仕事の未来

リニューアルオープンしてから早いもので2ヶ月経とうとしています。あっという間の2ヶ月でした。バタバタしていた2ヶ月でした。今、日本の多くの産業は成熟期を迎え今後の人口の減少・それに伴う企業の減少などとともに労働人口も減っています。

多くの企業が売上が伸びないと嘆き、人も不足しているといいます。労働力人口としては、男性で一番労働力率が高いのは35歳から39歳で97%の人が働いています。女性で労働力率が高いのは25歳~29歳の80.9%です。ところが労働力人口でいうと、男性35歳から39歳の357万人より、労働率は96.8%だが労働力人口は40歳から44歳の424万人の方が、67万人多いのです。女性も労働力率80.9%労働力人口223万人の25歳~29歳より、労働力率が75.7%であるが労働人口が331万人である40歳から45歳の方が110万人も多いのです。

つまり、労働力人口は男女ともに40歳~45歳が人口の上で多く、この人達が60歳代になる20年後は日本の産業はどうなっているのか?と心配になっています。まぁ、こんなことを私が心配しても仕方ないのですが、もうそろそろちゃんと、人口を増やす政策をしていかないと日本の産業は尻つぼみです。

そういった意味で今後どう生きるかは各々に課された課題だと思います。
私事ですが、20歳以後一番髪の毛を短く切りました。みなさんには、どうしたの?何かあった?と言われますが、ただ単に心機一転しただけです。気合を入れたという感じですね。びっくりされますが、似合うとは言われないので似合わないのだと思います(笑)



HARD THINGS




この本は本屋さんでブラブラしていた時に何となく手にして購入した本です。表紙の帯の文章につられて買ってしまいましたが、何しろ読むのに時間がかかってしまいました。特に難しいことが書いてあるわけではないのですが、本の中身が直訳すぎるのか文章に違和感があり読んでいるうちに疲れてしまって途中で読み止める日が何日も続き、読み終えるのに1か月くらいかかってしまいました。

普段本はいっきに読む方なのでいささかダラダラと読みすぎてここに至るまでに忘れたこともあり、ちょっと反省しています。内容としては、1人での起業から始まって一気に大きくするときの注意点のような部分が参考になりました。特に人を雇うとき、人を選択する時、総合的にできる人でトラブルのない無難な人を優先的に雇う傾向にあるけど、そうではなく、欠点はあっても1つに天才的に長けている人を雇った方がよい。とか、確かに人を雇うときはこの組織でやっていけるだろうかとか、顧問先の受けが良いとかで選びがちです。でも、組織を大きくしたいときは、所謂無難な人ではなく、短所があっても良いので長所が天才的に長けている人を雇った方が良いらしいです。目から鱗でした。もそういった人を雇っても逆に優秀な人材が最悪の社員になる場合もあるとかで、結局どうしたら良いの?という感じでした。多分原理原則は色々あるけど、それはどうなるか誰も分からなく結局は経験を通して学んでいくことなのかとも思いました。

あと印象に残ったのは、平時のCEOと戦時のCEOのあり方を書いた部分が印象的です。平時とはある程度ライバルに対し優位性を確保していてその市場が拡大しているような状況をいい、戦時とは会社の存続にかかわる危機が差し迫っている状況をいいます。通常のビジネス書などでCEOのあり方を書いている本は平時のCEOのあり方を書いているものばかりで戦時のCEOのあり方を書いている本はほとんどありません。また、平時と戦時では全く逆なことをしなければならないことが多く存在します。大抵の経営書では部下を公の場で失跡したりするのはタブーとされていますが、戦時の経営では全く逆の経営をする必要があるらしい・・・結構読むのが辛いことも書いてあります。小さな会社を大きくするというのは、急激な変化に対応していくのでいろんな部分にひずみが出るからです。経験した人だから書ける本でした。

