最強の働き方




本屋さんで見つけました。ブルーの表紙が爽やかな本です。通常の本は大抵黒一色で書かれています。ところがこの本は、ブルーの文字と黒字にブルーの蛍光ペンでラインをしたような文字が多数あります。おそらく、読みやすく努力したものと思われます。

働き始めた新人のメールの書き方から時間管理などから、上司になったときの部下への対応、そして会社のトップになり自己実現を目指すまで、段階を追って書かれてあります。どの段階の人にも具体的事案に沿って書かれているので、参考になるでしょう。

仕事って、20歳前後から年金をもらう年齢まで(または一生)関わっていくものですね。その長い40年以上もどうやって働き続ければ良いのか。働く事が生き甲斐であれば、それはとても幸せなこと。どうやって効率的にまた効果的に働けるか。

また、仕事は自己実現の道だとも言っています。自己実現の要素は「やりたいこと」×「できること」×「社会に要請されること」の掛け算でこの要素が仕事での自己実現の最終形のようです。全体的に長い人生の働き方の手引書のような本でした。

工数管理4

今年1月から工数管理をやっています。(詳しくは12月1月2月のカテゴリーMBAをご覧ください)10ケ月経ったところですが、当事務所は一定の傾向がみられました。どの会計事務所でも同じような結果がでるのかもしれませんが、1月から5月は税理士業務が多く、6月から10月はコンサルティング業務(セミナーや執筆も含む)が多いのです。色分けして管理しているので、今年は1月から5月は緑(税理士業務)が多く、6月から8月はピンク(リニューアルに向けて事務所業務)が多く、9月10月は青(コンサルティング業務)が多かったです。

採算が悪い顧問先は顧問料の改定か訪問日の縮小をお願いし実行させていただきました。採算が良すぎる顧問先は、顧問先の求めがなくても積極的に様々な提案をしてきました。その結果、当初の工数管理より全体的になだらかになりました(不採算な顧問先への時間が縮小され高採算な顧問先への時間のかけ方が増した)

仕入れを伴わない事業というのは、手がかかり不採算な仕事に時間が割かれ、割の高い仕事が疎かになりがちです。でも、工数管理をすると不採算な仕事に振り回されることなく、かつ、割の高い仕事を大事にするようにして仕事自体も全体的に向上したような気がします。たまに税理士が破産とか、債務超過だという話を聞きますが、そんな人に事業のコンサルティングをしてもらいたくありませんよね。とても太った人がダイエットの有効性を講義するようなものです。自分の事業は顧問先の仕事より劣後し、管理も怠りがちですが、自分の事業の分析ができて初めて顧問先の事業の分析もできるというのを実感した10ケ月でした。

勉強仲間

日曜日、税理士試験の時の勉強仲間6人と銀座でランチしました。6人中4人が税理士です(1人が勤務税理士・3人が開業税理士)他の2人のうち1人は今も勉強中(あと少しです)もう1人は税理士は止めて看護師の資格を取るため看護学校に行っています。

私は2000年合格ですので、それより前(勉強中)からの友達です。その頃はみんなまだ若く、ニックネームで呼び合っていました。今でも会うとニックネームです。私の呼び名は「ちゃこちゃん」中学・高校の同級生などに会うと今でも「ちゃこ」と呼ばれますが、大人になって社会人になってからは、吉田さんか久子さんが多い中、「ちゃこちゃん」と呼ばれると、ちょっと照れくさいですが、懐かしく嬉しいものです。

うちの事務所は以前から在宅スタッフは居ましたが、勤務スタッフはいませんでしたが、今日から勤務スタッフを2人雇うことにしました。普通は、所長とか吉田さんとかそういう呼称になると思いますが、自分の事務所なのだから私が好きな風に呼んでもらおうと思います。

先日、映画を観たら、ある会社で女性は下の名で呼ばれていました。女性の登場人物は2人いましたが、上司は〇〇さん、新人部下は△△と呼ばれていました。ああいうのも悪くないな。さて、なんて呼んでもらおう。ちょっとワクワクです。ちゃこちゃんと呼ばれるのが一番愛情を感じるのですが(小さいころからそう呼ばれていたから?)さすがに、この年で部下にちゃこちゃんと呼ばせるのは拷問なので言える範囲で考えます(笑)

少額減価償却資産の特例

中小企業等が、減価償却資産を購入して、その取得価額が30万円未満であるときは、それを累計して年間300万円までは、損金(会計上も税務上も経費として計上できる)とすることができます。平成28年度の税制改正で今までは資本金1億円以下の中小法人が対象でしたが、中小法人であっても従業員数が大規模法人並みの法人は適用対象外となります。基準となる従業員数は1,000人で、1,000人以下の場合にのみ引き続き適用となります。

元々10万円未満の減価償却資産は損金とすることができます。10万円以上20万円未満の減価償却資産は一括償却資産として1/3ずつ3年に渡って損金とすることができます。従って少額減価償却資産は10万円以上30万円未満の減価償却資産が対象となります。

