「ひとり時間」で、すべてがうまく回りだす!



この本はぱっと見た時、孤独な人が読む本?と思ったのですが、本の帯を見て「まずは、毎日のモヤモヤを解消して、自分を見つめ直し、やるべきことを「見える化」しましょう!」という文字に惹かれ、本屋さんでパラパラと本をめくったら、この本を読んだら元気になれそうだなぁと思い購入しました。

私は本来とても小さなことを気にする人でした。でも生きていく上で色々な経験をし、ポジティブ思考が如何に人を大きくするかを身をもって体験し、何でもポジティブに考えるようにしています。でも、たまに昔の癖でとても落ち込んだり、モヤモヤ感が消えなかったりすることがあります。今回はモヤモヤ期間がちょっと長いので自分の中だけでは処理できずにこの本の力を借りようと思い購入しました。

この本は著者が自分の中にあるマイナス面をいかにプラスにしたのかを実体験を通して描かれています。モヤモヤしていることをモヤ様と名付けそれに正面から向き合って克服しようと努力しているのが良く分かります。こんな風に頑張れば何とかなるのかも・・・と思えてしまう。ビタミンパワーを与えてくれる本でした。

そこで特に気をつけたいと思ったのは情報収集時間に多くの時間を費やさないといったことでした。確かに今の世の中は情報があふれていてインターネットやTwitterなどで時間をつぶそうと思えばいくらでもつぶすことができます。でもそのような時間を多く引き裂くことは逆に言えば、もっと自分のために行う「ひとり時間」をつぶすことになるのです。著者はそのような時間はタイマーで計って必要以上に多くの時間をかけないようにしているといいます。放っておくとその時間はどんどん多くなってしまうので、敢えて時間を区切ってネット環境を遮断することも必要だと言っています。その通りですね。私も気をつけようと思いました。

現実と向き合い、逃げずに消化していくことは、5年後10年後の自分を好きでいられるためにとても必要なことだと思いました。

ライフ-いのちをつなぐ物語-

私はあまりネイチャー映画を観ません(前回はちょっとネイチャーぽかったですが。。。)ただ、最近ちょっと疲れているのか癒されたくなりこの映画を観ることにしました。

動物、虫、植物の生態を淡々と撮っています。人間は一切出てこないのですが、ナレーションの声だけは人間です。(当たり前ですが・・・)

自然界の生物にとって「生きる」ことは「生き抜く」ことだと言っています。

生き抜くためには、仲間と協力しながら外敵から身を守り、伴侶を見つけ、子孫を授かり次世代に引き継ぐこと。それって本来生物に与えられた本能みたいなものでしょうか。

一番印象に残ったのは、イチゴヤドクガエル 爪の先位の大きさの赤い蛙です。
このカエルは卵を産み落とすと、それが孵化するまでじっと見守り、孵化しておたまじゃくしになると、そのオタマジャクシを自分の背中に乗せて、100メートル上の木の上まで登り、葉と葉の根元で水が溜まるところまで運びます。その水たまりは小さいので、1つの水たまりに1匹を入れるのです。その作業を1匹1匹繰り返します。

葉で出来た水たまりには、オタマジャクシが育つ栄養分がありません。そこで、母赤ガエルは、定期的にその水たまり一つ一つに無精卵を産み落としオタマジャクシの栄養分として与えます。オタマジャクシがカエルになるまでその作業を繰り返します。

最近、私の周りでも草食系男子、子供を産みたがらない女性、結婚したがらない人が蔓延っています。それって、自然界からすると反逆児?自分を含めて反省です。。

この映画は殆どの人は癒されると思います。でも私は逆に考え込んでしまいました。もう少し本能で生きた方がいいのかなぁ~って・・・人間は変に知恵があるせいで、自然界から逸脱した生き方をしてしまうのかもしれませんね。

ゲーム理論(合理的なブタ)

ゲーム理論で有名な話として前回、囚人のジレンマのお話をしましたが、今回は合理的なブタと名付けられているゲームのお話をします。

大きなブタと小さなブタが1つの檻の中にいます。檻の中にレバーがあってそのレバーを押すと餌が出てきます。でも餌が出る場所はレバーの反対側です。レバーを押したブタは反対側まで走らなければなりません。しかし、押さなかったブタは餌場で待ち受けていて、先に餌を食べることが出来ます。

小さなブタがレバーを押すと大きなブタが先に全て食べ尽くしてしまいます。しかも小さいブタは体力を消耗します。
大きなブタがレバーを押すと小さいブタが先に食べ始めますが、全て食べる前に大きいブタが駆けつけて大きいブタも食べることができます。(独り占めはできませんが・・・)
両方のブタが同時にレバーを押すと、2対1の割合で大きいブタの方が沢山食べれます。
両方のブタがどっちもレバーを押さないといつまでも食糧にありつくことはできません。

その時の利益を表にした場合、下記のようになります。




どちらのブタがレバーを押すでしょう?

答えは、大きなブタがレバーを押します。

小さいブタの表を見て下さい。小さいブタは押すを選ぶと相手が押したら1の利益、相手が押さなかったら-1です。それに比して待つを選ぶと相手が押したら2の利益、相手が待ったら0です。相手がどちらのパターンで来ても小さいブタにとっては、自分が押すより待つ方が有利です。ですから小さいブタはひたすら待つ方を選択します。大きいブタは自分も待っていると永遠に餌にありつけないため自分が押すしかないのです。

このように小さいブタは大きいブタを利用して最良の方法を手に入れています。

この小さいブタが大きいブタに勝つ方法は、しばし、中小企業が大企業に勝つ方法に比喩されます。では、中小企業が大企業より優れている点は何でしょうか?

