舞妓はレディ

鹿児島弁と津軽弁が混じった訛りのある少女が舞妓になるまでの奮闘を描いた作品です。
ほんわりした話し方の京都弁がなかなか上手く話せません。正座も短時間で足がしびれてしまいます。それだけでなく、踊りの稽古、つつみの稽古、三味線の稽古、全てが初体験です。眉はボウボウで頬っぺたが赤い田舎の子が厳しい修行を経て舞妓になります。その美しいこと。可愛いこと。私は特に着物好きなので次から次へと出てくる着物にうっとりでした。

映画の中で舞妓は芸妓よりも技術もなく未熟なのに最近では舞妓の方が持て囃されていて変だと男性が話すシーンがあります。そう舞妓より芸妓の方が技術も何もかも上なのです。でも、芸妓より舞妓の方が華やかな衣装や簪をします。きっと、芸でカバーできない分、衣装でカバーしているのだと知りました。

主人公の”舞妓になりたい”という強い意志が辛い修行に耐えたのですが、周りの芸妓たちの器の大きさや時には厳しく時には優しい寛容さにも主人公にとっては良い経験だったと思います。

辛くても大変でも”こうなりたい!”という意志が強ければきっと何でも乗り越えられるのだろうと思わせてくれた映画でした。

土地の価格

近所の土地の価格はいくらなんだろう?とか、いくらで売れるんだろう?とか考えたことありますか?
普通モノの価格は1つですが、土地の価格は一物五価という5つの価格があります。土地という一つの物なのに価格が5つあるというのが土地の特徴です。

1.実勢価格・・・これはいわゆるマーケットプライスと言われるもので実際に市場で成立した価格です。これはあとで説明する公示価格に近いですが、売り急いだり買い急いだりすることで公示価格より高かったり低かったりします。
2.公示価格・・・国土交通省が毎年1月1日時点の価格を3月に発表します。いわゆる時価と呼ばれるものの価格です。よく新聞に載るあれです。これを基に土地の価格が上がったとか下がってるとか書かれます。
3.路線価・・・国税局長が毎年1月1日時点の価格を8月に発表します。1㎡当たりの金額で公示価格の80%です。相続税の評価の基礎となる価格となります。これは道路に付されるので道路が全くない土地などには付されなく、都市計画区域内の土地が対象となります。
4.固定資産税評価額・・・公示価格の70%です。固定資産税を算定する際の基礎となる価格となります。固定資産税の通知書に載っています。また、区市町村で固定資産評価証明書を発行してもらうことも可能です。
5.基準地標準価格・・・都道府県知事が国土利用計画法施行令に基づいて毎年7月1日時点の土地の価格で9月に公表されます。公示価格は都市計画区域内の土地しか対象としていないのに対し、基準値標準価格は都市計画区域外の土地も対象としています。市町村役場に備えてあるのでいつでも閲覧することができます。

このように土地には目的によって5つの価格があります。大体の時価を知るには、公示価格や基準値標準価格を参考にするといいでしょう。相続税の見積もりなどをするときは路線価が付されている土地は路線価、路線価が付されていない土地(調整区域や山林など)は固定資産税評価額を参考にするといいでしょう。

コンサルタントとというもの13

正しいことを伝えるのではなく、ワクワクさせる。
コーチングでは、今までやる気になったことのない人にやる気を出させることはできないので、ただやる気にさせる、ということはできない。ではどうしたらそういう人もやる気にさせられるか?→それが”感動体験”である。

例えば、イチロー選手を見て「最高にすごい!」「かっこいい!イチローみたいになりたい!」と思えば、イチロー選手のようになれなくても、イチロー選手のイメージに近づける。そうやって出逢った人や見たものの感動によって、少しずつ新しい最高のイメージを作り上げてゆく。

「こういう考え方をしなさい」等の要求は相手に一切せず、ただ一生懸命自分の生き方、姿勢を見せるだけ。その姿を見せることで、相手の再現性を引き出してゆく、又はイメージした姿が作られてゆく。理想のイメージを作る(引き出す)きっかけ作り、それによりやる気にさせてゆくというのがメンタリングである。

あるプロゴルファーは素人と一緒にコースを回る際アドバイスや指導は一切しない。彼自身がゴルフを楽しんで、周りに「ゴルフがいかに面白いか、楽しいか」を見せているだけ。その姿を見た人はゴルフに更に興味を持ち、楽しみたいから練習や勉強に励む。
コンサルティングのときもその要素を大切にするといい。自分の姿を見せることで、いかに夢を持つことが素晴らしいか、いかに困難を乗り越えることが楽しいか、学ぶこと・仲間がいっぱい増えることはこんなに面白い等に気づき、やる気にさせる。正しいことを正しいと伝えるのではなく、ワクワクさせる。
勿論、問題が起こることというのは、単純に考えたら大変なこと。だけど、そこに挑んでいく勇気を楽しめたら最大の結果が出せるのではないかな、と。

非営利ホールディングカンパニー(統括医療法人)

先日9月10日に昨年末から議論されていた「医療法人の事業展開等に関する検討会」の第6回目が行われました。当初展開については2014.1.7の「株式会社参入のおそれ」に添付されている新聞記事をお読みください。