この場合10万円以上20万円未満は少額減価償却資産と一括減価償却資産とでかぶります。利益が多く出ているときは少額資産、利益があまり出ていないときは一括償却資産を選択するのが通常です。ただ、少額資産は年間300万円までしか使えないので、まず、20万円から30万円未満のものを先に少額資産に充てて、残りの枠で10万円~20万円未満を充てるのが良いでしょう。その他を一括償却資産で処理します。

注意点としては、一括償却資産は固定資産税がかかりませんが、少額資産は固定資産税の対象になるので、利益があまりでないなら、一括償却資産として計上することも選択されるとよいと思います。

認知機能低下に伴う診断書

道路交通法が改正され、来年の3月12日から75歳以上の運転者のうち認知機能が低下した場合に起こりやすい違反をしたときは、認知機能検査をしなければならなくなりました。ここで認知機能の低下が認められた場合には、適性検査を受けるか医師の診断書が必要となります。

施行は来年ですが、診断書を書くにあたって医療法人としてどう対応するか。医師によって診断書に差異が生じないように今から院内研修などをして3月に備える必要があります。今後このようなケースは多くなってくると思いますので、早めの研修で準備万全にしておいて下さい。

2~3日前から急に寒くなりました。電車に乗っていると体調を崩していると思われる人が多くなってきました。皆様そろそろゆっくりとお風呂に入れる時期になりました。体を温めて免疫力アップをはかってくださいませ。

ふるさと納税(マニアック編)

ふるさと納税については多くの国民に周知されてきて、私が行っている顧問先の確定申告でも2014年にはあまりなかったものが昨年2015年には多くの顧問先がふるさと納税を経験されていました。また、平成27年4月の税制改正により「ふるさと納税ワンストップ特例制度」ができたことにより、確定申告をしないサラリーマンやOLにもやりやすくなり、多くの方たちがふるさと納税をしたのだと思います。
ワンストップ特例注意点.pdf

私も顧問先からの問い合わせに対応するため初めて2014年にふるさと納税をしてみました(体験記については2014.4.9のブログ「ふるさと納税体験記1」をご覧ください。)が、今回は返礼品の中であまり宣伝されていないけれど、面白かったものを3つご紹介いたします。

まず、島根県松江市の松江大根島牡丹(写真)です。お正月の飾り用らしいのですが、何しろ立派です。大きな牡丹の花が2つ咲いて年末から年始にかけて咲き続けます。華やかな牡丹に癒されます。写真では大きさが伝われないかもしれませんが、兎に角立派な花が凛と咲きます。





つぎに、熊本県芦北町の5本指ストッキングです。これは5本指ストッキングなのですが、指1本1本にネイルをしたような模様が入っています。履くとネイルをしているかのように見えます。あと、普通のストッキングも入っていますが、これがビックリするほどしっかりしたストッキングで、特にお尻の部分の作りが繊細で立体構造になっています。人生多くのストッキングを履いてきましたが、一番丈夫で高級感のあるストッキングでした。女性にお薦めです。


そして、岐阜県関市の関の逸品爪切り、ハサミセットです。関市は刃物のまちとして有名ですが、流石刃物のまちというだけあって、抜群の切れ味です。この爪切りを使ったら他の爪切りは使えないという位のものです。どうですか?たまにはこんなマニアックな返礼品も良いのではないでしょうか?



怒り

タイトル名が怖かったので躊躇したのですが、出演している俳優が、渡辺謙、宮崎あおい、松山ケンイチ、妻夫木聡、綾野剛、森山未來、広瀬すずと主演級の俳優を山ほどつかっている点、音楽も坂本龍一だったので、これは観なきゃ損でしょ。と思い観に行きました。

ある住宅街で夫婦が何者かに殺害されます。犯人は1年間どこかに逃亡しています。そんな出だしで映画は始まります。東京、沖縄、千葉で素性が分からなく、犯人に少し似た風貌の男性が現れます。その3人はいずれも犯人に似ています。この3空間がお互い結びつく事はないのですが、風景のどこかがそこに結びつく感じで場面は変わっていきます。出演者が全員有名人なので、場面が突然変わっても頭が混乱することなく、見ることができます。見事な演出です。

怒りって多分人間が持っている感情で最も強く激しいものだと思うのですが、この映画を観て、同じ怒りでも種類は色々あるのだと感じました。怒るべき当事者ではなく全く関係のない第3者に向けられてしまう怒り。周りの環境に怒りながらもそれを言えない自分への怒り。相手を信じてあげられなかった自分への怒り。怒りを爆発させると自分が苦しむから実際には怒らず自分の中に閉じ込めた怒り。愛する人を傷つけられた怒り。自分が何もできないことへの怒り。

一言で怒りといっても色々な種類があるのですね。観てから何日か経っていますが、なんかいつまでも引きずる奥の深い映画でした。