論語と算盤

今年ラストの本は「論語と算盤」です。ラストの本に相応しい内容だったかと思います。渋沢栄一氏が生きた時代は、日本では武士道という倫理観はあったものの質素倹約が良いとされ、商人の地位は低く、お金儲けは悪しき行為とされていた時代です。そんな激動の時代にどう日本の産業を発展させたのかを知りたくてこの本を読みました。

渋沢氏は政治の道に入ったものの、わが国を発展させるには商業の発展しかないと確信し、株式会社の設立をはじめ日本の産業の基礎を作った人物です。政治を捨て商業の道に進んだ時、国を捨て金儲けに走るのかと詰る人もいたとの事ですが、そんな小さな野望ではなく、日本全体を見て日本発展のためには避けては通れないと自らこの道を進んだのです。青年の頃からこの国の発展のために尽力し、常に希望を持って生きていた人でした。

実業家であると共に精神は政治家だったと思います。論語を学びの柱として様々な事業を発展していきました。算盤は商業発展の礎ですが、論語を生かして商業を発展させるという手法でした。その考えは以前読んだ(2015.1.9ブログ参照)稲盛和夫氏「生き方」の考え方に似ています。今では当たり前のWinWin手法を今から140年以上前から取り入れていたとは感服しました。この本を書いたのも70歳過ぎてからで、91歳まで求め有れば事業の相談などをしていてこれぞ正に生涯現役を貫きました。あまりにも凄い生き方に今年最後の本として最適でした。

今年もブログを読んでいただきありがとうございました。来年もよろしくお願いします。良いお年をお迎えくださいませ。

2021年 映画鑑賞

毎年12月のカテゴリー映画では、今年観た映画BEST3を発表しています。今年も昨年に引き続きあまり映画を観られなく5月と12月は1本も観られませんでしたが、それでも昨年よりは少し多い24本の映画を観ました。その中で心に残ったBEST3を発表します。

第1位:ザ・ファブル
これは7月に観た映画です。観た当初は面白かったなぁスカッとしたなぁ程度にしか思っていませんでしたが、何かとても気になってその後漫画のザ・ファブルを読み始めて、ハマってしまいました。映画の主人公は岡田准一氏がやっているのでイケメンで強いですが、漫画の主人公は見た目全然イケメンでもなくて地味な見た目です。それなのに読めば読むほど彼の魅力にドはまりして参りました。

第2位:そしてバトンは渡された
この作品は小説から映画になったので面白いとは思っていましたが、流石やられました。一般的に幼少期に何度も苗字が変わってしまう子供は不幸なイメージを持たれやすいと思いますが、この本は逆に多くの親に囲まれて幸せだったと本人も観ている私たちも感じる映画でした。先入観が完璧に崩れ落ち新たな価値観を見いだせた映画でした。

第3位:総理の夫
ズバリ総理がカッコイイ!理想の働く女性像です。この映画のように働く女性の素敵さを表現した映画がもっと沢山出れば、女性も家庭と仕事を両方こなす社会が完成するのではないでしょうか?10年後にこの映画を観た時に何であのシーンで辞めたの?今じゃ考えられないねと言える世の中になっていればいいなと思います。来年も映画館で映画を観ます。映画館が無くならない限り・・・

今年の漢字「金」

今年の漢字が発表されました。初め「金」と聞いた時、何故?と思ってしまいました。私の金のイメージは煌びやかなバブルを彷彿させるイメージです。今年はオリンピックで多くの日本人選手が金メダルを取った事や色々な助成金などでお金が回った事などの理由から「金」になったようです。あぁそういう事ですか。

私の今年の漢字は「忙」ですかね。そう忙殺の忙です。常に何かに追われているような心の中に常に引っかかっている何かがあるような忙です。コロナ禍というのも原因だと思います。あまりお金にならない細々とした仕事も多かったような気がします。でもそんな気分も今年で終わり。来年から明るい未来に向かって邁進します。乞うご期待!