1.大企業は会議や稟議を経ていないと実行されないが、中小企業は社長の一存で物事が実行できるためスピードがある。
2.大きな企業は過去の実績にとらわれ固定概念に執着する恐れがありますが、中小企業は実績もないので斬新で画期的なやり方(イノベーション)が出やすい。
3.大企業は予算に縛られることがあることから、モラルハザードを起こすこともあるが、中小企業は管理者がしっかりしていればその点は他の従業員にも浸透しやすい。
4.大企業は合理的に考えるのが得意だが、合理的に考えているという自負が災いし失敗することがあるが、中小企業はその時に応じ臨機応変にできることがある。
5.大企業は成熟産業で競争している場合が多く、利益率が低い場合が多い(コストリーダーシップ戦略)が、中小企業はだれもやらないそもそも狭い産業で争っている場合(ニッチ戦略)があり、利益率が高い場合がある。

どうですか?中小法人も捨てたものじゃありません。自らの強みを生かして体力のある組織を作ることは大小問わず可能なのです。

生命保険の個人活用

沢山の方の確定申告をしていると、年間で何百万円も個人で生命保険を支払っている事例が見られます。本当にそんなに保険が必要でしょうか?

独身時代、結婚、子供の誕生、自宅の購入、子供が独立後、老後、それぞれのライフプランの段階によって生活に必要な金額は変化します。例えば子供が誕生してから独立するまではある程度の保障も必要ですし、住宅の借入金の返済についてもある程度計画が必要です。

住宅を購入するのなら本来25歳位で住宅を購入しないと定年退職時(60歳)までに借入金が完納できません。最近では晩婚化が進み40歳を超えてから住宅を購入するケースも見受けられます。退職時までに住宅借入金が返済できない場合には、その分のキャッシュも必要になります。

ですから、必要な保険金の額はその方の生活スタイルや借入金の有無などによって違ってきます。

相続税の観点からみると保険金の非課税枠を活用するのが良いと思います。現金や預金で財産を残すと丸々相続税の対象となりますが、保険金は非課税枠があるからです。保険金の非課税枠は相続人1人当たり500万円です。配偶者と子供2人の場合、相続人が3人ですので、500万円×3人=1,500万円までは税金がかかりません。

また、死亡退職金についても相続人1人当たり500万円まで非課税なので、その個人がオーナー企業をお持ちの時は、法人に保険料を支払ってもらい、死亡時に死亡退職金の現金がなくて死亡退職金が支払えないといったことも回避することができます。

会社を経営されている方は個人で支払う保険金と法人で支払う保険金のバランスを考えることにより、個人も法人もベストな方法というのが必ずあります。ですから、ライフスタイルの変化によって保険を見直す必要があるのです。

雇用促進税制

平成23年度の税制改正は、注目されていた法人税の減税、給与所得者の給与所得控除の減少、相続税の基礎控除の縮小は6月の国会では決まらずに見送られました。

雇用促進税制は雇用保険の助成金制度と違い、法人税や所得税が直接税額控除されるものです。 青色申告者であれば個人でも法人でも可能ですが、風俗営業等を営む事業者は除かれています。

適用要件としては、当期の事業年度末の従業員の数(法人でも個人でも適用されます)が前期の従業員の数(法人でも個人でも適用されます)より10%以上増加していて、かつ、全体で5人以上(中小企業は2人以上)増加している場合です。

税額控除額は国税(法人税・所得税)は増加した従業員の数×20万円(税額の10%を限度)で地方税(法人住民税・住民税)は税額控除額は国税と同じですが、限度額が20%となっています。国税と地方税でダブルで控除できるので、かなり大きな税額になります。

適用期間は平成23年4月1日から平成26年3月31日までの間に開始する事業年度なので、個人事業者は平成24年から平成26年が対象となります。

ただ、この税制は自動的に適用できるのではなく、ハローワークに雇用促進計画を届出なければいけません。そして次の確認を受けます。
①雇用保険一般被保険者数の増加
②事業主都合の離職がいないこと
③支払給与額の増加
(給与増加額が前事業年度の給与額×雇用者の増加率×30%以上であること)

医療法人の会計基準

医療を営む組織はその解説主体によって会計基準が定まっています。

国立病院は、独立行政法人国立病院機構会計規程というものがあります。

地方公共団体立病院は、企業会計原則や地方公営企業法によっています。

社会福祉法人は、社会福祉法人会計基準があります。

公益財団法人・公益社団法人については、公益法人会計基準があります。

では通常の医療法人はというと実は制定されていないのです。
ただ、病院ですと、病院会計準則によりますし、介護老人保健施設ですと、介護老人保健施設会計経理準則があります。また、訪問看護事業所は、指定訪問看護会計経理準則によることとなります。

CFP(タックスプランニング)の勉強の仕方

タックスプランニングは税理士試験の所得税法・法人税法・消費税法をうんと簡単にした試験です。この中でも個人にアドバイスすることが多い所得税法の問題が一番多く出ます。税理士試験と違って理論問題は出ず、6科目の中でも計算問題が多いです。また、ほとんどが事例問題です。

私はこの科目は1番勉強しなかったので、あまりアドバイスはできませんが、全ての科目に関わっている科目なので、早めに勉強した方がいいと思います。

頻繁に出る問題は所得税については、金融に係る税金の知識、不動産所得(特に青色申告)に係る税金の知識、給与・退職金・年金に係る税金、譲渡所得(株、不動産、その他)、所得控除、税額控除などです。

法人税については、役員報酬・賞与・退職金、交際費や寄付金の損金不算入制度、経費になる税金・ならない税金、減価償却費、法人なり、損益分岐点などです。

消費税や住民税・事業税については基礎的知識で充分です。

試験範囲が広く、全ての科目に関連するので、早めに勉強した方がいいと思います。