9月10日の会議でやはり、出資に応じて議決権を付すというのは、株式会社と同様になり医療法人にはなじまないという観点から否決されました。いままで通り1人1票の議決権です。ただ、いままでは社員は自然人でしたが、今後は非営利ホールディングカンパニーの傘下にある、医療法人や社会福祉法人などの法人に社員格を与え1票の議決権にするようです。

また、今までは医療法人は金銭の貸付業務を行ってはならなかったのですが、資金の貸付を認め、非営利ホールでキングカンパニー間での資金貸し付けについては、医療法人が行ってよい付帯業務として認めていくようです。

また、医療法人間の合併というスキームは以前からありましたが、分割というものはなかったのが、今後は分割も認めていくようです。 その点の具体的スキームは10月上旬、11月上旬に行われる第7回・第8回の検討会で詰めていくようです。

第5次医療法改正は大改正でしたが、第6次医療法改正も大改正になりそうです。

息抜き

カテゴリー資格では、資格に関する事柄を書いていますが、たまには違った目線で書きたいと思います。

私の業務は年間を通じて11月から5月が忙しく、6月から10月は比較的暇なのですが、今、何故か忙しいです。相続税の申告業務、新規の顧問先の初決算、税務調査、セミナーも7月1本、8月2本、9月1本、10月3本抱え資料は作らないといけないし、本の改訂版の原稿の締め切りも10月だし・・・とバタバタしています。いつもなら、まったり過ごすこの時期に週末も仕事をしなくてはいけない感じです。

みなさんは忙しいときの息抜きはどうされていますか?人それぞれだと思いますが、私は専ら温泉です。温泉でまったりしてマッサージ(整体)をすると極楽です。仕事で気が張っている状態と体の全ての力が抜けている状態のメリハリが私にとってはリラックスに繋がります。

それと、たまにお香を焚いたりアロマを焚いたりしますが、ラベンダー、ジャスミン、ネロリ、イランイラン、クラリセージなどのアロマはリラックス効果もあります。アロマポットなどがない場合はカップにお湯をいれアロマオイルを2~3滴垂らすだけでも違います。是非おためしあれ。

何だかすっかり秋の雰囲気になってきましたがスポーツや紅葉も楽しむつもりですが仕事も頑張ります。みなさんも自分なりの息抜きをして下さいね。

相続税法施行令33条3項 補填

相続税法施行令33条3項については、2010.4.12のカテゴリー税務で説明しましたが、その中の4要件の1番目に「その組織運営が適正であるとともに」というくだりがあります。これは具体的にはどういうことかというと詳しくは、下記ホームページを参照下さい。
https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kobetsu/sozoku/640609-2/03.htm
こんなに長い文章ですが、医療法人に関して言えば、一番下に書いてあります。
これを読み込んでいきますと、医療法人には規模要件があるということが分かります。医療法人の部分だけを抜き出しますと次の通りとなります。
(クリックすると拡大します)



(ハ)が何の事か分からないかもしれませんが(ハ)は特定医療法人の事です。つまり、社会医療法人や特定医療法人に準拠する法人でないと「その組織運営が適正である」と言えないのです。つまり、多くの診療所(クリニック)は規模要件を満たさないことから、他の形式基準、例えば理事等の1/3要件を満たしたとしても、規模要件を満たさないことから認定医療法人に移行しても個人に対するみなし贈与はかかりませんが、医療法人に対するみなし贈与(含み益がない場合を除く)は避けられないのです。

10月1日から認定医療法人制度が開始されますが、規模要件を満たさないと理事を同族1/3以下にしたとしても、医療法人へのみなし贈与は避けられませんので要注意です。

しかし、上記参照HPの(相続税等の負担の不当減少についての判定)にあるように、1/3以下どころか同族が全くいないような場合で従業員や実質支配者にもいないような場合には、規模要件が満たさなくても他の要件を満たせばみなし贈与は課税されません。

青い約束


この本はアラフォー世代になった主人公が学生時代の思い出および確執を思い出しながら、当時の回想を織り込み現在を生きるという本です。有名進学高に通う主人公が当時の親友および恋人を同時に失うという経験をします。真相ははっきりしないまま、ただただモヤモヤとした感情を抱えたまま大人になります。当時の親友と偶然再会して当時の記憶を思い出し当時分からなかった何故?何故?と思っていた事実を徐々に知ります。

何故恋人は死んだのか?何故親友は黙っていたのか?不可解な恋人の死に対し沈黙を続ける親友に対し主人公は不信感を持ちます。恋人は何故自分に何も相談してくれなかったのか?親友は何故、暴力事件を起こして退学してしまったのか?実は二人は自分に内緒で付き合っていたのではないか?悪い想像ばかりしてしまいます。

20年位経ち、かつての親友との再会で徐々に真実が明らかになった時、恋人も親友も自分が不信感を抱く前の存在だったのだと知ります。運命のいたずらというか誰も悪くない運命に翻弄された事実を主人公は知ります。恋人が自分ではなく親友に相談したのも、親友が自分に黙っていたのも、全て主人公を大事にしたいからという気持ちであることを知ります。なんて切ない小説なのでしょう。でも、20年かけて親友との確執が解消されて良かったです。

皆さんは親友に対して隠していることありますか?もし、あるとしたら、それは親友の事を思っての事だと思います。親友に寄り添っていたいからだと思います。隠し事=信頼されていない と思うのは早計だとこの本は教えてくれます。全てをぶちまけるのが愛ではなく、黙っていることも愛だということを教えてくれます。