医療機関向け情報

昨年春先からコロナウィルスが蔓延し、当事務所の医療系顧問先もバタバタな日が続きましたが、今年も1年引き続き大変な1年でした。当事務所としても経済的サポート、例えば医療系助成金の情報だったり、作成サポートだったりを多くやってきました。今年は顧問先様との関係も以前とちょっと内容が違った気がします。

今年はとにかく情報が大事な1年でした。知っているのと知らないのでは経営自体にも雲泥の差が結果として生まれてしまうという恐ろしい1年でした。真面目にコツコツとやっているだけではどうにもならない1年だったと思います。助成金等の情報は私なりに発信したつもりですが、コロナウィルスの専門的知識はド素人です。

その情報をどこから入手したらよいか調べました。色々あると思いますが、とりあえず厚生労働省のHPにこのような情報があります。↓毎月更新しているし、私が読むより専門家が読んだ方が理解が早いかと思います。こちらの情報も実務レベルとして必要な情報かと思います。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00214.html

電子帳簿保存制度その4

令和4年度の税制改正大綱が12月10日に発表されました。それに電子帳簿保存法の2年延長のことも記載されていました。前回のブログにも記載しましたが、日経新聞にその記事が出て、その記事の中の「2年間は引き続き紙での保存も容認する。企業の申し出に応じて税務署長が判断する。」という文章が気になっていましたが、税務署長への届け出はしなくてもよい。というのが結論です。

ただ、2年間制度が延長となったというより、この制度は、やむを得ない事情があり、かつ、電子取引について紙で出力して保存している場合にはそれを認めるという位置づけで、つまりは電子帳簿保存制度自体が延長になったのではなく、予定通り来年1月から開始するがやむを得ない事情がある場合には紙での出力保存でもOKですという意味合いです。

税務署長へ別の届出をしなくいてよいのは助かりましたが、電子帳簿保存法は生きているというのがはっきりしたので、やはり当事務所としては顧問先へは基本的に電子取引の電子帳簿保存を推進することにしました。2年後にいきなり電子帳簿保存をやるより、来年1月から電子取引についてだけ電子帳簿保存を実施して、2年後にはできれば、帳簿取引や書類取引も電子帳簿保存に移行していくという方がスムーズだと思ったからです。皆さんはどう対応しますか?

電子帳簿保存制度その3

日経新聞に電子保存義務化2年猶予の記事が出ました。来年1月から電子取引について電子保存を義務化するという改正でしたが、やはり無理だと思ったのか2年延長になりました。東京税理士会豊島支部の法対策部でもこちらについては各部員が「突然すぎて無理がある」「中小企業の事務負担が大きい」「青色申告取消とは何事か」と意義を申しておりました。おそらくうちだけではなく全国の税理士や納税者から批判が殺到したのだと思います。

それでもうちは税理士事務所ですから、顧問先様がどうすれば一番やりやすくて負担なくできるのかを夏くらいから検討に検討を重ねていて、やっと良い案が完成して12月から各顧問先に連絡を済ませたところでした。ですから、この記事を見た時、正直ドテーという感じでした。ただ、この記事では「2年間は引き続き紙での保存も容認する。企業の申し出に応じて税務署長が判断する。」となっています。

ですから、電子帳簿保存制度そのものが無くなったわけではなく、届出により2年間時期を延ばせるのかもしれません。近いうちに国税庁から通達がでると思いますが、当事務所はもうシステムを用意してしまったため、このまま顧問先がやる気があれば電子取引だけは電子帳簿に移行します。顧問先様には2年後に備えて電子帳簿保存のやり方に慣れていただき、できれは2年後には電子取引だけでなく、帳簿取引も含めて電子化できれば良いかと思っています。最近、助成金や税務改正に振り回されっぱなしです。

2022年のカレンダー

来年のカレンダーが出来上がってきました。毎年ご好評をいただいております村田金箔の卓上カレンダーです。昨年は和風でしたが、今回はハワイアンでトロピカルなイメージ。同じ素材なのにデザインが変わるだけでこうも変わるのかという出来栄えです。

今回もブログ読者の方、抽選で3名に、このカレンダーをプレゼントいたします。ホームページのお問合せのメールに住所(郵便番号も)、氏名、電話番号、ブログの感想を記載の上、ご応募ください。期限は12月22日です。発表は発送をもって代えさせていただきます。どしどしご応募ください。

事務所マンションのロビーにも大きなクリスマスツリーが飾られました。お客様より年末調整の資料も送られてきて年末が近い事を実感する今日この頃です。今年も残り1ヶ月です。寒くもなってきました。頑張って乗り切りたいと思います。