財務諸表の見方Ⅲ

財務諸表を比較してみる場合、2種類の見方があります。まずは業界で見本となるべき企業(有価証券報告書などが公開されています)の財務諸表と自社との財務諸表を俯瞰して比較すること。これによって自社はどのような強み弱みがあるのかが分かってきます。

次に自社の昨年度や5年比較などと比べ過去どのように推移したのかを比較します。これによって自社は売り上げが伸びているのか。利益率は上がっているのかなどが分かってきます。

まずは俯瞰してみて、気になる部分は掘り下げて見てみましょう。この作業は人間でいうと健康診断と同じです。健康診断もやるだけでは意味がなく、結果を吟味して、はじめて未来につなげることが出来るのです。企業の健康診断が財務諸表の比較ということになります。他社との比較が健康診断では標準値などとの比較になり、自社の推移が健康診断での過去の自分の数値の変化を考察するのと同じです。

ズートピア

ウサギのジュディは警察学校を主席で卒業します。意気揚々と大都市ズートピアという動物たちが共存する街に上京し、そこで優秀な警察官として働くことを夢見ています。ところが実際に行ってみるとそこには大きくて強そうな動物の警察官ばかり。ジュディのような小動物で女性というのはいません。警察学校での訓練はとても小さな力のない動物には無理なものばかり。それでもジュディは持ち前の機転の良さと努力でそれさえもクリアします。このシーンを見て、結果を出すとき、ある程度のプロセスは想像できるけど、結果だけ決まっているとき、そのプロセスは変えてもいいんだと気が付きました。勝手にプロセスを自分の心の中で決めて、これは力のないウサギだからとても無理だとか。そういう決めつけをしないところがジュディの良いところです。このことは例えば私たちの生きていく上での生活や仕事や趣味にも応用できることで、プロセスを決めつけるのは、やめようと思いました。プロセスを決めつけることによって、出来ない理由まで思いついてしまうからです。要は結果だけが決まっている場合、プロセスについてはもっと柔軟に考え、ありとあらゆる可能性を加味して考察する必要があるのです。

ウサギのジョディは主席で卒業したので大きな事件を扱った仕事に付きたいのですが、回ってきた仕事は交通整備。やる気をなくし、がっかりしますが、そこでも実力を発揮します。どんな環境でもどんな仕事でも前向きにやりこなすジョディ。ここらへんは新卒で優秀な成績で就職した女性にも良いメッセージになるような気がします。

そして詐欺師のキツネのニックとの出会い。ウサギの国ではキツネは悪い生き物と決めつける昔からの風習のようなものがあります。ニックと出会うことによってまた、ジュディの固定観念を払拭する考え方によってニックとも信頼関係が構築されてきます。この辺は人種差別とリンクするのではないでしょうか。

そして弱い者の味方と思っていた羊の政治家秘書が実は悪者だったと判明します。ここは常に見た目に誤魔化されず、真実の目を持とうというメッセージなような気がします。詐欺師だったニックも生真面目なジュディと触れ合うことによって、本来の才能を開花させて、最終的には警察官になります。つまり、過去に失敗しても心がけ次第で人生やり直せるのだということです。この映画は1つのアニメの中に様々なメッセージが隠されています。

予約制診療科目の対応

歯科や産婦人科など予約で診療を行っているクリニック、診療科目にもよりますが、多いですよね?緊急を要しない歯科などはほとんどが予約診療です。予約が何週間も先まで取れないのに、当日キャンセルされるとクリニックとしては痛手です。それなりに人も準備して診療材料なども用意しているからです。

先日ある歯科に行った時の話。当日キャンセルらしい患者からの電話を取っていた受付嬢が「分かりました。○○さまは当日キャンセルが本日で2回目なので、もう当院ではこれ以上予約を取ることができません。申し訳ないのですが他院での診療をお願いいたします。」と答えていました。この言葉を聞いたときびっくりしましたが、よくよく考えてみたら、そのクリニックの将来を考えたら得策だったのかもしれません。

確かに予約診療で当日キャンセルは診療する側にとって大きな痛手です。キャンセルの理由にもよりますが、(例えばインフルエンザなどを当日発症したときなどは逆に来てもらうと困ります)大抵のことは前日までに分かることです。キャンセルしがちな患者に付き合い続けて逸失利益を失うよりはルーズな患者とは早めに手を切ることも医療経営を考えた場合大事なのかもしれません。

ビットコイン

ビットコインは、仮想通貨とも次世代通貨とも言われています。数か月前までは得体のしれない怪しい通貨というイメージでしたが、先日、三菱東京UFJ銀行が仮想通貨の研究開発をしているということで話題になりました。電子マネーはすっかり、世に定着してきました。Suicaだの。PASMOだの。WAONだの。nanacoだの。何かしら使ったことがあるのではないでしょうか?電子マネーの良いところは、小銭を持ち歩かなくて済むし、お釣りの確認などが必要ないところでしょう。

それでは、電子マネーと仮想通貨の違いは何でしょう?電子マネーは業者(お店)での支払い時に使えます。でも個人間の支払いには使えません。また、電子マネーは原則として国内での取引で使用することができ、海外では使えません。ところが、仮想通貨はインターネットやスマートフォンで個人間でのやり取りができ、かつ、振込手数料(振替手数料)もわずか数円だといいます。

