強い決意

近藤亨氏をご存知でしょうか?彼は69才の時、もうすぐ定年だが定年後はどのように過ごそうと考えたとき、過去にネパールで10年以上国際協力事業団(JICA)で働いた時のやり残したことをしに、ヒマラヤの奥地のムスタンに旅立とうと決意します。

ムスタンは平均寿命45才という飢えと寒さに震えている人々が住んでいます。そこに住む秘境の貧しい村人を救うため、人生最後の大仕事の旅に出かけたのです。ムスタンは標高2,700メートル年間降水量150ミリという砂漠のような土地です。食べ物も麦、ライムギ、ソバ、雑草などで肉や白米はほどんど食べられません。高冷地なうえに水もないので植物が育たないのです。そこに水を得て米を作り子供たちに腹いっぱいご飯を食べさせてやりたいというのが近藤氏の夢となりました。どうやって水を得るか?ヒマラヤ山脈の雪解け水を利用しようと考えて、水を引くパイプを引くアイディアを考え村の人にいっても誰も相手にしてくれないので70才の老体に鞭を打って一人でパイプを引き始めます。その距離5キロ以上・・・1人でやっている近藤氏に現地の人も動かされて村の人も手伝うようになります。

やっと、水が確保できたら今度は高冷地での稲作です。稲作は通常標高1,000メートルが限界で2,700mの地で行うのは世界最高地での記録です。試行錯誤を重ね苦行4年にして見事稲作作りを達成しました。それに平行してニジマスや鯉の養殖を始め魚など食べたこともない人々に喜びを与えます。その後もリンゴの栽培をしたり、乳牛の飼育、小中学校や病院の建設などをしました。それぞれが困難でありながら日本人の知恵と根性で乗り切ります。

70才になったら残りの余生を穏やかに静かに過ごしたいという人が大半だと思いますが、近藤氏は違いました。人生強い決意さえあれば、何歳からでもやり始めることができるんだと教えられました。頭が下がる思いで非常に感銘を受けました。

浮世絵版画

外国人に浮世絵が売れています。浮世絵は版画で作ります。浮世絵は絵師が薄い紙に下絵を描く事から始まります。それを版木に移して、彫師が構図を色ごとに分解して版木を掘ります。それを摺師が版画毎に色を変え絵柄を摺ります。大まかに言うとこんな感じですが、もっとちゃんと言うととてつもなく膨大な作業になります。

色ごとに分解して版木を摺る。色ごとに分解して色を載せていく。考えただけでも気が遠くなる作業です。また、色は重ねて一枚一枚摺っていくので、少しでもずれたりしたらその絵は不良品となってしまいます。一寸も狂いもなく色を重ねなければなりません。それをピタッと合わせるために版木の右下の角には「見当」という目印があります。そこに紙の右下を合わせて紙を載せていきます。

見当違いという言葉がありますが、語源はきっと浮世絵版画の目印の見当ですね。そう考えると見当違いというのは、相当重罪な気がします。浮世絵版画で言えば、最後の一摺りだったとしてもそこで見当を間違えてしまったら今までの苦労が全て水の泡になってしまうのですから・・言葉の奥深さを感じます。

発想の転換が鍵となる

日本の産業はほとんどが成熟産業と化し、飽和状態が続く中、新しい産業を見つけたらそれはそれでブルーオーシャン戦略になり波に乗って拡大させることができますが、そうそう新しい産業は見つかりません。でも、先日あるちょっとした発想の転換をしただけで、凄く儲かるようになった企業を知りました。

1つ目は1枚売り焼肉店、焼肉は通常大皿で何枚も入っていくらという商いです。でもそうすると例えば2人で行った時そう何皿も食べれません。そこで1枚売り190円とか220円とかにすれば色々試せますし、1人でも立ち寄ることができます。しかもカウンター席しかなく店の広さも9坪程度。そうなると家賃もあまりかかってこなく人手もそんなに要らないので利益率が良くなります。

もう一つは、他企業とのコラボしたコーヒーショップです。コーヒーショップは有名どころが数々あるので新参者は入り込む余地が無い感じですが、本屋さんの1階のスペースに入店したり、洋服屋さんの片隅に入店したりして、あえて有名どころや人気ショップと組むことで自社のコーヒーショップの知名度も上げていくというもの。そういった発想の転換ならまだまだありそうですね。

メモ機能アプリ

皆さまはちょっと何かをメモしたい時、何を使っていますか?私は携帯電話のメモアプリに無造作に書きたいことを書き込んでいました。ところが最近良いアプリを発見しましたので、お伝えします。それは「google keep」です。google mapをはじめGoogleが持つ機能には着目しているのですが、このgoogle keepも優秀です。携帯電話にもともと入っているメモアプリはただ、ひたすらメモをするだけですが、google keepは文字だけではなく、音声だったり画像なども残すことができます。

