸表論20.7%、簿記論18.8%、相続税法12.8%、法人税法12.6%、消費税法12.4%、所得税法12.3%とやや高い感じです。受験生に聞いてみると近年は簿記論と財務諸表論は20%近くで合格率が高く、税法も12%くらいとのこと・・・

そうかぁ。公認会計士・弁護士が合格率を高め、受験生がそちらに流れるのを少しでも食い止めるのが目的か・・・と思ってしまった瞬間でした。まぁ、合格率が高くなったところで所詮他人との戦いではなく、自分との闘いですので、楽になったわけじゃないと思いますけどね。今回のブログは年末のつぶやきのようになってしまいました。

2012年映画鑑賞

今年見た映画の中で私が感じた良かった映画「BEST3」を発表します。

1位 happy-しあわせを探すあなたへ
この映画は2012.5.21のブログで感想を書きました。今までに見たことない方式でストーリーが展開されます。幸せということについて、理論とそれについての実証を様々な角度から考察するというやり方です。映画の作りも斬新でしたが、一つのテーマについて深堀して実際のデータや実話をもとにする検証も納得感があり観終わったあと、なんか心があったかくなるそんな映画でした。

2位 Garl
この映画は2012.6.4のブログで感想を書きました。女性が感じる様々な複雑な感性を細かく上手く表現しています。女性は(男性もそうかもしれませんが)どんな立場であれ、環境であれ様々な悩みを抱えながらも一生懸命生きている。そんなことが伝わってきた映画でした。

3位 ツナグ
この映画は10月に観ましたが、10月のブログの感想は天地明察を書きました。ツナグとは亡くなった人と生きている人を1回だけ引き合わせることができる人です。生きている時に1回だけ亡くなった人とのオファーととることができ、亡くなった後にも1回だけオファーを受けることができるというものです。生きているときにオファーをして、亡くなった人がそのオファーを拒絶してもその一生1回の権利は喪失します。私は両親健在ですし、まだ本当の意味で人の死で傷ついたことがありません。もし、自分にかけがえのない人が亡くなってしまったら、きっとこの権利を使うと思います。多分会いたくて会いたくてたまらない衝動に掻き立てられると思うからです。そして、自分が亡くなった時、誰かが私に会いたい。この権利を使って私に会いたいと思ってくれる人がいるようなそんな生き方をしたいと思った不思議な映画でした。

復興特別法人税

先月のカテゴリー税務のテーマは復興特別所得税についてでした。来年から25年間もの間所得税の2.1%が復興特別所得税として課税されるというものです。では、法人税は課税されないかというとそうではありません。法人税は復興特別法人税として、3年間法人税の10%が復興特別法人税として課税されます。

こちらも所得税と同様、法人税額を一度出してから、その額の10%をさらに乗じるということになります。所得税は2.1%で25年間、法人税は10%で3年間です。

復興特別法人税の開始は平成24年4月1日から平成27年3月31日までの期間内に最初に開始する事業年度開始の日から3年を経過する日までの期間内の事業年度に課税されます。ですから最初に課税される法人は平成25年3月31日決算の法人(1年決算法人の場合)ということになります。

法人が普通預金の利子などに復興特別所得税が課されているときは、復興特別法人税から復興特別所得税を控除することができ、控除しきれないときはその復興特別所得税の額は還付を受けることができます。復興特別法人税は通常の法人税や所得税と同様に法人税の計算上、損金不算入(法人税法上の経費にならない)で、還付された復興特別所得税は益金不算入(法人税法上の収入にならない)となります。

負けない力


本屋さんでこのタイトルを見た瞬間ビビっときた本です。私は税理士試験の受験勉強をしていた時の自分への応援ソングはZARDの「負けないで」です。私の受験仲間のうちにはロッキーのテーマが自分への応援ソングの人もいます。受験勉強をしていた6年間挫けそうになると「負けないで」を頭の中で、又は実際に聞いて折れてしまわぬように頑張ってきました。

勝つことは大事ですが、負けないことはもっと大事なのです。今や会社設立をして10年以内に廃業するのは約90%、つまり生き残るのは1割です。その1割の会社は負けなかった。例えば1~2年大勝したとしても、5年大敗したら、おそらく会社は潰れてしまいます。そう大勝しなくても負けなければ、つまり、イーブンか小さくても勝つことが出来れば、会社は生き残っていけます。負けないことは最終的に勝つことを意味します。私の事務所のビジョンである「確かな一歩の積み重ねを大切にします」というのはそういうことです。一歩一歩確実に進歩し、決して負けないという意味です。ですから、この本を見た瞬間運命みたいなものを感じてしまった訳です。

実際読んでみて感じたことはそうか~という新たな発見より、自分の考えが間違えではなかったという確信の方が強かったです。

著者は言っています。一所懸命なのに結果を出せない人は他人の価値観や過去の出来事など自分がコントロールできないことに囚われ疲弊してしまっているそうです。要するに努力する部分を間違えていると言っています。逆に成功する人やハッピーに生きている人は「自分の行動」や「未来の結果」など、あくまでも自分がコントロールできることに集中していて、他人に勝つ以上に自分に克つことに執着しているといいます。他人との勝負は運や相手との力関係もあるので必ず勝てるとは限らないが、自分との勝負はその気になれば100%克てる。やるかやらないか、続けるか続けないかを選ぶのは自分自身だからです。

私が思っていたことがそのまま文章化されたような本なので、こうやって感想を書くとなるとあらためて言うことは何もありません。ただ、ブログを見てくれている読者のために逆境に負けない3カ条を紹介しておきます。著者は言っています。長いビジネスマン生活をしていると時として北風が吹く時があります。降格や解雇にあったりもするかもしれません。そのような時どう過ごすか?
1.備えあれば憂いなし→これからの経済状況はどうなるか全く分からない。心の準備だけではなく、経済的な準備もしておこう。2年間は収入がゼロでも飯が食える程度の貯金をしておくか、社外で売り物になるスキルを身につけておこう。
2.自分の能力を高めておく→不遇をかこっているときに自分を磨き将来のための種まきをして爪を磨いておく。最悪なのは他人や環境のせいにして腐ってしまうことです。
3.苦しいときほどいつも笑顔でいろ→不遇をかこっているときでも下を向かず、背を丸めず、いつも楽しそうにしていれば人が集まってきます。逆の立場で自分ならどんな人と付き合いたいか、どんな人を応援したいかと考えれば分かるはず

これからも負けないように頑張ろうとあらためて確信させてくれた本でした。