鹿児島弁と津軽弁が混じった訛りのある少女が舞妓になるまでの奮闘を描いた作品です。
ほんわりした話し方の京都弁がなかなか上手く話せません。正座も短時間で足がしびれてしまいます。それだけでなく、踊りの稽古、つつみの稽古、三味線の稽古、全てが初体験です。眉はボウボウで頬っぺたが赤い田舎の子が厳しい修行を経て舞妓になります。その美しいこと。可愛いこと。私は特に着物好きなので次から次へと出てくる着物にうっとりでした。
映画の中で舞妓は芸妓よりも技術もなく未熟なのに最近では舞妓の方が持て囃されていて変だと男性が話すシーンがあります。そう舞妓より芸妓の方が技術も何もかも上なのです。でも、芸妓より舞妓の方が華やかな衣装や簪をします。きっと、芸でカバーできない分、衣装でカバーしているのだと知りました。
主人公の”舞妓になりたい”という強い意志が辛い修行に耐えたのですが、周りの芸妓たちの器の大きさや時には厳しく時には優しい寛容さにも主人公にとっては良い経験だったと思います。
辛くても大変でも”こうなりたい!”という意志が強ければきっと何でも乗り越えられるのだろうと思わせてくれた映画でした。