本屋さんでこのタイトルを見た瞬間ビビっときた本です。私は税理士試験の受験勉強をしていた時の自分への応援ソングはZARDの「負けないで」です。私の受験仲間のうちにはロッキーのテーマが自分への応援ソングの人もいます。受験勉強をしていた6年間挫けそうになると「負けないで」を頭の中で、又は実際に聞いて折れてしまわぬように頑張ってきました。
勝つことは大事ですが、負けないことはもっと大事なのです。今や会社設立をして10年以内に廃業するのは約90%、つまり生き残るのは1割です。その1割の会社は負けなかった。例えば1~2年大勝したとしても、5年大敗したら、おそらく会社は潰れてしまいます。そう大勝しなくても負けなければ、つまり、イーブンか小さくても勝つことが出来れば、会社は生き残っていけます。負けないことは最終的に勝つことを意味します。私の事務所のビジョンである「確かな一歩の積み重ねを大切にします」というのはそういうことです。一歩一歩確実に進歩し、決して負けないという意味です。ですから、この本を見た瞬間運命みたいなものを感じてしまった訳です。
実際読んでみて感じたことはそうか~という新たな発見より、自分の考えが間違えではなかったという確信の方が強かったです。
著者は言っています。一所懸命なのに結果を出せない人は他人の価値観や過去の出来事など自分がコントロールできないことに囚われ疲弊してしまっているそうです。要するに努力する部分を間違えていると言っています。逆に成功する人やハッピーに生きている人は「自分の行動」や「未来の結果」など、あくまでも自分がコントロールできることに集中していて、他人に勝つ以上に自分に克つことに執着しているといいます。他人との勝負は運や相手との力関係もあるので必ず勝てるとは限らないが、自分との勝負はその気になれば100%克てる。やるかやらないか、続けるか続けないかを選ぶのは自分自身だからです。
私が思っていたことがそのまま文章化されたような本なので、こうやって感想を書くとなるとあらためて言うことは何もありません。ただ、ブログを見てくれている読者のために逆境に負けない3カ条を紹介しておきます。著者は言っています。長いビジネスマン生活をしていると時として北風が吹く時があります。降格や解雇にあったりもするかもしれません。そのような時どう過ごすか?
1.備えあれば憂いなし→これからの経済状況はどうなるか全く分からない。心の準備だけではなく、経済的な準備もしておこう。2年間は収入がゼロでも飯が食える程度の貯金をしておくか、社外で売り物になるスキルを身につけておこう。
2.自分の能力を高めておく→不遇をかこっているときに自分を磨き将来のための種まきをして爪を磨いておく。最悪なのは他人や環境のせいにして腐ってしまうことです。
3.苦しいときほどいつも笑顔でいろ→不遇をかこっているときでも下を向かず、背を丸めず、いつも楽しそうにしていれば人が集まってきます。逆の立場で自分ならどんな人と付き合いたいか、どんな人を応援したいかと考えれば分かるはず
これからも負けないように頑張ろうとあらためて確信させてくれた本でした。