作成したメモは背景色を変えたり、ラベルを付けたり、チェックリストを付けたりすることもでき、また後から、検索できるような機能もついています。そして本屋で〇〇の本を買うというメモにリマインダー設定すれば本屋に着いた時に通知してくれます。ほかにも自分以外の人と共有できたりピン止め機能などもついています。音声をテキスト変換して保存する音声機能もついています。おすすめです。

メモに色を付ける時自分なりのルールで色を決めれば見つける時も楽です。しかも無料アプリです。最近はこのような高機能アプリも無料で使えるようになってきています。そうすると知っているか知らないかで生活の便利さが変わってきますね。効率性ばかりの生活はギスギスして好みませんが、仕事などは効率性が重視されたりします。是非一度お試しください。

指導教授退官

2011年3月明治大学グローバルビジネス研究科を修了しましたが、その指導教授が年度末で定年退職することになりました。最後には研究科長を勤め上げまだ定年というには早い退官でした。確定申告前の繁忙期ですが、先週末最後の授業とゼミの退官パーティがあるということで行ってきました。確定申告は毎年ありますが、指導教授の退官パーティは一生に1回しかありませんから半年前から行くつもりでした。

会計系のゼミですが、どちらかというと財務会計ではなくマネジメントの要素が高い戦略会計を教えるゼミです。会計とは決して過去の産物ではなく戦略的に経営に落とし込む会計をしてこそ価値があるというのを教えてくれたのも指導教授です。私はゼミの中でもセミナーなどを通じて比較的教授とは交流がある方なので皆に遠慮して当日はあまりお話しませんでしたが、先生の挨拶では、今年はMBAの国際認証を受けたりして研究科長としてバタバタしていたため今後の事は考えるゆとりがなかったがしばらくゆっくりして今後何をやりたいかじっくり考えたいと思うとおっしゃっていました。

流石先生!退職したから余生をゆったり生きるというのではなく、今後本当にやりたかったことを何かやるというのです。私もそんな風に生きたいと強く思いました。これでこのゼミが途切れてしまうと思うのは寂しいですが、同期のゼミ生は11人で半分以上が起業したというゼミです。とても良いゼミ良い仲間でした。ありがとうございました。退官しても私は一生先生の弟子です。今後ともよろしくお願い申し上げます。

落語の奥深さ

そう。昔何回か「落語行ったことある?面白いよ」と言われたことあるのです。ところが、私のイメージの落語は特に綺麗なわけでもないし、ただ話しているだけで面白くないというか・・・そんなイメージでずうっとお断りしてきました。ところが、昨年12月1日の相続診断士のシンポジウムの中で落語のコーナーがあって初めてプロの落語を聞きました。その落語コーナーが一番面白く、あぁ私は落語に対して先入観で面白くないと決めつけてしまったなぁと反省したのです。

今年になって偶然友達に落語を誘われて、12月面白かったから行こうかなと思って行きました。そしたら、また別の友達から落語に誘われて行き、1回目の落語家がうちの近所で落語をやると知りまた別の友達と行ってきました。長い人生で1度も落語を聞いたことがないのにこの1か月で3回も落語を聞いたのです。

落語の面白さは頭の中の世界が広がることですね。しかもプロの噺はどんどん引き込まれるように出来ています。落語には古典落語と上方落語があります。上方落語の方が鳴り物があったりして派手ですが、私は古典落語の方が好きです。古典落語の中には昔からの言い伝えであったり言葉の由来なども隠れていて為にもなります。落語は「落とし噺」が語源です。そう落ち(サゲとも言います)がつきものです。分かりやすい落ちもありますが、分かりにくいも落ちもあり、それがあることによって噺が締まってくるのです。奥が深い落語、皆様もぜひ体験してみてはどうでしょうか。

謹賀新年 2018年

明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い申し上げます。今年のお正月はよく晴れていますがとても寒かったですね。私はかなり着込んでブクブクになりながらも着物を着て初詣に行きました。着物を着るのはかなり面倒ですが、一度着てしまえばテンションがあがります。不思議ですね。

今これを書いている最中に久々に緊急地震速報が鳴りました。事務所の同じ部屋で3人で仕事していましたが全員の携帯電話が鳴ったので本当にびっくりしました。そんな時どうすればよいのか?とりあえず、水の確保とトイレの確保でそこにつながるドアを開けっぱなしにしました。今のところ地震らしきものはありません。

東日本大震災の時もこんな感じでしたが直ぐに地震がきました。それを思い出しちょっと不安な気持ちになりました。
今年の日本も平和でありますよう!