振込手数料って高いですよね?ところがこの手数料がわずか数円だとすると、企業でも将来的には仮想通貨取引になるのではないでしょうか?また、世界の誰かが何かの目的で寄付を募ったとして、それが為替手数料なども振込手数料などもほぼ関係ない仮想通貨で取引されるとしたら、100円相当額でもやってもいいと思いますよね。仮想通貨自体が安全だと確認できた途端、世の中全体が仮想通貨であふれてくるような気がします。

三菱東京UFJ銀行が研究している仮想通貨は1コイン1円らしいですが、将来的には円とかドルとかユーロとかそういうもの自体が無くなって、何かの仮想通貨単位になるかもしれません。最近、近未来を感じる事柄が多くなってきたような気がします。

クレジットカード払いの注意点

都内に固定資産をお持ちの方は固定資産税の納税通知書が6月1日付で届いたと思います。そこに「クレジットカードでの納付方法について」というお知らせが入っています。ポイントを掻い摘んでいうと

①100万円未満の納付書でないとできない
②今年クレジットカードで手続きしても来年も自動継続にはならず、再手続きが必要
③決済手数料がかかる(いくらかかるかは下記添付をご覧ください)
④手続き完了後は取り消しができず、領収書も発行されない
⑤都税事務所が銀行の窓口ではクレジットカード納付できずインターネットでのサイトからに限られる(月曜日のAM1時~AM7時までは利用できない)
⑥納税証明書の発行に時間がかかる(約2週間)

税金がクレジットカード払いになればカードポイントも付くからラッキーと思われている方要注意です。特に③の決済手数料がかかるのでせっかくポイントついてもカードによっては手数料負けする可能性もありますね。よく試算して決断しましょう。
クレジットカード払い税金.pdf

ラプラスの魔女




東野圭吾氏の本です。ネタバレしているのでご注意!

ある天才脳科学者の医者がいました。ある事故で奇跡的に命は助かりましたが自分で動くことも話すこともできなくなった少年に対し手術をします。成功する可能性は極めて低かったのですが、少年はみるみる回復し、それどころか超能力のような能力まで身に付けます。厳密には超能力ではなく、サイコロをふったとき何が出るかとか、雨がいつどこで降るとか。そういうことです。例えばサイコロにしても、手に持っている状態では何が出るか分かりません。手から離した瞬間落ちる回転や方向などを瞬時に計算して何が出るかが分かる能力です。天気についてもそうで、風の向きや湿度その他の自然現象から分かってしまいます。能力があがってくと数日前からも分かってきました。そう、コンピューター解析しないと分からないような能力を一個人が身に付けてしまったのです。これは、手術のせいなのか。それとも他の事象によるものなのか。手術のせいなら再現性があるかもしれない。それで実の娘が自ら希望して、同じ手術を受けます。再現性はありました。同じ能力を持つ人間が2人になったのです。

ある自然現象から災害が起こった事件が発生します。彼女はそれが自然現象ではなく、少年が仕掛けたものではないかと予測して少年を探します。ここから先は本を読んでください。毎度の事ですが、不思議が沢山詰まっていてどんどん引き込まれていく本でした。人間にはもともと、そうなるのではないか。という予測のような勘のようなものってありますよね?それは、「何となく」という曖昧な用語で片付けられがちですが、経験や分析によって分かるのであって、表現すると勘というものに置き換えられています。そして実現したとき、ほらね。だってあの時・・・とその根拠がスラスラと出てきたりします。でもこの本に出てくる能力はそれを遥かに超越しています。恐るべき能力。でも羨ましい能力でもあります。

著者の本は今までのパターンから必ず2つ以上のテーマが存在します。もう一つが親子愛というテーマです。人間はある可愛いものを見ると可愛いと思ったり愛しい気持ちが芽生えたりしますよね。でも、中にはそういう気持ちが芽生えない人もいるみたいですよ。どちらが正常なのか分かりませんが、私は芽生えるのが普通でそれは人間の持っている本能のようなものだと思うのです。こちらについては本をじっくり読んでみてください。

我、事において後悔せず

宮本武蔵の言葉です。一度の失敗で臆病になるのではなく、それをよい教訓として明日の成功の糧にしよう!反省は必要だけど後悔はしない。という意味らしいです。

最近大きな決断をしました。実行はまだ少し先の話ですが・・・何かの決断をする場合、今の状況に不満があるなら、それはとても簡単なことです。すっぱりやめて前に進めば良いだけです。ところがその逆の場合、このままじゃいけないと心のどこかで思っているけど、居心地が良すぎてその場所を離れられない場合、本当にこの決断は良かったのか?と不安になります。きっと、生きているとそういう決断が何回か必要になると思います。

その決断が良いのか悪いのか自分でも分かりません。大きな居心地の良さを捨ててまで選択すべきことなのかも分かりません。そんな時、「我、事において後悔せず」という文章が目に留まりました。それは私へのメッセージのような気がしました。