FXに係る税務

FXとは外国為替証拠金取引のことですが、その所得は通常、雑所得として総合課税の対象になり、確定申告が必要になります。税率はその人の他の所得との関係によりますが、15%~50%(所得税5%~40%で住民税が10%)となります。

ただし、くりっく365(取引所為替証拠金取引)にすれば、どんなに高額所得者であっても一律20%(所得税15% 住民税5%)となります。高額所得者の場合、50%から20%の税負担に軽減でき大変有利な節税となります。

くりっく365取引を開始するためには、くりっく365の取扱会社に口座を開設して、証拠金を預託して取引を開始する必要があります。くりっく365の取扱会社はインターネットなどで簡単に検索することができ、手続きも証券会社に口座を作る程度のものです。

総合課税の税率が所得税で10%以上である人はくりっく365を利用すると良いでしょう。

ライフプラン(育児)

文部科学省の子ども学習費調査によると、幼稚園から大学まで全て公立にいった場合には1000万円位かかり、全て私立(大学は理系)にいった場合は2,500万円近くかかります。

教育資金はどうやって貯めるか?教育資金は多額なので、出産直後から準備するのが 良いと言われています。定期積金など預金の方法で積み立てる場合もありますが、ここでは保険を利用した制度を紹介します。

保険は一般的に学資(こども)保険と呼ばれるもので、積み立て利率がとても良いというわけではありませんが、下記のようなメリットがあります。

1.契約者(例えば父)が死亡したときには保険料が免除になりますが、保険金はあらかじめ約束された満期日に全額受け取ることができる。
2.子どもに入院保障などがついている。
3.税務上、支払った保険料は所得控除(一般生命保険料控除)を受けることができるものが多い。

このように様々な特典がついた学資保険は利用したいものです。

他にも保険ではありませんが、教育積立貯金というものがあります。これは1年以上5年以内で1万円以上(5,000円単位)で200万円まで積立可能です。こちらは積立終了後4年間に限り、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)から積立額と同額の融資を受けることができます。

プレデターズ

究極の環境で人はどう生きるか?というのを考えさせられた映画でした。

気が付いたらそこは、人間狩りが行われている宇宙空間の知らない世界だった。ということからスタートします。得体の知れない生物に命を狙われます。それはまるで狩を楽しむかのように・・・獲物である人間はたまに補充されます。突然パラシュートで上からやってくるのです。得体の知れない生物は物凄く強く人間が太刀打ちできる相手ではありませんが、たまに人間にやられます。
やられると何故やられたかを研究し、バージョンアップして再び現れます。

これは現在の社会にも置き換えられます。逃れられない島は地球。人間は中小企業、得たいの知れない強い生物は大企業。

大企業は何故強いのか?その置かれた外部環境に対応し、内部資源を充実させて、常にPDCAサイクルを繰り返し、バージョンアップしているからです。多くの中小企業は大企業にやられて消滅します。しかし資金や資源が少なく圧倒的に不利な中小企業でも生き残っていくものもあります。それはニッチな優れた知識であったり、技術であったりします。そんな風にも読める映画でした。

今すぐ使える!コーチング


ティーチングは相手に対し、情報そのものが明らかに不足している場合、何かを教えるときに使います。

コーチングは,情報をもっている相手に対し何かを気づかせるため,力を引き出すときに使います。

考えてみれは、私の仕事の多くはティーチングです。顧客が不足している情報について質問をされ、その答えを明らかにするというのが最も多い仕事です。ですから、ティーチングに慣れてしまっています。

しかし、最近コンサルティング業務が多くなり、職場カイゼン会議などに同席することがあって、これは、コーチングの技術が必要だなと痛感しました。踊る大捜査線ではありませんが、現場のことは現場が一番知っているからです。

コーチングは相手を承認することから始まります。相手が答えを知っていることを強く信じてそれを引き出させてあげることです。

まず、相手の話を聴いて、受け入れて、質問します。何かを聞かれるとズバッと答えを言いなくなる私ですが、コンサルティング業務の場合、それは一方的な伝達になり、必ずしもその現場でベストな方法ではないかもしれないのです。現場のことは現場が一番良く知っています。問題点も一番把握しています。それをどう聴きだし、考えさせ、答えを見つけさせるか。