ストレス耐性

事業所に労働者が50人以上いる場合、ストレスチェックをするのが義務付けられています。2015年12月1日から2016年11月30日までに1回目のアンケートを終わらせなくてはいけません。ストレスチェックについては厚生労働省から冊子が出ていますので以下参照下さい。
ストレスチェック.pdf
ある団体が医師にストレスチェック制度のアンケートを取った結果、6割以上の医師が「効果がない」と回答しました。理由としてはチェックしてもその後の職場の改善がない限り本質的に意味がない。とか、ただ職場の不満がある人が引っかかるおそれがあり本来の趣旨から外れるといったものです。確かにストレスには個人差があります。偉人の話などを聞くとこんな過酷な運命なのに何て逞しいのだろう。という人もいるし、些細な事でストレスを抱える人もいます。

同じ職場同じ環境同じ立場でもストレスの度合いは人それぞれ。非常に難しいです。確かにこのアンケート結果でもあるように、職場の不満がある人は引っかかってきます。どこにいってもどんな職場でも一定量は不満を持つ人がいると言われています。それが職場のせいなのか本人のストレス耐性の問題なのかは微妙です。

ストレスの感じ方は人それぞれと言いましたが、それは生まれつきではなく、私の経験からは鍛えることができるものだと思います。世の中の大物と言われている人はストレス耐性が高いですが、実際、1つの事柄をどうとらえるかで全くストレスの度合いが変わってきます。私が良くやるやり方というか考え方は、ピンチはチャンスと考えること。そして不幸と幸福は同じ量だけ人に与えられるということです。嫌なことがあったら、その分幸福の貯金をしたと思えば救われます。

税理士として多くの経営者と接していますが、いわゆる大成功をおさめた人は大きな試練を乗り越えたりしています。私は年齢を重ねるごとにストレス耐性が強くなってきているような気がします。若い時は自分と違う考え方を受け入れられない頑固な自分がいましたが、今は自分がぶれなければそれでいいと思えるようになりました。人のマイナス面はマイナスではなく個性だと思えばどんな人とでも付き合えます。でも、意外とナイーブですぐ落ち込みます。人間としてはまだまだ未完成。今後の成長に乞うご期待!というところです。

MBAを取得すると起業したくなる?

先日、私の事務所のリニューアルオープンを記念して大学院時代の同期数人がお祝いしてくれました。2009年に明治大学グローバルビジネス研究科に入学した時、先日集まった男女7人は1人を抜かし皆勤め人でした(私も勤務税理士でした)ところが先日7人で会ってみるとなんと1人を抜かし全員起業(開業)していました。勤め人1人もいずれ政治家になりたいと課外活動をしたりして・・・

卒業して5年経ちますが、私のMBA以外のお友達はそれほど起業率が高くありません。転職したという人は何人かいますが、起業したというのは本当に少ないです。でも、この同期の起業率は半端ではありません。みんな小さいながらも何とかやっていて、6人とも起業したことに後悔していない感じです。むしろ今の生活を楽しんでいます。

これってMBAの勉強したから起業したのか?それとも起業しようと思っていたからMBAで学んだのか?それともMBAで学んでいる間に起業したくなったのか?ちなみに私は最後のMBAで学んでいるうちに起業したくなったパターンです。

いずれにせよ。先日集まった男女7人以外でもMBAを卒業して起業している人が沢山います。私のゼミの人も半分以上が起業しています。MBA取得すると起業したくなるのでしょうか?

パスワードの設定

銀行や様々なサイトではIDとパスワードが必要だったりします。他のものと被らないようにしたりはしているとは思いますが、定期的に変更する必要があるものなどは、どうされていますか?銀行や金融系のサイトではパスワードを定期的に更新するように勧められたりします。確かにその方が安全だけど、パスワードが分からなくなっては身も蓋もない。と思う方も多いと思います。