安藤忠雄展

国立新美術館で開催されている安藤忠雄展に週末に滑り込みで行ってきました。このポスターにある光の教会は今回の展示会の目玉として有名です。順を追って安藤忠雄氏の歩みなどがよく分かります。私の顧問先にも設計士が何人かいますが、私にとっても設計の仕事というのは無の状態から何かを目に見える形で作り上げることからとても興味がありました。

安藤忠雄氏は光と風と自然を大事にします。シンプルな中にもちょっとしたこだわりがあり、光や風や水などを大事に設計します。なんて安らぐんだろう。こんな空間に身を置けたらどんなにリラックスできるだろう。そんな風に思いました。光の教会を見た後くらいまでは・・・

順路を進めていくと、なんと壮大なこれが人間が考え付くものか?と次第に私の想像する設計という枠から大きくはみ出して作品が作り出されてきます。例えば、全く建物が見えない、つまり地下に掘った形で建物?を作ったり、大仏の周りに大仏を囲む形でラベンダー畑の山を作って、遠くから見えるのは大仏の頭の部分だけだったり、映画のCGで作ったような迷路のような宇宙ステーションのような建物であったり、大きな建物の中に玉子のような球体を入れ込んだ建物であったり、これどうなっているんだ??という構造物の数々。それは世界的に有名な数学学者の頭の中を覗いているようなそんな感覚になっていきます。夢の中やCGなどで作り出したような建物です。でも、これを実際つくってしまうんだよな。というところに安藤忠雄氏の偉大さを感じずにはいられない展覧会でした。

安藤忠雄氏は開業して10年くらいは仕事があまりなくそれでも個人の住宅などを中心に設計をしていました。どうしたら依頼者の希望に応えられる設計ができるか?それは自分にとっても挑戦だったと言います。初めから素人には到底理解できない凄い設計だったのではなく、常に挑戦し続けることで今ではあんな風になったんだと思います。安藤氏は開業して48年経ちます。その半世紀は常に挑戦だったと言っていました。私は税理士になってまだ17年、そろそろベテランの域に達してきたと思っていましたが、安藤忠雄展に行って、私なんてまだまだだ!と思いました。私も今の状態に甘んじることなく常に挑戦する気持ちを忘れないようにしようと誓った展覧会でした。

ゴッホ展

上野の美術館で行われているゴッホ展に行ってきました。ゴッホは浮世絵や風景画などの影響を受けたようで、それらの絵画と共にゴッホの絵画も展示してありました。本物は油絵の絵の具の重ね塗りで浮いている部分なども良く分かり、絵画は実は平面ではなくとても立体的なのだと分かりました。日本の風景画などの技法もゴッホの絵に多く取り入れられ、ゴッホは日本の浮世絵や風景画にとても興味を持っていたのだと分かり日本人としてとても親近感が湧きました。

今回の絵画展はゴッホと日本画の共通点や影響点を見出す展覧会でしたが、最近このようなテーマ別展覧会が流行っています。例えば、「怖い絵展」や水族館でやっている「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどくてん)」などです。今まではどちらかと言えば怖いものや毒の物など人間が本能として避けたいものは積極的に展覧会などでは行われていませんでした。それが最近ではこのような展覧会や今回のゴッホ展のように日本画とゴッホの共通点などの今までになかった概念の視点からの展覧会が行われています。やはり、今までと違うというのは、情報が氾濫した現代においてとても印象付けるのに効果的ですし気になりますよね。新たなマーケティング手法ですね。

パレードの法則(2:8の法則)

パレードの法則は2:8(にっぱち)の法則などとも呼ばれ、顧客の2割が全体の8割をあげているという法則です。ですからその2割の顧客を大事にし、その顧客満足度を上げる事によって8割の収入は維持しようというものです。私の事業は税理士業とコンサルティング業ですが、税理士業は約半数の顧客で全体の8割を占めていました。でもコンサルティング業の方は上位2割の顧客で全体の8割を占めています。顧問先でも製造業や建設業などではいずれも2:8の法則で売上が成り立っているような気がします。

しかし、医療業や小売業、顧問契約がメインとならない士業などは2:8の法則は成り立っていません。10年以上前までは2:8の法則が成り立つ顧問先が多かったような気がしますが、ここ10年位はそうでないクライアントが増えてきました。それだけ売り上げの種類が多様化し、細分化してきたということでしょうか?私も税理士になって17年経ちます。東京オリンピックの年には20年を迎えることになりますが、10年単位で振り返ってみると仕事内容が顧客も私自身も変わってきているような気がします。