なかなかまどろっこしくて、何かを言いたくなっても堪え、相手を信じ相手が気づくまで質問します。

なかなか難しいスキルですが、時と場合を考え、ティーチングとコーチングは使い分けるべきだと気付かされた本でした。

市場リスクプレミアム

市場リスクプレミアムとは、投資家が市場に投資した場合に期待する期待収益率から無リスク金利(10年国債利回り)を控除した利回りの差のことで、日経新聞に載っている数値からその計算をする方法を紹介します。7月10日に記載されていた9日の主要指数を使いました。




RPM=市場リスクプレミアム
DPR=配当利回り
PER=株価収益率
PBR=純資産倍率
Rf=無リスク金利(リスクフリーレート)

これを計算した場合、2.04%+1.08/17.01×(1-2.04%×17.01)-1.15%=5.036%となります。
①まず括弧書きの中を計算すると、0.652996になります。それに括弧の外の掛算×1.08÷17.01を計算して0.04146になります。これにトップの数値2.04%をプラすして、6.186%(%の小数点の扱いに注意)です。ここから最終値の1.15%を引いて、5.036%となります。

この意味は本日投資をするとしたら5.036%以上の収益が望めないような投資はするべきでないということを意味します。例えば3%くらいの収益しか望めないのであれば、高いリスクをとって投資するより国債を持っていたほうがましという判断です。

産業医の報酬

医療法人の理事長が産業医として他の事業所に行って収入を得る場合があります。その時の収入は医療法人の収入にすればよいか?個人の収入となるのか?という質問をよく受けます。

結論から言えば契約によります。医療法人として契約している場合は医療法人の収入になり、消費税は課税売上となります。

個人として契約していれば、その契約者である理事長の給与所得となり、確定申告において主たる給与と合算して確定申告をする必要があります。この場合の消費税の取り扱いは給与ですので不課税となります。

税理士試験1ヶ月前の過ごし方

税理士試験は毎年1回8月の第1週の火・水・木曜日に行われます。2010年は8月3・4・5日です。今年も1ヵ月後に試験があります。受験生はこの位の時期から気が引き締まってきます。

試験前1ヶ月位から試験日までの私なりの過ごし方についてお話しようと思います。まず、完全朝型にしました。もともと税理士試験の勉強をやってから朝型人間でしたが、夜のイベントも1ヶ月前位から自粛して、早く寝るようにして、体調管理に努めました。

理論の勉強は毎日通勤中は当然ですが、隙間時間は全てまわしていました。少しまとまった時間が取れるとき1時間以上取れれば計算問題の総合問題を解き、30分位の時間であれば、個別問題を解きます。移動時間やお風呂に入っている時間などは理論を回します。

1週間前から夏休みを取り(会計事務所は大抵好きな期間に1週間夏休みを取れる事務所が多いです)試験開始時間と同じ時間に計算問題の総合問題を解きました。試験時間が9時からの科目であれば、9時からタイムを計って総合問題を解きます。私はこの時期の総合問題は自分の通っていた資格取得学校ではなく、違う学校の通信での直前模擬試験などをあらかじめ取り寄せておき、その問題を解きました。自分の通っていた資格取得学校の試験は1度解いているので、何となく解けるからです。他の資格取得学校は自分の通っていた資格取得学校とちょっと違う問題が出てたりして、常に新鮮な試験問題を直前1週間は解きました。答え合わせをして疑問点があれば、すぐに電話で問い合わせて疑問点を残さないことにも注意しました。計算の総合問題をやるのは試験時間とかぶる1日1問です。模擬試験なので理論問題もありますが、理論問題も実際に書いて解くのは模擬試験のみです。計算と理論のバランスを考えながら、2時間のタイムを意識して解きました。

それ以外の時間は何をしていたかというと、ほとんど理論を回していました。阿弥陀くじをつくり、全ての理論問題がランダムにあたるようにして、回し続けます。具体的には
①阿弥陀くじであたった理論の項目挙げ(項目だけ紙に記入します)
②項目を挙げたらカセットテープに理論を声で吹き込み録音します
③全て録音したら、まず、項目挙げで漏れているものがないか理論テキストで確認します
④次に理論を吹き込んだテープを巻き戻し、2倍速で聞いてあっているか確認します。
この作業を1日延々と繰り返します。理論で疲れた時に計算問題の個別問題の確認もします。計算と理論の勉強時間の比率は1対7くらいです。理論漬けと言っても過言ではありません。。

直前1週間はこの生活です。1週間前は1日7問位しか理論を回せませんが、試験前々日や前日だと1日25問から30問回せるようになります。勉強疲れで夜もぐっすりと眠れます。このようにして試験直前1ヶ月を過ごしました。