忘れないように!でも安全にパスワードを変えるにはどうしたら良いか?例えばパスワードに0(ゼロ)とO(英文字のオー)が入っている場合、偶数月と奇数月によって0とOを交互に使ってみる。2(数字)とZ(英文字のゼット)なども応用できます。また、一部大文字にしたり小文字にしたりしてみる。など、ベースをそれほど変えないで一部を変える方法であれば、それほど苦労してパスワードを設定しなおすこともしなくて良いかもしれません。パスワードが12桁の場合、9月なら9番目の文字だけ大文字に、10月なら10番目の文字だけ大文字にというのも忘れにくいかもしれません。

その他に何か今の目標となるキーワードを設定して、達成するたびにまた違う目標のキーワードを設定するというのも面白いですね。パスワードを入力する度に今の自分の目標を再認識できるので一石二鳥です。今はインターネットの時代、パスワードの設定は避けては通れません。こまめに変えて、でも忘れにくい工夫をしてみて下さい。

査察

税務調査というのは聞いたことありますよね?税務調査は原則として事前に委任状を出している税理士に税務署から電話があり、顧問先と日程調整のうえ行われます。それに比べ査察とは昔、マルサの女という映画がありましたが、悪質な脱税をしているおそれのある場合に予告もなしに強制的に調査するものです。ですから税務調査と査察はまるっきり違います。税務調査はちゃんとした経済行為をやっていてもくるものです。逆に査察は悪質な脱税者の疑いがある場合に行われます。

脱税手口としては、建設業や不動産業では架空経費を計上しているケース。またクラブ・バーではホステス報酬の源泉所得税をホステスからは徴収しているが納税していないケースが多いようです。その他にも脱税請負人に依頼して不正領収書を発行して脱税を行っていたケース。海外の会社に架空の経費を計上したケースなどあります。つわものは脱税だけでは飽き足らず、国をだまして消費税の輸出免税取引の還付請求までするというケースもありました。

もちろんこれらで得たお金は銀行に預けておけませんから、段ボール箱に入れてトランクルームに隠していたり、ボストンバックやキャリーバックの中に2億の現金を隠していた事例もあったようです。その他高級車や絵画の購入、ギャンブルや遊興費・特殊関係者への資金援助などもあったそうです。

いずれにせよ。大掛かりな脱税はほぼ見つかります。また、見つかったあとは本税の他、延滞税や重加算税などもかかってきて、脱税額が多い時は刑事罰にもなります。必ず後悔するので、節税は心がけても脱税に手を染めませんように・・・

シン・ゴジラ

ゴジラシリーズは結構見ています。ゴジラシリーズを見る理由は気負わなくていいから・・・なんとなく気楽に見れるからです。ところがこのシン・ゴジラはいつもと様子がかなり違います。ゴジラというより、日本の行政システムの脆弱さを指摘する社会問題を提起した映画でした。

ある日ゴジラが未成熟な状態で東京湾から上陸します。まだ足や手はなく芋虫みたい・・・これは何だ?何なんだ?と騒ぎます。その芋虫みたいなゴジラは街をなぎ倒し日本の政府は前代未聞の事態に資料を集めたり見識者に意見を聞いたりしている間に、ゴジラは再び海に戻ります。次に現れた時には前よりかなり大きくなっていて足や手も生えて私たちがイメージするゴジラになっています。

ゴジラはますます成長し、街を歩くだけで建物や施設が壊されていきます。捕獲か排除か。捕獲は難しいということで排除が選択され、日本の自衛隊が総攻撃をしかけますが、何もききません。 国際的にも問題になり核を使うしかないという判断がされます。でも、日本としては3度目の原爆は落としたくない!誰もがそう思っています。そこで血液凝固剤を使った作戦を日本独自でやります。そんな話です。

この映画のゴジラは海に捨てられた核の廃棄物を食べたせいで自ら放射能を放っています。しかも、現れる度に進化しています。シン・ゴジラのシンは進化するゴジラという意味なのか?それとも今までのゴジラシリーズとは異質だから新ゴジラという意味のシン・ゴジラなのか?と色々考えてしまいました。

この映画を観て強く思ったことは日本に、いや世界にも3度目の核は落とされてはならないということです。